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日曜東京〜第32回ジャパンカップ(GT)

一昨日の「展望」のコラムでは、半ば冗談、半ば本気で「オルフェーヴルが大外になってほしい」などと書いてしまったが、まさか本気で大外に入ってしまうとは思わなかった。
しかし、これで馬券はガゼンおもしろいことになってきた。

おそらく内、中、外では、距離を無視したとしても、それぞれ「3馬身」ずつくらいは楽に差があると思う。
もちろん内に行けば行くほど有利である。
だから、おそらく最内を通りそうなビートブラックと、終始外めを追走しそうなオルフェーヴルは、オルフェーヴルの距離損を無視したとしても6馬身以上の差があるという計算になる。

当然ビートブラックとオルフェーヴルの力関係が6馬身程度におさまるはずはなく、距離損を考えてもおそらくオルフェーヴルはビートブラックには負けないはずである。
実際天皇賞・春ではビートブラックの奇跡的な勝利があったわけだが、あれを「奇跡的」と思う時点で、今回ビートブラックが先着することはほとんど考えられない。

ただ、ビートブラックよりも力がある馬が不利なくインを回ってきたとき、いくらオルフェーヴルと言ってもこれを負かすのは困難ということになる。
たとえばジェンティルドンナが終始インを回ってきたらどうなるか。

ジェンティルドンナの場合、先に行けば行けるだけに、今回の「15番枠」というのは少なくともありがたくなかった。
ただでさえテンションの高いタイプで、しかも先入れの奇数枠になってしまったからだ。

外枠を引いた時点で岩田騎手は先行策も視野に入れたはずだが、しかしあのテンションで、異常に盛り上がるスタンド前の外枠発走、スタート後から気合いを入れて先行させるには非常に勇気が必要である。

それに、ジェンティルドンナが早めの競馬になるとすると、有力各馬もみな早めの競馬になり、考えられている以上にスローには落ちにくい可能性もある。
(金曜夕方)現在、ジェンティルドンナはオルフェーヴルと差のない2番人気である。

岩田騎手、コメントでは「逃げても勝てる」などと強気な発言をしているようだが、私は、ジェンティルドンナは行かないと思う。
というより、岩田騎手にはそこまでの度胸はないと思う。

とすると、予想された通りのスローになる。
ビートブラックがどの程度離して逃げるかにもよるが、今年のジャパンカップ、同じ外枠でも楽に先行できそうなトーセンジョーダン(8枠16番)から入る。

正直状態は不安だったが、追い切りの様子を見ると万全とまでは言えないものの、思われている以上に今回は内容がともなっていたかな、という印象。
おそらく爪の不安も解消されつつあるのではないか。

注目は鞍上のスミヨン騎手。
池添騎手が凱旋門賞でオルフェーヴルから降ろされてしまい、今回再びコンビを組むにあたって、「池添騎手に意地を見せてほしい」という意見があちこちで聞かれるが、しかし考えてみればこれも妙な話で、一番意地を見せたいのは池添ではなく、実はスミヨンのはずである。

凱旋門賞の大舞台に急きょ抜擢された、池添騎手とは比べ物にならないくらい技も名声もある(とされる)ジョッキーが、わずか2戦でオルフェーヴルから降ろされてしまったのである。
しかも、スミヨンは日本のファンから凱旋門賞の騎乗を厳しく糾弾されるさなかである。

それに当の凱旋門賞では、誰よりも信頼していると思われたオルフェーヴルに、形としては完全にソッポを向かれてしまったのだ。
オルフェーヴルによってプライドを傷つけられ、顔に泥を塗られたのは池添ではない――
それは誰あろう、スミヨンのほうである。

私はスミヨンこそ黙ってはいないと思う。

そして、昨年に比べれば展開はあまり向きそうもないかな・・・という不安があり、正直あまり今年は乗り気ではないのだが、昨年本命にしたジャガーメイルを今年も狙う。
イン有利で前半スローであれば好位キープに問題はなく、天皇賞ではちょっとはさまれる不利がありながらあの内容だから、相手が強くてもここは絶好の走りごろではある。

