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2014年02月13日
コペルニシウム
コペルニシウム (英: copernicium)[2]とは原子番号112の元素で、元素記号は Cn である。超ウラン元素、超アクチノイド元素のひとつ。2010年2月19日に正式な英語名が発表された[3]。
正式名が決まるまでは、IUPAC の命名法により暫定的にウンウンビウム (ununbium, Uub) と呼ばれていた。周期表で水銀の1マス下に位置するので、メンデレーエフの命名法に倣って「エカ水銀」とも呼ばれた。
1996年2月9日、ドイツにおいて実験によって発生が確認されたと発表された。周期的な特性からみると液体の金属で、水銀よりも蒸発しやすいものであると考えられている。
確認されている最も長命な同位体は半減期29秒のコペルニシウム285である。ただし 289Fl のα崩壊で生成するコペルニシウム285では半減期8.9分と報告されており、より長命な核異性体の存在が示唆されている。同様にコペルニシウム283は半減期4秒だが、約5分という実験結果もある。
同位体に関しては、コペルニシウムの同位体を参照。
歴史[編集]
1996年2月9日[4]にドイツ・ダルムシュタットの重イオン研究所 (GSI) が、亜鉛70の原子核を重イオン加速器で鉛208に衝突させて2つのコペルニシウム277の原子核を合成した。
\,_{{30}}^{{70}}{\mathrm {Zn}}+\,_{{\ 82}}^{{208}}{\mathrm {Pb}}\to \,_{{112}}^{{278}}{\mathrm {Cn}}^{{*}}\to \,_{{112}}^{{277}}{\mathrm {Cn}}+\,_{{0}}^{{1}}{\mathrm {n}}
その後2000年と2004年にロシアのドゥブナ合同原子核研究所、2007年に理化学研究所の仁科加速器研究センターで追試に成功している。
2009年、国際純正・応用化学連合 (IUPAC) より正式に新元素と認定された[5]。発見者の GSI は「私たちの世界観を変えた傑出した科学者」であるコペルニクスにちなんで[6]、“copernicium” という名称を提案し[7]、コペルニクスの誕生日である2010年2月19日に IUPAC から正式名称として発表された。
脚注[編集]
1.^ http://www.nndc.bnl.gov/chart/reCenter.jsp?z=112&n=171
2.^ 「コペルニシウム」は報道などでの使用が先行していた和名であったが、日本化学会により日本語名称として決定された。
3.^ News: Element 112 is Named Copernicium - IUPAC
4.^ 9月の説もあり。
5.^ Barber, R. C.; Gaeggeler, H. W.; Karol, P. J.; Nakahara, H.; Vardaci, E.; Vogt, E. “Discovery of the element with atomic number 112” (IUPAC Technical Report). Pure Appl. Chem., 2009, 81, 1331-1343. DOI: 10.1351/PAC-REP-08-03-05
6.^ 112番目の元素認定 命名候補「コペルニシウム」、2009年8月24日閲覧、Asahi.com
7.^ “'Copernicium' proposed as name for newly discovered element 112” PhysOrg.com, 2009-07-14
正式名が決まるまでは、IUPAC の命名法により暫定的にウンウンビウム (ununbium, Uub) と呼ばれていた。周期表で水銀の1マス下に位置するので、メンデレーエフの命名法に倣って「エカ水銀」とも呼ばれた。
1996年2月9日、ドイツにおいて実験によって発生が確認されたと発表された。周期的な特性からみると液体の金属で、水銀よりも蒸発しやすいものであると考えられている。
確認されている最も長命な同位体は半減期29秒のコペルニシウム285である。ただし 289Fl のα崩壊で生成するコペルニシウム285では半減期8.9分と報告されており、より長命な核異性体の存在が示唆されている。同様にコペルニシウム283は半減期4秒だが、約5分という実験結果もある。
同位体に関しては、コペルニシウムの同位体を参照。
歴史[編集]
1996年2月9日[4]にドイツ・ダルムシュタットの重イオン研究所 (GSI) が、亜鉛70の原子核を重イオン加速器で鉛208に衝突させて2つのコペルニシウム277の原子核を合成した。
\,_{{30}}^{{70}}{\mathrm {Zn}}+\,_{{\ 82}}^{{208}}{\mathrm {Pb}}\to \,_{{112}}^{{278}}{\mathrm {Cn}}^{{*}}\to \,_{{112}}^{{277}}{\mathrm {Cn}}+\,_{{0}}^{{1}}{\mathrm {n}}
その後2000年と2004年にロシアのドゥブナ合同原子核研究所、2007年に理化学研究所の仁科加速器研究センターで追試に成功している。
2009年、国際純正・応用化学連合 (IUPAC) より正式に新元素と認定された[5]。発見者の GSI は「私たちの世界観を変えた傑出した科学者」であるコペルニクスにちなんで[6]、“copernicium” という名称を提案し[7]、コペルニクスの誕生日である2010年2月19日に IUPAC から正式名称として発表された。
脚注[編集]
1.^ http://www.nndc.bnl.gov/chart/reCenter.jsp?z=112&n=171
2.^ 「コペルニシウム」は報道などでの使用が先行していた和名であったが、日本化学会により日本語名称として決定された。
3.^ News: Element 112 is Named Copernicium - IUPAC
4.^ 9月の説もあり。
5.^ Barber, R. C.; Gaeggeler, H. W.; Karol, P. J.; Nakahara, H.; Vardaci, E.; Vogt, E. “Discovery of the element with atomic number 112” (IUPAC Technical Report). Pure Appl. Chem., 2009, 81, 1331-1343. DOI: 10.1351/PAC-REP-08-03-05
6.^ 112番目の元素認定 命名候補「コペルニシウム」、2009年8月24日閲覧、Asahi.com
7.^ “'Copernicium' proposed as name for newly discovered element 112” PhysOrg.com, 2009-07-14
ダームスタチウム
ダームスタチウム (英: darmstadtium) は原子番号110の元素。元素記号は Ds。超ウラン元素、超アクチノイド元素であり、安定同位体は存在しない。
発見された同位体元素はいずれも半減期がマイクロ秒(100万分の1秒)台から11秒と大変短く、その物理的、化学的性質の詳細は不明であるが、銀色もしくは灰色の金属と推定される。現在最も長い半減期を持つ同位体はダームスタチウム281で11秒である。
同位体に関しては、ダームスタチウムの同位体を参照。
目次 [非表示]
1 歴史
2 出典
3 参考資料
4 外部リンク
歴史[編集]
1994年(平成6年)、ドイツのダルムシュタット市にある重イオン研究所のペーター・アームブラスター (Peter Armbruster) とジクルト・ホフマン (Sigurd Hofmann) らの研究チームによって、重イオン線形加速器で加速したニッケル62イオンを、鉛208に衝突させることによってダームスタチウム269が発見された。
元素名は、重イオン研究所のあるダルムシュタット市の名前を由来とし、2003年(平成15年)8月に IUPAC によって決定された。以前は、ウンウンニリウム (Uun) の系統名で呼ばれていた。
また、元素の日本名は当初ダルムスタチウム[1]、もしくはダルムシュタッチウムと呼ばれていたが、2004年(平成16年)3月に日本化学会によって[2]現在の「ダームスタチウム」と決定された。
出典[編集]
1.^ 国立天文台編 『理科年表 平成16年』 丸善、2003年(平成15年)11月、ISBN 4-621-07331-1、p364
2.^ 元素の日本名は原則として日本化学会によって決定され、日本物理学会がそれを承認する形をとっている。
参考資料[編集]
『Newton 完全図解周期表 第二版 〜ありとあらゆる「物質」の基礎がわかる〜』、株式会社 ニュートンプレス、2011年10月20日
発見された同位体元素はいずれも半減期がマイクロ秒(100万分の1秒)台から11秒と大変短く、その物理的、化学的性質の詳細は不明であるが、銀色もしくは灰色の金属と推定される。現在最も長い半減期を持つ同位体はダームスタチウム281で11秒である。
同位体に関しては、ダームスタチウムの同位体を参照。
目次 [非表示]
1 歴史
2 出典
3 参考資料
4 外部リンク
歴史[編集]
1994年(平成6年)、ドイツのダルムシュタット市にある重イオン研究所のペーター・アームブラスター (Peter Armbruster) とジクルト・ホフマン (Sigurd Hofmann) らの研究チームによって、重イオン線形加速器で加速したニッケル62イオンを、鉛208に衝突させることによってダームスタチウム269が発見された。
元素名は、重イオン研究所のあるダルムシュタット市の名前を由来とし、2003年(平成15年)8月に IUPAC によって決定された。以前は、ウンウンニリウム (Uun) の系統名で呼ばれていた。
また、元素の日本名は当初ダルムスタチウム[1]、もしくはダルムシュタッチウムと呼ばれていたが、2004年(平成16年)3月に日本化学会によって[2]現在の「ダームスタチウム」と決定された。
出典[編集]
1.^ 国立天文台編 『理科年表 平成16年』 丸善、2003年(平成15年)11月、ISBN 4-621-07331-1、p364
2.^ 元素の日本名は原則として日本化学会によって決定され、日本物理学会がそれを承認する形をとっている。
参考資料[編集]
『Newton 完全図解周期表 第二版 〜ありとあらゆる「物質」の基礎がわかる〜』、株式会社 ニュートンプレス、2011年10月20日
未発見元素の一覧
未発見元素の一覧
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未発見元素の一覧(みはっけんげんそのいちらん)は、第9周期までのIUPAC(国際純正・応用化学連合)で認定されていない元素の一覧であり、名称(IUPAC名)はIUPAC命名法に基づく暫定的な元素の系統名である。
目次 [非表示]
1 発見の定義
2 凡例
3 第7周期
4 第8周期
5 第9周期
6 脚注 6.1 注釈
7 関連項目
発見の定義[編集]
現在の未発見元素は全てウランよりも原子番号の大きい超ウラン元素であり、人工放射性元素と考えられている。このため「発見」とは人工的に合成できたことを証明することであり、具体的には放射性崩壊を観測して既知元素に至る崩壊系列を決定し、IUPACで認定される必要がある。
発見者として認定されると命名権が得られる。科学者(故人に限る)の名前や原子物理学研究所の所在地にちなんだ名称が提案され、IUPACで認定されると正式に元素名となるが、合成に成功していなかったり、IUPACで認定される前の元素は暫定名または「第〜番元素」の様に呼ばれる。拡張周期表の第8周期以降の元素は全て未発見である。
凡例[編集]
以下の表において、「元素記号」の列の背景色は元素のブロックと次のように対応する。
Sブロック元素 Pブロック元素 Dブロック元素 Fブロック元素 Gブロック元素 イオン状態? 存在不可能?
