2018年05月28日
デリカシー
帰りのことです。
いつものようにターミナルからバスに乗り、座って定刻にバスが発車するかと思ったら一度閉まったドアが開きました。すると二人のご婦人が駆け込みで乗ってきました。
またドアが閉まり発車したかと思ったら、今度は少し急ブレーキ気味にバスが止まり、またドアが開きました。
見ると若い女性が立っています。
まあまあ綺麗な顔をした女の子です。二十代でしょう。
わざわざバスを止めただろうことは容易に想像できます。
少しか悪びれた顔をすればいいと思うのです。しかし平然としています。
それはおろか、バスが止まってラッキーという顔にも見えました。
もうその時点で私は呆れてしまいます。年寄りの悪い癖を身に付け始めたのでしょう。
それが、こともあろうか私の隣に座ってきました。
私は誰かの隣に後から座るときには、必ず軽く会釈してから座るようにしています。
が、その女の子はもちろん、そんなことはしません。
空いている席に座って当然という顔をしています。
さらに、座るときハンドバッグを私の足に当ててきます。それも当然という顔をして。
バッグは間もなく女の子の足の上に収まりました。
もう完全に呆れた私は女の子から背けるように、上半身をわざと窓側に向けました。
バスが走っていると、ハンドバッグの中に手を入れて何か取り出しているのか探しているのか、
わかりませんが、肘が私の腕に何度も触れてきます。はっきり言って不快です。
ひと言でいうと、デリカシーがないんです。
デリカシーについて、なるほどと思う記事があったので、リンクしておきます。
5セカンズ
このブログで何度か取り上げてきたNHKのドラマがあります。
山田太一さん脚本の“男たちの旅路”です。
ガードマンを派遣する会社に勤める人たちを中心に、当時の世相や社会現象を取り上げたドラマでした。
主役は“吉岡司令補”こと、鶴田浩二さん。
鶴田浩二さんは特攻隊の生き残りという役柄で、若者が大嫌いという設定でした。
そこへ当時の若者像として、“杉本陽平”こと、水谷豊さんが軽薄短小な若者役を演じます。
水谷豊さんは、同僚の“悦子”こと、桃井かおりさんに恋をしますが、桃井かおりさんは鶴田浩二さんが好きだという設定でした。
ドラマ“男たちの旅路”を初めて見たのは私がまだ10歳のときでしたが、いつの間にか私はもう、吉岡司令補の年齢に近付いてしまいました。
ドラマの中で吉岡司令補は、若者の象徴ともいうべき杉本洋平を、顔をしかめるようにして見る場面があります。今日の私も気づけば女の子の隣で顔をしかめていました。
昔はわからなかった吉岡司令補の気持ちが、今はわかるようになった気がします。
私の若いときはどうだったか、、
あまり配慮はできていなかったように思います。
では吉岡司令補の若い頃は?
できていたのではないかと思います。
今と違って、親の教育が行き渡っていた頃、きっと早くから子供たちは常識を持ち、自立して気配りもなっていたように思います。
歳を取ればいろいろな経験を積んできます。
だから敬うべきである。
でも、同じ50代であっても、私には当時の50代のように立派であることを自負する資格がないように思えてしまいます。
いつものようにターミナルからバスに乗り、座って定刻にバスが発車するかと思ったら一度閉まったドアが開きました。すると二人のご婦人が駆け込みで乗ってきました。
またドアが閉まり発車したかと思ったら、今度は少し急ブレーキ気味にバスが止まり、またドアが開きました。
見ると若い女性が立っています。
まあまあ綺麗な顔をした女の子です。二十代でしょう。
わざわざバスを止めただろうことは容易に想像できます。
少しか悪びれた顔をすればいいと思うのです。しかし平然としています。
それはおろか、バスが止まってラッキーという顔にも見えました。
もうその時点で私は呆れてしまいます。年寄りの悪い癖を身に付け始めたのでしょう。
それが、こともあろうか私の隣に座ってきました。
私は誰かの隣に後から座るときには、必ず軽く会釈してから座るようにしています。
が、その女の子はもちろん、そんなことはしません。
空いている席に座って当然という顔をしています。
さらに、座るときハンドバッグを私の足に当ててきます。それも当然という顔をして。
バッグは間もなく女の子の足の上に収まりました。
もう完全に呆れた私は女の子から背けるように、上半身をわざと窓側に向けました。
バスが走っていると、ハンドバッグの中に手を入れて何か取り出しているのか探しているのか、
わかりませんが、肘が私の腕に何度も触れてきます。はっきり言って不快です。
ひと言でいうと、デリカシーがないんです。
デリカシーについて、なるほどと思う記事があったので、リンクしておきます。
5セカンズ
このブログで何度か取り上げてきたNHKのドラマがあります。
山田太一さん脚本の“男たちの旅路”です。
ガードマンを派遣する会社に勤める人たちを中心に、当時の世相や社会現象を取り上げたドラマでした。
主役は“吉岡司令補”こと、鶴田浩二さん。
鶴田浩二さんは特攻隊の生き残りという役柄で、若者が大嫌いという設定でした。
そこへ当時の若者像として、“杉本陽平”こと、水谷豊さんが軽薄短小な若者役を演じます。
水谷豊さんは、同僚の“悦子”こと、桃井かおりさんに恋をしますが、桃井かおりさんは鶴田浩二さんが好きだという設定でした。
ドラマ“男たちの旅路”を初めて見たのは私がまだ10歳のときでしたが、いつの間にか私はもう、吉岡司令補の年齢に近付いてしまいました。
ドラマの中で吉岡司令補は、若者の象徴ともいうべき杉本洋平を、顔をしかめるようにして見る場面があります。今日の私も気づけば女の子の隣で顔をしかめていました。
昔はわからなかった吉岡司令補の気持ちが、今はわかるようになった気がします。
私の若いときはどうだったか、、
あまり配慮はできていなかったように思います。
では吉岡司令補の若い頃は?
できていたのではないかと思います。
今と違って、親の教育が行き渡っていた頃、きっと早くから子供たちは常識を持ち、自立して気配りもなっていたように思います。
歳を取ればいろいろな経験を積んできます。
だから敬うべきである。
でも、同じ50代であっても、私には当時の50代のように立派であることを自負する資格がないように思えてしまいます。
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