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2016年10月23日

森の音とピアノが心に響く 『羊と鋼の森』

ご無沙汰しておりました。

久しぶりに紹介するのは、ピアノの調律師のお話です。

羊と鋼の森

新品価格
¥1,620から
(2016/10/23 09:42時点)




本屋大賞を受賞して有名になりましたね。

昔ピアノを弾いていたので、期待しながらもちょっと探るような感じで読みました。


主人公は高校生のとき、体育館のピアノの調律を目の当たりにして

心を奪われます。

調律師の専門学校を卒業し、地元の会社で調律師の卵として働き始めます。

個性的な調律師の先輩から指導を受けながら

人間としても成長していく、というお話です。


専門用語もあまりなく、さらさらと読めます。

ピアノ業界の方々には物足りないかもしれません。

ただ、こういう専門家がいる事柄を題材にする場合

どうしてもそのとおりのことは書けないものなので

読み手にある程度想像力が必要なのではないかと思います。

作家として、何を重視して書くかにもよるのですが

現実と異なることを批判してもしょうがないところがあります。

宮下氏は、過去の作品を読んでも

それほど細かな表現をするような書き方ではないので

この作品はちょっとがんばって書いた感じがしました。


今日もお読みくださり、ありがとうございます。





タグ:宮下 奈都
posted by yuzu at 09:36| 小説
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