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日曜東京〜第30回フェブラリーS(GT)

現在土曜の昼ちょっと前。
単勝オッズを確認したところ、初ダートでそんなに人気なの?とシコタマ驚く2倍ちょうどの圧倒的人気、そのカレンブラックヒルは6枠11番に入った。
これまで芝ばかりだから、スタートして芝の部分を長く走れる枠だけに、まずまずの好枠というべきか。

そしてこれを追うオッズになっているのが、こちらも正直意外な感もあるグレープブランデー(1枠2番)が、カレンブラックヒルを除けば唯一の単勝ひとケタ台の人気、あとは軒並みふたケタみケタといったオッズである。

「これまで初ダート」のチャレンジャーがことごとく涙を飲み続けているのがフェブラリーステークスの歴史である。
なぜか?
これについて考えてみた。

府中コースのダートのマイル戦というのは非常に不思議なコースで、スタート直後に芝を走ってからダートを走るという形態。
だから、このコースで行わるダート戦は、「ダート」とは名ばかりで、実質ジャンプレースでよく見かける「芝・ダ」のコースを使用しているのだ。
実はこれが大きな罠になっているいのではないのか・・・という気がする。

というのも、芝しか走ったことがない馬にとって、スタートしてすぐに芝を走れば、「あ、いつもと同じだ」という安心感・・・までいくかどうかはわからないが、しかし少なくとも、芝の上を走ろうとする意識は走法に影響を与えるはずである。
そもそもこれまでレースでダートコースを走ったことがないのだから、馬は当然また芝を走るものと考えるだろう。

ところが、少し芝を走ったところで突然ダートコースを走らされてしまうわけだから、これはリズムが狂う。
実際、過去に「ダートはむしろ芝よりもいいはず」などと鳴り物入りでダート参戦した組は、芝で好スタートを切りながら、みなダートコースに入ったところでリズムを崩しているような印象を受ける。

これはもちろんかなり心もとない仮説にすぎないが、仮にこの仮説が正しいとすると、現在圧倒的人気のカレンブラックヒルも結局は自分の走りができずにリズムを崩して・・・という過去の歴史を再現するのではないか、という考えにする。
私は、カレンブラックヒルは買わない。

さて、これでカレンブラックヒルが走る可能性が俄然高まったところで、今度は展開。

かつてこのレースのチャンピオンだっただけでなく、間違いなく日本のダート界で一時代を築いた古豪・エスポワールシチーとカレンブラックヒルのハナ争いになる。
エスポワールシチーは松岡騎手を背に3枠6番のこちらもまずまず好枠に入った。
エスポワールシチーが行っても、マークはカレンブラックヒルのほうだから、エスポワールが離して逃げるような展開になると、これは意外とおもしろいかもしれない。

中心はエスポワールシチー。
松岡騎手とのコンビでは、一昨年、今回と同じ府中のマイル戦で行われた南部杯で大不振に陥っていたエスポワールシチーにとってはカンフル剤となるような厳しい競馬をさせて、エスポワールシチーが復調への長い道のりをあのレースから歩き始めたことを印象づけた。

前走の東京大賞典はスタートで大きくつまずく不利があってまったく自分の競馬ができないながらも、掲示板は確保してみせた。
力の衰えはない―――とはさすがに言えないが、前半は一昨年の南部杯のようなペースでいければ、カレンブラックヒルにマークが集中し、あわよくばどこかで息を入れることができれば、再び頂点に立つシーンもあるのではないか・・・という狙いにした。

大ベテランになったエスポワールシチー、このまま終わるな!

相手は大外枠をひいたシルクフォーチュン。
はじめからここが目標だったようなレース選択で、前が飛ばすようならきっちり差し切るシーンもある。
素質は間違いない。横山典弘騎手も絶好調。
あとは運だけ。人気でも買う。

単穴は、こちらも人気になりそうなのは覚悟の上で、テスタマッタ(7枠14番)の前走の変わり身はいかにもテスタマッタらしい、完全復調を示す内容。
ここは間違いなく完調だろう。
行きたがるタイプでもためればキレるテスタマッタは岩田騎手にはもってこいのタイプ。
連覇十分。

押さえは、まずはナムラタイタン(2枠4番)、それから斤量が2kg軽くなるタイセイレジェンド(3枠5番)、池添騎手からビュイック騎手に乗り替わって大幅なプラスがありそうなダノンカモン(6枠12番)、それから当然ワンダーアキュート(5枠10番)、大穴で最内枠のマルカフリーとまで押さえる。

当然イジゲンは押さえたいのだが、これはこれから行われるダイヤモンドステークスの結果次第ということにしておく。
ということは・・・まあ、きっと買わないんだろうなぁ・・・

◎ エスポワールシチー
〇 シルクフォーチュン
▲ テスタマッタ
△ ナムラタイタン
△ タイセイレジェンド
△ ダノンカモン
△ ワンダーアキュート
△ マルカボルト



日曜小倉〜第47回小倉大賞典(GV)

この日は府中でフェブラリーステークスが行われるから、実質裏開催ということになる小倉大賞典、今年最初のローカルハンデ重賞である。
ハンデと、「小倉巧者の動向」はもちろんだが、それ以外でポイントになるのが馬場。
先週あたりは古馬の500万条件の芝1800m戦で1分46秒台の時計が出ているくらいだから、この時期としてはかなり芝は速い

平坦で小回りコースであることも勘案すれば、典型的なスピードタイプがいかにも台頭しそうな、そんな雰囲気の「荒れるハンデ戦」である。

昨年の勝ち馬・エーシンジーラインは、絶好調ならダイヤモンドステークスではなく、おそらくこちらに回ってきていたはずだが、ここには出てこないおかげで、展開を読むのが非常に難しくなってしまった感も正直ある。

最内枠をひいて行けば行けると思われる3連勝中の55kgパッションダンスではあるけれど、これが人気を背負うだろうから、川田騎手はあまり行きたくないのではないか。
とすると、押し出される形で55kgマルカボルト(3枠6番)あたりが行くことになるのだろうか?

