2015年10月16日
広島カープの誤審問題から「ルール」を考える2
※誤って、未完成の状態で一時公開されていました。すみません。m(. .)m
前の記事、『広島カープの誤審問題から「ルール」を考える』で書きたいことを
実は書いていないことに気づいた。
9月の記事で(『『マーケットの魔術師』3 〜エド・スィコータ2〜』)
エド・スィコータのトレードルールを引用した。
下記がそのルールである。
a)損切りは早く
b)利喰いはじっくり
c)ポジションは小さく
d)躊躇なくルールに従う
e)ルールを変えるべき時を知る
今野球界はe)の状態にあるのではないかというのが筆者の見解である。
映像機器の技術が発達した現代では、
今まで肉眼では捉えることができなかった緻密さで
瞬間を捉えて記録に残すことができるようになった。
既に陸上、水泳、競馬、相撲等々、
あらゆるスポーツの世界において、
その威力をいかんなく発揮している。
もちろん個々の競技のルールによって
映像機器判定の導入の度合いは違っているが、
それでも「人間にはできないこと」を
機械に代替させようとするスタンスは一緒である。
ここで重要なのは
「人間にはできないこと」があることを素直に認めることである。
どうもそれができなくなっているのが野球界ではないだろうか?
「審判は絶対である」という誤った考えに縛られ
身動きが取れなくなっているのではなかろうか?
野球規則9・02「審判員の裁定」には
「審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、
プレーヤー、監督、コーチ、または控えのプレーヤーが、
その裁定に対して、異議を唱えることは許されない」
とある。
審判の裁決(判定)は「絶対」なのではなく「最終」なのである。
審判という絶対的な存在というものがいるから
その絶対的存在である審判が下した判定が最終となる、のではない。
「わからないあやふやな部分(=人間にはできないこと)」がどうしてもでてくる。
それを決めないことには先に進めない。
「仕方がない」ので、「間違っている可能性もあるが、たとえ間違っていたとしても」
最終的な結論を出さなくてはいけない。
その結論を出すことができる存在を審判にする、というルールを作ったのである。
なぜそういうルール(審判の判定が最終)を作ったのか
その背景を理解しておかないと、
環境変化が起きた時に、どのように変革していくべきなのか、
その道筋を見出すことができない。
何のためのルールか?
前回参考にしたサイトに興味深い意見が載っている。
野球に「誤審」は決して存在しない!ビデオ判定に思う、審判の権威とは。
↓ ↓ ↓ 引用開始
ただ、そんな時代の流れにあっても、野球において審判とは陰の主役であり、
その権威を守らなければならないことに変わりはない。
最近は審判の権威が下がったという声を現場で聞くことも多い。
その背景に、技術的な低下を指摘する声もあるが、
一方で過去には問題にならなかった微妙な判定が、すぐにビデオで再生されて、
100分の1秒単位で正否が明らかになるということの影響もあるだろう。
ビデオ判定がさらに拡大されることによって、今まで以上に審判の権威は揺らぎ、
審判の存在感を軽んずる監督や選手、そしてファンが出てくるかもしれないが、
決してそうあってはならない。
↑ ↑ ↑ 引用終了
審判の権威を守るためのルールでいいんだろうか?
そもそもなぜ審判に権威があるのか?
審判になると自動的に権威が付与されるのか?
そんなことはない。
新入りのペーペーの審判に権威などあるはずがない。
ということは、上述した野球規則9・02「審判員の裁定」があろうと
権威というものは自動的にくっついてくるわけではないのである。
では、なぜ権威があると思ってしまうのか?
それは、「間違っているかもしれない」にもかかわらず
自らの下した判定によって、試合内容が決まることに対し、
覚悟を持って真剣に相対するその姿勢、行動、意識に対して、
選手も監督も、そして観客も権威を感じるようになるのである。
ルールの内容の結果、「一部の」審判に権威を認めるのであって、
ルールが「すべての」審判に権威を与えているのではない。
ここの認識を間違えると、ルール変更に関する考え方がおかしくなってしまう。
何のためのルールか?
