2014年02月13日
ローレンシウム
ローレンシウム (英: lawrencium) は原子番号103の元素。元素記号は Lr。アクチノイド系列最後の元素。超ウラン元素である。安定同位体は存在せず、半減期もほとんどの同位体で3分未満と短い。一番半減期が長いのはローレンシウム262(半減期3.6時間)である。
ローレンシウムは重イオン線型加速器で、カリホルニウムから生成される。同位体に関しては、ローレンシウムの同位体を参照。
歴史[編集]
1961年カリフォルニア大学バークレー校のギオルソ (A.Ghiorso) らにより、カリホルニウム(249Cf、250Cf、251Cf、252Cf の混合物)に重イオン線型加速器で加速したホウ素(10B または 11B)を照射して人工的に作られた[1]。この時作られたのはローレンシウム258で、半減期が4.2秒しかなかった。一番半減期が長いのは3.6時間のローレンシウム262である。このため、化学的・物理的性質はほとんど分かっていない。原子価が+3価であることは分かっている。
元素名は、米国の物理学者アーネスト・ローレンス(サイクロトロンの発明者)の名がもとになっている。発見者らは元素記号 Lw を提案したが、1963年に Lr になった[1]。
次の104番元素であるラザホージウムが、約30年に渡って名称が定まらなかったことから、長らく最後の元素として知られていた。
用途[編集]
ローレンシウムは半減期が短く目に見えるほどの量が作られていないので、研究用以外に用途がない。
出典[編集]
1.^ a b 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、412〜413頁。ISBN 4-06-257192-7。
ローレンシウムは重イオン線型加速器で、カリホルニウムから生成される。同位体に関しては、ローレンシウムの同位体を参照。
歴史[編集]
1961年カリフォルニア大学バークレー校のギオルソ (A.Ghiorso) らにより、カリホルニウム(249Cf、250Cf、251Cf、252Cf の混合物)に重イオン線型加速器で加速したホウ素(10B または 11B)を照射して人工的に作られた[1]。この時作られたのはローレンシウム258で、半減期が4.2秒しかなかった。一番半減期が長いのは3.6時間のローレンシウム262である。このため、化学的・物理的性質はほとんど分かっていない。原子価が+3価であることは分かっている。
元素名は、米国の物理学者アーネスト・ローレンス(サイクロトロンの発明者)の名がもとになっている。発見者らは元素記号 Lw を提案したが、1963年に Lr になった[1]。
次の104番元素であるラザホージウムが、約30年に渡って名称が定まらなかったことから、長らく最後の元素として知られていた。
用途[編集]
ローレンシウムは半減期が短く目に見えるほどの量が作られていないので、研究用以外に用途がない。
出典[編集]
1.^ a b 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、412〜413頁。ISBN 4-06-257192-7。
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