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2016年02月17日

『FXトレーディング』


『FXトレーディング』 通貨取引で押さえておきたいテクニカルとファンダメンタルの基本
パンローリング社
2007年 初版発行
キャシー・リーエン 著
古河みつる 訳
3,800円+消費税

第一次相場師時代に購入した本。
商品先物市場に活気がなくなり始め、久々に為替をやろうとして基本的な知識を得ようと思い入手。結局相場師から足を洗う時期に重なり、ほとんど読まずに本棚の肥やしになっていたのだが、この度、商品市場との違いを再認識し、改めて勉強し直そうと思い手に取った。

今思えば7月の段階で読んでおくべきだったな。無理に授業料を払って経験しなくても良かったことが載っている。(笑) 特に欧州時間帯の最初の値動きを説明した「真の値動きを待つ」は必見だ。こういった特徴を知っているか否かで、夜チャートを見てる時に右往左往する頻度が減るに違いない。

昨日海外がオープンした17時台に突然英ポンド(GBP)が跳ねた。日中のボラティリティとは比較にならない大きな値動きであった。本書の「真の値動きを待つ」に記載されている内容が脳裏をよぎったが、「まさかそんなことはないだろう。さすがにそれは行き過ぎだよね」と思って流していた。

寝る前にパソコンでチャートを確認したら、「ゲッ、マジか!?」と思わず唸らずにはいられなかった。本書で引用されているチャートとそっくりなチャートがそこにあったのだ!
※P163の2005年5月のGBP/USDの事例

下記は昨夜のGBP/USDのチャート(5分足)
GBPUSD.png
もし手元にこの本があればぜひ見比べてください!

まあ相場なので、いつもこうなるわけではないにしろ、こういう動きをする理由を知っているだけでも優位に立てる。いやあ、まさかここまでとはね。

全般に誤植が多いのが難点だが(「GBP」が「BGP」になったり)、十分元は取れると思うので、為替の基本的な知識を紙ベースで勉強したいという人にはオススメ。


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