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クラシックはもうそこでーす〜今週の「ちぎらぁ!」

今週は東西で重賞3鞍が行われる。

土曜中山のメインは、先週ロードカナロアが優勝した阪急杯に続いて、高松宮記念への手掛かり足がかりとなるスプリント戦のオーシャンステークスが、そして同じく土曜の阪神メインは、昨年はジェンティルドンナとジョワドヴ―ヴルを豪快にぶっこ抜いたハナズゴールの鋭い末脚が未だ余韻となっている桜花賞トライアルのチューリップ賞、さらには日曜中山のメインで、皐月賞トライアルの弥生賞ということで、いよいよクラシック戦線、そして花粉症の本格始動である。

まずはオーシャンSからポイントを挙げて行こう。
中山内回りの芝の別定スプリント戦ということで、まずは枠順、そして馬場状態が気になるところだが、スプリント戦の場合、中山内回りのレースの中では比較的枠順の利害関係生じにくく、今季は思ったほど内外の馬場差もないから、素直に出走馬の能力比較で馬券検討できるレースという印象がある。

とはいえ、この時期の中山特有の「パワーを要する馬場」であることは間違いなく、スプリント戦とは言ってもそれほど単純なスピード能力で決するわけではない。
今年は37頭という、2回オーシャンSを実施してもまだ余っちゃうくらい多くの出走馬がエントリーしているが、その中でも、スピードに加え、多少でもパワータイプの馬をピックアップしてみたいという気が、今はしている。

シルクロードステークスでは重い斤量で2着とがんばったダッシャーゴーゴーがエントリーして、今年は本気でロードカナロアという強いチャンピオンを倒すべく、虎視眈眈という感じか。
あとはレオンビスティーなど、新鋭の台頭にも少し期待したいところ。
まあ、詳しくはもう少し出走馬が絞られてから、ということにしようか、何しろ現段階では20頭以上も除外になってしまうわけだから。


そしてチューリップ賞(3着までに桜花賞への優先出走権)、ここには例年同様、昨年の2歳女王が今年もここから始動である。
しかしおそらく人気はディープインパクト産駒のレッドオーヴァルという馬だと思う。
個人的には、これはかなりの器なのではないかと見ているが、もちろん2歳女王のローブディサージュ、さらには当ブログでは昨年度の最優秀2歳牝馬に輝いたクロフネサプライズあたりに注目が集まることになる。
阪神はやはり圧倒的にイン有利の馬場が予想される。

あとは、阪神JFでは多少内外の馬場差が大きかった関係で、力を出し切れなかった組もここでリベンジ・・・というよりは、もう一度力を試したい組が多い。
そうした素質馬の仕上がり具合にもチェックを入れて望みたいレースである。


そして日曜日は注目の弥生賞(3着までに皐月賞への優先出走権)、もちろん内回りの芝2000m戦ということで、本番の皐月賞とコースも距離もまったく同じ競馬である。
もちろん注目はエピファネイアであることは間違いないのだが、問題は、その鞍上の福永騎手が先週制裁を食らって、今週は騎乗停止の身となり、なんとそのエピファネイアに乗れないというかなりの大事件が発生した。

競馬はあくまでも勝負事である以上、ここまで順風満帆だったエピファネイアに少し不穏な空気が流れたと言えることは間違いない。
個人的にファンだったシーザリオの息子ということで、期待したい部分も大きいのだが、たまにあるケースとして、「この馬は今後負けることなんてないんじゃないの?」とも思えるレベルの馬が、この弥生賞で不覚をとった、あるいは大苦戦したというケースは珍しくない。

さあ、ここまでお読みいただいているエピファネイアのファンの方は、もう今週はドキドキ感いっぱいですごしていただきたいものだ。

そして伏兵陣だって、コース形態がコース形態だから、当然逆転の可能性が十分見込めるレースでもある。
中でも注目は、ダートも芝も行けるクチのマイネルクロップという馬。
現在私の中では本番の皐月賞の本命候補なのだが、ここは「エピファネイアに大きく離されて、3着とはハナ差の2着」というのが理想である。
そうなれば、本番で人気にならないだろうから・・・

と、みなさんにとってはかなりどうでもいいことを言ってしまったが、最後に、皐月賞では今のところ対抗候補であるヘミングウェイにもがんばってもらいたいと、さらにどうでもよいことを付け加えて今週の「ちぎらぁ!」はおしまいである。



もうすぐ春ですねぇ・・・の3重賞〜ちぎらぁ!

