2021年02月28日
【ストレスを感じやすいひと・刺激を求める人】
今日は近所の菜の花畑に散歩にいったしぃです。
いつもはいい香りに癒さるのですが、
花粉症のせいか、鼻が詰まっていて匂いを感じられませんでした。
写真は孫のきららちゃんが撮影してくれたものです。
さて、前回は【ライフステージによるストレッサー】についてご紹介しました。
今回は、同じような状況でも、立ち直りの早い人と
いつまでも悩み続ける人とはどこがどのように違うか考えたいと思います。
まず、次の表をご覧ください。
成人病予対策研究会予防医学学術刊行物ほすぴ180号より引用
この表は「社会適応評価表・ストレス数量化」です。
米国のHolmes博士らによる考案で、生活上のストレスを数量で表したものです。
被験者が、日常に遭遇するストレッサーで心が疲弊したときから、
元気を取り戻すまでの時間を点数化して順番に並べたものです。
■変化を好まない人と刺激が欲しい人
前回も書きましたが、この表で改めてわかることは、
結婚や妊娠など喜ばしい出来事も実はストレッサーで
場合によっては健康にも影響を及ぼすこともあるのが興味深い結果です。
私たちは変化を好ましいこととして捉えないということでしょうか?
しかし、刺激を求めて好奇心の赴くままに行動をする人もいます。
人間っておもしろい生き物ですね。
■すべてのストレッサーがストレスを引き起こすとは限らない
臓器の一つである「脳」はストレッサーすべてに反応するわけではなく
刺激の種類に問わず、自ら注目した刺激にストレス反応が起こるようになっています。
私たちはみんなそれぞれ価値観や、知識量、経験値、文化、感性を持ち
ストレッサーに対する反応もそれぞれ異なり
それぞれの性格によっても大きく左右されます。
■ストレスを感じやすい4つのタイプとは
ストレスを感じやすい人は4つのタイプに分類されます。
◆まじめで几帳面な「模範的タイプ」
◆頑固で厳格な「自分勝手タイプ」
◆内向的でおとなしく嫌とは言えない「うなずきタイプ」
◆あれこれ気にしてばかりの「取り越し苦労タイプ」
一概には言えませんが、ストレスを感じやすい人は、
どちらかというと一生懸命に考えすぎる人が多いのではないかと思われます。
しかし、どのタイプであっても
環境やその時々の状況によって変化します。
例えば「模範的タイプ」の人が時には型破りな仲間と羽目を外すこともあるでしょう。
その後、後悔してくよくよ悩んだりして「取り越し苦労タイプ」になり兼ねません。
■人それぞれの価値観
前述したように、人それぞれ違った価値観・知識量・経験値・文化・感性を持ちます。
宗教観、死生観によっても人は、ストレッサーに対する反応が大きく変わります。
人間関係が私たちの生活に密着し、ストレスとして大きく影響します。
例えば他人と意見の食い違いがあったとしても、
「私はあの人とは違う考えを持っている」「人それぞれ違って当たり前だ」
と思える人と
「何を言っているんだ、経験豊富な私の提案の方が正しいに違いない!」
「何としても間違えを正さないとならない!」
「上司の私の意見に従わないなんてもっての外だ!」
と考えるのでは、脳の反応は全く違います。
だからと言って今すぐ感覚を変えることはとても難しいことです。
しかし、知識として対応できるようになれば
少しは楽に生きられるのではないかと思います。
■自分勝手タイプの私
実は、私も4つのタイプのうち「頑固で厳格な自分勝手タイプ」に当てはまります。
言い訳気味に言わせていただくと、
それは私自身の特性なので、無理に変えようとは思っていません。
でも、心理学やその他の学問を学んでいくうちに
概念が覆されることがしばしばあります。
以前、宗教学の教授から「学問とは、概念を覆すことである」と言われたことがありました。
妙に納得しました。
つまりは自分の狭い生活範囲から抜け出して(精神的にも)、
もっと広い視野と違った視点で物事を捉えること。
そのような人がストレッサーを跳ね返す力がある人なのではないでしょうか?
あなたはいかが思われますか?
次回も、もう少しストレスについて考えていきたいと思います。
よろしくお付き合いお願いいたします。
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