いずれにしても、この距離のオープンとしてはかなりのスローで、後半が急激に速くなるような展開が考えられる。
とは言え、直線が長く、坂がある府中コースとは違い、おそらくかなり早めにまくっていくまくり合いの競馬の可能性も十分考えられ、前後半のラップバランスが完全に崩壊した乱ペースになるのではないか、という読みにした。

まあ、多分に「そうなってくれたら楽しい」という願望の部分が大きいのだが、とすると逆に、考えられる以上に底力を問われるレースになる可能性もあるのではないか――平坦コースに替わってガラリ一変がありそうな、52kgの牝馬ダイワズーム(2枠4番)の一発に賭ける。

血統的には典型的な平坦巧者のスピード血統でいいが、この馬、昨年ジェンティルドンナが勝ったオークスでは、ジェンティルドンナの前で厳しい流れを折り合って6着。
2着のヴィルシーナとはコンマ3秒差、ハナズゴールにはクビ差先着だった。
あの流れを55kgで中団追走からジリジリ伸びたあたりは、血統からくる軽い印象以上に底力はありそう。

成長があったとは言え、秋は少し重かった印象もあり、短期放牧に出したリフレッシュ効果も期待できそうな気がする。
今年の4歳牝馬は、3冠牝馬とハナズゴールを除けば稀に見る低レベルである可能性や、府中コースの異常な高速馬場だからこそ非力な牝馬でも乗り越えられてしまうという危険性はあるが、すべての面で条件好転のダイワズームにあえて期待したい。

相手は、このレースと夏の小倉記念で買わなければいつ買うのだというくらいの小倉巧者である57kgエクスペディション(6枠11番)、これは人気でも買う。
オルフェーヴルやゴールドシップ、さらにはナカヤマフェスタなどの出現により、一躍「名種牡馬」の道を独走しはじめた感もあるステイゴールドだが、しかし以前の産駒は、牝馬でタフに走り続けたアルコセニョーラに代表されるように、「ローカルでこそ」というタイプの産駒がほとんどだった。

エクスペディションもその典型と見てまず間違いない。
前走の大敗やオープン入り後57kgで好走実績がないこと、さらには「夏」のイメージがあまりにも強いことから、ここは意外と売れないのではないかという下心丸だしで対抗とする。

単穴は、前走落馬寸前の不利を受け、降着基準の新ルールを「だから言わんこっちゃない・・・」というくらいに体現してみせた57kgゲシュタルト(8枠15番)、前走に続いて今回も狙う。
私など、以前から新ルールには懐疑的なスタンスを貫き通していたが、本命にしたAJCCのゲシュタルトでアホらしいくらいの矛盾裁定の被害を被ったのだからおもしろくない。

とは言え、一番おもしろくないのはゲシュタルト本人と陣営だろう。
ゲシュタルトはとにかく気の毒、数字だけ見れば「9着」と惨敗ながらも、よく馬を無事に操縦してくれたと、ゲシュタルトのファンからは勝浦騎手を讃える声さえ聞こえてくるほど、あの裁定はひどいものだった。
ここは私も俄然ゲシュタルトに肩入れである。
あまり向くとは言えない馬場に斤量だが、がんばってほしい。

そして押さえは、パッションダンスは当然として、馬場が合うダコール(1枠2番)は、今度は巻き返す。
それから、正直高速馬場で平坦コースが合うとは思えないが、この時期のオペラハウス産駒で、55kgまで軽くなればそろそろ走りそうなテイエムアンコール(5枠9番)を大穴で、そして万一上がりだけの勝負になったときには55kgダローネガ(6枠12番)、平坦コースに実績あるロベルト系の55kgキングストリート(4枠7番)、ここまで押さえる。

◎ ダイワズーム
〇 エクスペディション
▲ ゲシュタルト
△ パッションダンス
△ ダコール
△ テイエムアンコール
△ ダローネガ
△ キングストリート



土曜東京〜第63回ダイヤモンドS(GV)

かつて東京競馬場の中・長距離レースというと、距離が示す印象以上にタフで、底力を要求されることが多かった。
しかし、エクイターフの導入により、距離によらず「とにかく前にいて、インコースを通った馬」だけが先頭ゴールを許される芝のレースが圧倒的に多くなってしまった。

さらに悪いことに、世界的規模で見ても、ステイヤー至上主義が完全に崩壊し、現在国内でも生粋のステイヤーはほとんど残されていないと言っていい。
その結果もたらされるのが、昨年のダイヤモンドステークスのように、道中はほとんど歩くようなスローペースでありながらも誰も動こうとしないという、単に冗長なだけ・・・という悲しい展開なのだ。

しかしさすがに昨年の今年である。
あれだけ不評を買った昨年のダイヤモンドS、いくらなんでも今年は少しは学習するジョッキーがいるものと信じて、今年はかつて行われていた「非常にタフなレース」になることを、(出走馬をすでに見ているから言える部分もあるが)半分は期待を込めて展望したい。

特殊な条件で行われ、しかもハンデ戦のGV戦。
ゴールドシップなどGT級の一部の馬を除けば、純粋なステイヤーが枯渇状態の中で行われるレースだからこそ、初めから波乱の可能性を探ることが許されるレースである。

昨年歩いて勝った56kgケイアイドウソジンが今年は最内枠に入り、昨年のように行ければ行きたいのだろうが、しかし今年は56kgネコパンチ(5枠9番)、さらには57kgエーシンジーライン(4枠7番)、そして大外の54kgメイショウカドマツなど、どうしても行きたいタイプがなんと「3頭」も出走してきた――これはおもしろいダイヤモンドSになりそうである。

問題はハンデ。
昨年暮れの香港ヴァーズでは、世界の強豪を向こうに回して「あわや」のシーンもあった天皇賞馬の古参・ジャガーメイル(3枠6番)が58.5kgを背負わされるのは仕方ないとして、それ以外は、いつでも軽ハンデの8歳馬イケドラゴン(6枠12番)の50kgを除けば、一般的なハンデ戦と比べて利害が生じるほど明確なハンデ差はない。
従来通り、ここはスタミナがありそうな馬を狙いたい。