府中巧者でノーマークの強みを生かせれば、さすがに頭まではどうかと思うが、いちおう今年は対抗の評価にする。

そして、限りなく本命に近い単穴がオルフェーヴル。
力関係を論じるのはナンセンスだし、馬場差はちょうどいいハンデだろう。
ただ、オルフェーヴルは「怪物」などと言われているし、まあ確かにそれは否定できない部分もいろいろな面でみせてくれてはいるが、しかし別にオルフェーヴルは「オバケ」などではなく、生きたサラブレッドである。

オルフェーヴルを「化け物」や「怪物」というこの世のものとは思えないようなとらえ方で見るのではなく、「生物(「せいぶつ」、「なまもの」ではない)」としてとらえたとき、同じ2400mを走るのに20秒も異なる馬場差を生身のサラブレッドが克服できるとはどう考えても思えないのである。

ディープインパクトにも同じことが言えるが、いや、あのときのJCのメンバーと今回のメンバーはあまりにもレベルが違いすぎる。
ハーツクライが致命傷を負ったまま出走したあのJCは、ディープインパクトを除けばほぼGVのレベルだった。

もちろん単純な能力比較ではあまりにも力が違いすぎるから圧勝のシーンも十分あるが、しかしこのオルフェーヴルという馬、過去の三冠馬、あるいはそれ以外の名馬たちと比べると、「ずいぶん難しい馬になってしまった」という印象がぬぐえない。

ソレミア陣営はそれを感じとっての例の発言だったと思う。
正直、私もそれが不安なのである。
それは、もうオルフェーヴルという馬は「(人間から見て)まともに走る」ことに価値を見出していないのではないかと、そんな気がしてしまう不安である。

そして、何よりもそういうオルフェーヴルにファンは魅力を感じているし、逆に、たとえ圧勝したとしても、人間に対して妙に従順になってしまったオルフェーヴルの姿をいつか目の当たりにするのではないかということも、同時に不安なのである。

まあ私はせいぜい20年ちょっとというひどく浅い競馬キャリアではあるが、少なくともこんなふうにいろいろと考えさせられた馬というのは、今までにいなかった。
オルフェーヴルという馬は、走れば走るほどどんどん理解不能になり、そしてどんどんひき寄せられてしまうのである。

もしかしたらこれがラストランになるかもしれない。
そして、実は私はもうこれ以上オルフェーヴルを走らせる必要などないとも考えている。
もしかしたら最後になるかもしれないオルフェーヴルの走りを、勝ち負けは別として、しっかりとこの目に焼き付けたいと思う。

押さえの筆頭はビートブラック。
やはりこの馬は府中の最内枠に入ったら怖い。
「まともなオルフェーヴル」がいないとすると、実はこの馬にもチャンスはわずかでもあると思う。

そして当然ルーラーシップ(7枠13番)、ダークシャドウ(5枠10番)、間隔を敢えて開けたローズキングダム(6枠12番)の変わり身、そして最後に、正直状態がよいとはまったく思えないものの、凱旋門賞馬ソレミア(7枠14番)の「奇跡再び」をちょっと期待してみたい。

この距離のほうが合うとされるフェノーメノは、本当は少し長いと見ている。
注目のジェンティルドンナは、さすがにこのメンバーに入ってしまうと、勝ち負けまでは難しい気がするし、三冠牝馬に中途半端に「△」も失礼。
それに、2番人気ではとても買えない。

ダービー&天皇賞馬エイシンフラッシュ(4枠8番)は、展開は一番向きそうだが、上積みという点でやや見劣る気がする。
それならば、上がり馬のメイショウカンパク(4枠7番)と、足さばきを見る限り一番日本の馬場に適性がありそうな英国馬・ジャッカルベリー(6枠11番)を少し押さえたい。

◎ トーセンジョーダン
〇 ジャガーメイル
▲ オルフェーヴル
△ ビートブラック
△ ルーラーシップ
△ ダークシャドウ
△ ローズキングダム
△ メイショウカンパク



