変猫、『変態王子と笑わない猫』12巻のあらすじです。ネタバレ注意!
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13巻 ネタバレ:変態王子と笑わない猫。13巻ネタバレ(短編集!)
12巻の感想:変態王子と笑わない猫 12巻の感想 新しい世界での物語!
<記憶の補填>
過去からやり直し、月子ちゃんと再会(?)した高校2年の夏。
横寺は、半日かけて月子ちゃんの『横寺くんノート』を読み、今は交友があまり無い小豆梓、枚牧舞、筒隠つくしの失われた記憶を補完しました。(やや書き手(月子ちゃん)の脚色があったような気はしましたが)
横寺のかつての日々が書き綴られたノートを読むことによって、今では交友の無い月子と横寺は再び関係を取り戻そうとしていました!
月子:「さよならなんて言わせません。忘れてなんてあげません」
丘の上で仁王立ちしながら、月子ちゃんは頑固に言うのでした。
横寺も月子ちゃんも、うっすらとですがお互いのことをなんとなく覚えているようです。
<小豆梓と仲良くなる!>
小豆梓は、前の世界での初対面ではツンケンとした態度でしたが、こっちの世界では物腰柔らかな、誰にでも愛される優しい少女になっていました。
「飼育部」という部活に入っていた小豆梓は、朝から犬と戯れてひっくりかえっていました。横寺が軽く声をかけ、別れ際。
小豆梓:「こちらこそありがとう。横寺さんも陸上部がんばって!」と他人行儀に「さん」付けされてしまいました。
でも良く考えてみると、何故か小豆梓は横寺が陸上部員であることを知っていたのでした。
尚、月子、つくし、枚、梓の4人は現在仲良し!この4人と横寺との関係だけがぷっつりと切れていました。(月子ちゃんとの繋がりは復活しましたが)
月子が横寺・小豆梓を近づけようと、3人デートを慣行。小豆梓の方もなんとなく横寺と会ったことがある気がするようです。
小豆梓は横寺のことを『忘れてる気がする』と言い、全てを話そうとしたところで偶然居合わせたマイマイ(枚牧舞)の妨害。マイマイは後輩たちと一緒に来ていて、偶然居合わせました。
結局、小豆梓と横寺の関係はうやむやのまま、マイマイに横寺は追っ払われてしまうのでした。
<みんな集合!>
ポン太と数学の補習を受けていた横寺。横寺は最近行くようになった勉強会のおかげで課題プリントを早めに終わらせ、今日も筒隠家で行われる勉強会に行くのでした。
横寺は筒隠家につくと、まずはお風呂場へ行って月子ちゃんの裸を見ようとしましたが失敗。月子ちゃんは裸になることにまんざらでもなさそうでしたが、お姉さんに見つかってしまいました。
月子ちゃんの姉にして陸上部部長の筒隠つくしは、この世界ではその才覚を如何なく発揮する秀才になっていました。
ただ、頭は良いはずなのにやっぱり思考は鋼鉄さんらしいというか、抜けているというか。
勉強会はもともと月子、つくし、小豆梓、枚牧舞の4人でずっと前からやっていた習慣でしたが、最近横寺が来るようになりました。
月子、つくし、小豆梓は無警戒に横寺を迎えていますが、枚牧舞だけは他の女子と横寺を少しでも突き放そうと牽制してきます。
やがて皆でトランプ(大貧民)を開始。受験生のつくしは片手(半身)で勉強、片手で大貧民をプレイするという奇行を始めました。
何やら難しいことをぶつぶつ考えながらつくしはプレイしていましたが、ルールすら分かっているのか怪しい状態でした。(頭は良いハズなのに!)