ヌレイエフの肌にハーツクライという血統の54kgサクセスパシュート(1枠2番)から入る。
日本で特に知られるヌレイエフの代表産駒には、安田記念勝ちのハートレイクやブラックホークなど、ややスプリンター寄りに近い印象もあるマイラーが多い。
ただ、ヌレイエフの母の父フォルリはタフなスタミナを売りとしたアルゼンチン四冠馬で、事実その産駒には芝4000mのゴールドカップの勝ち馬などを輩出していることで知られる。

サクセスパシュートはヌレイエフの印象以上に、フォルリのイメージがある。
もちろんフォルリはまだ私が生まれるはるか前の馬ではあるが、印象として。
絶好の2番枠。
実は今年最初の的中(本命ではなかったが)となった迎春ステークスで私に馬券を獲らせてくれたサクセスパシュートに、「もう一丁」をお願いしたい。

そしてここから先が非常に難しいが、いちおう2枠4番のノーステア(2枠4番)が相手。
長距離と言えばリアルシャダイやブライアンズタイムで知られるロベルトの系統だが、ロベルト系でも最も成功したと言われるシルヴァーホークの肌に父ゼンノロブロイ(したがってノーステアは「ヘイルトゥリーズンの4×4」)という血統。

今回はロベルト系と考えられる出走馬が6頭出走しているが、その内訳は、ブライアンズタイム経由が1頭、クリスエス(シンボリクリスエス)経由が3頭、そしてシルヴァーホーク(グラスワンダー)経由が2頭。
現在の府中の馬場は、先にも触れたとおり、スタミナではなく、潜在的なスピードがないと通用しない。
今回はマイラーも豊富に出しているシルヴァーホークの系統だと思う。

そして単穴は、こちらはエリシオの肌にディープインパクトという絶妙なバランスの配合で頭角を表してきた55kgファタモルガーナ(7枠14番)にも期待している。
前走ステイヤーズステークスではお父さんと同級生のトウカイトリックの2着と善戦。
このときは別定の56kgだった。
今回は1kg減・・・これはハンデに恵まれただろう。
前走は少し(トウカイトリックに比べて)ロスがあったが、府中ならその心配はない。
どこかでインにもぐりこみたい。

押さえはこちらもエリシオの肌にハーツクライという血統の56kgアドマイヤラクティ(8枠15番)、これもハンデはむしろ有利。
それから行くネコパンチとエーシンジーラインは、今のDコースなら残る可能性がある。
あとはトップハンデでも力は抜けている府中巧者のジャガーメイル。
さらには、今回は50kgが有利に働きそうなイケドラゴンも大穴で加えたい。

メイショウカドマツやモンテクリスエス(6枠11番)、さらにはエイシンミラージュ(4枠8番)まで手を広げてもいいと思うが、ここはサクセスパシュートを「完全な連軸」に据えるならば、という条件付きになるかなぁ・・・

いずれにしても、すごく楽しみなレースである!

◎ サクセスパシュート
〇 ノーステア
▲ ファタモルガーナ
△ アドマイヤラクティ
△ ネコパンチ
△ エーシンジーライン
△ ジャガーメイル
△ イケドラゴン



日曜京都〜第106回京都記念(GU)

現在土曜の午後2時半で、京都記念の前売りオッズは、まさかまさかのジョワドヴィーヴルが単勝5.1倍の1番人気に推されている。
骨折で約1年ぶりのレースとなるジョワドヴィーヴルは7枠8番に入って今回も手綱はもちろん福永騎手。

オッズは別として、比較的長い休みあけが多い今回のメンバーで実質軸になると考えられるのが「3頭」、内から1番枠のベールドインパクト、4枠4番のジャスタウェイ、そして昨年の宝塚記念3着以来の久々となるショウナンマイティが8枠10番にそれぞれ入った。

ここでひとつポイントになるのが、昨年のハイレベルの4歳2騎がここはレース別定の55kgで出走できるのに対し、昨年の産系大阪杯を優勝していたショウナンマイティは57kgでの出走ということになるから、4歳カポーティスター(7枠9番)が56kgであるのと同様、5歳であることを考えてもこれは少し不利か。

ここは58kgのビートブラック(2枠2番)が有馬記念以来となる出走で、その有馬記念ではいかにも福永騎手のおとなしい騎乗でビートブラックの良さを引き出すことができなかった。
それと、有馬記念のように少しでも下が緩んでしまうとビートブラックは力を殺がれてしまうが、今年の京都の荒れ馬場もあまり得意なクチではないはず。
いずれにしても、今回は石橋脩騎手に手が戻って大逃げの可能性もあるか。

であるとしても、平均ペース以上にペースが上がることはまずないと考えられ、しまいの決め手勝負となりそうな今年のメンバー。
ビートブラックを別とすれば、こちらも昨年のラジオNIKKEI賞の2着以来の久々となるヤマニンファラオ以下、馬場を考えてもここはあまり先に行きたくはないはず。
ということで、久々の今回こそと思われるそのヤマニンファラオの一発に期待する。

タイプとしてはお父さんのダイワメジャータイプでも、ラジオNIKKEI賞であれだけかかって2着に残したスタミナを考えると、母方のサドラーズウェルズの特徴もかなり受け継いでいるはず。
今の京都のパワー重視の馬場はどちらが出ていてもかなり適性が大きいと思われる。

確かにラジオNIKKE賞では勝ったファイナルフォームにちぎられる形にはなったが、あれはスタートしてからずっと折り合いを欠いてしまったその分の差で、ポテンシャルは差がない。
実際当時はヤマニンファラオが人気だった。
勝ったファイナルフォームはマイルチャンピオンシップでも人気の中心だったことを考えると、折り合いさえなんとか我慢できればここもチャンスはあるはず。