今週も土日東西で3重賞が行われる。
いよいよ春の訪れを身近なものとして感じることができる、中山、阪神開催である。

土曜日、阪神の開幕週、開幕日に行われる重賞と言えば、おなじみ阪神のマイル戦・アーリントンカップである。
アーリントンCは、クラシックを、そしてNHKマイルカップを目指す3歳馬のレース。

かつてアーリントンCは、年明け早々のシンザン記念と並んで、「勝ち馬があまり出世しないレース」と言われた時期もあったが、しかしシンザン記念ほど完全なジンクスではなく、ポツン、ポツンという感じで、ちゃんと大成した馬を輩出していた。

しかも、2006年の馬場改修以降、阪神外回りのマイル戦ということで、現在の府中コースに比べれば、むしろ阪神コースをこなした馬こそが「底力」を証明していると考えられる部分もあり、きっとこれからは大成する馬をたくさん輩出するレースとなるだろう・・・などと考えていたのだが、2006年以降もあんまり・・・というのが実際のところ。

ただ、昨年の勝ち馬だったジャスタウェイは、3歳で古馬の頂点を争う天皇賞でも差のない競馬をして見せたし、今後大きいところを獲りそうな予感もあるだけに、今年の勝ち馬もしっかりとチェックだけはしておきたい。


そして日曜日、春の訪れを告げると言えばこのレース、もちろん中山記念である。
古馬のGU戦ということで、近年ではここから天皇賞・春、宝塚記念とステップを踏む陣営が多く見られる。
もちろん、ここから安田記念、さらにはドバイを目指す馬たちも現れるから、年によっては注目度が高いレースになる。

しかし今年はナカヤマナイトがちょっと目につく以外はそれほど目立ったメンバーではなく、レベルとしてはGVクラスのメンバーという印象。
しかし、このレースを勝つことで大きく変わってくる馬も少なからずいるのは間違いなく、今年はどちらかと言えば、今後を占いたい出走馬を個々に振り返りたいレースである。

中山は開幕週とはいっても、東京の単開催を挟んでの再開というイメージの開催だけに、まだ馬場はそれほど速くないことが例年多く、開幕週だからってシルポートを買えばよいというものでもないことは注意が必要である。

また、このレースは馬券的にけっこうな波乱が起こることで知られるが、個人的にはもう3年ぶりになる「大荒れ」の的中を今から目論んでいる。
ということで、穴屋にとってはけっこう力が入るレースである
今年も期待したい。


そして、日曜阪神はグレードこそ「GV」ではあるものの、今年に限ってはこちらのほうがずっと注目度が高いレースとなる阪急杯、阪神内回りの芝1400m戦で行われる、高松宮記念に向けたレースである。

注目は別定の58kgで出走予定のロードカナロア、昨年秋にいよいよ本格化し、国内のみならず、「世界の頂点」を獲ったスターホースのご登場である。
ここを使って昨年同様高松宮記念を使うのか、それともドバイを目指すのかを選定するレースと言っていいだろう。

そして阪神1400mだけはロードカナロアにもヒケをとらない大ベテランのサンカルロ、これは昨年の阪神カップ優勝以来の出走となる。

他にも注目したい組がたくさんいそうな今年のメンバー。
「いそう」というのは、厳密にはまだよく見ていないからである。
だって、「45頭」も登録しているんだもの・・・

ということで、出るだけでも大変な阪急杯、ロードカナロアやサンカルロ以外にも注目馬がたくさん出てくるかもしれないレースなので、注目である!



第30回フェブラリーS(GT)他2重賞〜Check them out!!!