土曜京都〜第57回京阪杯(GV)

ハンデ戦のようなメンバー、ならびに斤量のバランスになった今年の京阪杯であるが、京都内回り芝のスプリントで「別定戦」である。
まあしかしこのレースは毎年こういうメンバーになるから、今年も当然波乱の決着が濃厚。
穴屋にとっては非常におもしろいレースである。

実績で言えばパドトロワ(5枠9番)、エーシンヴァーゴウ(5枠10番)あたりがちょっと抜けている感じだが、しかしパドトロワは58kgs、エーシンヴァーゴウは55kgということで、別定戦とは言っても他がみな軽いだけに、このあたりがどうか。
そして、メイチに仕上げられていたスプリンターズステークスを使ってここに臨むということで、おそらく万全を望むのは少々酷であるという気がする。

京都内回りのスプリント戦は不思議と速くならないことで知られ、しかも今回は藤田騎手のテイエムオオタカ(6枠12番)が行くから、スプリント戦という意味では決してハイペースにはならないはず。

しかし、馬場はおそらく外差しが決まる馬場になってきているのではないかということは、先週の競馬からも十分想像はつく。
先週に引き続きCコースの大回りコース、緩い流れでも、外から差してくるタイプを狙いたい。

伏兵の牝馬マコトナワラタナ(8枠17番)を狙う。
この時期の牡牝混合戦というのは、牝馬の代謝が低くなり始める時期だけにやや狙いづらいところはあるが、この馬の場合、春から夏にかけてしばしのお休みをもらった間に、肥えに肥えて復帰、その後は積極的に使われ、ようやく本来の馬体重に戻った印象が強い。

時計勝負では分が悪いが、外伸びの馬場で一瞬のキレを生かしたいタイプだけに、京都内回りコースはこのタイプには明らかに有利。
ブゼンキャンドルの孫で、いかにも荒れ馬場向きという印象。
まったく人気がないと思われるから、外枠は不利でもここはこの馬から強気に買いたい。

相手は、おそらくある程度人気になると思われるものの、ここに来て完全に本格化した感もあるサドンストーム(2枠4番)にした。
先行するタイプではないだけに、内枠をどうさばくか、勝浦騎手の乗り方はやや難しいところもあるが、おそらく直線では外に出して追い込んでくるはず。
前走に続いてここも期待したい。

そして、単穴は素直に有力どころでもよいのだが、ここ2走はどう考えても条件も流れも合わなかったエーシンホワイティ(7枠14番)にした。
最近は以前のようにしまい一辺倒の競馬ではなくなってきつつあるし、ある程度の位置につけることができれば、こういう平均的な流れになりそうなメンバーなら、決め手で上回ることも可能。

そして押さえは、まずはケイアイアストン(7枠13番)、一昨年は終始好位のインで折り合い、直線で外に出して鮮やかな差し切りか・・・というギリギリの2着だった。
そのイメージで太宰騎手が乗ってくれれば、一発ある気がする。

それから当然人気どころのスプリングサンダー(7枠15番)、パドトロワ(5枠9番)、それからグランプリエンゼル(1枠2番)の変わり身、大穴ではウインドジャズ(8枠16番)の追い込みまで押さえる。
もちろん印のない人気勢も少しは押さえたい。

ここはJCの軍資金を、マコトナワラタナとサドンストームの2頭軸で大きく狙いたい。

◎ マコトナワラタナ
〇 サドンストーム
▲ エーシンホワイティ
△ ケイアイアストン
△ スプリングサンダー
△ パドトロワ
△ グランプリエンゼル
△ ウインドジャズ




日曜京都〜第29回マイルCS(GT)

土曜の昼現在、京都は雨、芝コースは「やや重」で行われている。
この雨はおそらく今日いっぱいは続きそうだという。
しかし明日には雨は上がり、徐々に晴れ間ものぞくという。

別に馬券が当たらなすぎて気象予報士に転職したわけではないが、福島といい京都といい、金曜とか土曜の昼の段階に予想を出すというのがちょっと難しいぞ、という言い訳である。
そう、今週ボクの予想がはずれたって、これは馬券がヘタだからではないのである!
微妙な天気がすべて悪いのであるのであるのであるのっつったらあるの!