そして相手は順調さで上回る4歳2頭のうち、まずは最内のベールドインパクト。
これは昨年の春からずっと期待していたのだが、お母さんの系統はゴールドシップらと同じヘロドの系統で、ベールドインパクトはどうもお母さんの系統が強く出ているタイプだと思う。
本質はこういう距離でこそ、そして京都は得意。
外差しが利くBコースが引き続き舞台なら、初重賞制覇のチャンスだと思う。

そしてもちろん人気のジャスタウェイと内田騎手のコンビも評価を下げることはできない。
これが単穴。
須貝厩舎は土曜の府中と日曜の京都で重賞連覇を狙う。

押さえの筆頭は、良馬場なら多少馬場が荒れていてもこなせる大外トーセンラー。
久々も問題ない。
それから当然ショウナンマイティ、勢いを買ってカポーティスター、ここまでとする。

ジョワドヴィーヴルは、もちろんポテンシャルという意味ではかなりのものがあるのは誰もが認めるところだが、この馬、休み明けはおそらく走らないと思う。
デビュー戦から阪神JFへの変わり身には本当に驚かされたが、デビュー戦の内容は、「え?これが評判の良血馬か?」というくらいインパクトには乏しかった。

間隔があいて、ハナズゴールが勝ったチューリップ賞もやはりイマイチだった。
ジェンティルドンナが順調ではなかったのに対し、ジョワドヴィーヴルはそういう話も聞かなかったから、これが根拠となって今回は馬券を見送るつもりである。

とにかく今回は無事に回ってくるだけでいいのだと思う。
これで勝たれてしまったらもう「ごめんなさい」である。

◎ ヤマニンファラオ
〇 ベールドインパクト
▲ ジャスタウェイ
△ トーセンラー
△ ショウナンマイティ
△ カポーティスター



日曜東京〜第47回共同通信杯杯(GV・トキノミノル記念)

今年の共同通信杯は、昨年よりも1頭少ない「10頭」によるレース。
とは言え、ゴールドシップとディープブリランテがいた昨年から比べると、今年のほうがはるかに難しい組み合わせであることは間違いない。

とにかく評価が横一線になっても不思議でないメンバーで、人気を予想することさえ難しい。
中で注目されることになるのが、おそらく最内枠に入ったディープインパクト産駒のラウンドワールドということになるか。
ただ、このところちょっと精彩を欠いているだけに、抜けた人気にはならない。

これを追うのももちろん横一線だが、2走前の府中で朝日杯勝ちのロゴタイプの2着に頑張ったバゴ産駒のマンボネフュー(2枠3番)、そして朝日杯は3着だったこちらもロゴタイプと同じくローエングリン産駒のゴットフリート(7枠7番)などもほとんど差のない人気になるのではないか。
それからリヤンドファミユが勝った若駒ステークスを追い込んで3着のフジキセキ産駒メイケイペガスター(7枠8番)がこれに続く感じだろうか。

展開的に、津村騎手に乗り替わったブライアンズタイム産駒のマイネルマエストロ(5枠5番)が思い切って行く可能性も考えられるが、基本はスローでいいだろう。
スローであればあるほど、今回もまた最内枠を引いたラウンドワールドにとっては、前走のような出遅れさえなければテンに置かれる不安が解消される。

と言っても、府中はおなじみの「イン有利、先行有利」の馬場がそろそろ強化されそうな予感もある。
スローで各馬が早めに動.けば、ラウンドワールドのようにそれほど長い脚が使えないタイプにとっては少し厳しい競馬になる可能性もある。

ということで、例によっていろいろ展開を考えながら何か手掛かりはないかと思っているのだが、このレースに関しては手掛かりがまったく見えず、仕方がないので展開的に有利になりそうなマイネルマエストロにした。

昨年10月にデビューしてから月1走のペースを守ってこれで5カ月連続での出走となる。
この時期にしては積極的に使われているが、タフに走ることで徐々に調子を上げるタイプが多いブライアンズタイム産駒、今年の横一線のメンバーであれば展開の利に乗じて逃げ切ってしまう可能性まである、

乗り替わりの津村騎手は思いきった競馬が持ち味で、ときおりかなりの穴馬を持ってくることがあるが、今回は人気を落とした上に人気勢は後ろ、有力馬の意識はおそらく後ろということになる。
チャンス大と見る。

そして相手は、今年のクラシックはもうこの馬とともに・・・という気持ちでいるのだが、ここがデビュー3戦目になるクロスボウ(8枠9番)にした。
完歩が大きい関係でスタートが遅いが、幸い折り合いには問題ないタイプで、今回は、津村騎手が思い切って行ったとしても2番手以下はスロー濃厚。
徐々にレース慣れしてこれまで2戦ほどは置かれないはず。

大型馬だけに、とにかくストライドが大きいスケールあふれる走りは明らかに府中向き。
前が止まらない展開になりそうなだけに、今回は置かれたくない。
最悪でも中団にはつけたい。
吉田豊騎手も、メジロドーベルには巡り合ったが、牡馬クラシックにはなかなか縁がないから、ここは気合いが入るだろう。

そして単穴は、やはり先に行くタイプが有利と見て、もう1頭のディープインパクト産駒のマイネルストラーノ(4枠4番)、馬場のいい府中なら巻き返しの可能性は小さくない。

あとは、デビューからずっと蛯名騎手とのコンビが結実しそうなマンボネフュー、できればもう少し前で競馬したいゴットフリート、京成杯でいい思いをさせてもらった大外・ケイアイチョウサン、いつものシンガリ一気は厳しいと見た横山典弘騎手が注文をつけてハナを叩く可能性もありそうなメイケイペガスターまで押さえる。

もちろん人気のラウンドワールドや新潟チャンピオンのザラストロ(3枠3番)もオッズ次第では押さえてもいいのではないかという気がする。
とにかくここはそのくらい難しいと思う。

当てたいけど・・・ムリだなこりゃ・・・

◎ マイネルマエストロ
〇 クロスボウ
▲ マイネルストラーノ
△ マンボネフュー
△ ゴットフリート
△ ケイアイチョウサン
△ メイケイペガスター



土曜東京〜第48回デイリー杯クイーンC(GV)

