2017年07月04日
働き方改革!「WLB」ってなに?
ワーク・ライフ・バランス
ワーク・ライフ・バランスって聞いた事はありますでしょうか?頭文字をとってWLBと書いていきますが、WLBとは、組織の期待に応じて従業員が納得できる仕事ができ、かつ仕事以外の生活でやるべきこと、やりたい事ができる状態を指します。公私ともに充実!そんな事です。
仕事とそれ以外の生活の「バランス」と言うのは、両者が同じような配分でつりあっているという事ではなく、個人によって、また同じ人間でもライフステージや置かれた状況により、多様なバランス状態があり、それを受け入れられる社会が「WLB社会」です。ワーク・ライフ・バランス社会・・・語呂が悪いですけど。
このWLB社会の為には「仕事」の側面、つまり「働き方」を見直す事が不可欠になります。
組織運営において「ひと」という資源は大きな潜在力を秘めています。能力を開発することによって様々な社会環境の変化に対応する事が出来ます。働く意欲を高めることによって予想外の成果を上げる事も出来ます。
「日本の企業は人的資源の開発や働く人のモチベーションを上手にマネジメントしながら、様々な危機を何度も乗り越え、強い組織体質を作り上げてきた」と書かれていた本がいくつかあります。しかし、どの話も同じようなオチで「近年になって、人的資源が有効に活用されないという問題が生じている」「人口構造の変化や経済のグローバル化、社会経済の構造変化に従来の人材育成や能力発揮の仕組みが機能しにくくなっている」という警鐘が鳴らされてます。
働く女性の増加やそれに伴う共働き世帯の増加、高齢者の増加や介護責任の増大、技術等の急速な変化に対応する為の自己啓発へのニーズの高まりなど、仕事だけでなく仕事以外の生活も同時に重視する個人が増えてきたように思います。
このような人の中には、仕事と生活の調和がとれずにやむなく離職したり、離職はせずとも硬直的な働き方の下で十分に能力を発揮できない人もいます。標準的な働き方に合せられないのであれば、そういう人材は第一線から外れてもやむを得ないと考えられてきました。
でもそれは、組織にとって扱いやすい人だけで構成される同質性の高い組織となり、社会の多様なニーズに対応できないという課題を生むことにもあります。
そこで注目されてる「ダイバーシティ=人材の多様性」を生かし、これを企業の価値として高めていこうとする「ダイバーシティ経営」があります。
「ダイバーシティ経営」という人材戦略のもとで、WLB推進策はより重要性を増してきているのです。
育児をしている女性が困っているから、残業が増えて従業員のモチベーションが下がっている。だからWLB施策が重要と、様々な施策対応がなされてきても、結局それは対症療法でしかないと思います。「何のためにしているのか?」が明確にならないと・・・例えば、残業削減そのものが目的化してしまい取り組みは形骸化してしまいます。
「WLB=仕事と生活の調和」は人材戦略の「目的」ではく、組織が必要な人材を確保して活性化させる為の「手段」と位置付ける必要があります。
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