ということで、日曜の京都、今年も例によって「ほとんど横一線」のマイルチャンピオンシップである。
こんな横一線のレースの予想がはずれたってボクが悪いんじゃないもん!
横一線なのが悪いのである!
・・・はい、ちゃんと予想しましょう・・・

一昨年のエリザベス女王杯をちょっと思い出していただきたい。
いや、突然妙なことを言いだして、気でもおかしくなったのか?などと思わないでいただきたい。
今年のマイルCSの予想には非常に重要なのである、ボク的には・・・

一昨年の女王杯、人気でも本命にしていたメイショウベルーガが、悲願のGT制覇の期待を込めて臨んだ女王杯であった・・・・あ、いや、それはここではどうでもよいのだが、そのメイショウベルーガのGT制覇の夢を鼻先からあまりにも乱暴に奪い取っていったのが、泣く子も黙る英国牝馬のスノーフェアリーであった。
メイショウベルーガが例によってモタモタしている間に、アッという間にインを切り裂いて4馬身差の圧勝だった。

で、そのときの勝ち時計が「2分14秒0」という時計だったというのが、実は大きなポイントだと思っている。
ちなみに翌年のスノーフェアリーもまったく同じ2分14秒0だったから、まあ常識的に考えてもこの時期の京都の馬場はかなりタフな馬場というのがはっきりわかる時計である。
何しろ、あのオルフェーヴルが勝った同じ距離の宝塚記念の「超荒れ馬場」だって2分10秒台が出るのだから(さすがに規格外の怪物と比較するのはマズイか・・・)。

で、ここからようやくマイルCSの話になるのだが、その一昨年、スノーフェアリーの衝撃から1週間後、秋のマイル王決定戦の舞台は、そういう舞台にふさわしい「1分31秒8」という時計で決着していた。
しかも勝ったエーシンフォワードは、前の週まで悪かった内々を終始追走し、ゴール前では内から2頭目に潜り込んで抜け出していたのである。

もちろんスノーフェアリーがインを衝いて伸びたのは、イギリスの馬場はもっとタフであることから、何の問題もなかったからである。
要するに、力がまったく違ったのだ。

しかし、基本的にはベルーガもアパパネもみんな外が伸びていたのは今年の京都の馬場と同じであった。
それにもかかわらず、翌週には一転、内外の差がない馬場に変わっていたのは、コース替わり大きく影響していたということなのではないか。

今年の京都、先週の女王杯は「Bコース」使用、そして今週からは「Cコース」を使用することになる・・・今年はインを敢えて狙いたい。

雨が降って馬場がどうなるのかはもちろん微妙だが、3枠5番のコスモセンサーにした。
前走富士ステークスは、大きいレースに乗りなれていない中谷騎手で凡走、しかしそれを除けば今年は充実している。
母の父・リヴリアはナリタタイシンの父として知られたが、基本的には成長力とタフさを産駒に伝えてきた。

父・キングカメハメハは言わずと知れた万能種牡馬で、もはや「大種牡馬」への足固めも始まろうかというところだが、もちろんダービーをレコードで圧勝したあのパフォーマンスもそうだが、いや、本質は「ベラボウに強いマイラー」だったではないかという憶測も十分可能な内容が、ダービーの1つ前のNHKマイルカップの5馬身差ぶっちぎりであった。
産駒は多少渋るくらいの馬場がベスト。
前走で人気を落としたコスモセンサーの逆転にかける。

そして相手もヒネリにヒネって、1枠2番のサンカルロにした。
サンカルロというと1400mでは間違いなくチャンピオンであった時代も確かにあったが、しかし先日のスプリンターズステークスを見ていると、今のサンカルロにはスプリント戦や1400戦は少し忙しすぎる印象が残った。