注目を集めることになりそうなのが、昨年暮れの阪神ジュベナイルフィリーズで人気になっていた、ハーツクライ産駒のコレクターアイテム(3枠5番)、当時は4着に敗れていたが、少なくとも力負けという感じはなかった。
昨年の新設重賞のアルテミスステークスの快勝があったから、府中なら少しは強気になれるだろうか。

そして大器がうわさされるマンハッタンカフェ産駒のイリュミナンス(2枠2番)、こちらも前走のフェアリーステークスでは人気を集め、超スローの競馬を最後はよく追い込んだものの4着止まり、「タイム差なし」ではあったけれど、相手関係を考えれば、同じ4着でもコレクターアイテムには多少見劣るという見方もできるかもしれない。

それから前走同じくフェアリーSでは、印象以上に力がある可能性も見えてきた、オンファイア産駒のウキヨノカゼが大外枠に入って注目を集める。
ただこの馬は、横山典弘騎手がソツなく乗った部分も多分にあったあだけに、乗り替わりがどう出るか、ここがポイントか。

いちおうこの3頭が人気になりそうな組み合わせだが、そのあとに、ディープインパクト産駒のオーキッドレイ(8枠14番)、さらにはデュランダル産駒のスイートサルサ(3枠4番)あたりがいちおうの「3強」を追う人気になりそう。

注目は、デビュー戦以来3走ぶりの芝に戻ったアンルーリー(4枠7番)がここ2走のようにハナに立てるかどうか。
ハナに行くとすればこれが単騎の可能性が大きい。

ただ、アンルーリーの蛯名騎手が行くにしろ行かないにしろ、他のメンバーを考えればいずれにしてもスローペースだろう。
相手は強いが、ディープインパクト産駒にしては成長力がありそうな最内枠のサトノフェアリーに注目している。

デビュー戦から2戦目の変わり身に関しては成長とはあまり関係ないとは思うものの、母方のカーネギーは非常に重厚な血で、だからこそこの時期のマイル戦で・・・というタイプではない気もするが、逆にこの時期にディープインパクトの軽さが影響してこの距離で強い競馬ができるとすれば、これは大器の可能性がある。
先を見据えて・・・というテーマがあるこのレースにはふさわしい気がする。

開幕週よりも2週目という感じでイン有利の印象が強まっているが、ここ数年の府中の馬場の特徴から、今週はさらにインが有利になっている可能性もある。
少し弱気なところもあるように感じる田中勝春騎手だからやや心配もあるが、ぜひとも強気な競馬をお願いしたいものだ。

そして相手は、今度は一転大外枠を狙う――ビュイック騎手に乗り替わったウキヨノカゼが対抗。
これはさっきも触れたとおり、見た目よりも力があるのではないかという印象をそのまま評価とすることにした。

競走馬としてはまったく実績のない父オンファイアはディープインパクトの全弟、母の父はフサイチコンコルドで、配合としては「ダービー血統」にはなる。
それならば府中のマイルが合わないはずがなく、人気でも素直に買いたい。
乗り替わったビュイック騎手の特徴はまだなんとも言えないが、大外枠でもできるだけ前づけで競馬してもらいたい。

そして単穴は、こちらもディープインパクト産駒のオーキッドレイにした。
これは何か、伸びそうで伸びないところもあるが、それはもちろん力が付ききっていない印象があると同時に、どうもこの馬は府中向きなのではないかという気もする。
こちらはしまいを生かしたいタイプでも、馬場を読む内田騎手がどう乗るのか、これが大きくレースの行方を左右しそう。

あとは人気でもコレクターアイテムは当然評価を下げられない。
ただ、昨年秋のアルテミスSよりもずっとスローになりそうだし、前が止まらない馬場であるというのがどうか。
比較的内枠を引いて、当時は最内枠だったアルテミスSのような競馬をすると、今回はインで詰まる可能性がある。
こちらも浜中騎手がどう乗るかがポイント。

それからスイートサルサ、前走大外枠で超スローのフェアリーSは度外視可能で巻き返し十分。
それから大穴では武士沢騎手のハーツクライ産駒・スイートルピナス(5枠9番)、あとは人気のイリュミナンスの巻き返しまで押さえる。

ここは、まあディープインパクト産駒というだけである程度人気してしまうのは覚悟の上で、サトノフェアリーからごく少額で遊ぶつもりである。

◎ サトノフェアリー
〇 ウキヨノカゼ
▲ オーキッドレイ
△ コレクターアイテム
△ スイートサルサ
△ スイートルピナス
△ イリュミナンス



日曜東京〜第63回東京新聞杯(GV)

府中の別定マイル戦、秋の富士ステークスなどもそうだが、この条件、とにかく大波乱が起こる舞台である。
もちろん私はもう初めから大波乱ありきの予想なので、多少の無理は承知でも、思い切った狙いで勝負したい。

とてもGVとは思えないメンバーで、このところやや不調だが、しかし同じ府中のマイルGT安田記念を勝っているリアルインパクト(7枠13番)は、56kgならかなり有利だろう。
そして、人気が予想される牝馬・ドナウブルー(5枠9番)も、全妹が年度代表馬の大活躍だっただけに、今年こそ・・・そんな思いだろう。

あとは、ようやく復活してきたトライアンフマーチ(4枠8番)も56kgというのはすごく久しぶりという印象もあるが、これも相当有利に働くはず。
さらには、冬にはめっぽう強い大外のガルボ(8枠16番)、先行策で展開的に有利になりそうなヤマニンウイスカー(8枠15番)は完全に立ち直って見せた。
もちろんクラレント(3枠5番)あたりは非常に不気味である。

このあたりが上位人気になると思われるが、うーん・・・これから私が予想する上位3頭で決まれば、確実に1000万馬券になるような、そんな馬券を買うつもりである。

今回は江田照男騎手に乗り替わってきた久々のリーチザクラウンが2番枠を引き、脚質転換が成功したとは言えない状況でしかも久々・・・これがもしまた行ったとすると、けっこうな厳しいペースになるはず。
ちょっと流れを読むのが難しいが、いちおうヤマニンウイスカーの平均ペースの逃げという設定にする。