皆、つくしが上がるまで上がらない、カードを出さないようにして、つくしに接待プレイするのが暗黙の了解となっています。
つくしの落としたカードが、あぐらを掻いている横寺の股に落下。両手がふさがっているつくしはカードを口で取ろうとし、横寺の股間に顔を突っ込みます。
やがてつくしにそんなマネをさせられないとばかりに枚牧舞も横寺の股間に顔をうずめてカードを取ろうとし、何やら卑猥な絵となってしまいました。
遊びが終わって夕食前。夕飯は筒隠家にお世話になります。
横寺は猫象があった土蔵に行こうとしますが、つくしに呼び止められます。つくしは、月子と横寺が何かを隠しているのではないか、どうして男にガードの固い月子が横寺と急に仲良くなったのかなどを不思議がっていましたが、月子ちゃんがやって来てその場はうやむやに終わってしまいました。
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<エミ登場!>
「一羽、二羽、三羽……」
部室棟の裏手からすすり泣くような小豆梓の声が聞こえます。
「七羽、八羽、九……うう、一羽たりない……」
小豆梓の所属する飼育部の飼育小屋に、大きな穴が空けられていました。飼っていたウサギ、『弥次さん』が逃げてしまい、横寺は捜索へ向かいます。
横寺は公園でお面を被った少女エミと遭遇。横寺が悪者だと思ったエミは襲い掛かってきました!エミはウサギを匿っていて、横寺はウサギを攫いに来た悪者だと思われた様子。
どさくさに紛れて横寺はエミのパンツを脱がせてしまうという一幕もあり。
どうして横寺が悪者だと思われたか聞くと、エミは一枚の写真を見せてくれました。
エミ:「もともと、エミがお散歩してたのはね。まだお仕事中のパパにかわって、人探ししてたからなの」
そう言って見せたエミの写真には、横寺、つくし、月子、姉妹の母親のツカサさんが写っていました(!)
この写真はツカサさんが全ての願いをリセットする前に撮られたものなので、今も変わらずに残っていたようです。
エミは「これ、パパとママの大事な恩人の写真なの」「この写真には、写っていたらいけない人がいるって教えてもらったの」(横寺を指して)など説明してくれました。
横寺はウサギを飼育部に返し、ウサギ小屋を破壊した犯人は飼育部で飼っていた犬だと発覚。犬は小豆梓のいうことを全く聞いてくれません。横寺が僕が犬になるから躾けてみて!と言うと小豆梓が逆に私が犬になるのは……?と言いだし、横寺が小豆梓ののご主人様となって躾けごっこ。マイマイに見つかり怒られました。
マイマイ(枚牧舞)は子供の頃、横寺と友達だったことを覚えていて、自分たちと一度交友を絶った横寺を許せなかったようです。
エミに「この写真には、写っていたらいけない人がいる」と教えたのはマイマイでした。
マイマイにこの世界は、一度やり直しされた世界なんだと説明すると、彼女は意外にもあっさりと信じてくれました。
何やら大人びてしまった横寺を見て距離感を感じたポン太は、横寺に負けじと旅に出て行ってしまいました。
ここで横寺は気づき始めます。
小豆梓と喫茶店やゲームセンターに行ったり、筒隠家でトランプしたり、ポン太は結局旅立ってしまったり。
細かい部分は違う物の、結局は似たような現象が起こり、かつてあった状態にだんだんと修正され近づいて行っています。
このままではつくしの病気が再発してしまう可能性すらあります。
<陽人の姉、横寺四葉 登場!>
ここへ来てまさかの新キャラ登場。
筒隠家で、急に横寺の姉、横寺四葉の誕生日パーティーが開催されました。
これは、横寺くんノートに書かれたかつての世界から、今の世界を強引に変えていこうとした意図があります。
横寺の姉、四葉は病弱で写真が趣味。四葉はそれまで撮ってきた陽人の写真を皆に配り、一気に人気者になりました。
横寺は月子が、ノートに書かれた過去をなぞっていることを指摘。月子ちゃんはノートを読み、そこに書かれている内容がステキだと思い、また同じような生活を横寺と歩んで行きたいと、半ば無意識に思っていました。
横寺四葉が皆と仲良くなったことで、ノートに書かれていた内容と、こちらの世界は完全に乖離してしまいました。(作戦成功!)
マイマイと四葉が仲良くなり、ほんわかさまはエミに興味津々。筒隠家に駆けつけたポン太は二人のギャル(モリイ、モリヤ?)を引き連れて来て、もうノートの世界からメチャクチャに軌道を外れてしまいます。
これでノートの内容をたどるような事態が起こることはもう無さそうです(横寺の計画通り)
後日、一本杉の丘で横寺と月子はこれからのことなどを話しました。今の月子ちゃんは泣くことも笑うこともできます。
――『変態王子と笑わない猫』12巻のあらすじ・ネタバレ――
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