今週も土日東西南で3重賞が組まれているが、馬券的には先週以上に非常におもしろい重賞3鞍ということで、先週は共同通信杯でいっぱいソンをしちゃったのを今さらながら後悔しつつ書く「ちぎらぁ!」である。

フェブラリーステークスはもちろん府中のダートのマイル戦で、ダート路線というとハイレベルな先行馬が多くいることから、このレースは比較的前が速くなりやすい。
スピードで押し切ってしまったメイショウボーラーやエスポワールシチー、トランセンドらがこのレースを優勝した過去は確かにあったが、印象としては、ホクトベガらが勝っていたGU、さらにその前の「フェブラリーハンデ」のころからこのレースは「差し・追い込み」が決まりやすいというイメージが強い。

もちろん、チャンピオン決定戦だからそんな印象だけで判断するつもりは毛頭ないが、ハンデ戦の難しい展開を読むのに比べれば比較的流れがつかみやすいGTのフェブラリーSであれば、そんな感じでまずはザックリとした感じでアプローチしようと個人的には考えている。

昨年は宝塚記念、菊花賞、有馬記念に並んで衝撃を受けたレースとなったジャパンカップダートの勝ち馬・ニホンピロアワーズがここには登録すらしていないことで、ここのコラムでもちょこちょこ言ってきたように、今年のフェブラリーSは大波乱の可能性もあるのではないかという、そんな予感がある。

最大の注目は、芝路線から殴り込みをかけるカレンブラックヒル。
あの走りからして、ダートを走って何の不思議もないが、フェブラリーSがGIに格上げされて以降、前走芝から転戦してこのレースを勝ったのは、岡部騎手のときだけは妙に走ったグルメフロンティア以外はなかったと記憶している。

カレンブラックヒルにとって、そのあたりがデータ的にはありがたくない材料ではある。
ただ、この馬はストームキャットが影響を与えている印象もあるから、その印象が正しいとすると、あながちチャンスがないわけでもない。

そして、路線で最大の上がり馬と目されるグランドシチーもカレンブラックヒル同様注目されるが、しかしこちらは現在のところ除外対象になっているだけに、出走できればチャンスも・・・という条件付きとなる。

そして前走のカペラステークスで完全復活を遂げたシルクフォーチュン、さらにはベテランのエスポワールシチー、そして芦毛のイジゲン、根岸ステークス2着のガンジス、ディフェンディングチャンピオンのテスタマッタ、崩れないホッコータルマエ、中央GT制覇の悲願をかけるワンダーアキュートなど、ハイレベルの大混戦であることは間違いない。

的中はおろか、絞り込むことさえ難しく感じられるメンバーだけに、ここは敢えて2頭軸の3連単で手広く買う作戦にしようかと思っている。


そしてフェブラリーSの裏開催は、馬券的にはフェブラリーよりもさらにおもしろそうなハンデGVの小倉大賞典である。
個人的に、なんと丸3年もローカルハンデ重賞を的中できていないという、本当にナサケナイ馬券を繰り返しているのだが、今年最初のローカルハンデ重賞ということで、ここは少し気合いを入れて臨みたい。


それから土曜の府中のメイン、1年でも五指に入るお気に入りレースとなっているダイヤモンドステークスが行われる。
こちらも小倉大賞典同様ハンデ戦であるが、しかしこちらはマラソンレース、府中の芝3400m戦という、最長距離の中山・ステイヤーズステークスよりも数段タフな競馬である。

ただ、昨年のように歩くようなスローペースになってしまっては興ざめもいいところ、いちおう天皇賞・春に向けてのステップレースなのだから、直線までじっと我慢させて・・・ではなく、フォゲッタブルあたりに強気に動いてもらって、見ごたえあるレースを期待したいものだ。

そしてマラソンレースといえばこの馬、昨年のステイヤーズステークスを優勝して今年は万葉ステークスをすでに使われていたトウカイトリックが・・・
あれ?今年は登録されていませんね・・・

まあ、まだGUを勝ったばかりだから、このメンバーだとハンデも相当見込まれることになりそうだし、何しろもう11歳、そんなにあせって「走破距離」を増やす必要もない。
現在のところデビューから160km(!)近くも走りに走ってきたこの記録はそうそう破られるものではない。
少しは暖かくなった阪神大賞典のころには、きっとまた元気な姿を見せてくれるだろう。

ということで、今週は見どころ満載、古馬たちのレースに注目である!



今週は3重賞!〜ちぎらぁ!