第7周期[編集]
原子
番号
元素
記号
IUPAC名
周期/族
電子配置
電子殻
備考
113 Uut ウンウントリウム 7, p1 [Rn]5f146d107s27p1 2, 8, 18, 32, 32, 18, 3 [注 1]
115 Uup ウンウンペンチウム 7, p3 [Rn]5f146d107s27p3 2, 8, 18, 32, 32, 18, 5
117 Uus ウンウンセプチウム 7, p5 [Rn]5f146d107s27p5 2, 8, 18, 32, 32, 18, 7
118 Uuo ウンウンオクチウム 7, p6 [Rn]5f146d107s27p6 2, 8, 18, 32, 32, 18, 8
第8周期[編集]
原子
番号
元素
記号
IUPAC名
周期/族
電子配置
電子殻
備考
119 Uue ウンウンエンニウム 8, s1 [Uuo]8s1 2, 8, 18, 32, 32, 18, 8, 1
120 Ubn ウンビニリウム 8, s2 [Uuo]8s2 2, 8, 18, 32, 32, 18, 8, 2 [注 2]
121 Ubu ウンビウニウム 8, g1 [Uuo]5g18s2 2, 8, 18, 32, 33, 18, 8, 2
122 Ubb ウンビビウム 8, g2 [Uuo]5g28s2 2, 8, 18, 32, 34, 18, 8, 2
123 Ubt ウンビトリウム 8, g3 [Uuo]5g38s2 2, 8, 18, 32, 35, 18, 8, 2
124 Ubq ウンビクアジウム 8, g4 [Uuo]5g48s2 2, 8, 18, 32, 36, 18, 8, 2
125 Ubp ウンビペンチウム 8, g5 [Uuo]5g58s2 2, 8, 18, 32, 37, 18, 8, 2
126 Ubh ウンビヘキシウム 8, g6 [Uuo]5g68s2 2, 8, 18, 32, 38, 18, 8, 2 [注 2]
127 Ubs ウンビセプチウム 8, g7 [Uuo]5g78s2 2, 8, 18, 32, 39, 18, 8, 2
128 Ubo ウンビオクチウム 8, g8 [Uuo]5g88s2 2, 8, 18, 32, 40, 18, 8, 2
129 Ube ウンビエンニウム 8, g9 [Uuo]5g98s2 2, 8, 18, 32, 41, 18, 8, 2
130 Utn ウントリニリウム 8, g10 [Uuo]5g108s2 2, 8, 18, 32, 42, 18, 8, 2
131 Utu ウントリウニウム 8, g11 [Uuo]5g118s2 2, 8, 18, 32, 43, 18, 8, 2
132 Utb ウントリビウム 8, g12 [Uuo]5g128s2 2, 8, 18, 32, 44, 18, 8, 2
133 Utt ウントリトリウム 8, g13 [Uuo]5g138s2 2, 8, 18, 32, 45, 18, 8, 2
134 Utq ウントリクアジウム 8, g14 [Uuo]5g148s2 2, 8, 18, 32, 46, 18, 8, 2
135 Utp ウントリペンチウム 8, g15 [Uuo]5g158s2 2, 8, 18, 32, 48, 18, 8, 1
136 Uth ウントリヘキシウム 8, g16 [Uuo]5g168s2 2, 8, 18, 32, 48, 18, 8, 2
137 Uts ウントリセプチウム 8, g17 [Uuo]5g188s1 2, 8, 18, 32, 50, 18, 8, 1 [注 3]
138 Uto ウントリオクチウム 8, g18 [Uuo]5g188s2 2, 8, 18, 32, 50, 18, 8, 2
139 Ute ウントリエンニウム 8, f1 [Uuo]5g186f18s2 2, 8, 18, 32, 50, 19, 8, 2 [注 4]
140 Uqn ウンクアドニリウム 8, f2 [Uuo]5g186f28s2 2, 8, 18, 32, 50, 20, 8, 2
141 Uqu ウンクアドウニウム 8, f3 [Uuo]5g186f38s2 2, 8, 18, 32, 50, 21, 8, 2
142 Uqb ウンクアドビウム 8, f4 [Uuo]5g186f48s2 2, 8, 18, 32, 50, 22, 8, 2
143 Uqt ウンクアドトリウム 8, f5 [Uuo]5g186f58s2 2, 8, 18, 32, 50, 23, 8, 2
144 Uqq ウンクアドクアジウム 8, f6 [Uuo]5g186f68s2 2, 8, 18, 32, 50, 24, 8, 2
145 Uqp ウンクアドペンチウム 8, f7 [Uuo]5g186f78s2 2, 8, 18, 32, 50, 25, 8, 2
146 Uqh ウンクアドヘキシウム 8, f8 [Uuo]5g186f88s2 2, 8, 18, 32, 50, 26, 8, 2
147 Uqs ウンクアドセプチウム 8, f9 [Uuo]5g186f98s2 2, 8, 18, 32, 50, 27, 8, 2
148 Uqo ウンクアドオクチウム 8, f10 [Uuo]5g186f108s2 2, 8, 18, 32, 50, 28, 8, 2
149 Uqe ウンクアドエンニウム 8, f11 [Uuo]5g186f118s2 2, 8, 18, 32, 50, 29, 8, 2
150 Upn ウンペントニリウム 8, f12 [Uuo]5g186f128s2 2, 8, 18, 32, 50, 30, 8, 2
151 Upu ウンペントウニウム 8, f13 [Uuo]5g186f148s1 2, 8, 18, 32, 50, 32, 8, 1
152 Upb ウンペントビウム 8, f14 [Uuo]5g186f148s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 8, 2
153 Upt ウンペントトリウム 8, d1 [Uuo]5g186f147d18s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 9, 2
154 Upq ウンペントクアジウム 8, d2 [Uuo]5g186f147d28s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 10, 2
155 Upp ウンペントペンチウム 8, d3 [Uuo]5g186f147d38s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 11, 2
156 Uph ウンペントヘキシウム 8, d4 [Uuo]5g186f147d48s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 12, 2
157 Ups ウンペントセプチウム 8, d5 [Uuo]5g186f147d58s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 13, 2
158 Upo ウンペントオクチウム 8, d6 [Uuo]5g186f147d68s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 14, 2
159 Upe ウンペントエンニウム 8, d7 [Uuo]5g186f147d78s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 15, 2
160 Uhn ウンヘキスニリウム 8, d8 [Uuo]5g186f147d88s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 16, 2
161 Uhu ウンヘキスウニウム 8, d9 [Uuo]5g186f147d108s1 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 1
162 Uhb ウンヘキスビウム 8, d10 [Uuo]5g186f147d108s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 2
163 Uht ウンヘキストリウム 8, p1 [Uuo]5g186f147d108s28p1 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 3
164 Uhq ウンヘキスクアジウム 8, p2 [Uuo]5g186f147d108s28p2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 4
165 Uhp ウンヘキスペンチウム 8, p3 [Uuo]5g186f147d108s28p3 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 5
166 Uhh ウンヘキスヘキシウム 8, p4 [Uuo]5g186f147d108s28p4 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 6
167 Uhs ウンヘキスセプチウム 8, p5 [Uuo]5g186f147d108s28p5 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 7
168 Uho ウンヘキスオクチウム 8, p6 [Uuo]5g186f147d108s28p6 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 8
第9周期[編集]
原子
番号
元素
記号
IUPAC名
周期/族
電子配置
電子殻
備考
169 Uhe ウンヘキスエンニウム 9, s1 [Uho]9s1 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 8, 1
170 Usn ウンセプトニリウム 9, s2 [Uho]9s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 8, 2
171 Usu ウンセプトウニウム 9, g1 [Uho]6g19s2 2, 8, 18, 32, 50, 33, 18, 8, 2
172 Usb ウンセプトビウム 9, g2 [Uho]6g29s2 2, 8, 18, 32, 50, 34, 18, 8, 2
173 Ust ウンセプトトリウム 9, g3 [Uho]6g39s2 2, 8, 18, 32, 50, 35, 18, 8, 2 [注 5]
174 Usq ウンセプトクアジウム 9, g4 [Uho]6g49s2 2, 8, 18, 32, 50, 36, 18, 8, 2
175 Usp ウンセプトペンチウム 9, g5 [Uho]6g59s2 2, 8, 18, 32, 50, 37, 18, 8, 2
176 Ush ウンセプトヘキシウム 9, g6 [Uho]6g69s2 2, 8, 18, 32, 50, 38, 18, 8, 2
177 Uss ウンセプトセプチウム 9, g7 [Uho]6g79s2 2, 8, 18, 32, 50, 39, 18, 8, 2
178 Uso ウンセプトオクチウム 9, g8 [Uho]6g89s2 2, 8, 18, 32, 50, 40, 18, 8, 2
179 Use ウンセプトエンニウム 9, g9 [Uho]6g99s2 2, 8, 18, 32, 50, 41, 18, 8, 2
180 Uon ウンオクトニリウム 9, g10 [Uho]6g109s2 2, 8, 18, 32, 50, 42, 18, 8, 2
181 Uou ウンオクトウニウム 9, g11 [Uho]6g119s2 2, 8, 18, 32, 50, 43, 18, 8, 2
182 Uob ウンオクトビウム 9, g12 [Uho]6g129s2 2, 8, 18, 32, 50, 44, 18, 8, 2
183 Uot ウンオクトトリウム 9, g13 [Uho]6g139s2 2, 8, 18, 32, 50, 45, 18, 8, 2
184 Uoq ウンオクトクアジウム 9, g14 [Uho]6g149s2 2, 8, 18, 32, 50, 46, 18, 8, 2
185 Uop ウンオクトペンチウム 9, g15 [Uho]6g159s2 2, 8, 18, 32, 50, 47, 18, 8, 2
186 Uoh ウンオクトヘキシウム 9, g16 [Uho]6g169s2 2, 8, 18, 32, 50, 48, 18, 8, 2
187 Uos ウンオクトセプチウム 9, g17 [Uho]6g189s1 2, 8, 18, 32, 50, 50, 18, 8, 1
188 Uoo ウンオクトオクチウム 9, g18 [Uho]6g189s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 18, 8, 2
189 Uoe ウンオクトエンニウム 9, f1 [Uho]6g187f19s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 19, 8, 2
190 Uen ウンエンニリウム 9, f2 [Uho]6g187f29s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 20, 8, 2
191 Ueu ウンエンウニウム 9, f3 [Uho]6g187f39s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 21, 8, 2
192 Ueb ウンエンビウム 9, f4 [Uho]6g187f49s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 22, 8, 2
193 Uet ウンエントリウム 9, f5 [Uho]6g187f59s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 23, 8, 2
194 Ueq ウンエンクアジウム 9, f6 [Uho]6g187f69s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 24, 8, 2
195 Uep ウンエンペンチウム 9, f7 [Uho]6g187f79s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 25, 8, 2
196 Ueh ウンエンヘキシウム 9, f8 [Uho]6g187f89s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 26, 8, 2
197 Ues ウンエンセプチウム 9, f9 [Uho]6g187f99s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 27, 8, 2
