2016年07月25日
コンフォート系ロードバイク | パワーアシストサイクル
「コンフォート系ロードバイク」
もうすぐ八月です。
アニメ「弱虫ペダル」の実写化ドラマがもうすぐ始まります。
そして最近、まったくロードバイクに乗ったこともないし、スポーツバイク
にすら乗ったことがない人たちが想像しているロードバイクの印象などが
耳に入ってきたので、今回はまたロードバイクに対する注意点を書きたい
と思います。
実写ドラマ化される「弱虫ペダル」の影響が、アニメ以上にあるかどうかは
分かりませんが、ある程度影響があるものとして予防の意味も込めて書いて
みたいと思います。
おそらくですが、耳に届いたロードバイクなどまったく知らない人たちの
意見とドラマを見て影響を受ける人たちの意見はだいたい同じではないか
と予想して話を進めます。
まず、こういう人たちの思い描くロードバイクというのは、パワーアシストが
付いているかのように楽にスピードがでる乗り物と勘違いしているようです。
だから車重が超がつくように軽いのだということです。
荷物を積んで移動用にすると車いらずになるのではないかというような
考えでした。
これがスポーツバイクなど乗ったこともない人たちの考えのようです。
特に最近のロードバイクはコンフォートという乗りやすさに重点を置いて
いて、またこれをアピールしているので尚更ですね。
ロードバイクを知らない人の考える乗りやすさとは、パワーアシスト車
のような感じであるようです。
この「コンフォート系」というロードバイクがとても我々には迷惑なのです。
今や自分がほしいと思うロードバイクもとても値段が高くなってしまって、
半ばあきらめてはいますが、時々はチェックすることもあります。
今ではほしいグレードのロードバイクがだいたいがコンフォート系に
シフトしていて、それをさけると一段上のグレードか入門機程度の低い
グレードになってしまうのでますます欲しいロードバイクに手が届かなく
なっています。
ロードバイクブームも売る側は嬉しいことでしょうが、昔から乗っている
人間には規制も含めていろいろな面で迷惑なだけものです。
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○コンフォート系。
コンフォート系ロードバイクというのは、トップチーブのサイズを変えたり
ハンドル位置を高くしたりして、前傾姿勢ではなく体を立てて走れるように
してあるロードバイクです。
タイヤも通常700C×23が普通なのですが、700C×25くらいの太いタイヤを履
かせていますね。
でもこれが我々にはとても邪魔なのです。
もともとのロードバイクならば多少ステムやハンドル位置が高くても、
元に戻すこともできるのですが、コンフォート系はチューブの長さなども
違ってきますのでクラウチングスタイルの前傾視線のセッティングに
するのが難しいというのがあります。
それもあってコンフォート系ロードバイクは欲しいロードバイクの候補から
外しています。
そして一見、体を起こして走るロードバイクの方が楽なように感じますが、
長距離走ると必ずしも楽ではないことが分かると思います。
ロードバイクは初めてで、楽に走れるコンフォート系ロードバイクを買った
けれど尻が痛くてたまらない、結局、サドルなんかも替えたけれど普通の
ロードバイクのセッティングが一番楽に長く走れたというのもあるのです。
マウンテンバイクに乗っている人が、長距離走るのは辛いというのですが
これがあるからではないかと思います。
体重移動がしやすかったり、ハンドルもいろいろなポジションで握れるの
が一番楽なんですよね。
一つのポジションに長く固定されるのが一番辛いですから。
また、ここまで違ってくるともうこれはロードバイクではなくなっています。
それならば中途半端なことはせずに、シクロクロスにすれば良いではないかと
なってくる。
○シクロクロスバイク。
このブログではロードバイクのようにドロップハンドルがほしいのであれば、
初心者方は「シクロクロスバイク」を勧めています。
コンフォート系のロードバイクだとタイヤもたいして太いものははけませんが、
シクロクロスバイクならば700C×30以上の太いタイヤをチョイスすることも
できます。
太いタイヤだと振動も少ないですし不整地も走れます。
ロードバイクだとホイールとステーのクリアラスの問題や、ブレーキも
ロードバイクのものは太いホイールに対応できません。
その点最初から太いタイヤを使うことを前提としている「シクロクロス」だと
それらの問題的もクリアされていますし、なによりもさらに進歩しています。
ですからロードバイクの外観をしているのに不整地を走れますし、タイヤ
の選択などでロードバイクのように高速巡航もできます。
コンフォート系はロードバイクに無理させているところがあるのですが、
シクロクロスバイクは最初からそうした用途のスポーツ自転車として設計
されていますから無理なところがありません。
荷物を運ぶためにキャリアーをつけても良いですし、一番柔軟に使える
のが「シクロクロスバイク」なのです。
ロードバイクに長く乗っていると、シクロクロスもほしくなってきますね。
そもそも初心者がロードバイクを選ぶのがもともと間違っています。
スポーツバイクのことを何も知らないで、いきなりロードバイクを買った人
で今でもロードバイクに乗っている人を一人も知りません。
乗りにくくてすぐに処分してしまっています。
だからアニメの影響だからといって、ロードバイクを買っては駄目なのです。
○パワーアシスト自転車。
話は最初の話題に戻るのですが、ロードバイクで荷物を運ぶと考える人たち
はロードバイクはパワーアシスト自転車並みに、半ば勝手に走るものである
かのように勘違いをしています。
完成重量５〜６キロの超軽量のロードバイクだとヒルクライムに特化したもの
なのですが、これがものすごくデリートです。
いろいろなパーツをフレームにつけたりする場合、トルクレンチという
設定した圧力以上がかかると空回りしてそれ以上締め付けないようにする
専用のレンチが必要になってきます。
決められた圧力以上で締め付けるとフレームが傷むという非常にもろい
もので、こんなもので荷物を運んだりできません。
たいていが150万円以上するものばかりですが、これだけの高額だから
頑丈で何でも使えると勝手に思い込んでいるのです。
実はまつたく逆で、ロードバイクは値段が上がれば上がるほど扱いが
難しくデリケートです。
ママチャリならばたいしたことのない転倒事故でもあちこちが破損し
てしまうという、大変もろい乗り物なのです。
ロードバイクなどスポーツバイクを脚を使っての運動という部分を省いて、
移動手段としてとらえるのならば、いっそ「パワーアシスト自転車」に
してしまうのも一つの手段だと思います。
最近はスポーツ自転車でもパワーアシストがありますから、そういうものを
選んでみるのも良いかもしれませんね。
ただこのブログではスポーツとしてのスポーツサイクルですので、電気モーター
で動くパワーアシストはこのブログの趣旨から大きく外れてしまいますが。
値段的にも本格ロードバイクよりも安いですね。
でも移動手段としてのパワーアシストバイクという考え方もあるかも知れません。
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