土曜日は府中でクイーンカップ(GV)が、そして日曜日は府中で共同通信杯(GV)が行われ、土日とも府中は牡牝のクラシックに向けた重要なステップレースが行われる。
そして、日曜京都のメインは伝統の京都記念(GU)、もちろん天皇賞・春に向けた古馬の中距離重賞である。

まずは、クイーンCから。
当然桜花賞へのステップレースということになるが、本番と距離も同じマイル戦だけに、この舞台は桜花賞へのステップレースとしては密接なつながりがある、とそう考えるのが普通だろうが、しかしこのレース、桜花賞とのつながりは意外なほど希薄であった。

「あった」というのは、これまで長い歴史がそう教えてくれていたから。
しかしそれにもかかわらず、一昨年のホエールキャプチャ、そして昨年のヴィルシーナとも、いちおう桜花賞は2着に頑張ってしまったから、なんだかこのレースは桜花賞との関係が濃いんだか薄いんだかちょっと微妙になってきてしまった。

それと、ホエールキャプチャもヴィルシーナも、クラシックと秋華賞、さらにはエリザベス女王杯まですべて「善戦しながら勝てず」という結果だったわけだが、それがこのクイーンCの勝ち馬にとっての新たな歴史(?)となるのかどうか、今年も注目である。

印象としては、やはり今年も馬場が速く、前が全然止まらない。
この時期の牝馬のレース、しかも府中で行われるというだけで、どうせ前半は犬かきで泳ぐくらいのスローペースになるだろうから、断然先に行く馬が有利。
今年は日曜の東西メインが馬券的に非常におもしろそうなので、ここは参加してもちょこっとだけというつもりである。


そして共同通信杯。
昨年は変則三冠馬のゴールドシップが優勝、そして当時は圧倒的1番人気に推されていた後のダービー馬・ディープブリランテが2着という結果だった。
そして、私が期待したのが先週かわいそうなことになってしまったストローハット、これが追い込んで4着、コスモオオゾラ(5着)あたりも出走していた。

そういうレースだから、当然今年も先週のきさらぎ賞同様大注目のレースということになる。
今年は全体的に小粒なイメージもある3歳世代で、しかもその中でも「もしやまた三冠・・・」などとちょっとは思わせるだけの競馬を見せた「例の血」が流れるリヤンドファミユが残念ながらリタイヤしてしまったから、このレースで新たな候補生を見つけ出さないと、ファンとしてもちょっとあせりが出てき始める時期でもある。

私の例年のクラシックの楽しみ方として、毎年牡牝とも各世代で3頭くらいずつ「コレ!」という馬を決めて臨むのだが、今年はリヤンドファミユが少なくとも春には出てこられなくなってしまい、どうしたものかと思っていた。
しかしリヤンドファミユよりも実はちょっと早く決めた「1頭目」の馬がこのレースに出走してくるので、非常に楽しみである。

マイルのクイーンCのところでも触れたとおり、とにかく先行有利なこの舞台。
特にこちらは1800m戦で行われるだけに、その傾向はより顕著ということになる。

ちなみに昨年の勝ち馬・ゴールドシップのイメージというと、前半はまったくヤル気がなく、いつでも最後方をトコトコついて回るだけという感じに映るが、しかし昨年のこのレースでは、乗り替わった内田騎手がスタートから鬼の形相でゴールドシップを追いまくり、ゴールドシップはやや驚きながらものっしのっしと「先行策」を決めたことを思い出す。
まあそれくらい「前」にいないと厳しい馬場であったわけで、それは今年も同じこと。

そういえば、昨年のこのレースは、ディープブリランテの岩田騎手は「行くなぁ〜!こらぁ!止まらんかい!頼む!行ったらアカン!アカァ〜ン!!」という感じでディープブリランテをなだめになだめ、対するゴールドシップの内田騎手は「こらぁ!行け!走れ!お前は馬だ!競走馬だ!止まるなぁぁぁ!」という感じの両極端の両雄だったことを思い出す。
おもしろいレースだったなぁ・・・


さて、もうひとレース、いろいろな意味で注目が集まるのが、古馬中長距離路線の王道レースのひとつである京都記念である。
伝統の京都記念は春秋合わせて今年で106回目、歴史を感じさせるレースである。

で、何が注目なのかって、そらぁダンナ、注目でっせ。
ではここからは、「注目度ランキング」と題して無理やり注目していただこうと思う。

第3位・・・日経新春杯勝ちのカポーティスターにとって試金石のレース!
第2位・・・ジャミールがやっと復帰!!
第1位・・・ジョワドヴィーヴルの復帰戦!!!

ってなわけで、どーでっか?注目でっしゃろ?