198 Ueo ウンエンオクチウム 9, f10 [Uho]6g187f109s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 28, 8, 2
199 Uee ウンエンエンニウム 9, f11 [Uho]6g187f119s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 29, 8, 2
200 Bnn ビニルニリウム 9, f12 [Uho]6g187f129s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 30, 8, 2
201 Bnu ビニルウニウム 9, f13 [Uho]6g187f149s1 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 8, 1
202 Bnb ビニルビウム 9, f14 [Uho]6g187f149s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 8, 2
203 Bnt ビニルトリウム 9, d1 [Uho]6g187f148d19s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 9, 2
204 Bnq ビニルクアジウム 9, d2 [Uho]6g187f148d29s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 10, 2
205 Bnp ビニルペンチウム 9, d3 [Uho]6g187f148d39s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 11, 2
206 Bnh ビニルヘキシウム 9, d4 [Uho]6g187f148d49s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 12, 2
207 Bns ビニルセプチウム 9, d5 [Uho]6g187f148d59s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 13, 2
208 Bno ビニルオクチウム 9, d6 [Uho]6g187f148d69s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 14, 2
209 Bne ビニルエンニウム 9, d7 [Uho]6g187f148d79s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 15, 2
210 Bun ビウンニリウム 9, d8 [Uho]6g187f148d89s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 16, 2 [注 6]
211 Buu ビウンウニウム 9, d9 [Uho]6g187f148d109s1 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 1
212 Bub ビウンビウム 9, d10 [Uho]6g187f148d109s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 2
213 But ビウントリウム 9, p1 [Uho]6g187f148d109s29p1 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 3
214 Buq ビウンクアジウム 9, p2 [Uho]6g187f148d109s29p2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 4
215 Bup ビウンペンチウム 9, p3 [Uho]6g187f148d109s29p3 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 5
216 Buh ビウンヘキシウム 9, p4 [Uho]6g187f148d109s29p4 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 6
217 Bus ビウンセプチウム 9, p5 [Uho]6g187f148d109s29p5 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 7
218 Buo ビウンオクチウム 9, p6 [Uho]6g187f148d109s29p6 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 8
脚注[編集]
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注釈[編集]
1.^ 発見報告があるが、2010年度のIUPACとIUPAPの合同作業部会検討で認定が見送られた。
2.^ a b 陽子数が魔法数であることから、長寿命が期待されている。
3.^ 陽子数が137を超えると、ボーアの原子模型において1s軌道の電子が光速を越える。またディラック方程式によると基底状態のエネルギーが虚数になる。このことからリチャード・ファインマンはウントリセプチウムが最後の元素である可能性を指摘し、それに因んでファインマニウム(Feynmanium, Fy)という名で非公式に呼ばれる事がある。
4.^ 相対論効果によって電子軌道のエネルギー準位が逆転し、8p軌道の一部が6f軌道に優先する可能性がある。その場合はFブロック元素ではなくPブロック元素となり、これ以降の元素では電子配置や元素のブロック、周期表の位置が変化する。→拡張周期表#Pyykköの拡張周期表
5.^ 陽子数173では1s軌道の電子の束縛エネルギーが電子-陽電子の対生成に必要なエネルギーに等しくなり、内部で自然発生する可能性がある。その場合、陽子数174以上では現在知られているような電子殻は構成されず、ここに示した電子配置は実在し得ないことになる。
6.^ 存在可能な最大の原子番号の原子核は210番程度という説がある[要出典]。
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未発見元素の一覧(みはっけんげんそのいちらん)は、第9周期までのIUPAC(国際純正・応用化学連合)で認定されていない元素の一覧であり、名称(IUPAC名)はIUPAC命名法に基づく暫定的な元素の系統名である。
目次 [非表示]
1 発見の定義
2 凡例
3 第7周期
4 第8周期
5 第9周期
6 脚注 6.1 注釈
7 関連項目
発見の定義[編集]
現在の未発見元素は全てウランよりも原子番号の大きい超ウラン元素であり、人工放射性元素と考えられている。このため「発見」とは人工的に合成できたことを証明することであり、具体的には放射性崩壊を観測して既知元素に至る崩壊系列を決定し、IUPACで認定される必要がある。
発見者として認定されると命名権が得られる。科学者(故人に限る)の名前や原子物理学研究所の所在地にちなんだ名称が提案され、IUPACで認定されると正式に元素名となるが、合成に成功していなかったり、IUPACで認定される前の元素は暫定名または「第〜番元素」の様に呼ばれる。拡張周期表の第8周期以降の元素は全て未発見である。
凡例[編集]
以下の表において、「元素記号」の列の背景色は元素のブロックと次のように対応する。
Sブロック元素 Pブロック元素 Dブロック元素 Fブロック元素 Gブロック元素 イオン状態? 存在不可能?
第7周期[編集]
原子
番号
元素
記号
IUPAC名
周期/族
電子配置
電子殻
備考
113 Uut ウンウントリウム 7, p1 [Rn]5f146d107s27p1 2, 8, 18, 32, 32, 18, 3 [注 1]
115 Uup ウンウンペンチウム 7, p3 [Rn]5f146d107s27p3 2, 8, 18, 32, 32, 18, 5
117 Uus ウンウンセプチウム 7, p5 [Rn]5f146d107s27p5 2, 8, 18, 32, 32, 18, 7
118 Uuo ウンウンオクチウム 7, p6 [Rn]5f146d107s27p6 2, 8, 18, 32, 32, 18, 8
第8周期[編集]
原子
番号
元素
記号
IUPAC名
周期/族
電子配置
電子殻
備考
119 Uue ウンウンエンニウム 8, s1 [Uuo]8s1 2, 8, 18, 32, 32, 18, 8, 1
120 Ubn ウンビニリウム 8, s2 [Uuo]8s2 2, 8, 18, 32, 32, 18, 8, 2 [注 2]
121 Ubu ウンビウニウム 8, g1 [Uuo]5g18s2 2, 8, 18, 32, 33, 18, 8, 2
122 Ubb ウンビビウム 8, g2 [Uuo]5g28s2 2, 8, 18, 32, 34, 18, 8, 2
123 Ubt ウンビトリウム 8, g3 [Uuo]5g38s2 2, 8, 18, 32, 35, 18, 8, 2
124 Ubq ウンビクアジウム 8, g4 [Uuo]5g48s2 2, 8, 18, 32, 36, 18, 8, 2
125 Ubp ウンビペンチウム 8, g5 [Uuo]5g58s2 2, 8, 18, 32, 37, 18, 8, 2
126 Ubh ウンビヘキシウム 8, g6 [Uuo]5g68s2 2, 8, 18, 32, 38, 18, 8, 2 [注 2]
127 Ubs ウンビセプチウム 8, g7 [Uuo]5g78s2 2, 8, 18, 32, 39, 18, 8, 2
128 Ubo ウンビオクチウム 8, g8 [Uuo]5g88s2 2, 8, 18, 32, 40, 18, 8, 2
129 Ube ウンビエンニウム 8, g9 [Uuo]5g98s2 2, 8, 18, 32, 41, 18, 8, 2
130 Utn ウントリニリウム 8, g10 [Uuo]5g108s2 2, 8, 18, 32, 42, 18, 8, 2
131 Utu ウントリウニウム 8, g11 [Uuo]5g118s2 2, 8, 18, 32, 43, 18, 8, 2
132 Utb ウントリビウム 8, g12 [Uuo]5g128s2 2, 8, 18, 32, 44, 18, 8, 2
133 Utt ウントリトリウム 8, g13 [Uuo]5g138s2 2, 8, 18, 32, 45, 18, 8, 2
134 Utq ウントリクアジウム 8, g14 [Uuo]5g148s2 2, 8, 18, 32, 46, 18, 8, 2
135 Utp ウントリペンチウム 8, g15 [Uuo]5g158s2 2, 8, 18, 32, 48, 18, 8, 1
136 Uth ウントリヘキシウム 8, g16 [Uuo]5g168s2 2, 8, 18, 32, 48, 18, 8, 2
137 Uts ウントリセプチウム 8, g17 [Uuo]5g188s1 2, 8, 18, 32, 50, 18, 8, 1 [注 3]
138 Uto ウントリオクチウム 8, g18 [Uuo]5g188s2 2, 8, 18, 32, 50, 18, 8, 2
139 Ute ウントリエンニウム 8, f1 [Uuo]5g186f18s2 2, 8, 18, 32, 50, 19, 8, 2 [注 4]
140 Uqn ウンクアドニリウム 8, f2 [Uuo]5g186f28s2 2, 8, 18, 32, 50, 20, 8, 2
141 Uqu ウンクアドウニウム 8, f3 [Uuo]5g186f38s2 2, 8, 18, 32, 50, 21, 8, 2
142 Uqb ウンクアドビウム 8, f4 [Uuo]5g186f48s2 2, 8, 18, 32, 50, 22, 8, 2
143 Uqt ウンクアドトリウム 8, f5 [Uuo]5g186f58s2 2, 8, 18, 32, 50, 23, 8, 2
144 Uqq ウンクアドクアジウム 8, f6 [Uuo]5g186f68s2 2, 8, 18, 32, 50, 24, 8, 2
145 Uqp ウンクアドペンチウム 8, f7 [Uuo]5g186f78s2 2, 8, 18, 32, 50, 25, 8, 2
146 Uqh ウンクアドヘキシウム 8, f8 [Uuo]5g186f88s2 2, 8, 18, 32, 50, 26, 8, 2
147 Uqs ウンクアドセプチウム 8, f9 [Uuo]5g186f98s2 2, 8, 18, 32, 50, 27, 8, 2
148 Uqo ウンクアドオクチウム 8, f10 [Uuo]5g186f108s2 2, 8, 18, 32, 50, 28, 8, 2
149 Uqe ウンクアドエンニウム 8, f11 [Uuo]5g186f118s2 2, 8, 18, 32, 50, 29, 8, 2
150 Upn ウンペントニリウム 8, f12 [Uuo]5g186f128s2 2, 8, 18, 32, 50, 30, 8, 2
151 Upu ウンペントウニウム 8, f13 [Uuo]5g186f148s1 2, 8, 18, 32, 50, 32, 8, 1
152 Upb ウンペントビウム 8, f14 [Uuo]5g186f148s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 8, 2
153 Upt ウンペントトリウム 8, d1 [Uuo]5g186f147d18s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 9, 2
154 Upq ウンペントクアジウム 8, d2 [Uuo]5g186f147d28s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 10, 2
155 Upp ウンペントペンチウム 8, d3 [Uuo]5g186f147d38s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 11, 2
156 Uph ウンペントヘキシウム 8, d4 [Uuo]5g186f147d48s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 12, 2
157 Ups ウンペントセプチウム 8, d5 [Uuo]5g186f147d58s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 13, 2
158 Upo ウンペントオクチウム 8, d6 [Uuo]5g186f147d68s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 14, 2
159 Upe ウンペントエンニウム 8, d7 [Uuo]5g186f147d78s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 15, 2
