2015年09月16日
マネジャーが直面するビジネス環境
社会や経済の変化に対応できる事
昔と現在を比べて「どんな社会か?」と聞かれれば、競争社会から「価値創造社会」へと移行している、と言えるでしょう。戦後の高度成長期は、経済全体の発展を第一と考えていましたが、社会が必要とする商品やサービスの充実を優先的な課題として考えるようになったからです。
社内での意識の持たせ方についても、従業員の競争意識を過度に刺激して活性化をさせていく時代ではなくなってきています。そんな事からも、伺える流れではないでしょうか。
マネジャーは、このような環境の変化に対応し続けなければならず、自らの経験を基礎としながらも、新しい知識や技術を学び続けなければなりません。言い換えると、今までのやり方だけでは、この変革の時期を生き残る事は出来ないと言う事になります。
往々にして、目の前の業務や発生した事への対応などに目を向けがちですが、少し先を見据えて、今起きていることは将来どのような変化をしていくのかを意識して考えるようにしていかなければいけません。
組織の経営方針・ミッションに従って活動を進める中で、チームメンバーの持ち味を生かし、個性を発揮し、社会の必要とする商品やサービスを提供できる、そんなチームにリードしていくのがマネジャーです。つまり、今までのようにどちらかと言うと画一的な働き方の指導・育成ではなく、個性豊かで多様性があり、自ら考えて行動できる「考動力」を育成し、前例の無い事でも勇気を持って事に当たれる人材にしなければなりません。
「新しい価値の創造」がマネジャーに期待される一つの役割なのです。
企業の社員構成の変化に対応する
すでに始まりつつある環境の変化として「労働人口の減少」があります。総務省統計局のWebサイトに人口ピラミットの図があります。そこから読み取る内容として、今後部下になる若い世代の減少が読み取れます。自社内においても年齢別人口構成を把握しておく事は、企業の将来性といった面からいっても必要な考えとなります。
私たち(自分の世代を中心に書いてます)の先輩方に当たる、団塊世代は高度成長を経た安定期にマネジャーへと就任し、競争意識の旺盛な部下と共に業務を遂行してきました。部下の育成、チームワークの熟成、コミュニケーションなどは、特に意識せずとも日常業務で伝承する事ができた時代だったと思います。
しかし、団塊世代が退職した後マネジャーへ昇進していく30代〜50代はマネジャーに昇進するまでの期間が比較的短く、十分な経験を積む事が少ない状況が見られます。
それでも、人口の長期的な減少傾向が進む中、数少ない部下をいかに効率的に機能させ、「仕事の出来る」人間へと育てるという大きな課題を担っています。多くの企業でベテラン社員と若手社員との力量の差が段階的でなく生まれている状況を考えると、ひしひしと自分の置かれている立場の重要性を感じているところではないでしょうか?
雇用形態の多様性に対応する
労働者の雇用形態については、徐々に正社員化が進められているとはいえ、雇用形態の異なる人が、同じ職場で働いている状況が今後も増えてきます。労働人口の減少に伴い、「労働力の輸入」と語る人もいるぐらいですので、国籍や性別などを考えても、多様性は急速に高まるでしょう。自論にはなりますが、少子高齢化の日本を乗り切るためには「移民」という形での先に書いた「労働力の輸入」は特別な事でなくなると思います。
そうした中で、マネジャーは多様な人々の立場を理解してチームをマネジメントする必要があります。
つまり、マネジャーあは、いろいろな人のおかれている立場や環境を理解し、個性を知った上で円滑なマネジメントを実行する事が求められます。
タグ:管理職の役割
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