ただ、ジャミールにしろジョワドヴィーヴルにしろ、このクソ寒い時期に何も復帰しなくてもいいのにという思いが正直あり、どちらも無理せず回避して、上のランキングがまったく意味ないものになったとしても、それはそれで別にいいんだよという気持ちである。

それにしても、ジョワドヴィーヴルはこの距離で復帰戦を叩いて、いったいどこが目標なのか?
おそらくヴィクトリアマイルは間違いないとして、陣営は宝塚記念を目標にするんだろうか?
お姉ちゃんのブエナビスタは確かに距離の融通性が高かったが、ジョワドヴィーヴルは姉ほどではない気がするのだが・・・

まあ、いずれにしても注目であることは間違いない。
馬券的にもこれはおもしろいぞ!



第63回東京新聞杯(GV)/第53回きさらぎ賞(GV)

今週から2月の競馬、後半にはもういよいよ春競馬の足音も徐々に聞こえてくるような、そんな時期の競馬である。
そして今週も、東西日曜メインに「春」を展望する重要なレースが組まれている。

東はこの時期の名物レース、伝統の東京新聞杯である。
府中の芝のマイルの別定戦とは言っても、ここも例年かなり重い斤量を背負わされるケースも少なくないが、今年はスマイルジャックの59kgが少々目立つ程度で、あとはそれほど厳しい斤量を課せられる馬はいない。

当然安田記念へむけたステップレースということになる東京新聞杯であるが、先週の府中の芝は、久々の開催の開幕週ということで、おおむねインの伸びが目立っていた。
ペース次第ではあるが、このレースもある程度の位置につけてインで粘り込みをはかるタイプが有力なのではないか。

安田記念も同じ府中のマイル戦というのもあるんかもしれないが、安田記念と東京新聞杯の結びつきは、時期的に「疎遠」のイメージもありそうで、しかしながらかなり密接なつながりがあるだけに、このレースを見ずに安田記念は展望できないというくらいのつもりで個人的にはいる。

今年は現在のところ25頭が登録を済ませているが、リアルインパクトやドナウブルー、レッドスパーダなどの有力勢に加え、ベテランのリーチザクラウンの名前もみられる。
ここもかなり難しい組み合わせになりそうな予感がある。


そして西は、クラシックの足音を聞くことができるきさらぎ賞である。
昨年のこのレースは、現在屈腱炎で休養中のワールドエースが優勝していた。

あのきさらぎ賞のインパクトはすごかった。
プロの評論家の多くも、これでダービーは決まったという声(中には「三冠」の声も)が圧倒的だったくらいの素晴らしいパフォーマンスだった。
ワールドエースは元気にしているのだろうか・・・

今年はさすがに昨年のワールドエースと比べるとだいぶ小粒なメンバー構成になりそうだが、しかし中でもワールドエースと同じくディープインパクト産駒のリグヴェーダの名前が注目される。

京成杯を回避しなければならなかったなど、順調とは言えないところもあるのが少し気になるが、今年のクラシックは、昨年のレベルがあまりにも高すぎたこともあり、そこにきて大器・リヤンドファミユの戦線離脱の余波も大いにあって、エピファネイアら一部の先頭集団を行く3歳馬たちを除けば、全体的に低調なイメージもある。

出世レースとして知られるきさらぎ賞だけに、リグヴェーダがここでちょっといい競馬をしてくれると、今年もクラシック戦線は俄然盛り上がってくるはず。
もちろんリグヴェーダ以外の馬たちにもそういう期待は寄せてみたいとは思うが。

ということで、東西の注目レースに今週も期待したいものである。



まとめて「ちぎらぁ!」〜今週の注目レース

今週はちょっと急いでおり、まとめて「ちぎらぁ!」である。
さっそく、まずはこの時期の名物レースとなっている京都牝馬ステークスから。

今年で迎えて48回目となる京都牝馬Sは、土曜の京都のメイン、京都外回りの芝のマイルの別定戦である。
もちろん古馬牝馬限定のレースということで、来るヴィクトリアマイル、さらには安田記念あたりに向けたステップレースということになる。

当ブログではオルフェーヴルと並んで昨年度の年度代表馬に選出され、副賞のにんじん1本をオルフェーヴルとはんぶんこして食べたはずのハナズゴールが出走するということで、おそらく5000万の当ブログ読者のみなさまはたいへんな盛り上がりようだろう。

