アフィリエイト広告を利用しています

日曜中山〜第57回有馬記念(GT)

注目のゴールドシップは7枠13番に入った。
そして、ここがラストランとなる(とされる)ルーラーシップ(5枠9番)は、残念ながら先入れの奇数枠になってしまった。

いよいよ例の「出遅れ防止馬具」の本格導入もうわさされている。
ラストランになるかもしれないというのに、奇数枠に入ってしまったことで陣営にあせりの色が見える。

そして内枠を引きたかった人気のルルーシュと伏兵ナカヤマナイトはそろって大外枠、それぞれ16番、15番枠に入った。
行くと思われるビートブラックは7枠14番、そしてアーネストリーは好枠の4番枠を引き当てた。

天気予報からはおそらく稍重〜良といったところになりそうで、最終週だけに、良でも多少力が要る馬場になりそう。
とすると、内枠は引きたくなかったゴールドシップが理想の枠を引き、しかも馬場も味方しそうということで、今のところ風はゴールドシップに吹いている。

有馬記念の一番の難しさは、とにかくトリッキーなコースだけに、誰がどこで動くかによって展開や位置取りそのものがまるで変わってしまうというところ。
このレースで先行馬が有利に働くのは、昔に比べて馬場が良くなったこともそうだが、それ以上に、自分でレースの流れを決定することができるというのが、「コーナー6回」の有馬記念では何よりも大きな根拠となる。

で、注目されるゴールドシップの位置取りはどうか。
内田騎手は「逃げても一番後ろからでもいい」という不敵なコメントを発しているが、これは、ゴールドシップが人気になってみなにマークされても、「自分で流れを作ってしまいますよ」という気持ちの表れだろう。
であれば、このレースは昨年、一昨年のような生易しいペースにはならない。

これに対し、厳しい流れになってしまうと、人気しているルーラーシップは、たとえまともに出たとしても、消耗戦を経験していないという意味で非常に苦しくなる。
ルーラーシップはそもそもがスピードタイプで、不器用ではあるけれど重さはない。
ウイリアムズの強気が裏目に出る可能性が大きいのではないか。

とすると、ゴールドシップの位置取りは確かに難しいが、結果的に一番楽ができるのは先に行っている組。
「ゴールドシップが来るまで」は終始ラクができる計算は成り立つ。
しかし、来られてしまってからでは、そのときはもうすでにレースが一番厳しい流れになっている。
できればゴールドシップよりも前にいて、そしてゴールドシップよりも早く(ゴールドシップが来る前に)自らスパートできる馬を狙いたい。

今年の有馬記念は、人気薄が予想されるダイワファルコン(4枠7番)にした。
ひと昔前では「厳しい流れの先行」で展開面の利など絶対に望めなかったが、今の馬場ではそれが十分可能。
このコースは、最近の三冠馬2頭を除けば、とにかく早く抜けだした者が有利である。
陣営は「勝つつもりで強気に」というコメント、そしてさらに注目したいのが、この馬の成長である。

福島記念というレースは裏開催のハンデ重賞であり、ハンデ戦である以上、レースの時点での力が横一線であるにもかかわらず、実績上位の馬が自然と重いハンデを背負わされてしまうため、トップハンデの馬たちはほとんど勝つことを許されないレースである。

それはそうだ。
他よりも重いハンデを背負って勝てるようなレベルの馬たちは、秋競馬の一番盛り上がる時期に裏開催の福島をわざわざ使いにいく意味はない。

で、ダイワファルコンは、当然この血統だからデビュー前から大きな注目を集めていたが、これまでは気性的に難しいところがあって、その片鱗を見せながらも力が出し切れないというややもどかしい競馬を繰り返してきた。

しかしこの秋、道悪のオールカマーを強気な競馬で2着、そして福島記念ではまるで見違えるような強さで重賞初制覇と、これは完全に本格化したのではないか、と思われるシーンが随所にみられた。
天皇賞は重かったがそれほど負けておらず、しかも、もしも狙いがその当時から「有馬記念一本」だったとすると、実はその太目残りまでピタリと計算されつくしていることになる。

人気薄でこれだけ条件がそろうのであれば、私はゴールドシップを負かす可能性に賭けてみたい。
福島の七夕賞を、トップハンデではなかったものの2番目に重いハンデの1番人気で圧勝したミヤビランベリも、ドリームジャーニーが勝った有馬記念で本命にしたことがあったが、ダイワファルコンはトップハンデの1番人気での優勝、こちらのほうが価値があるのかもしれない。

相手はゴールドシップで文句なし。
以前は走るたびにいわゆる「ズブさ」を見せていたが、菊花賞の内容を見れば、そういうズブいというかズルいというか、適当に走ってゴマカシてしまうという悪いクセが完全に消えていた。
みなが一番苦しいところでただ1頭だけ普通にピッチを上げていき、低調とされたメンバーの菊花賞を「超GT」の流れにしてしまったこの馬の力は本物だろう。

ただ、火曜日に触れたように、少し前の運びには注目しなければならないことと、それと個人的には筋骨隆々に映ったダービーのデキよりも、ゆるやかな曲線を描いていた菊花賞のつくりのほうがこの馬には合っている気がしていたところにきて、「今回は筋力アップを主眼の仕上げ」という陣営のコメントが入った分、少し評価を下げることにした。

それと、ゴールドシップ自身いくら強くても、力通りに決まらないことが普通に起こるのが有馬記念である。
その波乱を起こすのが、ダイワファルコン・・・という狙いなのだが、まあ、どんな形で出てこようが、人気である以上本命にはできないのである。

そして単穴。
これはもう非常に難しい判断を迫られた。
こういうときにはほとんどと言っていいほど馬券が的中することはない。
ということで、ここはもうタイプ的に好きなオーシャンブルー(3枠6番)にした。

正直ゴールドシップに勝つことがあるのか、という自問自答には、「ウーン・・・」と唸ってしまうのだが、しかしステイゴールド産駒特有の、ある一時期に急激に成長するという特性から、前走よりもさらに上昇がある可能性も捨てきれないと思う。