160 Uhn ウンヘキスニリウム 8, d8 [Uuo]5g186f147d88s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 16, 2
161 Uhu ウンヘキスウニウム 8, d9 [Uuo]5g186f147d108s1 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 1
162 Uhb ウンヘキスビウム 8, d10 [Uuo]5g186f147d108s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 2
163 Uht ウンヘキストリウム 8, p1 [Uuo]5g186f147d108s28p1 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 3
164 Uhq ウンヘキスクアジウム 8, p2 [Uuo]5g186f147d108s28p2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 4
165 Uhp ウンヘキスペンチウム 8, p3 [Uuo]5g186f147d108s28p3 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 5
166 Uhh ウンヘキスヘキシウム 8, p4 [Uuo]5g186f147d108s28p4 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 6
167 Uhs ウンヘキスセプチウム 8, p5 [Uuo]5g186f147d108s28p5 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 7
168 Uho ウンヘキスオクチウム 8, p6 [Uuo]5g186f147d108s28p6 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 8
第9周期[編集]
原子
番号
元素
記号
IUPAC名
周期/族
電子配置
電子殻
備考
169 Uhe ウンヘキスエンニウム 9, s1 [Uho]9s1 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 8, 1
170 Usn ウンセプトニリウム 9, s2 [Uho]9s2 2, 8, 18, 32, 50, 32, 18, 8, 2
171 Usu ウンセプトウニウム 9, g1 [Uho]6g19s2 2, 8, 18, 32, 50, 33, 18, 8, 2
172 Usb ウンセプトビウム 9, g2 [Uho]6g29s2 2, 8, 18, 32, 50, 34, 18, 8, 2
173 Ust ウンセプトトリウム 9, g3 [Uho]6g39s2 2, 8, 18, 32, 50, 35, 18, 8, 2 [注 5]
174 Usq ウンセプトクアジウム 9, g4 [Uho]6g49s2 2, 8, 18, 32, 50, 36, 18, 8, 2
175 Usp ウンセプトペンチウム 9, g5 [Uho]6g59s2 2, 8, 18, 32, 50, 37, 18, 8, 2
176 Ush ウンセプトヘキシウム 9, g6 [Uho]6g69s2 2, 8, 18, 32, 50, 38, 18, 8, 2
177 Uss ウンセプトセプチウム 9, g7 [Uho]6g79s2 2, 8, 18, 32, 50, 39, 18, 8, 2
178 Uso ウンセプトオクチウム 9, g8 [Uho]6g89s2 2, 8, 18, 32, 50, 40, 18, 8, 2
179 Use ウンセプトエンニウム 9, g9 [Uho]6g99s2 2, 8, 18, 32, 50, 41, 18, 8, 2
180 Uon ウンオクトニリウム 9, g10 [Uho]6g109s2 2, 8, 18, 32, 50, 42, 18, 8, 2
181 Uou ウンオクトウニウム 9, g11 [Uho]6g119s2 2, 8, 18, 32, 50, 43, 18, 8, 2
182 Uob ウンオクトビウム 9, g12 [Uho]6g129s2 2, 8, 18, 32, 50, 44, 18, 8, 2
183 Uot ウンオクトトリウム 9, g13 [Uho]6g139s2 2, 8, 18, 32, 50, 45, 18, 8, 2
184 Uoq ウンオクトクアジウム 9, g14 [Uho]6g149s2 2, 8, 18, 32, 50, 46, 18, 8, 2
185 Uop ウンオクトペンチウム 9, g15 [Uho]6g159s2 2, 8, 18, 32, 50, 47, 18, 8, 2
186 Uoh ウンオクトヘキシウム 9, g16 [Uho]6g169s2 2, 8, 18, 32, 50, 48, 18, 8, 2
187 Uos ウンオクトセプチウム 9, g17 [Uho]6g189s1 2, 8, 18, 32, 50, 50, 18, 8, 1
188 Uoo ウンオクトオクチウム 9, g18 [Uho]6g189s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 18, 8, 2
189 Uoe ウンオクトエンニウム 9, f1 [Uho]6g187f19s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 19, 8, 2
190 Uen ウンエンニリウム 9, f2 [Uho]6g187f29s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 20, 8, 2
191 Ueu ウンエンウニウム 9, f3 [Uho]6g187f39s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 21, 8, 2
192 Ueb ウンエンビウム 9, f4 [Uho]6g187f49s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 22, 8, 2
193 Uet ウンエントリウム 9, f5 [Uho]6g187f59s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 23, 8, 2
194 Ueq ウンエンクアジウム 9, f6 [Uho]6g187f69s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 24, 8, 2
195 Uep ウンエンペンチウム 9, f7 [Uho]6g187f79s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 25, 8, 2
196 Ueh ウンエンヘキシウム 9, f8 [Uho]6g187f89s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 26, 8, 2
197 Ues ウンエンセプチウム 9, f9 [Uho]6g187f99s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 27, 8, 2
198 Ueo ウンエンオクチウム 9, f10 [Uho]6g187f109s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 28, 8, 2
199 Uee ウンエンエンニウム 9, f11 [Uho]6g187f119s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 29, 8, 2
200 Bnn ビニルニリウム 9, f12 [Uho]6g187f129s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 30, 8, 2
201 Bnu ビニルウニウム 9, f13 [Uho]6g187f149s1 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 8, 1
202 Bnb ビニルビウム 9, f14 [Uho]6g187f149s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 8, 2
203 Bnt ビニルトリウム 9, d1 [Uho]6g187f148d19s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 9, 2
204 Bnq ビニルクアジウム 9, d2 [Uho]6g187f148d29s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 10, 2
205 Bnp ビニルペンチウム 9, d3 [Uho]6g187f148d39s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 11, 2
206 Bnh ビニルヘキシウム 9, d4 [Uho]6g187f148d49s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 12, 2
207 Bns ビニルセプチウム 9, d5 [Uho]6g187f148d59s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 13, 2
208 Bno ビニルオクチウム 9, d6 [Uho]6g187f148d69s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 14, 2
209 Bne ビニルエンニウム 9, d7 [Uho]6g187f148d79s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 15, 2
210 Bun ビウンニリウム 9, d8 [Uho]6g187f148d89s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 16, 2 [注 6]
211 Buu ビウンウニウム 9, d9 [Uho]6g187f148d109s1 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 1
212 Bub ビウンビウム 9, d10 [Uho]6g187f148d109s2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 2
213 But ビウントリウム 9, p1 [Uho]6g187f148d109s29p1 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 3
214 Buq ビウンクアジウム 9, p2 [Uho]6g187f148d109s29p2 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 4
215 Bup ビウンペンチウム 9, p3 [Uho]6g187f148d109s29p3 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 5
216 Buh ビウンヘキシウム 9, p4 [Uho]6g187f148d109s29p4 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 6
217 Bus ビウンセプチウム 9, p5 [Uho]6g187f148d109s29p5 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 7
218 Buo ビウンオクチウム 9, p6 [Uho]6g187f148d109s29p6 2, 8, 18, 32, 50, 50, 32, 18, 8
脚注[編集]
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注釈[編集]
1.^ 発見報告があるが、2010年度のIUPACとIUPAPの合同作業部会検討で認定が見送られた。
2.^ a b 陽子数が魔法数であることから、長寿命が期待されている。
3.^ 陽子数が137を超えると、ボーアの原子模型において1s軌道の電子が光速を越える。またディラック方程式によると基底状態のエネルギーが虚数になる。このことからリチャード・ファインマンはウントリセプチウムが最後の元素である可能性を指摘し、それに因んでファインマニウム(Feynmanium, Fy)という名で非公式に呼ばれる事がある。
4.^ 相対論効果によって電子軌道のエネルギー準位が逆転し、8p軌道の一部が6f軌道に優先する可能性がある。その場合はFブロック元素ではなくPブロック元素となり、これ以降の元素では電子配置や元素のブロック、周期表の位置が変化する。→拡張周期表#Pyykköの拡張周期表
5.^ 陽子数173では1s軌道の電子の束縛エネルギーが電子-陽電子の対生成に必要なエネルギーに等しくなり、内部で自然発生する可能性がある。その場合、陽子数174以上では現在知られているような電子殻は構成されず、ここに示した電子配置は実在し得ないことになる。
6.^ 存在可能な最大の原子番号の原子核は210番程度という説がある[要出典]。
超アクチノイド元素
超アクチノイド元素(ちょうアクチノイドげんそ)は、次の二つの意味で用いられる。
1.(transactinide) アクチノイドの最後に当たるローレンシウム(原子番号103)より原子番号の大きい元素の総称である。超重元素ともいう。これまでに104〜118番が発見され、IUPACで承認もしくは申請中である。
2.(superactinide) 周期表(拡張周期表)で、アクチノイドの下に配置される元素群の名称。原子番号121のウンビウニウムから153のウンペントトリウムまでが相当する。未だ一つも発見されていない。
区別のため、本記事中では 1.の意味には「超重元素」を用い、単に「超アクチノイド」といったときは 2.を意味するものとする。このような使い分けは一般的に為されているわけではなく、あくまで本記事における便宜的なものである。
目次 [非表示]
1 超重元素の合成法と特徴 1.1 単一原子化学による分析
2 超アクチノイド(アクチノイドの下)
3 関連項目
超重元素の合成法と特徴[編集]
超重元素はすべて天然には存在しないため、2種類の方法で合成される。1つは、金属原子に別の金属原子をイオンビームにして衝突させるもので、「冷たい核融合反応」と呼ばれる。もう一つは、アクチノイド元素に、イオンビームにした軽元素原子を衝突させるもので、「熱い核融合反応」と呼ばれる。ここで言う「熱い」「冷たい」とは、衝突によって生じる新元素の励起エネルギーの量を表すものである。共に、まず二つの原子が衝突して励起された複合核を生じ、これがすぐに中性子(n)を放出して超重核種ができる。