先週の府中は、しばらくぶりの開催の開幕週だったから、当然イン伸びの馬場ではあった。
しかし、たとえば昨年のジャパンカップの週のような、使われて馬場が傷んできているにもかかわらずインだけが伸びるという違和感ある馬場ではなかった。
これも府中の不思議なのだが、開催前半はそれほど極端なイン有利にはならないのである。
もちろん、「普通のイン有利」ではあるが。

広いコースで紛れが少ないマイル戦の平均ペース・・・一番有力馬が力を出しやすい条件であるというのが非常に困るのだが、叩かれ3戦目となるブライトライン(2枠3番)の一発に期待することにした。
根拠は、「ハイレベルのメンバーで行われる府中のマイル戦」という設定である。

もちろん普通に展開を考える場合、リーチザクラウンが思いなおしたように行かなければ、ヤマニンウイスカーのマイペースでの平均ペースになることは想像がつくが、しかし、今年の東京新聞杯は非常にレベルが高いメンバーであり、まさに「プレ安田記念」というメンバー構成だけに、そういうときの府中のマイル戦は必ずと言っていいほど「考えられていたよりもはるかにハイペース」になる。

今回も、ヤマニンウイスカーが行って、ドナウブルーが追いかけて、58kgなら当然ガルボも好位をとりに行って、しかもリアルインパクトは56kgなら安田記念を勝ったときのような強気な競馬をしてくるはずで、しかもこれらがみんな本番の安田記念では人気サイドになる可能性が高いレベルの馬たちであること、それはつまり、ヤマニンウイスカーがマイペースに落とすことに成功したとしても、みんなが早めに動くのは目に見えていることになる。

ただでさえスローになりにくい府中のマイル戦で、しかもまだ代謝が高まっていないこの時期の有力馬が万全の状態で出てくるはずもなく、とすると、厳しい流れを猛然と追い込んでくるタイプを狙いたい気持ちにもなる。

府中のマイル戦におけるフジキセキ産駒の成績は、調べていないからよくわからないが、印象としてはベラボウに走る。
特に、厳しいペースになった際の爆発力は、ダノンシャンティに代表されるように、ちょっと他の産駒とはレベルが違っている気がする。
ブライトラインから強気に勝負したい。

相手も狙ってインプレスウイナー(7枠14番)にした。
この馬の無類の府中巧者は知られるところ。
マイルは1ハロン長いと評価されそうだが、これはあくまでも気性的なものであって、マイルをこなせない根拠にはならない。
そもそもこの馬、ブライアンズタイムの肌にフサイチコンコルドの配合で、どう考えても1200とか1400に適性がある血統では少なくともない。

流れが速くなるのは好都合。
これも爆発力があるタイプだけに、ブライトライン同様、相手が強いからこそ、こういう一撃で差し切れるようなタイプが穴では狙える。
これも強気に買う。

そして単穴は、ある程度厳しいペースでも今の状態、そして得意の府中ならば十分やれるヤマニンウイスカーにした。
もちろん「考えられたよりもずっと速いペース」になってしまったらさすがに厳しいが、しかし頭の片隅には、どうもみな府中のレースはあまり積極的には行きたくないと考えるフシがあるようで、本当にときどき首をひねりたくなるくらいのスローの競馬も珍しくない。

まあ、もっと言ってしまえば、今回のレースに関しては、内田騎手のドナウブルーがどこで動くかで決まると言っても過言ではないと思っている。
人気の内田騎手とドナウブルーが早めに動くようだとヤマニンは厳しくなるだろうし、内田騎手が動かないとすると、おそらくまた誰も動かない可能性もあるから、ヤマニンウイスカーにはチャンスがある。

押さえの筆頭は、まずは追い込んでくるクラレント、そして56kgで横山典騎手ならトライアンフマーチは残しそう。
そして人気でもドナウブルーとリアルインパクトのディープインパクト産駒2騎、58kgでもガルボは意外と過小評価されそうだから、この時期だけにいちおう押さえが必要か。

余裕のある人は他にも、最内のダイワマッジョーレだとか久々を叩いたレッドスパーダ(5枠10番)あたりまで押さえてもいいかもしれない。
何しろブライトラインとインプレスウィナーが軸なら手広く買う必要がある。
今年は荒れてほしいなぁ・・・

◎ ブライトライン
〇 インプレスウィナー
▲ ヤマニンウイスカー
△ クラレント
△ トライアンフマーチ
△ ドナウブルー
△ リアルインパクト
△ ガルボ



日曜京都〜第53回きさらぎ賞(GV)

クラシックへの登竜門として注目を集めることになるきさらぎ賞、今週の日曜京都のメインである。
今年は9頭ということで、ちょっと寂しい印象もあるが、しかしここはきさらぎ賞ということで、今年もクラシックで活躍が期待されるディープインパクトの子どもたちが3頭も出走してきた。

中でも注目は、デビュー勝ち以来の2戦目となるリグヴェーダ(6枠6番)ということになるか。
中止になった京成杯の予想のところでも少し触れたが、血統的な部分(ゴールドアリュールやゴールスキーの下)以上に、デビュー戦の内容が非常に素晴らしかった。
京成杯の中止で順調度にはケチがついたが、ここは十分勝ち負けできるだけの素質はありそう。

さらに、馬体のスケールという意味では、おそらくこのメンバーで抜けていると思われる大外のラストインパクト、これは前走のエリカ賞で、勝ったマイネルマエストロにうまく乗られてしまった印象の2着。
ただ、身体の感じは母方のティンバーカントリーが出ている印象で、これからどんどん良くなっていきそうな気配はあった。

そして、人気になりそうなのが、善戦血統のタマモベストプレイ(3枠3番)、ただ、前走のシンザン記念の3着は、完成度の高さで4着以下を上回った印象だった。
それから当然、もう1頭のディープ産駒・インパラトール(8枠8番)、個人的にディープ産駒3頭の中ではこれを一番高い評価にしているのだが、かなりの久々を克服できれば、ここに入っても十分やれるポテンシャルはある。