ルメール騎手なら昨年2着のソツのない競馬を今年もしてくれるのではないかという部分にも大いに期待して、この馬の「頭」まで視野に入れることにする。

そして押さえは、馬場が少し心配でも、いちおうビートブラック、そして内枠を引いて昨年の競馬ができそうなエイシンフラッシュ(1枠2番)とミルコ=デムーロ、さらには中山巧者は間違いないスカイディグニティ(2枠3番)、それから復活の可能性にかけてアーネストリー(2枠4番)、そして、最近どうも引っかかってしまう最内のローズキングダムは、正直岩田騎手とは手が合わない気もするが(たぶん今回の出走馬では岩田騎手と一番合うのがゴールドシップ)、これも実はコース巧者であると見ているだけに、こちらも復活に期待する。

ルーラーシップは、もちろんラストくらいはいいところを見せてもらいたい気持ちもあるが、奇数枠という理由ではなく、ポテンシャルの面で言われているほど・・・という印象がどうにもぬぐえず、中山巧者のナカヤマナイトは枠順に完全に見放された形で、この2頭は今のところ軽視する予定。
ということで、おそらく3着以内にこの2頭はほぼ確実に入線することになるだろう。
まあ、あとは追い切り次第である。

さて、今年最後の大一番、いよいよ結論が出たところで、ボクはこれからちょっと・・・

ウンコしてきます・・・

◎ ダイワファルコン
〇 ゴールドシップ
▲ オーシャンブルー
△ ビートブラック
△ エイシンフラッシュ
△ スカイディグニティ
△ アーネストリー
△ ローズキングダム



土曜東西重賞

ただでさえ有馬記念ウィークなのに、今年は月曜日にも開催があるから、今週は非常に忙しい。
ということで、有馬記念だけでなく、いろいろな意味で注目が集まる土曜の東西重賞は、ひとまとめで予想を掲載させてもらうことにする。
ではさっそく、みなさんを地獄へと導く予想である。

土曜の阪神のメインは大注目のラジオNIKKEI杯2歳ステークス(GV)である。
同じ日、同じ阪神5レースで、リヤンドファミユが未勝利戦に出走するが、個人的にはリヤンドファミユも含めて、売り出し開始直後の現在、圧倒的人気、単勝1.1倍のキズナ(6枠6番)、そして追うエピファネイア(7枠7番で単勝7.7倍)、それから将来は能力的に全然足りると思われる最内枠のラウンドワールドの4頭をいろいろ比較してみたいな、という思いはある。
ちなみに5レースのリヤンドファミユは18頭立ての6枠11番からスタートする。

で、ラジオNIKKEI杯のほうは、7頭の少頭数になるから、まだ脚質が定まっていないキャリアの浅い2歳馬のレースであることを考えると、かなりのスローが濃厚。
そして、今週から阪神はBコースを使用するということで、やはりイン有利の傾向は今週も引き続き持続されることになりそう。

これら3頭は確かに将来性有望だが、7頭の少頭数で、リヤンドファミユを除く今世代のトップグループとされる上位3頭がこちらに出てきてしまったことを考えると、ライバルがまともに目に入ってしまう状況では、スローで前が残ってしまう可能性もあると見て、このメンバーなら行く可能性もあるアドマイヤドバイ(5枠5番)に期待する。

人気していたデビュー2戦は、池添騎手があまりにも大事に乗りすぎていた印象もあり、積極的に乗った前走の勝ちあがりは圧勝。
お母さんのロイヤルカードは、今年の中山金杯でかわいそうなことになってしまったアドマイヤコスモスの3/4姉、ビーマイゲストの系統だから、本質は距離伸びて良さが出るタイプか。
2000mで積極的な競馬ができれば、新しい一面が出るのではないか。

そして相手は、今回は先行策も考えられそうな最内のラウンドワールドが上位と見る。
ディープインパクト産駒にしては素軽いタイプではないが、だからこそ将来性は十分感じられる。
休み明けはいいタイプではないが、昨年のゴールドシップの競馬を見ても、強ければかっこうはつけるはず。

そして単穴は、アグネスタキオン産駒のアクションスター(3枠3番)、これは先行できる利と、少頭数では特別ペース判断が長けているルメールの腕に期待。
あちょー!
って、がんばってもらいたい。

押さえは当然注目のキズナとエピファネイアの2騎、ウイリアムズのバッドボーイ(4枠4番)まで。

馬券は買わなくてもいいかな(たぶん買うけど・・・)、というレースだが、ここは先につながる競馬を見せてもらいたい。

ああ・・・6頭に印がついてしまった・・・だったら残りのリアルマイスター(2枠2番)も、小牧さんだし押さえるか・・・

◎ アドマイヤドバイ
〇 ラウンドワールド
▲ アクションスター
△ キズナ
△ エピファネイア
△ バッドボーイ




そして、今度は東、春秋トータル今年で135回目を迎える中山大障害(J・GT)を検討しよう。

注目はマジェスティバイオで文句ないところだろう。
このレースの連覇、そしてJ・GT3連覇の偉業を目指す。
今回は柴田大知騎手ではなく、前走、そして昨年のこのレースに続いて山本騎手が騎乗する。

同じ田中剛厩舎のホクトスルタンの死や、ライバルだったディアマジェスティの死を思うと、圧倒的人気でもマジェスティバイオを素直に応援したい気持ちもあるが、しかし私は穴屋である。
マジェスティバイオを負かせる馬を探さなければならない。

今年まだ勝ち鞍のない江田勇亮騎手に乗り替わったトーセンオーパスを狙ってみたい。
お母さんの系統が非常に重厚で、リボーやディクタスといった、「タフさが売り」の配合の母ホールオブフェームは、まるで繁殖になることだけが狙いだったかのような血統背景があり、しかもお父さんがフサイチコンコルドだから、この馬、当然あのバランスオブゲームの全弟にあたる。

バランスオブゲームはGUを強い競馬でいくつも勝つ割には、GTになってしまうとまったくオハナシにならないという不思議なタイプだったが、この血統を見せられてしまうと、本質は晩成のステイヤーだろう。

ジャンプレースの場合は、距離は長くても別にステイヤー血統である必要はまったくないものの、今年は雨が降る予報が出ており、しかも4100mの長丁場ともなれば、さすがに多少は血統的要素も必要になる気がする。
そんなことを言ったらマジェスティバイオが本命になってしまうが・・・

で、相手は普通にマジェスティバイオでいいと思う。

そして単穴は、屈腱炎を克服し、ここからはもう一戦一戦が勝負となるマイネルネオス(6枠11番)の「春秋制覇」にも期待したい。

あとは力つけたナリタシャトル(3枠6番)、それから悲願を目指すバアゼルリバー(7枠14番)、そして穴っぽいところではステイゴールド産駒のアイティゴールド(4枠7番)、12歳のスプリングゲント(2枠3番)も、仕上がっていれば怖いと思う。

さあ、全馬ゴールインを目指して、がんばれ!

