課長の資格「ビジネスマネジャー検定」その学習ブログ

マネジャーとしての役割を果たすためにも、心しておかなければいけない事があります。



それは「真摯さ」です。



「真摯さ」それは、ピーター・ドラッカーの文言で初めて知りました。このように述べています。

「真摯さはごまかせない。ともに働くもの、特に部下には、上司が真摯であるかどうかは数週間でわかる」
「真摯さを定義する事は難しい。しかし、マネジメントの地位にある事を不適とすべき真摯さの欠如を明らかにする事は難しくない」



そして、マネジャーとして不適格なタイプとして下記のように列挙しています。

�@人の強みよりも弱みに目のいく
�A評論家（口だけで実践できない）
�B何が、よりも誰が正しいかに関心をもつ
�C真摯さよりも頭の良さを重視する
�Dできる部下に脅威を感じることが明らか
�E自らの仕事に高い基準を設定しない


「真摯さ」とは業務遂行能力や、人柄といったものの基盤となる根本的な資質だといいます。マネジャーにとって欠くことのできない資質「真摯さ」についてマネジャーの役割の中で考えて見ます。





業務に対する「真摯さ」で重要なのは、企業から期待されている成果をなんとしてでも上げるという、粘り強さと強い意思です。往々としてある、過去の成功体験、自己のプライドなどに、引きずられる事のないように、現実を受け止め、感情的でない合理的な判断をする必要があります。



マネジャーに降りかかる日常的なリスクや、業務上の大きな壁に対しても、本質を見抜き問題解決を図る姿勢を持ち、その結果に対する責任を引き受ける強さと勇気が必要です。リスク回避だけでは大きな成果を上げる事はできません。リスクを精査することは重要ですが、そこに成長と発展の機会があるのならば、積極的にそのリスクに取り組む「意欲」と「覚悟」を持つこともマネジャーには求められます。





マネジャーは部下の心をつかみ、それぞれの持ち味を生かして、最高の能力を発揮させる事が理想です。部下それぞれの異なる能力や考えを理解することと、信頼される為に「真摯」な姿勢が不可欠です。



ありがちなのが、単に表面的にフランクな態度で接してしまう事。しかし、友達のような関係になる事ではなく、部下一人ひとりに対して真正面から向き合い、自分の考えだけでなく、部下の希望や考えに耳を傾ける事が重要です。



部下一人ひとりの成功と、チームとしての成功を獲得する事が求められ、それをマネジャーとしての喜びと感じられるようにならなければいけません。





自分に対する「真摯さ」は、上記の「業務」「部下」に対する「真摯さ」の根本になります。



自分と他人の違いを理解する事、自己のアイデンティティ(明確な自己像)を意識する事が必要です。そのために、広い視野を持ち、現実を直視し、何が正しいかを見極める基準を持つことが大切です。



マネジャーとは時にして孤独な存在となり、自信が責任を持って判断する事を求められます。そのため、自分の判断水準を高める努力をし、基準の正しさを問い続ける事、自分の言動がその基準に一致しているかどうかを、振り返りながら努力する事が重要です。



この「真摯さ」がなければ、真の信頼どころかマネジャーとしての誠実さを疑問視される事となります。