多少ズブくなって、おそらく外を回したのでは届かないから、インを狙うしかない状況に置かれるのではないだろうか。
そしてサンカルロにとってはそれが幸いする可能性がある、という狙いなのだが・・・
道悪も十分こなせるだけに、バラけやすい京都外回りのマイル戦で、ガッポリ開いたインを突っ込んできてくれないかなぁ・・・

単穴は一転、大外のフラガラッハ。
ちょっと気味が悪いくらいに条件が整いすぎているから、妙な人気になってしまいやしないかと少し心配していたのだ。
というのも、ほんのつい昨日まではこの馬が本命だったからだ。
この馬の末脚の鋭さは、まさしくお父さんのデュランダルのそれ。
一発十分である。

そして、雨が残ればエイシンアポロン(4枠8番)が昨年のチャンピオンとしての意地を見せるのではないかということで、押さえの筆頭。
であれば、昨年2着のフィフスペトルも当然押さえなければならない。
それからようやく人気どころ、まずはリアルインパクト、それから当然グランプリボス、今回は少し身体が絞れてきそうなマルセリーナ(8枠16番)とデムーロのコンビを押さえる。

もちろん印が回らなかったファイナルフォーム(6枠11番)、レオアクティブ(3枠6番)、そろそろノーマークになりそうなシルポート(6枠12番)あたりまで手広く押さえるつもりである。

◎ コスモセンサー
〇 サンカルロ
▲ フラガラッハ
△ エイシンアポロン
△ フィフスペトル
△ リアルインパクト
△ グランプリボス
△ マルセリーナ

日曜福島〜第48回農林水産省賞典福島記念(GV)

何年か前までは、「秋の福島」というだけで、「荒れ馬場」、「波乱決着」のオンパレードであった。
しかも、状況は開催が進むにつれて毎週刻々と変化していた。
開催がスタートしてすぐにインが悪化し、みな外ばかり回ることで、今度は外が悪化し、再びインが(相対的に)伸びるような馬場になったこともあった。

それはそうだ。
秋の福島競馬は8週間の連続開催として行われていた時期さえあったのだから。
しかしいくらなんでもそれでは芝もダートも違いがないということで、何年か前から4週間の単開催で行われるようになった。

しかし、現在では8週間開催はおろか、夏の北海道シリーズ同様、開催日数を減らされてしまっているのだ。
その方向性は来年以降も維持されるというから、いずれ福島競馬や函館競馬は開催がなくなってしまうのではないかと心配になってしまう。

福島牝馬ステークスは新設されたものの、カブトヤマ記念が廃止になり、開催日数が減らされ、昨年は震災の関係でまったく競馬が行われず、せっかくまた出直しというタイミングで、もしかしたら来年以降はさらに開催が少なくなるかもしれない(例によってちゃんと調べていない)と思うと、福島競馬が特に好きな私としては、なんとも悲しい限りである。

ということで、3週目の今週は、早くも秋の福島の最終週である。
そして福島競馬場の芝コースは、悪名高い「エクイターフ」に張り替えられ、秋の開催は洋芝のオーバーシードが実施される関係で春や夏の開催よりも多少時計がかかる程度という、従来の福島の馬場とは比較にならないような「いたって普通の馬場」で競馬が行われる。

といっても、今年は少し例年よりも時計がかかっている印象が強い。
おそらくオープンのこのメンバーで行われる芝の2000m、2分をギリギリ切るかどうかという、久しぶりにまともな時計のレースになりそうな予感がある。

とすると、かつてのように、ハンデ戦であることとは無関係に波乱の要素が大きかった福島記念ほどではないにせよ、軽い馬場でしか競馬していない馬にとっては少々苦しい競馬になる危険性はある。
そして、「ハンデ戦」であることもまた波乱のための基本ファクターである。

このメンバーだと人気も難しいが、内から57kgヒットザターゲット(1枠2番)、同じく57kgダイワファルコン(3枠6番)、お隣55kgデルフォイ(4枠7番)、七夕賞勝ちの57kgアスカクリチャン(6枠11番)、そして大外55kgのダコールと、このあたりが上位人気を形成することになる。