たとえば、原子番号(Z)104番のラザホージウム(Rf)を合成するには、カリホルニウム(98Cf)に原子番号6の炭素(6C)をイオンビームにして衝突させる。この核反応は、
249Cf+12C→(261Rf*)→257Rf+4n
または簡略化して
249Cf(12C,4n)257Rf
と表される。ここでは、261Rf*が複合核であり、257Rfが4個の中性子を放出してできた超重核種である。
超重元素は全て放射性元素であり、半減期が数マイクロ秒〜数秒程度の非常に短命な核種が多い。そのため、同定・確認に時間がかかり、詳しい化学的性質はあまりわかっていない。ただしドブニウム268のように数時間程度の半減期を持つ核種も一部あり、また原子番号114付近には安定の島と呼ばれる長寿命の核種の存在が予想されている。
なお、超重元素では中心にある原子核の正電荷に比例して周りの電子との相互作用が非常に強くなる。それに従い、内殻電子の速度は光速に近づき、相対論効果で質量が重くなるためにその軌道半径は収縮する(直接的な相対論効果)。一方、外殻電子の軌道半径は、内殻軌道の収縮により原子核の正電荷が遮蔽されるため逆に大きくなる(間接的な相対論効果)。これらの現象は原子番号に比例して大きくなるため、化学結合に関与する原子価電子が大きく変化し、超重元素は周期表上の同属元素とは異なった化学的性質を持つ事が予想されている。
単一原子化学による分析[編集]
上記の理由のため、いくら核反応を続けても超重元素の生成率は1分から1日の間にやっと数原子が得られるだけである。したがって、研究者たちが一度に取り扱えるのは事実上わずか1原子であり、これをすばやく運搬・分離分析して化学的性質を決定しなければならない。このような研究を「単一原子化学」といい、多数実験を行うことによって統計的に分配係数を決定するため、クロマトグラフィーが用いられている。単一原子化学では、マクロ量で扱われる熱力学的平衡論(質量作用の法則)が適用できないため、単一粒子を仮定した熱力学的関数を導入することにより質量作用の法則と等価の解釈を行う。
超アクチノイド(アクチノイドの下)[編集]
第8周期においてランタノイド、アクチノイドに相当する位置には、原子番号121ウンビウニウムから153ウンペントトリウムまでの33元素が入る。これらを超アクチノイド(superactinide)と呼ぶ。全ての超アクチノイドは超重元素でもある。2010年現在、全ての超アクチノイド元素は未発見である。
原子番号121のウンビウニウムから138ウントリオクチウムまでの18元素は周期表に初めて登場するGブロック元素であり、5g軌道に電子が充填されていくと考えられる。また、原子番号139ウントリエンニウムから153ウンペントトリウムまでの15元素はランタノイド、アクチノイドの同族に当たるFブロック元素であり、6f軌道に電子が充填されていくと考えられる。5g軌道、6f軌道とも内殻に当たるため、超アクチノイド元素の化学的性質は似通っていると予想される。
エカアクチノイド(eka-actinide)と呼ばれることもあるが、Fブロックの部分のみを指して使われることもあり、曖昧差のある用語である。未発見の元素群であることもあり、用語や日本語訳はあまり固まっていない。
1.(transactinide) アクチノイドの最後に当たるローレンシウム(原子番号103)より原子番号の大きい元素の総称である。超重元素ともいう。これまでに104〜118番が発見され、IUPACで承認もしくは申請中である。
2.(superactinide) 周期表(拡張周期表)で、アクチノイドの下に配置される元素群の名称。原子番号121のウンビウニウムから153のウンペントトリウムまでが相当する。未だ一つも発見されていない。
区別のため、本記事中では 1.の意味には「超重元素」を用い、単に「超アクチノイド」といったときは 2.を意味するものとする。このような使い分けは一般的に為されているわけではなく、あくまで本記事における便宜的なものである。
目次 [非表示]
1 超重元素の合成法と特徴 1.1 単一原子化学による分析
2 超アクチノイド(アクチノイドの下)
3 関連項目
超重元素の合成法と特徴[編集]
超重元素はすべて天然には存在しないため、2種類の方法で合成される。1つは、金属原子に別の金属原子をイオンビームにして衝突させるもので、「冷たい核融合反応」と呼ばれる。もう一つは、アクチノイド元素に、イオンビームにした軽元素原子を衝突させるもので、「熱い核融合反応」と呼ばれる。ここで言う「熱い」「冷たい」とは、衝突によって生じる新元素の励起エネルギーの量を表すものである。共に、まず二つの原子が衝突して励起された複合核を生じ、これがすぐに中性子(n)を放出して超重核種ができる。
たとえば、原子番号(Z)104番のラザホージウム(Rf)を合成するには、カリホルニウム(98Cf)に原子番号6の炭素(6C)をイオンビームにして衝突させる。この核反応は、
249Cf+12C→(261Rf*)→257Rf+4n
または簡略化して
249Cf(12C,4n)257Rf
と表される。ここでは、261Rf*が複合核であり、257Rfが4個の中性子を放出してできた超重核種である。
超重元素は全て放射性元素であり、半減期が数マイクロ秒〜数秒程度の非常に短命な核種が多い。そのため、同定・確認に時間がかかり、詳しい化学的性質はあまりわかっていない。ただしドブニウム268のように数時間程度の半減期を持つ核種も一部あり、また原子番号114付近には安定の島と呼ばれる長寿命の核種の存在が予想されている。
なお、超重元素では中心にある原子核の正電荷に比例して周りの電子との相互作用が非常に強くなる。それに従い、内殻電子の速度は光速に近づき、相対論効果で質量が重くなるためにその軌道半径は収縮する(直接的な相対論効果)。一方、外殻電子の軌道半径は、内殻軌道の収縮により原子核の正電荷が遮蔽されるため逆に大きくなる(間接的な相対論効果)。これらの現象は原子番号に比例して大きくなるため、化学結合に関与する原子価電子が大きく変化し、超重元素は周期表上の同属元素とは異なった化学的性質を持つ事が予想されている。
単一原子化学による分析[編集]
上記の理由のため、いくら核反応を続けても超重元素の生成率は1分から1日の間にやっと数原子が得られるだけである。したがって、研究者たちが一度に取り扱えるのは事実上わずか1原子であり、これをすばやく運搬・分離分析して化学的性質を決定しなければならない。このような研究を「単一原子化学」といい、多数実験を行うことによって統計的に分配係数を決定するため、クロマトグラフィーが用いられている。単一原子化学では、マクロ量で扱われる熱力学的平衡論(質量作用の法則)が適用できないため、単一粒子を仮定した熱力学的関数を導入することにより質量作用の法則と等価の解釈を行う。
超アクチノイド(アクチノイドの下)[編集]
第8周期においてランタノイド、アクチノイドに相当する位置には、原子番号121ウンビウニウムから153ウンペントトリウムまでの33元素が入る。これらを超アクチノイド(superactinide)と呼ぶ。全ての超アクチノイドは超重元素でもある。2010年現在、全ての超アクチノイド元素は未発見である。
原子番号121のウンビウニウムから138ウントリオクチウムまでの18元素は周期表に初めて登場するGブロック元素であり、5g軌道に電子が充填されていくと考えられる。また、原子番号139ウントリエンニウムから153ウンペントトリウムまでの15元素はランタノイド、アクチノイドの同族に当たるFブロック元素であり、6f軌道に電子が充填されていくと考えられる。5g軌道、6f軌道とも内殻に当たるため、超アクチノイド元素の化学的性質は似通っていると予想される。
エカアクチノイド(eka-actinide)と呼ばれることもあるが、Fブロックの部分のみを指して使われることもあり、曖昧差のある用語である。未発見の元素群であることもあり、用語や日本語訳はあまり固まっていない。
マイトネリウム
マイトネリウム(英: meitnerium)は原子番号109の元素である。元素記号は Mt。安定同位体は存在せず、半減期も大変短い。超ウラン元素、超アクチノイド元素であり、その物理的、化学的性質の詳細は不明であるが、イリジウムに類似していると推測されている[2]。
歴史[編集]
1982年8月29日、ドイツの重イオン科学研究所の加速器を使って、ペーター・アルムブルスターおよびゴットフリート・ミュンツェンベルクによって発見された。発見のための実験は、ビスマス209に鉄58イオンをぶつけるもので、これによりマイトネリウム266(と中性子)が生成された。マイトネリウム266(半減期3.4ミリ秒)、マイトネリウム268(半減期70ミリ秒)が知られている[2]。
正式名称が決まるまでは IUPAC の系統名でウンニルエンニウム (unnilennium, Une) と呼ばれていた。
1997年、物理学者(化学者でもある)リーゼ・マイトナー (Lise Meitner) からこの名が付けられた[3]。
同位体[編集]
詳細は「マイトネリウムの同位体」を参照
マイトネリウムは安定同位体は存在せず、ほとんどの同位体の半減期は数ミリ秒台と大変短い。
出典[編集]
1.^ Thierfelder, C.; Schwerdtfeger, P.; Heßberger, F. P.; Hofmann, S. (2008). “Dirac-Hartree-Fock studies of X-ray transitions in meitnerium”. The European Physical Journal A 36: 227. doi:10.1140/epja/i2008-10584-7.
2.^ a b 村上雅人 (2004). 元素を知る事典: 先端材料への入門. 海鳴社. pp. 249. ISBN 487525220X.Googleブックス
3.^ 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、424頁。ISBN 4-06-257192-7。
歴史[編集]
1982年8月29日、ドイツの重イオン科学研究所の加速器を使って、ペーター・アルムブルスターおよびゴットフリート・ミュンツェンベルクによって発見された。発見のための実験は、ビスマス209に鉄58イオンをぶつけるもので、これによりマイトネリウム266(と中性子)が生成された。マイトネリウム266(半減期3.4ミリ秒)、マイトネリウム268(半減期70ミリ秒)が知られている[2]。
正式名称が決まるまでは IUPAC の系統名でウンニルエンニウム (unnilennium, Une) と呼ばれていた。
1997年、物理学者(化学者でもある)リーゼ・マイトナー (Lise Meitner) からこの名が付けられた[3]。
同位体[編集]
詳細は「マイトネリウムの同位体」を参照
マイトネリウムは安定同位体は存在せず、ほとんどの同位体の半減期は数ミリ秒台と大変短い。
出典[編集]
1.^ Thierfelder, C.; Schwerdtfeger, P.; Heßberger, F. P.; Hofmann, S. (2008). “Dirac-Hartree-Fock studies of X-ray transitions in meitnerium”. The European Physical Journal A 36: 227. doi:10.1140/epja/i2008-10584-7.
2.^ a b 村上雅人 (2004). 元素を知る事典: 先端材料への入門. 海鳴社. pp. 249. ISBN 487525220X.Googleブックス
3.^ 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、424頁。ISBN 4-06-257192-7。
ハッシウム
ハッシウム (英: hassium) は原子番号108の元素。元素記号は Hs。超ウラン元素、超重元素である。安定同位体は存在しない。
目次 [非表示]
1 歴史
2 性質
3 化合物
4 出典
5 外部リンク
歴史[編集]
1984年、重イオン研究所の線形加速器UNILACによるペーター・アルムブルスター(英語版)とゴットフリート・ミュンツェンベルク(英語版)らの鉛に鉄イオンを照射する実験[2]によって合成に成功した。
208Pb + 58Fe → 265Hs + 1n
1992年、IUPAC と IUPAP による合同作業部会の報告書によって認定されると、所在地であるドイツヘッセン州のラテン語名、ハッシア (hassia) にちなんでハッシウムが提案された[3]。
本来なら発見者提案が優先されるはずだが、1994年に発表された IUPAC の超フェルミウム元素に関する報告書[4]では、オットー・ハーンにちなんでハーニウム (hahnium, Hn) となっていた。
これはアメリカ化学会が105番元素名として提案し、アメリカでは既に使用されていた名前だったが、105番元素の命名権はドゥブナ合同原子核研究所が得ていた。ドイツ化学会・ドイツ物理学会の抵抗と長い議論が続き、系統名のウンニルオクチウム (unniloctium, Uno) の使用が続いた。
1997年、IUPAC は改めて報告書を出し[5]、正式にハッシウムと命名された。
2002年、スイスベルン大学でわずか7原子から酸化物、次いでオキソ酸塩を合成する実験[6]が行われ、化学的性質のいくつかが測定された。
269Hs + 2 O2 → 269HsO4HsO4 + 2 NaOH → Na2[HsO4(OH)2]
性質[編集]
原子の巨視的-微視的 (MM) 理論では原子番号108番 (Z=108) は陽子単独の魔法数と考えられ、中性子の魔法数 (N=162) を併せ持つ二重魔法数のハッシウム270は長い半減期をもつ可能性が指摘されていた。
2001年5月、ベルン大学とパウル・シェラー研究所ほかの国際研究チームが、キュリウム248とマグネシウム26からの合成に成功[7]したが、推測された半減期は2〜7秒と、特に長寿命とは言えなかった。
一方、N が170を超えると再び安定傾向が強まる理論研究[8]から、中性子魔法数 (N=184) を持つハッシウム292を安定の島中心とする考え[9]もある。
化合物[編集]
第8族元素の遷移金属であり、性質はオスミウムに類似している。周期表の位置からエカオスミウム (eka-osmium) と呼ばれることもあった。2002年の合成実験成功により、現在確認されている化合物に含まれる最も原子番号の大きい元素となった。
四酸化ハッシウム (HsO4) 性質は四酸化オスミウムに類似し、揮発性がある[10]
ハッシウム酸ナトリウム (Na2[HsO4(OH)2]) 上記の四酸化ハッシウムに水酸化ナトリウムを作用させて合成された[11]
出典[編集]
1.^ Oganessian, Yu. Ts.; Utyonkov, V. K.; Lobanov, Yu. V.; Abdullin, F. Sh.; Polyakov, A. N.; Shirokovsky, I. V.; Tsyganov, Yu. S.; Gulbekian, G. G. et al. (2000). “Synthesis of superheavy nuclei in 48Ca+244Pu interactions”. Physics of Atomic Nuclei 63 (10): 1679–1687. doi:10.1134/1.1320137.
