馬虎温泉三昧

チラチラと記事は読んでいたが、総務省は本腰を入れたらしい。

携帯電話各社の端末が、自分のところの通信サービスしか使えないようにしている制限(SIMロック)を、2015年度中にも解除させる方向で動いているそうだ。これにより「利用者が携帯会社を乗り換えやすくして競争を促す」という狙いらしい。

全てがSIMフリー機になれば、多数のキャリアの回線保持者には嬉しいことだが、キャリアさんの「端末と回線のセット販売」があるからこそ、手軽に新しい端末を手に入れることができた。ロックをかけなければキャリアさんは端末を売る意味がなくってしまうのではないだろうか。そうなると在庫を抱えるリスクは避けたいので、自身は端末を売るのをやめてしまうのではないか。そんな心配をしてしまう。

消費者は、AppleやSONYなどのメーカーから、直接買わなければいけないようになるのかもしれない。そうなると基本、定価での販売になり、スマホなら５〜８万円の負担になりそうだ。そんな値段では手が出ません！

確かに、各社の新料金プランを見てもわかるように、ケータイビジネスは横並びの寡占状態。それに終止符を打ちたい気持ちはわかるが、今でもdocomoとソフトバンクはSIMロック解除に応じている端末はある。ソフトバンクは未対応端末がほとんどで意味はないが。

auはキャリアロックも多いからいいかもしれない。自分の端末さえ使えないのは困る。しかし、auは周波数が違うという側面がある。SIMロックを解除しても一部の電波しか掴めないのでは、あまり意味はない。

今度の新プランではほとんどの人が値上げという現実。このままだと格安の回線業者が氾濫するだけになりそうだ。しかも熾烈な価格競争により、そのうち淘汰されてしまいそうで信用しにくい。総務省の望む「キャリアさんの料金値下げ」 が進んで格安料金プランを出せば、新規参入して体力のないMVNOは撤退するしかない。一時的なお祭りで終わってしまいます。

私的にはあまり歓迎できない記事ですね。