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まとめて「ちぎらぁ!」〜今週の注目レース

今週はちょっと急いでおり、まとめて「ちぎらぁ!」である。
さっそく、まずはこの時期の名物レースとなっている京都牝馬ステークスから。

今年で迎えて48回目となる京都牝馬Sは、土曜の京都のメイン、京都外回りの芝のマイルの別定戦である。
もちろん古馬牝馬限定のレースということで、来るヴィクトリアマイル、さらには安田記念あたりに向けたステップレースということになる。

当ブログではオルフェーヴルと並んで昨年度の年度代表馬に選出され、副賞のにんじん1本をオルフェーヴルとはんぶんこして食べたはずのハナズゴールが出走するということで、おそらく5000万の当ブログ読者のみなさまはたいへんな盛り上がりようだろう。

しかし、である。
ハナズゴールといえば、ジェンティルドンナもジョワドヴィーヴルもまとめてナデ斬った猛烈な末脚が武器であることはあまりにも有名なのだが、しかし現在の京都の芝は、誰がどう考えてもそういうタイプが一番厳しい「イン伸び、前残り」の馬場である。

もちろんこの時期の京都は例年「イン伸び、前残り」の馬場になることはわかっているものの、しかしそれにしても今年はあまりにもあまりな馬場であり、あの感じだと外の芝をこれ以上いじめるわけにはいかないから、きっと今週もAコース使用ということになるのではないか。
とすると・・・
昨年の(インチキ)年度代表馬が早くも大ピンチである。


さて、今度は東、中山のこちらも風物詩的なレースとなって久しい別定GUのAJCC、春の天皇賞へ向けてのいちおうのステップレースではある。
AJCCというのは、「アメリカジョッキークラブカップ」の「ア」「ジョ」「ク」「カ」の頭文字をとったものであり、なんならAJCCではなく「アジョクカ」と呼んでも別にかまわないが、おそらく誰からも相手にされないだろうから、それはやめたほうが身のためである。

で、「春の天皇賞のステップレース」などと言ってはみたものの、記憶ではスペシャルウィークがこのレースをステップとして阪神大賞典、天皇賞を連勝したくらいまでさかのぼらないと、天皇賞との明確なつながりが得られないような気もするが、まあきっと気のせいだろう。

あのときは騎乗停止の武豊に代わって、昨年の凱旋門賞ジョッキーに輝いて、輝きに輝いたオリビエ=ペリエがスペシャルウィークの調教の手綱を執ったものの、年が明けて古馬になってからは稽古駆けしなくなっていた彼を評し、「He is lazy!(動きが悪い!)」と、瞳を曇らせていたのを思い出す。

しかし実際にレースに乗ってみたら圧勝、ペリエの瞳は一転、キラキラと光っていたことは言うまでもない。
断わっておくが、キラキラ光ったのはペリエの「瞳」であって、決して別の場所ではない、ないといったらない!

このレースにはそんな思い出があるが、今年は有力馬であるナカヤマナイトが降雪の影響で馬場入りを控えるなどのちょっとしたトラブルもあって、レースはけっこう波乱含みなのではないだろうか。
もともとこのレースは少頭数になりやすい割には波乱の傾向が強く、個人的に非常にゲンのよいレースでもある。

お、ここにはルルーシュも登録してきていますねぇ・・・
ネコも冬眠から覚めてここに出てきそうだから、これはちょっとばかりおもしろく、一筋縄では収まらないレースになりそう。


そして、今週から始まる中京開催、今年からこの時期に移行する東海ステークス(日曜日メイン、ダ・1800)も、フェブラリーステークスへ向けての重要なステップレースになる。
登録馬の中にはホッコータルマエ、サイレントメロディー、ハートビートソング、ソリタリーキングらの有力馬の名前があるので注目したい。


そして、ちょうど1週間スライドして今週(来週)の月曜日に行われるのが、皐月賞へ、そしてダービーに向けた京成杯、詳しいことは先週の「ちぎらぁ!」のところをご覧いただくとして、昨日もちょこっと触れたが、ここにはオルフェーヴルの全弟であるリヤンドファミユ(2戦1勝)が改めて登録をしてきたというのが興味深い。

なんでも、未勝利戦の前の稽古では、有馬記念2着のオーシャンブルーをまるで子供扱いにあしらったという、「ホントかよ!?」と耳を疑いたくなるような内容だったそうだが、オルフェーヴルや、その上のドリームジャーニーを引き合いにだしてしまうとあのイメージがあまりにも強すぎてしまって、リヤンドファミユの実際のレースの内容はいかにも物足りなく映ってしまうのも事実だろう。

ただこの馬、あの目ツキはまさに上2頭と同じ、何かを企んでいるのではないかと思われて仕方がない目ツキであり、こう言ってはナニだが、カワイゲと言うものがまったくない馬である。
早くもフテブテ感満載、アスリートとしてはかなりやりそうな目ツキだと私は思う。

さすがにオルフェーヴルを超えるまでになるのはどうかと思うが、これで京成杯を勝とうものなら、オリエンタルアートという牝馬はまさに「怪物」である。
確率的には天文学的な数字に、リヤンドファミユは早くもチャレンジである。

しかしその前に、登録状況から現段階では導かれる「18分の11」という、極めて現実的な数字をクリアして抽選を突破しなければ出走できないので、まずは抽選から早くも注目である。

ということで、今週も非常に楽しいレースがたくさんあるので、寒い中、みんな無事に回ってきてもらいたいものである。




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