2.^ Chemical investigation of hassium (Hs, Z=108)重イオン研究所
3.^ 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、423頁。ISBN 4-06-257192-7。
4.^ NAMES AND SYMBOLS OF TRANSFERMIUM ELEMENTSIUPAC
5.^ NAMES AND SYMBOLS OF TRANSFERMIUM ELEMENTSIUPAC
6.^ Chemical investigation of hassium (element 108)アメリカ国立生物工学情報センター
7.^ DECAY PROPERTIES OF 269Hs AND EVIDENCE FOR THE NEW NUCLIDE 270Hs重イオン研究所
8.^ Doubly magic 270Hs重イオン研究所
9.^ Island-of-StabilityWikimedia Commons
10.^ Düllmann, E. et al. Chemical investigation of hassium (element 108). Nature 418, 859−862 (2002) [1] [2]
11.^ A. von Zweidorf et al. "Final result of the CALLISTO-experiment: Formation of sodium hassate(VIII)" GSI Scientific Report 2003. [3] (pdf)
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1 歴史
2 性質
3 化合物
4 出典
5 外部リンク
歴史[編集]
1984年、重イオン研究所の線形加速器UNILACによるペーター・アルムブルスター(英語版)とゴットフリート・ミュンツェンベルク(英語版)らの鉛に鉄イオンを照射する実験[2]によって合成に成功した。
208Pb + 58Fe → 265Hs + 1n
1992年、IUPAC と IUPAP による合同作業部会の報告書によって認定されると、所在地であるドイツヘッセン州のラテン語名、ハッシア (hassia) にちなんでハッシウムが提案された[3]。
本来なら発見者提案が優先されるはずだが、1994年に発表された IUPAC の超フェルミウム元素に関する報告書[4]では、オットー・ハーンにちなんでハーニウム (hahnium, Hn) となっていた。
これはアメリカ化学会が105番元素名として提案し、アメリカでは既に使用されていた名前だったが、105番元素の命名権はドゥブナ合同原子核研究所が得ていた。ドイツ化学会・ドイツ物理学会の抵抗と長い議論が続き、系統名のウンニルオクチウム (unniloctium, Uno) の使用が続いた。
1997年、IUPAC は改めて報告書を出し[5]、正式にハッシウムと命名された。
2002年、スイスベルン大学でわずか7原子から酸化物、次いでオキソ酸塩を合成する実験[6]が行われ、化学的性質のいくつかが測定された。
269Hs + 2 O2 → 269HsO4HsO4 + 2 NaOH → Na2[HsO4(OH)2]
性質[編集]
原子の巨視的-微視的 (MM) 理論では原子番号108番 (Z=108) は陽子単独の魔法数と考えられ、中性子の魔法数 (N=162) を併せ持つ二重魔法数のハッシウム270は長い半減期をもつ可能性が指摘されていた。
2001年5月、ベルン大学とパウル・シェラー研究所ほかの国際研究チームが、キュリウム248とマグネシウム26からの合成に成功[7]したが、推測された半減期は2〜7秒と、特に長寿命とは言えなかった。
一方、N が170を超えると再び安定傾向が強まる理論研究[8]から、中性子魔法数 (N=184) を持つハッシウム292を安定の島中心とする考え[9]もある。
化合物[編集]
第8族元素の遷移金属であり、性質はオスミウムに類似している。周期表の位置からエカオスミウム (eka-osmium) と呼ばれることもあった。2002年の合成実験成功により、現在確認されている化合物に含まれる最も原子番号の大きい元素となった。
四酸化ハッシウム (HsO4) 性質は四酸化オスミウムに類似し、揮発性がある[10]
ハッシウム酸ナトリウム (Na2[HsO4(OH)2]) 上記の四酸化ハッシウムに水酸化ナトリウムを作用させて合成された[11]
出典[編集]
1.^ Oganessian, Yu. Ts.; Utyonkov, V. K.; Lobanov, Yu. V.; Abdullin, F. Sh.; Polyakov, A. N.; Shirokovsky, I. V.; Tsyganov, Yu. S.; Gulbekian, G. G. et al. (2000). “Synthesis of superheavy nuclei in 48Ca+244Pu interactions”. Physics of Atomic Nuclei 63 (10): 1679–1687. doi:10.1134/1.1320137.
2.^ Chemical investigation of hassium (Hs, Z=108)重イオン研究所
3.^ 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、423頁。ISBN 4-06-257192-7。
4.^ NAMES AND SYMBOLS OF TRANSFERMIUM ELEMENTSIUPAC
5.^ NAMES AND SYMBOLS OF TRANSFERMIUM ELEMENTSIUPAC
6.^ Chemical investigation of hassium (element 108)アメリカ国立生物工学情報センター
7.^ DECAY PROPERTIES OF 269Hs AND EVIDENCE FOR THE NEW NUCLIDE 270Hs重イオン研究所
8.^ Doubly magic 270Hs重イオン研究所
9.^ Island-of-StabilityWikimedia Commons
10.^ Düllmann, E. et al. Chemical investigation of hassium (element 108). Nature 418, 859−862 (2002) [1] [2]
11.^ A. von Zweidorf et al. "Final result of the CALLISTO-experiment: Formation of sodium hassate(VIII)" GSI Scientific Report 2003. [3] (pdf)
ボーリウム
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シーボーギウム ← ボーリウム → ハッシウム
Re
↑
Bh
↓
Ups
Element 1: 水素 (H), 非金属
Element 2: ヘリウム (He), 希ガス
Element 3: リチウム (Li), アルカリ金属
Element 4: ベリリウム (Be), 卑金属
Element 5: ホウ素 (B), 金属
Element 6: 炭素 (C), 非金属
Element 7: 窒素 (N), 非金属
Element 8: 酸素 (O), 非金属
Element 9: フッ素 (F), ハロゲン
Element 10: ネオン (Ne), 希ガス
Element 11: ナトリウム (Na), アルカリ金属
Element 12: マグネシウム (Mg), 卑金属
Element 13: アルミニウム (Al), 卑金属
Element 14: ケイ素 (Si), 金属
Element 15: リン (P), 非金属
Element 16: 硫黄 (S), 非金属
Element 17: 塩素 (Cl), ハロゲン
Element 18: アルゴン (Ar), 希ガス
Element 19: カリウム (K), アルカリ金属
Element 20: カルシウム (Ca), アルカリ土類金属
Element 21: スカンジウム (Sc), 遷移金属
Element 22: チタン (Ti), 遷移金属
Element 23: バナジウム (V), 遷移金属
Element 24: クロム (Cr), 遷移金属
Element 25: マンガン (Mn), 遷移金属
Element 26: 鉄 (Fe), 遷移金属
Element 27: コバルト (Co), 遷移金属
Element 28: ニッケル (Ni), 遷移金属
Element 29: 銅 (Cu), 遷移金属
Element 30: 亜鉛 (Zn), 卑金属
Element 31: ガリウム (Ga), 卑金属
Element 32: ゲルマニウム (Ge), 金属
Element 33: ヒ素 (As), 金属
Element 34: セレン (Se), 非金属
Element 35: 臭素 (Br), ハロゲン
Element 36: クリプトン (Kr), 希ガス
Element 37: ルビジウム (Rb), アルカリ金属
Element 38: ストロンチウム (Sr), アルカリ土類金属
Element 39: イットリウム (Y), 遷移金属
Element 40: ジルコニウム (Zr), 遷移金属
Element 41: ニオブ (Nb), 遷移金属
Element 42: モリブデン (Mo), 遷移金属
Element 43: テクネチウム (Tc), 遷移金属
Element 44: ルテニウム (Ru), 遷移金属
Element 45: ロジウム (Rh), 遷移金属
Element 46: パラジウム (Pd), 遷移金属
Element 47: 銀 (Ag), 遷移金属
Element 48: カドミウム (Cd), 卑金属
Element 49: インジウム (In), 卑金属
Element 50: スズ (Sn), 卑金属
Element 51: アンチモン (Sb), 金属
Element 52: テルル (Te), 金属
Element 53: ヨウ素 (I), ハロゲン
Element 54: キセノン (Xe), 希ガス
Element 55: セシウム (Cs), アルカリ金属
Element 56: バリウム (Ba), アルカリ土類金属
Element 57: ランタン (La), ランタノイド
Element 58: セリウム (Ce), ランタノイド
Element 59: プラセオジム (Pr), ランタノイド
Element 60: ネオジム (Nd), ランタノイド
Element 61: プロメチウム (Pm), ランタノイド
Element 62: サマリウム (Sm), ランタノイド
Element 63: ユウロピウム (Eu), ランタノイド
Element 64: ガドリニウム (Gd), ランタノイド
Element 65: テルビウム (Tb), ランタノイド
Element 66: ジスプロシウム (Dy), ランタノイド
Element 67: ホルミウム (Ho), ランタノイド
Element 68: エルビウム (Er), ランタノイド
Element 69: ツリウム (Tm), ランタノイド
Element 70: イッテルビウム (Yb), ランタノイド
Element 71: ルテチウム (Lu), ランタノイド
Element 72: ハフニウム (Hf), 遷移金属
Element 73: タンタル (Ta), 遷移金属
Element 74: タングステン (W), 遷移金属
Element 75: レニウム (Re), 遷移金属
Element 76: オスミウム (Os), 遷移金属
Element 77: イリジウム (Ir), 遷移金属
Element 78: 白金 (Pt), 遷移金属
Element 79: 金 (Au), 遷移金属
Element 80: 水銀 (Hg), 卑金属
Element 81: タリウム (Tl), 卑金属
Element 82: 鉛 (Pb), 卑金属
Element 83: ビスマス (Bi), 卑金属
Element 84: ポロニウム (Po), 金属
Element 85: アスタチン (At), ハロゲン
Element 86: ラドン (Rn), 希ガス
Element 87: フランシウム (Fr), アルカリ金属
Element 88: ラジウム (Ra), アルカリ土類金属
Element 89: アクチニウム (Ac), アクチノイド
Element 90: トリウム (Th), アクチノイド
Element 91: プロトアクチニウム (Pa), アクチノイド
Element 92: ウラン (U), アクチノイド
Element 93: ネプツニウム (Np), アクチノイド
Element 94: プルトニウム (Pu), アクチノイド
Element 95: アメリシウム (Am), アクチノイド
Element 96: キュリウム (Cm), アクチノイド
Element 97: バークリウム (Bk), アクチノイド
Element 98: カリホルニウム (Cf), アクチノイド
Element 99: アインスタイニウム (Es), アクチノイド
Element 100: フェルミウム (Fm), アクチノイド
Element 101: メンデレビウム (Md), アクチノイド
Element 102: ノーベリウム (No), アクチノイド
Element 103: ローレンシウム (Lr), アクチノイド
Element 104: ラザホージウム (Rf), 遷移金属
Element 105: ドブニウム (Db), 遷移金属
Element 106: シーボーギウム (Sg), 遷移金属
Element 107: ボーリウム (Bh), 遷移金属
Element 108: ハッシウム (Hs), 遷移金属
Element 109: マイトネリウム (Mt), 遷移金属
Element 110: ダームスタチウム (Ds), 遷移金属
Element 111: レントゲニウム (Rg), 遷移金属
Element 112: コペルニシウム (Cn), 卑金属
Element 113: ウンウントリウム (Uut), 卑金属
Element 114: フレロビウム (Fl), 卑金属
Element 115: ウンウンペンチウム (Uup), 卑金属
Element 116: リバモリウム (Lv), 卑金属
Element 117: ウンウンセプチウム (Uus), ハロゲン
Element 118: ウンウンオクチウム (Uuo), 希ガス
Bohrium has a crystal structure