◎ トーセンオーパス
〇 マジェスティバイオで
▲ マイネルネオス
△ ナリタシャトル
△ バアゼルリバー
△ アイティゴールド
△ スプリングゲント



日曜中山〜第64回朝日杯FS(GT)

中山外回りのマイル戦は内枠有利。
そういうレースだからこそ、人気サイドにはみな外枠に入ってもらって・・・という、穴屋にとっては最後のたのみとなる枠順も、結局有力どころはみな内目の枠に無難にゲートインすることにどうやらなりそうな、今年の朝日杯フューチュリティステークス。
これでは穴馬にとって相当厳しい競馬を余儀なくされてしまうというのが悲しい。

しかし2歳戦はどうせ穴馬と超穴馬の組み合わせしか考えていないこの私だから、どうせ人気薄になるならとことんまで見放された人気になってもらいた。
開き直ってここは人気薄で外のほうから買っていこうという気持ちになった。

中心は、おそらく今回もまた最低人気になるのではないかと想像している、7枠13番のディアセルヴィスと勝浦騎手のコンビに期待する。
もちろん根拠らしい根拠は皆無。
どうせこのレースはちょこっと参加する程度である。

ディアセルヴィスはデビューから4戦して2勝というのがここまでのキャリア。
函館、札幌、福島と、函館を除けば比較的平坦なコースで競馬をしてきた。
しかしその人気たるや、デビュー戦こそ7頭立ての4番人気であったが、それ以降はブービー、ビリ、ビリという人気で、今回もおそらくブービーかビリの人気である。

しかしそれでいてしっかりと2勝をあげているというのがすごい。
しかも、その2勝はいずれも勝浦騎手が鞍上であった。
勝浦騎手とのコンビでは2戦2勝というパーフェクトの記録が残っている。
そしてその勝浦騎手と言えば、特に中山では、江田照男騎手と並んで「どう説明しても説明がつかない馬」を好走に導くことはあまりにも有名。
頻度とビックリ度では「元祖・穴男」の江田騎手を上回る「超穴男」の手腕に期待する。

そして相手は、新潟のときには買う直前まで本命にしていながら、ユキノユウダンという馬に本命を変えてしまい、結果走られてしまったノウレッジと、そしてこちらも中山の成績だけが際立ってすごい蛯名騎手のコンビに「今度こそ」の期待。

しかしこちらは大外・・・それにしても、という感じである。
そうは言っても、シェイクモハメドの持ち馬で二ノ宮厩舎、そして蛯名騎手のコンビはデビューからずっと継続しているから、それだけの能力がある馬であるという可能性も否定できない。
まだ全貌が明らかになっていないポテンシャルに期待する。

そして単穴は、アットウィル(6枠11番)と岩田騎手。
前走の京王杯は、「超内枠有利」の馬場で手も足も出なかった感じの負け。
岩田騎手はおそらく「こんなに力負けするはずはない」と思っていたはず。
そして、それがジャパンカップのジェンティルドンナのあの騎乗にもつながっていたはず。

どちらかと言えば気の小さい岩田騎手が、人気馬であれだけの大胆な騎乗をするのは、何か根拠があったと思う。
もちろん当日の馬場状態もそうだが、その伏線となっていたのが、このアットウィルと臨んだ京王杯の大敗だったのではないか。
ここは巻き返すと見ている。

押さえは、まずはフラムドグロワール(6枠12番)、これはひょっとすると・・・という大器の可能性を秘める。
正直中山向きではないが。
あとは当然フラムドグロワールと同じ藤沢厩舎で人気のコディーノ(3枠5番)、それからゴットフリート(2枠3番)、そしてネオウィズダム(2枠3番)、前走は枠順に泣いたテイエムイナズマ(2枠4番)まで押さえる。

いやぁ・・・今週は土日とも「シンガリ人気」か「ブービー人気」がほぼ確定的な2頭の牡牝が本命になってしまった・・・
ぜんっっっぜん、当たる気がしねぇなぁ・・・

◎ ディアセルヴィス
〇 ノウレッジ
▲ アットウィル
△ フラムドグロワール
△ コディーノ
△ ゴットフリート
△ ネオウィズダム
△ テイエムイナズマ



土曜中京〜第50回愛知杯(GV)

牝馬限定のハンデ戦という条件は、芝のレースという意味ではほとんど行われない。
ちょっと考えて思い浮かぶのは、個人的に1年で1〜2を争う「お気に入りレース」の中山牝馬ステークスくらいのものである。

ただ、強いて挙げれば中山最終開催の開幕週に行われるオープンのターコイズステークスがいちおうここへのステップレースとなっている。
しかし、中1週のローテーションだから、陣営としてもそれほど積極的にこのローテーションで愛知杯に臨もうと考えてはいない可能性もある、というのがポイントのひとつになる。

そして、やはりエリザベス女王杯で着順的にふるわなかった組が愛知杯に出てきて人気する(そして凡走する?)というのが例年のパターンか。
そしてもうひとつのポイントとなるのが、中京競馬場の芝コースは、時計や見た目以上にタフなコンディションになっているということ。

火曜日にも少しふれたが、いつも元気なシゲルスダチはシンガリ負けを喫したあと相当ヘバっていたらしい。
連戦の疲れは多少あったとも思うが、私はそれ以上に馬場がタフであることが大きな理由だと思う。

しかも、天気予報は雨――
牝馬限定戦にしてはかなり気の毒なくらい過酷な条件で今年の愛知杯は行われそうな気配である。

先日トウカイトリックは、大ベテランらしく、非常に厳しいレースで誰よりも「辛抱」して、そしてその「我慢比べ」に勝って奇跡的な優勝を果たした。
安田記念のように過酷なレースはベテランホースが活躍することで知られているが、今年の愛知杯も、そういう気配が色濃いレースになるという読みにした。
若手グループが人気しそうだから、というのも実は大きいのだが・・・

で、中心は7歳の大ベテラン、51kgのアースシンボル(3枠5番)にした。
思えば、牡馬相手のしかもGUをこの秋だけで2戦も消化したのは、ハンデ戦のここで除外にならないための布石だったのではないかという気がする。
そんなことは考えもしなかったから、大雨のオールカマーは(結果的に)本命にしてしまったが・・・