もちろん、頭数の割になかなかシブいメンバーが他にもそろっているが、いちおうこの4頭が主力かな、という気がしている。

で、狙うのはこれら以外ということになるのだが、今週は、基本は東京新聞杯が勝負レースということで、ここは少額で大穴を勝って遊ぼうという気がしている。
そしてここまで、なぜかそういう馬券がよく的中しているというのがちょっとクセになっているのだが、ここは思い切って武豊騎手のアルムダプタ(5枠5番)にした。

3戦すべてダートばかりを使われ、しかもデビュー戦以外の2戦は交流重賞を使われて、トータルで3戦2勝だが、確かに前駆が勝ったタイプで、いかにもお母さんの系統からくるダート適性は高そうではある。

しかし、典型的なアメリカ競馬のスプリンターだった芦毛のルビアノ(その父ファピアノ)は、ニジンスキーの系統をはじめ、やや重厚な血もしっかりと入っており、アルムダプタ自身の父はスペシャルウィーク、肝心な身体のラインはこれを彷彿とさせなくもない。

週末は雨予報の京都で、全体に時計がかかる芝であることを考えると、パワーに勝る同馬がアッと言わせるシーンもあるのではないか・・・という狙いにした。
苦しいのは承知で、敢えて期待したい。

行けばクラウンレガーロ(4枠4番)が速そうだが、控えるならもしかしたらこれが行くのかもしれない。
こういうときの豊ジョッキーは怖い。

そして相手はインパラトール。
とにかく2000m以下なら、京都の外回りはディープの子を買っておけばまず間違いないということで、3頭の中では最も人気がなさそうなこの馬が事実上の連軸という感じ。

正直休み明けの今回はどうかわからないが、先々はこれが一番走ってくるような印象がある。
ただし、この馬はストームキャットの系統だけに、このあと距離を延ばしてどうかだが、ただ、これはどちらかと言えばストームキャットよりもジャパンカップ2着のマジックナイト(その父ルネンジョン)のほうが出ている印象があるので、ちょっと先まで見てみたい気がする。
まあここでそんなことを言っても仕方がないのだが・・・

そして単穴は、とにかく京都外回りは、2000以下ならディープの子を・・・以下同文ということで、3頭のうち2番目に人気がなさそうなラストインパクトにした。
名種牡馬の条件として、「母方のよいところを引き出す」ことが挙げられるが、ディープインパクト産駒の走る馬は総じて、お母さんの系統の良さが非常に出ている印象があり、これもその典型か。

少なくともお父さん似ではない。
そして、ディープ産駒に限れば私はお父さんに似ていない子のほうが走るのではないかという気がしている。

押さえは、キャリアを積んでだんだんと良くなってきている印象のアドマイヤドバイ(7枠7番)、当然リグヴェーダ(6枠6番)、そして最内で先行できるバッドボーイまで。

さあ、クラシックを見据えて、果たしてどんな競馬が展開されるのか、馬券は少額でも注目は大きい!

◎ アルムダプタ
〇 インパラトール
▲ ラストインパクト
△ アドマイヤドバイ
△ リグヴェーダ
△ バッドボーイ



日曜京都〜第18回シルクロードS(GV)

例年難解な一戦となるハンデ戦のシルクロードステークスであるが、今年の第1回京都開催の芝のレースはとにかくインを通らなければまったく勝負にならないというレースがほとんどだったというのがこのレースの波乱の布石になりそう。

しかし開催が替わって、今季は「Bコース」を使用する京都芝コース、先週までのイン伸びの馬場とは打って変わって、今度は外伸びのシーンも十分に考えられるというのが大きなポイント。
そして、芝コースは全体的に時計がかかる馬場になってきているというのも視野に入れて組み立てたい。

土曜午後の現段階では、京都の芝のレースはふた鞍だけしか行われておらず、もちろんそこから明確に馬場の傾向を導くことはできないが、しかしそのふた鞍ともきれいに内外どちらを通っても問題ないフェアな馬場になっていた印象。

そして、シルクロードSはもちろん高松宮記念へ向けた重要なステップレースである以上、本番でもある程度有力視される組の出走もあり、しかもそういう馬たちはすべて重いハンデを背負わされることになる。
さらに言えば、おそらくここは「ひと叩き」の可能性が大きい。

波乱が十分に期待できるレースだけに、使用コースの変更とハンデの有利不利、そして順調度で上回る組をぜひ狙いたい――6枠11番に入ったシゲルスダチ(55kg)が中心。

この相手、このハンデの高速決着の馬場であれば、シゲルスダチはちょっと買えないというのが正直なところではあるものの、しかし今季の馬場は、体力にモノを言わせて力任せでねじ伏せてしまうような競馬にはなりにくいと思われる。
というのも、先週までのイン伸びの馬場ではそこに殺到してしまい、身体がない馬にはとにかく不利な競馬になってしまっていたからである。

ところが今週のBコースであれば、直線はバラける公算大。
少なくとも直線までずっと馬群がインで固まったまま・・・という流れは考えにくい。
前走の淀短距離ステークスで前が詰まって追えずに、すべてがうまくいって快勝したアイラブリリ(今回も53kgで2枠3番)とコンマ5秒差は、実質シゲルスダチのほうが上なのではないか・・・という見方にした。

前走は、いくら重馬場だったとは言っても、これはどちらかと言えば馬場ではなく、京都の内回りのスプリント戦特有のスローの流れだったことが原因と思われ、メンバー的にも今回は紛れが少なくなりそうなのが何より小柄なシゲルスダチには有利に働くはず。

担当の厩務員さんとの、あるいは長く頑張ってくれた高倉騎手とのコンビ解消の話題(今回は酒井学騎手の手綱)などもあり、ファンにとっては残念な話題でもあったかもしれないが、アスリートとしてのシゲルスダチのポテンシャルに今回は十分期待できると思う。