秋に入って、春や夏前半のようにインしか伸びない馬場ではなくなっている。
外も十分に伸びる馬場だけに、内外の利害は生じないとは言え、よけいに難しくなった気もする。
そして土曜日は雨予報ということで、これが翌日にどの程度影響をもたらすのかにもよるのだが・・・

思い切って、オークス馬の54kgサンテミリオン(2枠3番)を狙う。
前走は道悪のオールカマー。
三浦騎手騎乗でちょうどポケットに入ってしまい、動きたいところで動けなかったのが痛かった。
直線半ばで進路を確保できたものの、そこから本来の伸びがなかったのは、多少身体が重かったせいか。

オークス優勝以降、いったいどうしてしまったのだろうというくらいの不振にあえいでいるが、ここで身体が絞れて来れば、このメンバーで54kgなら、もう少しやれても驚けないという気がするのだが。
ただ、寒くなってきて代謝が鈍くなり始める時期、前走やや太めの牝馬というのはあまり狙いたくないというのが本音で、前日の雨がごく少量であれば、また別の馬を買うかもしれない。

そしてその「別の馬」として注目しているのが、最内枠に入ったキョウエイストーム。
この馬は中山巧者で知られる通り、小回りは非常にうまい。
しかも、内枠に入ったときにはときおり見違えるようなパフォーマンスを見せる。
京成杯でも期待したのだが、あれはいくらなんでも馬場がひどすぎた。
今度は念願の内枠で、一発にかけてみたい。
連軸としてはこちらで・・・というつもりでいる。

そして単穴は、前走より1kg軽いハンデが少し恵まれた印象もある大外のダコールにした。
条件馬時代はギュスターヴクライとライバル関係だったが、ギュスターヴクライが引退した今、何とかクライに負けていないところを見せてもらいたいという願いも多少こもっている。
多少時計がかかるのは、脚質を考えればむしろ歓迎だろう。
人気でも応援したい。

あと怖いのが、中舘騎手に乗り替わってきた56kgのケイアイドウソジン(3枠5番)だろう。
ギュスターヴクライを破ったダイヤモンドステークスで重賞を勝っているものの、さすがに府中の3400mというタイプではない。
ここはいかにも「適鞍」の印象。

そしてヒットザターゲット、それからおそらくこれが人気になると思われるダイワファルコン、あとは、もしかしたらこれを本命にするかもしれない55kgドリームバスケット(5枠10番)、それから3着が多い印象のミッキーパンプキン(6枠12番)を3着で押さえたい。
印のないところでは、マイネルスターリー(7枠14番)もちょっとだけ買いたい。

◎ サンテミリオン
〇 キョウエイストーム
▲ ダコール
△ ケイアイドウソジン
△ ヒットザターゲット
△ ダイワファルコン
△ ドリームバスケット
△ ミッキーパンプキン

土曜東京〜第17回東京スポーツ杯2歳S(GV)

体調を崩してしまい、まだ声が出ず、声が出ない以上発言することがかなわず、ブログの更新ができなかった(いきなり言い訳)。
せっかく馬券の調子が上向きになっているから更新したい気持ちは大きかったのだが、一度オーバーホールして、今日が仕切り直しである。

昨年はディープブリランテが不良馬場をひっかかって逃げ、それでも後続をぶっちぎって一躍脚光を浴びたのが、この東スポ杯2歳ステークスであった。
この時期の府中の1800m戦で強い競馬ができれば即、翌年のクラシックにつながるという言い方をされながら、実はそれほど短絡的ではないのは歴史が証明してきていたが、しかし昨年のディープブリランテはめでたくダービー馬に輝いた。

だからというわけではないが、昨年このレースからダービー馬が誕生した以上、やはり注目しなければならないレースではある。

おそらく人気が予想されるコディーノは、絶好の最内枠に入った。
とにかく先週までの府中芝コースは、インしか伸びないという傾向が顕著で、京都とはまるで逆である。

ただ、今週からCコースを使用するという点は注意が必要。
おそらく先週までの「異様に伸びる部分」は、ちょうど仮柵の内側に閉じ込められてしまったという判断でいいと思う。
だとしても、おそらく今週もイン伸びは間違いないとは思うが。