しかし、である。
ハナズゴールといえば、ジェンティルドンナもジョワドヴィーヴルもまとめてナデ斬った猛烈な末脚が武器であることはあまりにも有名なのだが、しかし現在の京都の芝は、誰がどう考えてもそういうタイプが一番厳しい「イン伸び、前残り」の馬場である。

もちろんこの時期の京都は例年「イン伸び、前残り」の馬場になることはわかっているものの、しかしそれにしても今年はあまりにもあまりな馬場であり、あの感じだと外の芝をこれ以上いじめるわけにはいかないから、きっと今週もAコース使用ということになるのではないか。
とすると・・・
昨年の(インチキ)年度代表馬が早くも大ピンチである。


さて、今度は東、中山のこちらも風物詩的なレースとなって久しい別定GUのAJCC、春の天皇賞へ向けてのいちおうのステップレースではある。
AJCCというのは、「アメリカジョッキークラブカップ」の「ア」「ジョ」「ク」「カ」の頭文字をとったものであり、なんならAJCCではなく「アジョクカ」と呼んでも別にかまわないが、おそらく誰からも相手にされないだろうから、それはやめたほうが身のためである。

で、「春の天皇賞のステップレース」などと言ってはみたものの、記憶ではスペシャルウィークがこのレースをステップとして阪神大賞典、天皇賞を連勝したくらいまでさかのぼらないと、天皇賞との明確なつながりが得られないような気もするが、まあきっと気のせいだろう。

あのときは騎乗停止の武豊に代わって、昨年の凱旋門賞ジョッキーに輝いて、輝きに輝いたオリビエ=ペリエがスペシャルウィークの調教の手綱を執ったものの、年が明けて古馬になってからは稽古駆けしなくなっていた彼を評し、「He is lazy!(動きが悪い!)」と、瞳を曇らせていたのを思い出す。

しかし実際にレースに乗ってみたら圧勝、ペリエの瞳は一転、キラキラと光っていたことは言うまでもない。
断わっておくが、キラキラ光ったのはペリエの「瞳」であって、決して別の場所ではない、ないといったらない!

このレースにはそんな思い出があるが、今年は有力馬であるナカヤマナイトが降雪の影響で馬場入りを控えるなどのちょっとしたトラブルもあって、レースはけっこう波乱含みなのではないだろうか。
もともとこのレースは少頭数になりやすい割には波乱の傾向が強く、個人的に非常にゲンのよいレースでもある。

お、ここにはルルーシュも登録してきていますねぇ・・・
ネコも冬眠から覚めてここに出てきそうだから、これはちょっとばかりおもしろく、一筋縄では収まらないレースになりそう。


そして、今週から始まる中京開催、今年からこの時期に移行する東海ステークス(日曜日メイン、ダ・1800)も、フェブラリーステークスへ向けての重要なステップレースになる。
登録馬の中にはホッコータルマエ、サイレントメロディー、ハートビートソング、ソリタリーキングらの有力馬の名前があるので注目したい。


そして、ちょうど1週間スライドして今週(来週)の月曜日に行われるのが、皐月賞へ、そしてダービーに向けた京成杯、詳しいことは先週の「ちぎらぁ!」のところをご覧いただくとして、昨日もちょこっと触れたが、ここにはオルフェーヴルの全弟であるリヤンドファミユ(2戦1勝)が改めて登録をしてきたというのが興味深い。

なんでも、未勝利戦の前の稽古では、有馬記念2着のオーシャンブルーをまるで子供扱いにあしらったという、「ホントかよ!?」と耳を疑いたくなるような内容だったそうだが、オルフェーヴルや、その上のドリームジャーニーを引き合いにだしてしまうとあのイメージがあまりにも強すぎてしまって、リヤンドファミユの実際のレースの内容はいかにも物足りなく映ってしまうのも事実だろう。

ただこの馬、あの目ツキはまさに上2頭と同じ、何かを企んでいるのではないかと思われて仕方がない目ツキであり、こう言ってはナニだが、カワイゲと言うものがまったくない馬である。
早くもフテブテ感満載、アスリートとしてはかなりやりそうな目ツキだと私は思う。

さすがにオルフェーヴルを超えるまでになるのはどうかと思うが、これで京成杯を勝とうものなら、オリエンタルアートという牝馬はまさに「怪物」である。
確率的には天文学的な数字に、リヤンドファミユは早くもチャレンジである。