もともとがアテにしづらいタイプだけに、波乱必至のこの舞台、ちょっと気が向いてくれて、ベテラン特有の忍耐力が若い牝馬を勝れば、大逆転の目もあるのではないか。
異常にタフな馬場だから、リアルシャダイの肌にトウカイテイオーという血統はとにかく魅力。
鞍上の若武者・伊藤工真(たくま)騎手は、先日府中でシンガリ人気のヤマニンウイスカーを見事に逃げ切らせて見せた。

ここも人気はない。
思い切った騎乗でアースシンボルの能力をすべて出し切ってもらえたらそれで納得。
好走期が暑いころから秋までに集中しているのが気に入らないが、もうこれだけのカオスだから、マイナス材料に目をつぶるしかない。

本命を決めたところでそれ以降が簡単になるわけではないのだが、相手はいちおう穴人気しそうな気配もある52kgのメルヴェイユドール(2枠4番)にした。
これは前走のエリザベス女王杯でも、さすがに馬券は買わなかったが、雨なら意外と好走も可能かと見ていて、結果の6着はなんとなく納得という感じ。

こちらはステイゴールドやサッカーボーイでおなじみのディクタスの肌にフジキセキという配合で、どう考えてもこういうタフはな馬場はマイナスになりようがない。

内容的にも今回は54kgで出走するおそらく1番人気のピクシープリンセス(7枠14番)と同斤でコンマ6秒差、今回は2kg軽くなってピクシーの鞍上に今回デムーロはいないときている。
あのときピクシーは道中インぴったり、直線で大外に出しただけのロスにデムーロはとどめていた・・・それほど器用な競馬ができなかったメルヴェイユの逆転も可能とみる。

そして単穴、これは2番人気になる可能性が高いオールザットジャズ(7枠15番)に素直に期待する。
強気で鳴らす川田騎手だが、さすがに前走の女王杯は暴走だった。
オールザットジャズ自体は非常に気の毒な競馬で、おそらく川田騎手も理解しているはず。
もう一度与えられたチャンス、オールザットジャズのためにも生かしてもらいたい。

あとは押さえも横一線なのだが、パラダイスクリークの肌にスズカマンボという「いかにも」の血統で50kg、大外枠のパワースポット、そしてこちらも時計のかかる馬場ではチャンスが大きくなる54kgのアスカトップレディ(5枠9番)、さらには左回りが上手い芦毛、53kgのアイスフォーリス、最後に、ティンバーカントリーの肌にステイゴールドの配合で、これは人気になってしまいそうなマイネオーチャード(4枠7番)まで押さえる。

まあもちろんピクシープリンセス、ギンザボナンザ(8枠17番)あたりも最終的には押さえることになると思う。

ちなみに私はこのレースに福沢さんを6人動員することにしており、もし的中してしまったらおそらく心臓が止まることが容易に想像できる買い方をするので、あまり高配当でない馬券が的中したらいいなぁ・・・
とにかくアースシンボル、来い!

◎ アースシンボル
〇 メルヴェイユドール
▲ オールザットジャズ
△ パワースポット
△ アスカトップレディ
△ アイスフォーリス
△ マイネオーチャード
△ ピクシープリンセス



日曜阪神〜第64回農林水産省賞典阪神JF(GT)

ちょっと今かなり大きい地震が来て、まだ手が震えている状態なのだが、みなさまは大丈夫でしょうか?
津波の警報も出ているし、十分ご注意ください。

(そして翌日)
さて、注目の阪神ジュベナイルフィリーズが日曜のメインということになるが、今年もフルゲート18頭がエントリーし、かなり楽しみなメンバーで行われることになる。

注目は府中の新設マイル重賞・アルテミスステークスを快勝したコレクターアイテム(3枠6番)、そしてその2着に際どく迫ったアユサンの2頭。
そして、このレースとはあまり相性が良くないファンタジーステークスを圧勝したサウンドリアーナあたりが人気を形成することになるか。

加えて、私が注目しているのが、今回は岩田騎手から津村騎手に乗り替わったサンブルエミューズという馬。
サンブルエミューズは4枠8番に入った。

まずはコレクターアイテム、アユサン、サウンドリアーナの3騎の順番について。
ハーツクライ産駒のコレクターアイテムの評価はかなり高いようだが、私はこの2頭ではディープインパクト産駒のアユサンのほうだと思う。

というのも、コレクターアイテムはスタートから終始インぴったりを回ってきて、アユサンが追い出してからかなり遅れて追い出すことに成功した。
さすがに先日のJCのオルフェーヴルとジェンティルドンナを引きあいに出すのもどうかと思うが、イメージとしてはまさにあんな感じである。

それを猛然と外から追い込んだアユサンは、個人的にはコレクターアイテムよりもほんの少しだけ上回るのではないか・・・という見方にした。

そして、ケイムホームの確か2世代目の産駒になるサウンドリアーナ、これはちょっと前に比べると急激にスケールアップしてきた印象で、こちらはアユサンとそん色ないかな・・・という気がしている。
ただ、スローの瞬発力勝負で、速い脚があるアユサンのほうが現時点ではわずかに上回るかな、という評価にした。

で、先日も書いたように、今年の牝馬戦線はもうサンブルエミューズとともに歩むことを半ば決めてしまっているのだが、これだけ人気サイドの馬をキャリアの浅い面々が激突する阪神JFで本命にするというのは、私のスタンスとは少々異なってしまう。

ということで、サンブルエミューズを負かす可能性があると・・・という視点で、昨年のジョワドヴィーヴルに続いて2年連続で「2戦目でGT制覇」の快挙を達成してほしいメイショウマンボ(2枠4番)にした。

デビュー戦、まだまだ全然緩いつくりで前半は遊び遊び、追われてモタついたのはもちろんキャリアの部分だろう。
2戦目の上積みの部分に母さんの系統のグラスワンダーの鋭さ、タフさが少しでも表面化してくれれば、この馬はいずれ大きなところを獲れるだけのウツワがあるのではないか・・・という気がしている。

スズカマンボ産駒自体数は多くないが、しかし数がいればもっと走って不思議ない血統背景があるだけに、前走からの上積みが大きければ、奇跡的な逆転の目もわずかに残るのではないか。