これに対し、大器・フラムドグロワールとタイム差なしの2着に敗れたサトノノブレス(3枠5番)、そして新潟2歳チャンピオンのザラストロ(7枠13番)、さらには大外枠に入ってしまったレッドレイヴンあたりがコディーノを追う人気になるか。

いろいろ言いたいことはあるが、病み上がりでいつもの調子で3鞍予想をする(そして惨敗する←ほっとけ)のはまだ厳しいものがあるので、東スポ杯→福島記念→マイルCSと、徐々にボルテージを上げていくことにして、もう予想に入る。

中心は狙ってポップアップハート(8枠14番)にした。
ここにはサトノノブレス、ポップアップハート、ディーエスタイド(4枠7番)の3頭が「いちょうステークス」からの転戦となるが、その前走でポップアップハートはスタートで大出遅れという時点で「アウト」の競馬、しかし田中勝春騎手はイチかバチかで直線最後方から伸びる最内をついて大ピンチを打開しようと試みた。

しかし「いちょうS」はご存知の通り、クビ、クビ、クビ、クビ、ハナ、ハナ・・・という大接戦になってしまったため、残り50mからはまったく追えなかったから、結果、一番スムーズに競馬した勝ち馬フラムドグロワールとコンマ3秒差の内容は9着という着順以上に悪くない。
ここはチャンスだと思う。
スタートだけはなんとか決めてもらいたい。

そして、相手も同じいちょうS組からディーエスタイドにした。
これはとにかくインしか伸びない馬場の外に出さなければならなかったことがすべて。
勝浦騎手も本当はインに突っ込みたかったはずだが、府中特有の不公平な馬場では当然インに殺到するから、やむなく外を選択せざるを得なかった印象。
前走とまったく同じ7番枠で、勝浦騎手もおそらく期するところがあるはず。

そして、単穴は2番枠のダービーフィズにした。
これはアプリコットフィズの下ということで、血統的に注目の馬。
馬名からも期待のほどがわかるというもの。
人気的には、おそらく前記4頭の次くらいか。

これもデビュー戦は大きく出遅れて大外を回らされて、とても届かない位置からハナ差まで追い込んだ。
未勝利の勝ちっぷりがおそらく素晴らしかった(私は見ていない)ことから、これも実力的にはコディーノあたりと遜色ない気がする。
ただ、この馬も器用さに欠ける面がある分、何かに足元をすくわれる可能性が高いだけに、単穴の評価にとどめる。

あとは当然コディーノ、サトノノブレス、レッドレイヴンの人気勢と、加えてムーアに乗り替わったインプロヴァイズ(6枠10番)まで押さえる。

どことなく「オリエンタルアート」に似た名前のポップアップハートに期待する。

◎ ポップアップハート
〇 ディーエスタイド
▲ ダービーフィズ
△ コディーノ
△ サトノノブレス
△ インプロヴァイズ
△ レッドレイヴン


女王杯直前予想!!!!

事務所で寒い思いしています。
これ以上寒くなるのか、それとも今夜はあったかいディナーにありつけるのか!?(たぶん前者)

◎ ラシンティランテ(外伸びの京都、馬場悪化で)
〇 レインボーダリア(京都外回りならBT×NTの配合で、重は走る)
▲ レジェンドブルー(道悪得意、単騎可、ヒトリ旅あるぞぉ〜!!)
△ フミノイマージン(ポテンシャルならホエールと並んでトップ)
△ マイネイサベル(この人気なら内枠でも買いたい)
△ オールザットジャズ(早くからここ目標、抜けた馬いないからチャンスも)
△ ホエールキャプチャ(重は歓迎、前走心配だが・・・)
△ ヴィルシーナ(堅実だが過信は・・・)

書かなきゃヨカッタ・・・(涙)
ということになるでしょうが、運悪くこの直前予想を目撃した方は、ぜひご参考に!!

とにかく、寒い雨空だから、どうかみな無事にね!

(次回以降はもっとちゃんと予想します!)
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