しかしその前に、登録状況から現段階では導かれる「18分の11」という、極めて現実的な数字をクリアして抽選を突破しなければ出走できないので、まずは抽選から早くも注目である。

ということで、今週も非常に楽しいレースがたくさんあるので、寒い中、みんな無事に回ってきてもらいたいものである。



第53回京成杯(GV)

今週は3日間開催で、土曜中山のフェアリーS、日曜京都の日経新春杯に続き、月曜の中山のメインとして行われるのが、春の牡馬クラシックに向かう重要なステップレースとなる3歳戦の京成杯、皐月賞と同じ内回りの芝2000mで行われる注目レースである。

かつては同じ時期の同じ名称のマイル戦が行われたが、時代に逆行する「距離延長」の措置によってクラシックディスタンスとなったこの京成杯、当時とはまるっきり性質が違うレースとして生まれ変わった。

中でも、もう3年も前になるこのレースの勝ち馬が、後のダービー馬・エイシンフラッシュと内田博幸騎手のコンビであった。
そして、その2着に入ったのが、その「すごく後」に天皇賞馬となったヒルノダムールだった。
あの「最強世代」がもうずいぶん懐かしく感じられるようになってしまった・・・時の流れはなんと速いことか。

今年はなぜか「15頭」という、やや寂しい頭数しか登録してこなかったが、中でも注目なのが、やはり藤沢厩舎・フラムドグロワールということになるか。
今年の藤沢厩舎はちょっと違う。
かつての「最強」と呼ばれた藤沢厩舎のあの勢いに接近している。

現在ではコディーノ、レッドレイヴンに続く「第3の男」という印象だが、いやいや、この馬はスケールだけならコディーノをはるかに上回るだけに、相手関係からもここは楽勝してもらいたいくらいポテンシャルは高いと思う。
まあ実は私はコディーノでもフラムドグロワールでもなく、レッドレイヴンこそ(藤沢厩舎では)一番だと考えているのだが。

そして、ラジオNIKKEI杯で人気を裏切った、こちらはディープインパクト産駒のラウンドワールドが、果たして中山の小回りでどこまでやれるのかにも注目しなければならないし、ロゴタイプ同様、なにかすっトボケたところがあって、実はかなり強い可能性もあるノウレッジあたりにも注目したいところ。

もちろんそれ以外の「新星誕生」も大歓迎な京成杯、馬券以上に内容に注目したいレースである。



第60回日経新春杯(GU)

今年で「還暦」を迎える日経新春杯、この伝統のハンデ戦も、その歴史とともに実にいろいろな競馬のドラマを目にしてきた。
中でも一番大きなできごとが、名馬テンポイントの非業の死であった。
「酷量」ということばでは言いつくせないくらいの「66.5kg」という、今ではちょっと考えられないような斤量を背負ったテンポイントの悲劇であった。

すでに生まれてはいたが、競馬のこともその他のほとんどのことも今以上に何も知らない幼児だか児童だかだった私が、リアルタイムでそんなことを知るはずもないのだが、しかしあれから30年以上も時を経てなお、現在に影響を及ぼし続けている日経新春杯(当時は「日本経済新春杯」)が、今年も厳寒の京都の芝外回りの2400m戦で行われることになる。

ちなみに「現在に至る影響」というのは、当時大スターであったテンポイントのレース中の骨折の原因が、寒さと雪、そして「斤量」であったとされ、それ以降そんなバカげた斤量を背負わせる考え方は排除される方向で斤量体系が整備され続けてきた歴史があるから。

で、今年の日経新春杯は、テンポイントのような大スターこそいないが、中長距離路線のこの時期のレースとしてはそれほどレベルは低くないのではないかという、小さいけれどけっこうなツブのそろったレースになりそう。
すでに発表されているハンデは49kg〜57.5kgまでと、ハンデ戦らしい上下差がある。
ただし、25頭がエントリーしているから、実際のレースではもう少し差が小さくなる可能性大。

57.5kgのトップハンデが見込まれているのが、ハンデ戦であることを除けばまったく同じ条件で行われた昨年秋の京都大賞典を大外一騎でぶっこ抜いたメイショウカンパク。
ただ、この斤量がメイショウカンパクにとって少しかわいそうと思えるのが、金杯を勝ったタッチミーノットや3着のジャスタウェイのように、「57kg」とか「56.5kg」といった、「次に続く斤量」の馬がいないということ。
力をつけたことは明らかだが、これはちょっと気の毒かなぁ・・・

