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2015年07月29日
『紫蘇』(シソ)は「紫の葉で蘇(よみがえ)らせる」という意味で、人を生き返らせる力のある植物らしい。
昔中国で、カニで食中毒になって死にかけた少年に、「しそ」を煎じて飲ませたら、回復して蘇ったそうです。そこから「紫蘇」と呼ばれるようになったんだそうです。
紫蘇の独特な香りの元である「ベリルアルデヒド」と言う成分は、強力な殺菌作用や防腐効果を持っていて、食欲を促進する力も持っています。
栄養価も豊富でビタミンAやCが多く、鉄分、カルシウム、カリウムなど、ミネラルも含まれ、β-カロテンの含有量は、野菜の中でトップクラスだそうです。砂糖と水で煮出して薄めて飲むと疲れを和らげる効果もあるそうです。
葉が緑の青ジソは、野菜としては「大葉(おおば)」とも呼ばれ、殺菌作用そして香味野菜として、刺し身のツマや、麺類の薬味などに使われ、緑の葉を天ぷらなどにすると涼しげです。用途は幅広いです。旬は夏。
赤ジソは梅干しなどの色づけに使います。シソジュースにしたり、乾燥させた葉はふりかけや、七味唐辛子などにも使われるそうです。旬は初夏から7月。
紫蘇は「和風ハーブ」で古くから日本に自生していたそうです。縄文時代の遺跡からしその実の出土例があるそうです。最近では花粉症などに対しての、抗アレルギー効果が注目されています。
ところで青ジソの葉をなぜ大葉と呼ぶかというと、昔、青ジソを販売するときに、シソの“芽”と“葉”の区別が必要となり、葉が“大葉”と名付けられ、その呼び方が現在も続いているんだそうです。
以前の調査で、「刺し身などに添えられる食用の青い葉を何と呼んでいるか?」という質問に対して、「シソ」と呼ぶのは混在地も含めて29都道府県、「大葉」は22府県だったそうです。「大葉」と呼んでいるのは、中部地方から東日本の日本海側、近畿に広がっているらしいです。
「しそ酒」というのもあるそうで、神経のイライラを静める作用があるそうです。作り方は、しその葉200gを洗い、半乾燥にし、それに氷砂糖200〜300g、ホワイトリカー1.8リットルを注ぎ、そのまま保存します。半月ほどで変色してきたらしその葉を取り出し、さらに2か月くらい保存し、ガーゼでこして出来上り。神経が高ぶり、眠れない場合には、しそ酒を盃1杯ほどを飲むといいそうです。
「しそ風呂」もいいそうで、しその葉を刻んで布袋に入れ、湯の中に浸します。いい香りが血行を促し、身体を温めてくれますから、神経痛、リューマチ、冷え性などに効果があります。また、皮膚にも刺激があり、肌がすべすべになります。