リアエンドの話 | 低価格帯のロードバイク: サイクル&フィットネス

2016年09月12日

リアエンドの話 | 低価格帯のロードバイク

「ロードバイクのリアエンドの話」

このブログでは何回か書いていますが、あるキーワードを検索していて
たどり着く方が一定数います。

その中の一つにリアホイールの不調やリアエンドからホイールが外れる
または緩むでアクセスしてくださる方もいますので、今回はおさらいも
かねてロードバイクのリアエンドの話をしたいと思います。

今のロードバイクの場合は殆どこのシマノエンドです。
ストレートドロップエンドとも呼ばれています。

※シマノエンド

見てもらえば分かりますが、下側に解放されてます。
ここにホイールをはめ込むわけですが、これならば外れるとかずれると
いう現象は起こりません。

またはめ込みやすいですね。

そしてもう一つが、カンパエンド。
ロードエンドとも呼ばれているもので、古いロードバイクは全てこれです。

これが問題を起こすのです。

※カンパエンド

見てもらえば分かるでしょうが、開口部が横にあいています。
これはチェーンで引っ張る方向でもあります。
これが問題なんですよ。

この開口部の方向にホイールをはめ込むわけですが絶えずチェーンに引っ張られる
ことになります。

ですからクイックリリースが緩んでいるとそのままチェーンに引っ張られ
てホイールが外れてしまうのです。
また、はずなくてもチェーン側が引っ張られているのでホイールが斜めに
ずれてしまいます。

このずれるというのはこのタイプのエンドの場合は、頻繁に起こります。
ブレーキの片当たりのような現象が出てきた場合は、まずこのズレを疑う
ほど良くおこります。

それにエンドにホイールをはめ込むのもすんなりといってくれませんし、
微調整などもあって面倒です。
これは野外でなにかトラブルになったときに、特に思いますね。

また、リアホイールのズレなどを経験している方のブログを拝見すると、
やはり古いクロモリのロードバイクでした。
ホイールに振れが出ていないなどのホイール自体に問題がない場合、この
エンドの所を疑ってみてください。

個人的にはスチール、クロモリロードバイクが好きなのですが、この
エンドの問題があるのですすめたりしませんでした。
最新のロードバイクでもやはりクロモリはカンパエンドの場合が多いのです。

このエンドの問題はまさに致命的な欠陥であるとさえ感じるのに、どうして
昔のままのエンドを採用し続けているのかが理解できないところです。

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○低価格帯のロードバイク。

ついでに低価格のロードバイク（10万円まで）のことを付け加えておきます。

今の軽量クロモリロードバイクは20万円くらいから100万円という広い価格帯
で存在します。
スチールは安いが昔の固定観念ですが、今ではむしろマニア向けで高いものです。

もっとも軽量クロモリになっていますが。

ですが初心者の方が取りあえず試しに乗ってみるならば、安いロードバイクでも
良いと思います。
そうなってくるとたぶんアルミフレームのロードバイクとなってきます。

ちょっと上から目線で申し訳ないですが、たぶんすぐに乗らなくなると思いますから
10万円までのロードバイクならばなにを選んでもだいたい同じです。

初心者の方の殆どがママチャリの延長線でロードバイクを見ていますし、買い物や
荷物を運ぶのにも使おうと考えているのならばロードバイクはやめておくべきです。

それでもロードバイクというのならば安いロードバイクで充分です。

何度も書いていますが、初心者の方へお勧めなのは「ロードバイク」では
なく「クロスバイク」です。

ドロップハンドルが良いならば「シクロクロスバイク」ですね。

ロードバイクよりも乗りやすいですし、用途も広いからです。

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○お勧めクロモリロードバイク。

ちょっと寄り道しますが、このカラーミータ」というクロモリロードバイクは
価格が安い割にお勧めのロードバイクです。

実車は見たことがないので詳しくは解説できないのですが、写真で見る限りは
「カンパエンド」ではなく「シマノエンド」でした。
珍しくエンドの問題をクリアしているクロモリロードバイクで一時期は購入を
考えました。

安い割には軽量クロモリフレームを採用しているからです。

ですがこれだけ軽いクロモリフレームを使いながら低価格に抑えているので、
ホイールやギア、ブレーキといったコンポがかなり低いグレードでこれがネック
で候補から外しています。

ほしいグレードのコンポで組み直すと、結局、もともとほしかったグレードの
ロードバイクと価格がたいして変わらなくなってしまうからです。

それでもコスパ的には大変優れたロードバイクで発売当時から注目していますが
毎年、新しいタイプを出してくるのはやはり人気があるからだと思います。

個人的には人にも勧められるクロモリロードバイクですね。

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初心者の方には、いきなり30万前後のロードバイクの購入を勧めないのは、
ロートバイクは初心者には大変乗りにくいものであるのもそうなのですが、
カーボンのように非常に軽い素材のフレームが多いからです。

カーボンフレームは転倒などの、面ではなく点にかかる衝撃に非常に
弱いところがあって、立てかけていたカーボンロードバイクが強風で煽られて
転倒し、それだけで破損してしまったという話は多いのです。

クロモリロードバイクのような金属フレームでは経験したことのない脆さ
があって、それも初心者の方のロードバイクにお勧めできない理由の一つ
となっています。

今回は少し参考になればとエンドのことを解説してみました。

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