もう一度、原点に戻って考えてもらいたいと思う。
※思ったより誤審問題は再燃しなかったようだ。
冷静に考えると、優勝決定に関わるならまだしも、
しょせんクライマックスシリーズの出場権でしかなかったことに気づいちゃったか?
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前の記事、『広島カープの誤審問題から「ルール」を考える』で書きたいことを
実は書いていないことに気づいた。
9月の記事で(『『マーケットの魔術師』3 〜エド・スィコータ2〜』)
エド・スィコータのトレードルールを引用した。
下記がそのルールである。
a)損切りは早く
b)利喰いはじっくり
c)ポジションは小さく
d)躊躇なくルールに従う
e)ルールを変えるべき時を知る
今野球界はe)の状態にあるのではないかというのが筆者の見解である。
映像機器の技術が発達した現代では、
今まで肉眼では捉えることができなかった緻密さで
瞬間を捉えて記録に残すことができるようになった。
既に陸上、水泳、競馬、相撲等々、
あらゆるスポーツの世界において、
その威力をいかんなく発揮している。
もちろん個々の競技のルールによって
映像機器判定の導入の度合いは違っているが、
それでも「人間にはできないこと」を
機械に代替させようとするスタンスは一緒である。
ここで重要なのは
「人間にはできないこと」があることを素直に認めることである。
どうもそれができなくなっているのが野球界ではないだろうか?
「審判は絶対である」という誤った考えに縛られ
身動きが取れなくなっているのではなかろうか?
野球規則9・02「審判員の裁定」には
「審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、
プレーヤー、監督、コーチ、または控えのプレーヤーが、
その裁定に対して、異議を唱えることは許されない」
とある。
審判の裁決(判定)は「絶対」なのではなく「最終」なのである。
審判という絶対的な存在というものがいるから
その絶対的存在である審判が下した判定が最終となる、のではない。
「わからないあやふやな部分(=人間にはできないこと)」がどうしてもでてくる。
それを決めないことには先に進めない。
「仕方がない」ので、「間違っている可能性もあるが、たとえ間違っていたとしても」
最終的な結論を出さなくてはいけない。
その結論を出すことができる存在を審判にする、というルールを作ったのである。
なぜそういうルール(審判の判定が最終)を作ったのか
その背景を理解しておかないと、
環境変化が起きた時に、どのように変革していくべきなのか、
その道筋を見出すことができない。
何のためのルールか?
前回参考にしたサイトに興味深い意見が載っている。
野球に「誤審」は決して存在しない!ビデオ判定に思う、審判の権威とは。
↓ ↓ ↓ 引用開始
ただ、そんな時代の流れにあっても、野球において審判とは陰の主役であり、
その権威を守らなければならないことに変わりはない。
最近は審判の権威が下がったという声を現場で聞くことも多い。
その背景に、技術的な低下を指摘する声もあるが、
一方で過去には問題にならなかった微妙な判定が、すぐにビデオで再生されて、
100分の1秒単位で正否が明らかになるということの影響もあるだろう。
ビデオ判定がさらに拡大されることによって、今まで以上に審判の権威は揺らぎ、
審判の存在感を軽んずる監督や選手、そしてファンが出てくるかもしれないが、
決してそうあってはならない。
↑ ↑ ↑ 引用終了
審判の権威を守るためのルールでいいんだろうか?
そもそもなぜ審判に権威があるのか?
審判になると自動的に権威が付与されるのか?
そんなことはない。
新入りのペーペーの審判に権威などあるはずがない。
ということは、上述した野球規則9・02「審判員の裁定」があろうと
権威というものは自動的にくっついてくるわけではないのである。
では、なぜ権威があると思ってしまうのか?
それは、「間違っているかもしれない」にもかかわらず
自らの下した判定によって、試合内容が決まることに対し、
覚悟を持って真剣に相対するその姿勢、行動、意識に対して、
選手も監督も、そして観客も権威を感じるようになるのである。
ルールの内容の結果、「一部の」審判に権威を認めるのであって、
ルールが「すべての」審判に権威を与えているのではない。
ここの認識を間違えると、ルール変更に関する考え方がおかしくなってしまう。
何のためのルールか?
もう一度、原点に戻って考えてもらいたいと思う。
※思ったより誤審問題は再燃しなかったようだ。
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