107Bh
周期表
外見
不明
一般特性
名称, 記号, 番号
ボーリウム, Bh, 107
分類
遷移金属
族, 周期, ブロック
7, 7, d
原子量
[270] g・mol-1
電子配置
[Rn] 5f14 6d5 7s2(計算値)[1]
電子殻
2, 8, 18, 32, 32, 13, 2 (推定)(画像)
物理特性
原子特性
酸化数
7
イオン化エネルギー
第1: 740(概算値)[1] kJ・mol-1
第2: 1690(概算値)[1] kJ・mol-1
第3: 2570(概算値)[1] kJ・mol-1
その他
CAS登録番号
54037-14-8
最安定同位体
詳細はボーリウムの同位体を参照
同位体
NA
半減期
DM
DE (MeV)
DP
267Bh syn 17 s α 8.83 263Db
270Bh syn 61 s α 8.93 266Db
271Bh syn α 267Db
272Bh syn 9.8 s α 9.02 268Db
274Bh syn ~54 s[2] α 8.8 270Db
半減期1 s以上の同位体のみ記載
表示
ボーリウム (英: bohrium) は原子番号107の元素。元素記号は Bh。安定同位体は存在せず、半減期も数秒からミリ秒台と非常に短い。超ウラン元素、超アクチノイド元素であるが、その物理的、化学的性質の詳細は不明。
同位体に関しては、ボーリウムの同位体を参照。
歴史[編集]
1981年、ゴットフリート・ミュンツェンベルクがドイツ重イオン化学研究所の加速器 (UNILAC) を使って発見した(これより早く1976年、ソ連のドゥブナ合同原子核研究所で発見したとの報告もある[3])。
UNILACでは、鉛209 + クロム54 → ボーリウム262 + 中性子 によりボーリウムを得た。
正式名称が決まるまでは系統名でウンニルセプチウム (Uns) と呼ばれていた。1997年に物理学者 ニールス・ボーアの名からボーリウムと名付けられた[3]。
2000年にスイスで BhO3Cl が合成されている。沸点は151 °C[4]。
出典[編集]
1.^ a b c d Johnson, E.; Fricke, B.; Jacob, T.; Dong, C. Z.; Fritzsche, S.; Pershina, V. (2002). “Ionization potentials and radii of neutral and ionized species of elements 107 (bohrium) and 108 (hassium) from extended multiconfiguration Dirac–Fock calculations”. The Journal of Chemical Physics 116: 1862. doi:10.1063/1.1430256.
2.^ Oganessian, Yu. Ts.; Abdullin, F. Sh.; Bailey, P. D.; Benker, D. E.; Bennett, M. E.; Dmitriev, S. N.; Ezold, J. G.; Hamilton, J. H. et al. (2010). “Synthesis of a New Element with Atomic Number Z=117”. Physical Review Letters 104. doi:10.1103/PhysRevLett.104.142502. PMID 20481935. (gives life-time of 1.3 min based on a single event; conversion to half-life is done by multiplying with ln(2).)
3.^ a b 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、422頁。ISBN 4-06-257192-7。
4.^ 「図解雑学 元素(ナツメ社)」のボーリウムの項に記してある。
シーボーギウム ← ボーリウム → ハッシウム
Re
↑
Bh
↓
Ups
Element 1: 水素 (H), 非金属
Element 2: ヘリウム (He), 希ガス
Element 3: リチウム (Li), アルカリ金属
Element 4: ベリリウム (Be), 卑金属
Element 5: ホウ素 (B), 金属
Element 6: 炭素 (C), 非金属
Element 7: 窒素 (N), 非金属
Element 8: 酸素 (O), 非金属
Element 9: フッ素 (F), ハロゲン
Element 10: ネオン (Ne), 希ガス
Element 11: ナトリウム (Na), アルカリ金属
Element 12: マグネシウム (Mg), 卑金属
Element 13: アルミニウム (Al), 卑金属
Element 14: ケイ素 (Si), 金属
Element 15: リン (P), 非金属
Element 16: 硫黄 (S), 非金属
Element 17: 塩素 (Cl), ハロゲン
Element 18: アルゴン (Ar), 希ガス
Element 19: カリウム (K), アルカリ金属
Element 20: カルシウム (Ca), アルカリ土類金属
Element 21: スカンジウム (Sc), 遷移金属
Element 22: チタン (Ti), 遷移金属
Element 23: バナジウム (V), 遷移金属
Element 24: クロム (Cr), 遷移金属
Element 25: マンガン (Mn), 遷移金属
Element 26: 鉄 (Fe), 遷移金属
Element 27: コバルト (Co), 遷移金属
Element 28: ニッケル (Ni), 遷移金属
Element 29: 銅 (Cu), 遷移金属
Element 30: 亜鉛 (Zn), 卑金属
Element 31: ガリウム (Ga), 卑金属
Element 32: ゲルマニウム (Ge), 金属
Element 33: ヒ素 (As), 金属
Element 34: セレン (Se), 非金属
Element 35: 臭素 (Br), ハロゲン
Element 36: クリプトン (Kr), 希ガス
Element 37: ルビジウム (Rb), アルカリ金属
Element 38: ストロンチウム (Sr), アルカリ土類金属
Element 39: イットリウム (Y), 遷移金属
Element 40: ジルコニウム (Zr), 遷移金属
Element 41: ニオブ (Nb), 遷移金属
Element 42: モリブデン (Mo), 遷移金属
Element 43: テクネチウム (Tc), 遷移金属
Element 44: ルテニウム (Ru), 遷移金属
Element 45: ロジウム (Rh), 遷移金属
Element 46: パラジウム (Pd), 遷移金属
Element 47: 銀 (Ag), 遷移金属
Element 48: カドミウム (Cd), 卑金属
Element 49: インジウム (In), 卑金属
Element 50: スズ (Sn), 卑金属
Element 51: アンチモン (Sb), 金属
Element 52: テルル (Te), 金属
Element 53: ヨウ素 (I), ハロゲン
Element 54: キセノン (Xe), 希ガス
Element 55: セシウム (Cs), アルカリ金属
Element 56: バリウム (Ba), アルカリ土類金属
Element 57: ランタン (La), ランタノイド
Element 58: セリウム (Ce), ランタノイド
Element 59: プラセオジム (Pr), ランタノイド
Element 60: ネオジム (Nd), ランタノイド
Element 61: プロメチウム (Pm), ランタノイド
Element 62: サマリウム (Sm), ランタノイド
Element 63: ユウロピウム (Eu), ランタノイド
Element 64: ガドリニウム (Gd), ランタノイド
Element 65: テルビウム (Tb), ランタノイド
Element 66: ジスプロシウム (Dy), ランタノイド
Element 67: ホルミウム (Ho), ランタノイド
Element 68: エルビウム (Er), ランタノイド
Element 69: ツリウム (Tm), ランタノイド
Element 70: イッテルビウム (Yb), ランタノイド
Element 71: ルテチウム (Lu), ランタノイド
Element 72: ハフニウム (Hf), 遷移金属
Element 73: タンタル (Ta), 遷移金属
Element 74: タングステン (W), 遷移金属
Element 75: レニウム (Re), 遷移金属
Element 76: オスミウム (Os), 遷移金属
Element 77: イリジウム (Ir), 遷移金属
Element 78: 白金 (Pt), 遷移金属
Element 79: 金 (Au), 遷移金属
Element 80: 水銀 (Hg), 卑金属
Element 81: タリウム (Tl), 卑金属
Element 82: 鉛 (Pb), 卑金属
Element 83: ビスマス (Bi), 卑金属
Element 84: ポロニウム (Po), 金属
Element 85: アスタチン (At), ハロゲン
Element 86: ラドン (Rn), 希ガス
Element 87: フランシウム (Fr), アルカリ金属
Element 88: ラジウム (Ra), アルカリ土類金属
Element 89: アクチニウム (Ac), アクチノイド
Element 90: トリウム (Th), アクチノイド
Element 91: プロトアクチニウム (Pa), アクチノイド
Element 92: ウラン (U), アクチノイド
Element 93: ネプツニウム (Np), アクチノイド
Element 94: プルトニウム (Pu), アクチノイド
Element 95: アメリシウム (Am), アクチノイド
Element 96: キュリウム (Cm), アクチノイド
Element 97: バークリウム (Bk), アクチノイド
Element 98: カリホルニウム (Cf), アクチノイド
Element 99: アインスタイニウム (Es), アクチノイド
Element 100: フェルミウム (Fm), アクチノイド
Element 101: メンデレビウム (Md), アクチノイド
Element 102: ノーベリウム (No), アクチノイド
Element 103: ローレンシウム (Lr), アクチノイド
Element 104: ラザホージウム (Rf), 遷移金属
Element 105: ドブニウム (Db), 遷移金属
Element 106: シーボーギウム (Sg), 遷移金属
Element 107: ボーリウム (Bh), 遷移金属
Element 108: ハッシウム (Hs), 遷移金属
Element 109: マイトネリウム (Mt), 遷移金属
Element 110: ダームスタチウム (Ds), 遷移金属
Element 111: レントゲニウム (Rg), 遷移金属
Element 112: コペルニシウム (Cn), 卑金属
Element 113: ウンウントリウム (Uut), 卑金属
Element 114: フレロビウム (Fl), 卑金属
Element 115: ウンウンペンチウム (Uup), 卑金属
Element 116: リバモリウム (Lv), 卑金属
Element 117: ウンウンセプチウム (Uus), ハロゲン
Element 118: ウンウンオクチウム (Uuo), 希ガス
Bohrium has a crystal structure
107Bh
周期表
外見
不明
一般特性
名称, 記号, 番号
ボーリウム, Bh, 107
分類
遷移金属
族, 周期, ブロック
7, 7, d
原子量
[270] g・mol-1
電子配置
[Rn] 5f14 6d5 7s2(計算値)[1]
電子殻
2, 8, 18, 32, 32, 13, 2 (推定)(画像)
物理特性
原子特性
酸化数
7
イオン化エネルギー
第1: 740(概算値)[1] kJ・mol-1
第2: 1690(概算値)[1] kJ・mol-1
第3: 2570(概算値)[1] kJ・mol-1
その他
CAS登録番号
54037-14-8
最安定同位体
詳細はボーリウムの同位体を参照
同位体
NA
半減期
DM
DE (MeV)
DP
267Bh syn 17 s α 8.83 263Db
270Bh syn 61 s α 8.93 266Db
271Bh syn α 267Db
272Bh syn 9.8 s α 9.02 268Db
274Bh syn ~54 s[2] α 8.8 270Db
半減期1 s以上の同位体のみ記載
表示
ボーリウム (英: bohrium) は原子番号107の元素。元素記号は Bh。安定同位体は存在せず、半減期も数秒からミリ秒台と非常に短い。超ウラン元素、超アクチノイド元素であるが、その物理的、化学的性質の詳細は不明。
同位体に関しては、ボーリウムの同位体を参照。
歴史[編集]
1981年、ゴットフリート・ミュンツェンベルクがドイツ重イオン化学研究所の加速器 (UNILAC) を使って発見した(これより早く1976年、ソ連のドゥブナ合同原子核研究所で発見したとの報告もある[3])。
UNILACでは、鉛209 + クロム54 → ボーリウム262 + 中性子 によりボーリウムを得た。
正式名称が決まるまでは系統名でウンニルセプチウム (Uns) と呼ばれていた。1997年に物理学者 ニールス・ボーアの名からボーリウムと名付けられた[3]。
2000年にスイスで BhO3Cl が合成されている。沸点は151 °C[4]。
出典[編集]
1.^ a b c d Johnson, E.; Fricke, B.; Jacob, T.; Dong, C. Z.; Fritzsche, S.; Pershina, V. (2002). “Ionization potentials and radii of neutral and ionized species of elements 107 (bohrium) and 108 (hassium) from extended multiconfiguration Dirac–Fock calculations”. The Journal of Chemical Physics 116: 1862. doi:10.1063/1.1430256.