正直馬の形はそれほど好きなタイプではないが、しかしあの走法はこの時期の阪神外回りは間違いなく合うはず。
確かに牝馬の2戦目ほど危ないタイミングもないが、しかしデビュー戦の感じだとそんなにかかって行くタイプではなさそうなだけに、むしろスロー確実ならキャリアの浅さを露呈しにくいと思う。

あとは調教師試験に合格した飯田騎手(先週のステイヤーズSは残念!)、今回は早めに先頭に立つようなイメージで強気に乗ってもらいたい。

そして相手はもうサンブルエミューズで決まり。
もちろんまだまだ荒削りなところがあり、何かジェンティルドンナというよりはオルフェーヴルを彷彿とさせるような迫力がある。

見た目的にも栗毛で小ぢんまりしているものの、華奢な感じがまったくないのがいい。
津村騎手はもう思い切り構えてもらって、どこから仕掛けても勝てるというくらいの騎乗で臨んでもらいたい。

そして単穴、ここからが急に難しくなるが、素直にアユサンにする。
ディープインパクト産駒らしく、この馬はいかにも乗りやすそう。
引っかかっていくところもないし、おそらく相当なスローでも対応できるはず。

そして押さえの筆頭は、さすがに頭までは難しいと思って「単」にはできなかったが、これはおそらく大穴になりそうなコウエイピース(6枠11番)という馬。
これは夏の小倉になるが、しかし競馬センスは相当のものがある。
血統から距離延長は大歓迎だし、菊花賞をレコードで勝ったホリスキーの血が出れば、今の馬場はかなり合う。

それからカラフルブラッサム(7枠14番)、成長力ありそうなサウンドリアーナ、おそらく番手のクロフネサプライズ(4枠7番)、そしてコレクターアイテムを押さえる。
あと、印は回らないが、前走は川島騎手があまりにも不可解な騎乗だったストークアンドレイ(7枠13番)も、人気を大幅に落とすここは少し押さえたい。

難しい競馬ではあるが、とにかく必見レースだ!

◎ メイショウマンボ
〇 サンブルエミューズ
▲ アユサン
△ コウエイピース
△ カラフルブラッサム
△ サウンドリアーナ
△ クロフネサプライズ
△ コレクターアイテム


土曜阪神〜第63回朝日CC(GV)

楽しみにしていたマヤノライジンが出走回避した上、期待の3歳ジャスタウェイの名前もなく、投票しようと思っていた有馬記念の受付がもう終了していたことを知って、ちょっとガッカリした昨日今日であったが、しかしここも似た力関係の組が17頭と頭数もそろって、例年になく楽しみな朝日チャレンジカップである。

注目されるのが、前走久々となった中京のマイル戦で行われた中京記念で3着とがんばった58kgのトライアンフマーチだが、今回はなんと16番枠というえらい外枠を引いてしまった。
そして、前走はやや不可解な惨敗を喫していたフレールジャック(5枠10番)が、この相手なら押し出された人気になるかもしれない。

ダービー以降はまだ馬体減の影響が完全には払拭しきれていない印象のヒストリカル(8枠15番)も、そろそろ走りごろという感じがする。
そしてなんといっても期待が大きかった超良血のリルダヴァル(4枠7番)は、2度骨折があってなかなか軌道に乗れないまま年齢を重ねてしまったが、一昨年のクラシック戦線では一時最上位の評価もあった、これも「最強世代」の馬である。

「ちぎらぁ!」のところでも触れたように、今年からハンデ戦に変更、さらに距離も1F短縮したということで、従来の朝日CCとはだいぶ異なるレースになる。

それ以外で一番異なるのが、とにかく芝が速い従来の朝日CCではなく、洋芝の割合が高まっていると思われるこの時期の阪神芝コースの馬場。
多少力の要る馬場になることは明らかだから、そのあたりが少し手掛かりになるか。

おそらく好調の時期と時計がかかる馬場との相関家計が大きいと思われる、牝馬のショウリュウムーン(5枠9番)に期待する。
もうこの馬はとにかく、買えば来ない、買わなきゃ来るの典型的な馬で、私にとっては最大級の「迷馬」である。

ただ、この時期のパワーを要する馬場は間違いなく合う。
思えば、アパパネを並ぶ間もなく差し切ったあのチューリップ賞もひどい道悪だった。
幸いにも天気は西のほうから下り坂。
ひと雨あればチャンスは大きくなる。
雨よ!・・・降って、ちょんまげ・・・(意味なし)

相手は素直にリルダヴァルでもよいのだが、しかしショウリュウムーン自体がそれほど穴っぽい馬ではないので、ここはちょっとヒネリを加えたい。
4枠8番のシルクアーネストにした。

府中の前走は、ちょっと前に私が何度も本命にして凡走しまくっていたシンガリ人気ヤマニンウイスカーの「ナンデヤネン!(馬名ではない)」という感じの超大駆けに遭い、悔しい2着であった。
ただ、当時の府中はどう考えてもイン有利で、こういう言い方は失礼かもしれないが、ヤマニンウイスカーでもオープンで逃げ切れてしまう馬場だった。

あの感じは、もちろんノーマークであったことも多少はあったが、それ以上にインしか伸びない恩恵がすべて勝ち馬に行ってしまった。
時計的にも、府中のアホ馬場ならベラボウに速かったわけではなく、それを考えると一番苦しい競馬をしていたシルクアーネスト、比較的フェアな馬場の阪神ならチャンスは大きいのではないか。

そして単穴は、これも上記2騎と互角の評価ということにしたい、最内枠で54kgはいかにも有利な3歳のサンレイレーザーにした。
トビが大きく、非常にスケールを感じさせる馬で、夏のラジオNIKKEI賞のころは、小回りが合わなくても重賞を勝ってもらいたいと真剣に応援していた。

しかし結果的には、血統的な距離不安以上に、あまりにも不器用な競馬をせざるを得なかった。
小回りコースは向かない。
外回りに替わるのが何よりプラスだろう。

そして押さえは、多少天気のことも考えて、ネオヴァンドーム(2枠3番)、当然リルダヴァルと58kgでもトライアンフマーチ、そしてフレールジャックの人気どころ、さらに阪神コースが合うヒストリカルまで押さえる。

なんだかここはあまり高配当は望めない予想になってしまった・・・

◎ ショウリュウムーン
〇 シルクアーネスト
▲ サンレイレーザー
△ ネオヴァンドーム
△ リルダヴァル
△ トライアンフマーチ
△ フレールジャック
△ ヒストリカル



