2018年07月04日
『ナリワイをつくる』伊藤洋志
小学校の卒業文集に書いた将来の夢を今でも覚えています。パン屋と書きました。特別パンが好きだったわけではなく、将来の職業に対して強い気持ちを抱いていたわけでもありませんでした。なんとなく「商い」にあこがれたのでしょうし、単に会社員のイメージが湧かなかったのだとも思います。
高校受験の面接には「将来のことは特に決まっていません」と答えたことも覚えています。就職活動でも当然会社に勤めることを目指していましたし、そのことについて疑問を抱いたりしてくることもありませんでした。会社に入れば、同じ環境や同じ仲間と同じ部署で仕事をしていくので、一つの世界の常識にさらされることで、さらに仕事のとらえ方が1つに凝り固まってきたと思います。
会社員生活も20年をこえて、本を読んだり広く人の話を聞くことで、働き方、社会への貢献の仕方について少しずつ新しい角度から考えるようになりました。そんな気持ちの中で「ナリワイ」という言葉に惹かれて注文したのがこの本です。今のぼくにビンビンと響いて伝わってくることばかりで、これからの自分の生き方にとって1つの指針となるだろう本です。
心に刻んでおきたい言葉を引用させていただきます。
・ナリワイの考え方の真髄の一つは、稼がなきゃ稼がなきゃと外部の環境に振り回されるより、自分の生活をつくる能力を磨き、それをちょっと仕事にしてしまうほうが確実ではないか、ということなのである。
・会社に勤めると、毎日その会社の常識を浴びるので、油断すると感覚が鈍磨するのは早い。
・分業化して人間の経験値の多様性が落ちると、今度は労働が娯楽になる可能性を秘めている。
・生活の中で、一個一個自分のできることの範囲を広げていくというのは、RPGで技を覚えていくみたいで面白いと思う。
・会社に勤めると、毎日その会社の常識を浴びるので、油断すると感覚が鈍磨するのは早い。
・分業化して人間の経験値の多様性が落ちると、今度は労働が娯楽になる可能性を秘めている。
・生活の中で、一個一個自分のできることの範囲を広げていくというのは、RPGで技を覚えていくみたいで面白いと思う。
価格:1,404円 |
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