だから、人気の面では、とてもディープインパクトの子とは思えないくらい奥ゆかしい成績の55kgダコールということになるのではないだろうか。

もちろん、ここを強い勝ち方で勝ちあがることができれば、春の大一番「天皇賞・春」で、変則三冠馬に挑戦できることになるはずだが、そのためには、古馬のレースだけに、急激な変わり身が必要となってしまうことにはなる。

ただ、やはり相当強い馬が早くも天皇賞出走を明言しているだけに、これに対抗できるレベルの勝ち馬を期待したいものだ。



第29回フェアリーS(GV)

年が明け、正月開催を終え、年度替わりの2週目からはもう早くも各路線が春の大目標に向けてのステップを踏み出すことになる。

牡馬に1日だけ先駆けて行われるのが土曜中山のメイン、3歳牝馬限定のGV・フェアリーステークスである。
中山外回りのマイル戦だから、当然桜花賞への重要なステップレースということになる。

中山のマイル戦は、外回りで行われる上、とにかく位置取りが重要なコースだけに、スタートしてから意外と息の入らない厳しい流れになりやすい。
これは年が明けたばかりの3歳牝馬限定のレースであってもまったく同じことが言える。

かつてスプリント戦として2歳の終わりの時期に同じ中山で行われていた時代には、毎年のように波乱の決着になっていたが、しかし桜花賞への明確なステップレースの意味合いが強くなった現行のフェアリーSは、厳しい流れを乗り越えることができる底力がある程度必要なレースという見方のほうが無難。
私個人の狙いは別として、あまりにもむやみな穴狙いは控えたほうがいいのかもしれない。

とは言え、いろいろと体調面で難しい時期の、しかも牝馬限定戦、さらにはかなり紛れも生じやすいコース設定だけに、私のような穴屋にとってはどうしても穴馬を積極的に探したいレースということになってしまう。
今年も当然そのつもりではある。

しかしながら、今世代の牝馬の中では、クロフネサプライズ(阪神JF2着)、スイートメドゥーサ(逆走して武豊騎手を放りだした)の芦毛2騎に並んで(個人的に)注目しなければならないサンブルエミューズという馬がここに登録している。
メンバーがメンバーだけにかなり抜けた人気になる可能性が高いが、ここはスンナリとクリアしてもらいたい思いが実は強い。

しかし登録馬をチラッと見ただけでも当然他に食指が動く馬がうじゃうじゃ・・・というほどではないが、うじゃっといるので、例によって馬券はそちらから買ってみたいな、という気がしている。

寒い時期だけに、各馬ケガなく回ってきて、できれば桜花賞に向けていいスタートを切ってもらいたい。



第47回日刊スポーツ賞シンザン記念(GV)

かつてシンザン記念は、「勝ち馬が出世しない」と長く言われてきたレースである。
しかしタニノギムレットや、「勝ち馬」ではなかったものの、オルフェーヴルの2着などがあり、このレースのイメージが大きく変わってきていたところにきて、昨年のジェンティルドンナのすごい勝ち方で、このレースの価値は急上昇ということになるだろう。

今年は29頭の登録があるが、しかしどうやらこれは大混戦になりそうな気配である。
おそらく京都は時計が速いだろうから、この時期でもスピードに勝ったタイプが当然有力ということになる。
これは近走成績から見る字面上のスピードではなく、血統の面からわかる潜在的なスピード能力というのも、この時期だからこそ敢えて重視すべきだろう。

京都外回りのマイル戦というのは前日の京都金杯と同じコースだけに、馬場の傾向をよくつかんで馬券検討したいものである。
ただし、前日の東西金杯がはずれてしまうと、このレースにうまくたどりつけないということも十分に考えられるため、阪神カップ前日の有馬記念同様、来年の場合、シンザン記念前日の東西金杯は実に重要なレースとなりそうである。

また、同日にはこの時期の名物レースである芝3000mの万葉ステークスが行われ、11歳になったばかりのトウカイトリックの名前も見られ、ハンデ戦でおもしろそうなレースだけに、できればこのレースの分も前日にしっかりと稼いでおきたいと個人的には思っている。

まあ何にせよ、クラシックに直結するようになってきた近年のシンザン記念だけに、注目レースである。



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