日曜中山〜第5回カペラS(GV)

非常に難しいメンバー16頭で行われる今年のカペラステークス、日曜中山のメインである。

実績馬もかなり出走してはくるものの、しかしこのレースは歴史が浅い上、JCダートが終了した直後であり、しかも距離的には、まあダート路線の面々にとってあまりぜいたくは言えないもののいちおうは「別路線」ということになってしまうため、少なくともJCダートを目標にしたかったという組がここで・・・というレベルの対戦にはならない。

ということは、位置づけとしては「来年のフェブラリーステークスへのステップレース」となってはいるけれど、JCダートと1Fしか距離が違わないフェブラリーを展望する組というのも実はそれほど多くはないというのが本当のところだろう。

そもそもこのレース、従来は正月競馬として行われていたガーネットステークスの代替的な意味合いが強いレースで、では、どうしてガーネットSがこんな中途半端な開催に前倒し(あるいは超先送り)になってしまったのかというと、もちろん新3歳の芝の路線を充実させたいという思いもあるが、しかし前提としては、「ガーネットSはフェラリーとあまり結びつきが濃くないから」というのが実は的を射た答えなのではないか、という気がする。

であれば、この組は最初からフェブラリーSなんてまったく頭に入っておらず、はじめからここが目標となっている(と思われる)組を積極的に狙うべきレースなのではないか・・・
そんな狙いにした。
6枠12番のベテラン牝馬・グランプリエンゼルを狙う。

実はこの牝馬、3歳時のNHKマイルカップで私に「自身史上最高配当」となるスーパー万馬券を獲らせてくれた「恩人」であり、その後もことあるごとにこのグランプリエンゼルを本命にしてはともに涙を呑んだ歴史があるのだが、このところそんな「恩」も忘れてなかなか大好きな牝馬に重い印を打てなくなりつつあった。

しかし考えてみればこのグランプリエンゼル、だいぶ古い話で恐縮なのだが、そのNHKマイルの前々走がダートの条件戦で、これとその次走の道悪競馬が非常に素晴らしかったということで、NHKでグランプリエンゼルを本命にすることができたのである。

その後はご存知の通りずっと芝の短いところを懸命に走り続けてきたグランプリエンゼルだが、お父さんはアグネスデジタル、自身の5代母はヘイルトゥリーズンの直仔(牝系はヘイルトゥリーズンの3×5のインブリード)にあたる。
とすると実はこの馬、この時期の異常にパワーを要するダートはものすごく合うのではないかという憶測はどうやら成り立ちそうな血統構成ではある。

おそらくもうそれほど長い競走生活ではないと思うが、ここで起死回生の大逆転に賭けたい。

相手もひねって7枠13番のシセイオウジにした。
テンに行けないタイプだけに、超ハイペース必至の中山内回りのこの舞台はいかにも向きそう。
少し抜けた人気になりそうなスリーボストン(2枠3番)が先行タイプだけに、マークはインに集中するはず。
いつも狭いところに入って多少なりとも不利を被る競馬が多いシセイオウジにとっては願ってもない枠と展開になりそう。

そして単穴は、実績上位組から57kgのシルクフォーチュン(5枠9番)の復活にも少し期待したい。
これはさすがにここでは人気になると思われるが、全盛時の脚が使えるのであれば、間違いなく一番強い。
あとはデキだけ。

そして押さえということになるが、いちおう人気のスリーボストン、芦毛の3歳馬タイセイシュバリエ(7枠14番)、当然人気のティアップワイルド(8枠15番)、それから最内のトシギャングスターは、嵌ったときの爆発力は実はこのメンバーでも上位。

当然人気サイドになるセイクリムズンは少し難しいところがある馬で、松岡騎手は58kgのテン乗り、大接戦のレースだけに、あまりありがたい乗り替わりではないだろう。
であれば、3枠5番のエーシンウェズンと蛯名騎手のコンビを少し押さえることにする。

自身の史上最高配当大更新を狙う!


◎ グランプリエンゼル
〇 シセイオウジ
▲ シルクフォーチュン
△ スリーボストン
△ タイセイシュバリエ
△ ティアップワイルド
△ トシギャングスター
△ エーシンウェズン


日曜阪神〜第13回JCダート(GT)

とにかくその勢いがとどまるところを知らないローマンレジェンド、岩田騎手が騎乗停止で不安な一面もあるが、デムーロに替わるのであればお釣りがくるくらいだろう。
7連勝目がうれしいGT初制覇となるか。
ローマンレジェンドは5枠10番に入った。

これを追う組も相当ハイレベルである今年のジャパンカップダート、特にエスポワールシチーあたりは前走でまた強かったころの勢いが戻ってきた印象もあるから、そういうメンバーでローマンレジェンドが勝ちあがってきているという時点で、もう素直にここはローマンレジェンドでいいのかな・・・などという気も正直する。
実際ローマンレジェンドはエスポワールシチーとの直接対決でこれを制している。

対するエスポワールシチー、もしローマンレジェンドとワンツーで決したとすると、GTで主戦騎手がいずれも乗り替わってのワンツー決着がこれまでに一度でもあったのだろうか?
今回は佐藤哲三騎手の落馬負傷のため武豊騎手に乗り替わりで、エスポワールシチーは絶好枠の4番枠に入った。

エスポワールシチーはローマンレジェンドに敗れていたが、当時は59kgのエスポワールシチーに対して、ローマンレジェンドが56kgでタイム差なしの決着。
確かにローマンレジェンドはその後さらに上昇していた印象もあるが、しかしエスポワールシチーも当時よりもさらにまた全盛時に近づきつつある。
実はこの両者の力関係、おそらく互角ではないか。

そして昨年の春はドバイワールドカップの大舞台でヴィクトワールピサの2着に頑張っていたトランセンドが、そのドバイWC以来となったJBCクラシック(3着)を叩いてJCダート3連覇の大偉業を目指してここに臨む。
おそらくこれが行くことになるはずだが、ここ2年はほぼマイペースだったものの、今年は果たしてどうか。

そしてそのJBCで圧勝だったのが、ワンダーアキュート(6枠12番)で、ここはいよいよビッグチャンスを迎えたか。
そして芝から挑戦のトゥザグローリー(3枠5番)、3歳勢ではイジゲン(4枠8番)あたりがどれだけやれるのか、というあたりがこのレースの注目。