2.^ Oganessian, Yu. Ts.; Abdullin, F. Sh.; Bailey, P. D.; Benker, D. E.; Bennett, M. E.; Dmitriev, S. N.; Ezold, J. G.; Hamilton, J. H. et al. (2010). “Synthesis of a New Element with Atomic Number Z=117”. Physical Review Letters 104. doi:10.1103/PhysRevLett.104.142502. PMID 20481935. (gives life-time of 1.3 min based on a single event; conversion to half-life is done by multiplying with ln(2).)
3.^ a b 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、422頁。ISBN 4-06-257192-7。
4.^ 「図解雑学 元素(ナツメ社)」のボーリウムの項に記してある。
ローレンシウム
ローレンシウム (英: lawrencium) は原子番号103の元素。元素記号は Lr。アクチノイド系列最後の元素。超ウラン元素である。安定同位体は存在せず、半減期もほとんどの同位体で3分未満と短い。一番半減期が長いのはローレンシウム262(半減期3.6時間)である。
ローレンシウムは重イオン線型加速器で、カリホルニウムから生成される。同位体に関しては、ローレンシウムの同位体を参照。
歴史[編集]
1961年カリフォルニア大学バークレー校のギオルソ (A.Ghiorso) らにより、カリホルニウム(249Cf、250Cf、251Cf、252Cf の混合物)に重イオン線型加速器で加速したホウ素(10B または 11B)を照射して人工的に作られた[1]。この時作られたのはローレンシウム258で、半減期が4.2秒しかなかった。一番半減期が長いのは3.6時間のローレンシウム262である。このため、化学的・物理的性質はほとんど分かっていない。原子価が+3価であることは分かっている。
元素名は、米国の物理学者アーネスト・ローレンス(サイクロトロンの発明者)の名がもとになっている。発見者らは元素記号 Lw を提案したが、1963年に Lr になった[1]。
次の104番元素であるラザホージウムが、約30年に渡って名称が定まらなかったことから、長らく最後の元素として知られていた。
用途[編集]
ローレンシウムは半減期が短く目に見えるほどの量が作られていないので、研究用以外に用途がない。
出典[編集]
1.^ a b 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、412〜413頁。ISBN 4-06-257192-7。
ローレンシウムは重イオン線型加速器で、カリホルニウムから生成される。同位体に関しては、ローレンシウムの同位体を参照。
歴史[編集]
1961年カリフォルニア大学バークレー校のギオルソ (A.Ghiorso) らにより、カリホルニウム(249Cf、250Cf、251Cf、252Cf の混合物)に重イオン線型加速器で加速したホウ素(10B または 11B)を照射して人工的に作られた[1]。この時作られたのはローレンシウム258で、半減期が4.2秒しかなかった。一番半減期が長いのは3.6時間のローレンシウム262である。このため、化学的・物理的性質はほとんど分かっていない。原子価が+3価であることは分かっている。
元素名は、米国の物理学者アーネスト・ローレンス(サイクロトロンの発明者)の名がもとになっている。発見者らは元素記号 Lw を提案したが、1963年に Lr になった[1]。
次の104番元素であるラザホージウムが、約30年に渡って名称が定まらなかったことから、長らく最後の元素として知られていた。
用途[編集]
ローレンシウムは半減期が短く目に見えるほどの量が作られていないので、研究用以外に用途がない。
出典[編集]
1.^ a b 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、412〜413頁。ISBN 4-06-257192-7。
ノーベリウム
ノーベリウム (英: nobelium) は原子番号102の元素。元素記号は No。アクチノイド元素の一つ。超ウラン元素でもある。5f軌道より外側の電子配置は、5fに14個、6dに0個、7sに2個である。安定同位体はなく、半減期も短いため物理的、化学的性質の詳細は不明。原子価は+2、+3価が確認されている。イッテルビウムに化学性質は似ていると思われている。[要出典]
目次 [非表示]
1 歴史
2 特徴
3 同位体
4 用途
5 出典
歴史[編集]
1957年から1958年にかけて複数のグループが発見を主張。現在ではギオルソ、シーボーグ等(米国)の発見(1958年)ということになっている。彼等は、キュリウム246に炭素12をぶつけてノーベリウム254(半減期2.3秒)を発見した[1]。
発見されている同位体の中で最も半減期が長いものは、ノーベリウム259で58分である[2]。
ダイナマイトの発明者で、ノーベル賞の創始者のアルフレッド・ノーベルからこの名が付けられた[2]。
特徴[編集]
ノーベリウムは半減期が短く詳しいことは知られていない。ノーベリウム259は58分の半減期を持っておりα崩壊によってフェルミウム255に、また電子捕獲によってメンデレビウム259になることが知られている。
同位体[編集]
詳細は「ノーベリウムの同位体」を参照
ノーベリウムには13の同位体があり、249から262までの質量範囲がある。
比較的安定している同位体は、58分の半減期を持つノーベリウム259、3.1分の半減期を持つノーベリウム255、1.7分の半減期を持つノーベリウム253が知られており、残りの同位体は1分未満の半減期を持つ。またノーベリウムには1つの準安定状態の同位体が存在しており、254mNo は0.28秒の半減期を持っている。
用途[編集]
ノーベリウムは研究用に利用されている。
出典[編集]
1.^ 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、410頁。ISBN 4-06-257192-7。
2.^ a b 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、411頁。ISBN 4-06-257192-7。
目次 [非表示]
1 歴史
2 特徴
3 同位体
4 用途
5 出典
歴史[編集]
1957年から1958年にかけて複数のグループが発見を主張。現在ではギオルソ、シーボーグ等(米国)の発見(1958年)ということになっている。彼等は、キュリウム246に炭素12をぶつけてノーベリウム254(半減期2.3秒)を発見した[1]。
発見されている同位体の中で最も半減期が長いものは、ノーベリウム259で58分である[2]。
ダイナマイトの発明者で、ノーベル賞の創始者のアルフレッド・ノーベルからこの名が付けられた[2]。
特徴[編集]
ノーベリウムは半減期が短く詳しいことは知られていない。ノーベリウム259は58分の半減期を持っておりα崩壊によってフェルミウム255に、また電子捕獲によってメンデレビウム259になることが知られている。
同位体[編集]
詳細は「ノーベリウムの同位体」を参照
ノーベリウムには13の同位体があり、249から262までの質量範囲がある。
比較的安定している同位体は、58分の半減期を持つノーベリウム259、3.1分の半減期を持つノーベリウム255、1.7分の半減期を持つノーベリウム253が知られており、残りの同位体は1分未満の半減期を持つ。またノーベリウムには1つの準安定状態の同位体が存在しており、254mNo は0.28秒の半減期を持っている。
用途[編集]
ノーベリウムは研究用に利用されている。
出典[編集]
1.^ 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、410頁。ISBN 4-06-257192-7。
2.^ a b 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、411頁。ISBN 4-06-257192-7。
メンデレビウム
メンデレビウム (英: mendelevium) は原子番号101の元素。元素記号は Md。アクチノイド元素で、超ウラン元素でもある。安定同位体は存在せず、半減期も短い。このため物理的、化学的性質の詳細は不明である。原子価は+2、+3価が知られている。発見された中で最も半減期が長い同位体は、メンデレビウム258の51日。同位体に関しては、メンデレビウムの同位体を参照。
歴史[編集]
1955年、ギオルソ、シーボーグ等(米国)が、サイクロトロンを使って、アインスタイニウム253にα粒子をぶつけて、メンデレビウム256を初めて作った(と共に発見)[1]。
元素名は、周期表の考案者メンデレーエフにちなんでこの名が付いた[1]。これは、メンデレーエフの予測した周期表の空白が、この元素の発見によって周期表の発見及び性質の観測のができた事を記念しての命名であった当初は元素記号として Mv が使われたが、後に国際的に Md になった[1]。
出典[編集]
1.^ a b c 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、408頁。ISBN 4-06-257192-7。
歴史[編集]
1955年、ギオルソ、シーボーグ等(米国)が、サイクロトロンを使って、アインスタイニウム253にα粒子をぶつけて、メンデレビウム256を初めて作った(と共に発見)[1]。
元素名は、周期表の考案者メンデレーエフにちなんでこの名が付いた[1]。これは、メンデレーエフの予測した周期表の空白が、この元素の発見によって周期表の発見及び性質の観測のができた事を記念しての命名であった当初は元素記号として Mv が使われたが、後に国際的に Md になった[1]。
出典[編集]
1.^ a b c 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、408頁。ISBN 4-06-257192-7。