もちろん前走は1kg軽いローマンレジェンドと接戦だったニホンピロアワーズ(7枠14番)、JBCクラシック2着のシビルウォー(1枠2番)あたりまでチャンスがありそうというのがおそらく大方の見解だろう。

上位人気になりそうなローマン、エスポ、トランの3騎を除けば注目されることになるのが3歳のイジゲン、芝でも十分走れそうなキレのあるピッチ走法で、出遅れなければこれが実は最有力なのではないかという気が個人的にはしている。
しかし、この馬は約50%という高確率で出遅れる。
しかも出遅れた場合に関しては、ほぼ致命的ともいえる「大出遅れ」となる。

であれば、イジゲンと同じ武蔵野ステークスで3着に頑張っていたダノンカモン(6枠11番)の「激変」に肩入れしたくなるというもの。

その前走武蔵野Sでは、怖いなぁ・・・と思いながらこの馬の馬券を切ったのだが、とにかく道中の行きっぷりが悪く、あ、これは大丈夫だと喜んだものである。
ところが、追い通しの手ごたえからは考えられないようにしぶとく最後の最後まで伸びてきやがって・・・あ、失礼、最後の最後までがんばって、なんと私の馬券的中の夢をくだく3着に入ってしまったのである。

しかも、あのときは武士沢騎手が妙に外にこだわって、イジゲンの外に出す不利がありながらの競馬であった。
あのズブさ、どうやらここに来て距離延長が味方しそうな雰囲気になってきた。
決め手はあるほうだけに、展開がハマってくれて、イジゲンが出遅れてくれれば、大逆転もあるのではないかという読みにした。

相手はそのイジゲン、これはとにかく出遅れなければ・・・というところで、能力的には相当なもの。
おそらくローマンをはじめとする有力各馬は、並んでしまったら抜かせてはもらえないだろう。
彼らはもう闘争本能の塊みたいな連中である。
勝つなら一気に差し切るしかないと思う。
イジゲンはその候補だろう。

そして単穴は、完全復調なったエスポワールシチーにした。
不調にあえいでいた昨年、哲三騎手はずっと「絶対に良くなる」と言い続けてきた。
たとえ自身がその背中に乗っていなくても、きっと誰よりも哲三ジョッキーが一番復活を願っていると思う。
私もここで復活してもらって全然かまわないので、再びいいところを見せてほしい。

これらをまとめて負かすならワンダーアキュートだろう。
ここは本当大きなチャンス。
和田騎手も、中央GTという意味ではあのオペラオー以来になるか。

それから当然ローマンレジェンド、中央の軽いダートのほうが合いそうなソリタリーキング(8枠15番)、そして穴っぽいところでは、こちらもかつてオーマンレジェンドと同じ「6連勝」の快記録があったナムラタイタン(3枠6番)を少し押さえたい。


◎ ダノンカモン
〇 イジゲン
▲ エスポワールシチー
△ ワンダーアキュート
△ ローマンレジェンド
△ ソリタリーキング
△ ナムラタイタン



土曜中山〜第46回スポーツニッポン賞ステイヤーズS(GU)

別定GUにしてはレベル?の組み合わせになったことは否めないものの、「ちぎらぁ!」のところでも触れたように、「この距離(芝3600m)だからこそ・・・」の狙いは十分理解できるメンバーがそろったとも言える。

と言ってもやはりこのメンバー、ひと筋縄ではいきそうもない。
中間にけっこうな雨があった関東地方だが、しかし土曜日の馬場に影響を及ぼすようなことはどうやらなさそう。
さて、どれが人気になる?

一応実績上位の組を並べてみると、最内枠に入ったマイネルキッツは天皇賞馬であり、昨年のこのレースの覇者でもある。
そして、お隣の2枠2番には、菊花賞2着、そして一昨年のこのレースの勝ち馬であるフォゲッタブルが入った。
フォゲッタブルは、今回はムーア騎手とのコンビ。

あとはもう横一線という感じだが、府中の芝3400mで行われた今年のダイヤモンドステークスを逃げ切ってしまったケイアイドウソジン(6枠10番)は今回蛯名騎手とのコンビでマラソンレース連覇を狙う。
ダイヤモンドSのときには、のちにオルフェーヴルを破ったことは別にしても、「いずれはGTでも・・・」の期待は誰もが抱いていたギュスターヴクライに完勝の内容だった。

そして、だいぶ古い話になるが、4年も前のGU京都新聞杯を勝っていたのがメイショウクオリア(3枠5番)だった。
このときは超スローの競馬で、おそらく今回のレースも同様の流れになるか。

もちろん9歳馬のネヴァブション(4枠6番)も中山巧者でGU勝ちがいくつかあったし、大外に入った10歳馬のトウカイトリックは、勝ち鞍という意味でも立派だが、しかし3000mの阪神大賞典と天皇賞・春の連続出走記録というのが目立つ。
いちおう実績組という意味ではこのあたりになるか。

もちろん上がり馬も狙いたいところではある。
しかし「勢いがある若い馬」に注目したくても、今年は3歳馬が1頭も出走しないところにきて、4歳勢は前走中距離の準オープンクラス勝のデスベラード(5枠8番)と、中距離の1000万条件勝ちのネオブラックダイヤ(4枠7番)くらいということで、いやぁ・・・難しいメンバーである。

いかにもネコパンチあたりが出てきそうなレースだったけれど、ネコはもう今年はお休みだそうでここにはいないから、とすると、やはりこのメンバーだとケイアイドウソジンが先導役ということになるか。
とすると、ダイヤモンドSのときのような超スローになる。

しかしここはマイネルキッツやフォゲッタブルなど、早めに動きたいタイプがいるから、あのときのようなあれよあれよ・・・という競馬は考えにくい。
それに、ここ数年の府中は開催日程によらず、開幕週の中山以上に先行残りが顕著な馬場だけに、ある程度人気するはずでも、今度ばかりはケイアイには苦しい競馬になるだろう。

スローを早めにまくるマイネルキッツは、さすがにここ数年の力はもう残されていない気がするものの、このレースは比較的高齢馬も好走可能で、何しろ過去の好走組は必ず上位に食い込むから、初めからここが目標であった雰囲気のマイネルキッツは多少警戒する必要があるか。

そしてフォゲッタブルはどうかというと、ローテーション的にこれはいかにも走りそう。
ただ、早めのマクリではマイネルに一日の長があるだけに、マイネルよりも前で競馬したいフォゲッタブルにとって、動くタイミングは意外と難しいか。

いずれにしても、仕掛けのタイミング次第でどうにでも転がりそうなメンバーで、こんなときはやはりデキと、そしてこのレースだから成り立つ「血統」を重視して決めるしかなさそうである。

7枠12番のメイショウウズシオから入る。
ブライアンズタイムといえば、かつてはナリタブライアンやチョウカイキャロルをはじめ、とにかく一時代を築いた大種牡馬だったが、そのブライアンズタイムの血統が今年の秋に入って、特に中長距離のタフな競馬で急激に復活してきているというところに注目。

メイショウウズシオはブライアンズタイムの肌にオペラハウスという「重すぎる」配合で、自在に立ち回れる器用さがあるだけに、このメンバーでも人気にならなそうなことを考えると、これはちょっとおもしろいかもしれないという気がする。
オペラハウスの子はとにかく寒くなってからが稼ぎ時。
ここはチャンスだと思う。

相手は思い切ってトウカイトリックにした。
昨年のこのレースは3着に頑張っていたが、今年は昨年に比べるとメンバーはずっと小粒で、本来ならひと雨ほしいところだが、おそらく中間の雨で「パンパンの良馬場」という感じにはならないと思われるだけに、ここは敢えて狙ってみたい。
エルコンドルパサー産駒は完全にサドラーズウェルズが出る傾向があるから、おなじサドラーズウェルズ系のワンツーに期待したい。

そして単穴は、これがどこで競馬を動かしていくかが微妙でも、ハマったときにはアッと言わせるタイプのメイショウクオリアにした。
これも久しく勝利をあげていないが、ペースは合う。
ビートブラックの石橋脩騎手だけに、何か思い切ったことをやってもらいたい。

そして押さえは、内からデキがよさそうなマイネルキッツ、さらにはフォゲッタブル、ネオブラックダイヤの無欲の一発とデスペラード、あとはファタモルガーナ(6枠11番)というディープインパクト産駒の騙馬を少し押さえることにする。

ここはメイショウウズシオを軸に手広く買いたい。


◎ メイショウウズシオ
〇 トウカイトリック
▲ メイショウクオリア
△ マイネルキッツ
△ フォゲッタブル
△ ネオブラックダイヤ
△ デスペラード
△ ファタモルガーナ


土曜中京〜第48回金鯱賞(GU)

同じグランプリへのステップレースでも、今年は有馬記念を展望したい組による金鯱賞である。
中京の芝2000mの別定戦という条件は例年と同じ。

「グランドオープン」という形でリスタートした3月の中京競馬場、芝コースは素晴らしいコンディションで、内外の有利不利はほとんどなかったというのが開催前半戦の競馬だった。
そして次の開催になったのが夏競馬のローカル開催だったが、このときは夏場の芝の発育が素晴らしかったこと、洋芝のオーバーシードが実施されなかったことがおそらく理由となって、3月の開催に比べると非常に時計が速い前半戦の競馬だった。

今回は冬の開催、当然洋芝のオーバーシードを実施しての競馬となる。
新生中京競馬場の芝コースは、北海道以外の他場に比べて洋芝の割合が大きいとされ、その分時計がかかる(というか、クッションが利いている)馬場であるのが大きな特徴。
今開催もおそらく内外の有利不利はそれほど大きくない、比較的イーブンな馬場で行われることになるのではないかという読みにして、パワータイプの馬を中心に馬券を組み立ててみたい。

中心は3枠3番の好枠に入った3歳馬のコスモオオゾラ、パワー重視の馬場なら狙える。
コマンダーインチーフの肌にロージズインメイという、「いかにも」な配合。
そしてこの時期というのはどうしても新旧交代が激化する時期でもあり、骨折明け2走目で強い相手ではあるが、敢えて3歳馬に期待した。

コスモオオゾラは、皐月賞でのちのダービー馬・ディープブリランテと大接戦の4着。
勝ったゴールドシップ同様、時計のかかる馬場はプラスと考えられた絶好の条件で1、2着馬には完敗だったから、おそらく力のランク付けという意味では「その下」ということになるが、しかしここは、相手が強いとは言っても少し勢いに陰りが出てきているアーネストリー(6枠8番)や、人気先行タイプの最内・ダノンバラードが当面の敵ということになるから、それならば成長があると、チャンスは大きい気がする。

ダービーはあの馬場では勝負にならなかった。
ブービー負けの菊花賞は、骨折明けであの厳しい競馬だったから、これは仕方がない。
ケガで乗り替わった岩田騎手が珍しく大事に乗ってくれて、ここで柴田大知騎手と再びコンビ結成。
おそらく岩田騎手の騎乗停止がなくても、ここは大知騎手だっただろう・・・人馬に頑張ってもらいたい。

相手は最内枠を引いてロスなく回ってこられそうなダノンバラード。
思わず「人気先行タイプ」などと言ってしまったが、しかし中京は合う。
ディープインパクト産駒だけに、あまり時計がかかるコンディションは良くないから、開幕週というのはダノンバラードにとってはまさにベストと思える条件。
人気でも期待する。

そして単穴。
ここは前走のアルゼンチン共和国杯でも期待したオーシャンブルー(5枠6番)にもう一度期待したい。
前走は三浦騎手で最後方付近からの競馬、府中の馬場であの位置からではとてもではないけれどはじめから勝負を捨てていたようなもの。
今回はルメールに乗り替わる分人気になってしまうこと、そして枠順の差でダノンバラードを上位にとったが、まともならこの馬が力上位だと思う。

押さえは、そのひとつ内のアドマイヤラクティ(5枠5番)とデムーロをまずは買いたい。
それからエアソミュール(6枠7番)、力の違いを見せたいアーネストリーは今回は吉田隼人騎手とのコンビ、そして人気のサトノギャラント(7枠10番)までいちおう押さえる。

少頭数でも好メンバーの金鯱賞、そろそろこの後の軍資金を追加したい。

◎ コスモオオゾラ
〇 ダノンバラード
▲ オーシャンブルー
△ アドマイヤラクティ
△ エアソミュール
△ アーネストリー
△ サトノギャラント



<< 前へ     >>次へ
プロフィール

ASHIGE2
リンク集
<< 2025年01月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
最新記事