相手は、同じ理由で最内枠に入ったアフォード(54kg)と村田一誠騎手のコンビにも期待する。
これは準オープンを勝ちあがったばかりというのが幸いした54kgのハンデには驚いた。
シゲルスダチの55kgに比べれば、こちらははるかに有利な54kgと言える。
この馬も器用な脚が使えるだけに、直線でバラけそうな展開は向いている。
完全な「恵量」を見方につける可能性が高い。
デキていればチャンスは大きいはず。

そして、単穴はデキ絶好が伝えられる大外ダッシャーゴーゴー(59kg)にした。
この馬は今さらここでゴチャゴチャ言うまでもないだけの実績馬であり、GT未勝利馬にして59sというのが少々ひっかかるが、しかしこの馬のGTでの不運を思うと、ここは無様な競馬はしてもらいたくないという思いもある。

ペースの読みが未熟な川田騎手ではあるが、何度も足を引っ張ったダッシャーゴーゴーに恩返しできるチャンスがここで再びめぐってきた。
チャンスを生かしたい。

押さえの筆頭は56kgがやや恵まれた感もあるエーシンホワイティ(7枠13番)、こういう馬場が合っていそうな大穴ルナキッズ(8枠15番)も54kgなら突っ込んできそう、あとは人気どころになるが、まずは56kgサドンストーム(3枠5番)、それから58kgでもパワータイプのマジンプロスパー(7枠14番)とドリームバレンチノ(2枠4番)は軽視できない。
印は回らないが、54kgならキングレオポルド(1枠2番)あたりまで押さえたい。

ということで、たいへんな難解レースだが、シゲルスダチに期待して、馬券の絶好調を持続させたいものである!
あちょー!!

◎ シゲルスダチ
〇 アフォード
▲ ダッシャーゴーゴー
△ エーシンホワイティ
△ ルナキッズ
△ サドンストーム
△ マジンプロスパー
△ ドリームバレンチノ



日曜東京〜第27回根岸S(GV)

今週は開催替わり、西では「第2回京都」、そして東では中山から府中に場を移して、来るべきビッグレースへ向けた重要なステップレースが行われる。

今週は東西とも日曜のメインに重賞が組まれている。
京都では高松宮記念に向けた注目のシルクロードステークスが行われるが、府中では、今開催最終日に予定されているダートのマイルGT・フェブラリーステークスに向けたステップレースである根岸ステークスが行われる。

根岸Sはダート1400mの別定戦で行われるが、「レース別定」であるがゆえに、少しハンデ戦に近いような斤量体系で行われるため、斤量の上下差は、別定戦にしてはだいぶ大きい。
たとえば、圧倒的人気が予想されるガンジス(3枠5番)は、GI勝ちのあるテスタマッタ(6枠12番)、タイセイレジェンド(2枠4番)の2騎の59kgに対して4kgもらいの55kgでの出走となる。

しかも、てっきり内田騎手が乗るとばかり思っていたタイセイレジェンドが石橋脩騎手に乗り替わり、そして人気の同厩馬ガンジスが内田騎手に戻るという、「あれれれ・・・」という感じのトレーナーの采配をどう解釈すればよいのか、このあたりが非常に難しいレースであるという気がする。
一説によれば、本番のフェブラリーSでも内田騎手は引き続いてガンジスの手綱を執るところまで決まっているというから、なおさらである。

府中の1400m戦というのは、芝にしろダートにしろなぜかスローになることが多い。
距離のカテゴリとしては完全にスプリント戦に分類されるはずなのに、近年の府中のレースはこのあたりが非常に不思議。
今年もその方向で考えたい。

中心はそのタイセイレジェンドにした。
中央では「オープン特別」あたりでも大して目立った活躍を見せていたわけではなかったが、地方のタフなダートを経験してからメキメキと頭角を表し、前走川崎の深いダート1400mで行われたJBCスプリントでは後続をちぎり捨てる圧勝劇。

もちろん馬場適性が大きかったのもあるが、しかし相手は相当強かった。
タイセイレジェンド自身が相当力をつけていたのだという解釈にしする。

しかし、手替わりに実績のない中央重賞、しかも昨年のこのレースは56kgで完敗の4着で今回は59kgということで、ここは人気的には不当な過小評価を受けることになるはず。
ネガティヴな要素があまりにも多いと、この馬の最大の特徴である「成長力」の部分がカムフラージュされてしまうのが実に好都合である。

父・キングカメハメハは芝ダートにかかわらずパワータイプを送るが、注目は母の父のメジロマックイーン。
実はオルフェーヴルら兄弟よりもずっとこのタイセイレジェンドのほうがメジロマックイーンの成長曲線を踏襲している印象があった。

ステイゴールドの種牡馬としての価値がさらに上昇するためには、今後メジロマックイーン牝馬の力を借りずにどれだけ産駒が走るかという部分にかかっているように、メジロマックイーンのBMSとしての資質も、ステイゴールドとの組み合わせではなく、どの馬でもその血が受け継がれることによって価値はさらに上昇するはずだし、メジロマックイーンはそれに十分こたえうる名馬である。

タイセイレジェンドは完全に本格化しているのだと思う。
石橋騎手には強気に乗ってもらいたい。

相手は、こちらは人気サイドということになりそうだが、いちおうストローハット(3枠6番)にした。
こちらは北米2冠馬ダマスカスの流れを汲む典型的なアメリカ血統で、父はフジキセキ。
本質はマイルのフェブラリーSではなく、こういう距離でこそというタイプである気がする。
したたかな堀厩舎は、いかにもフェブラリーのステップレースと見せかけて、こちらに全力投球という可能性もある。

そして単穴は、先行するトウショウカズン(4枠8番)にした。
久々の府中の開幕週ということで、かなり時計がかかる馬場になる可能性が大きい。
あまり速いペースになりにくいこの舞台では、先行してしぶとく粘り込めるチャンス。
万一タイセイレジェンドが斤量に泣くようなケースがあれば、逆転の目も生まれるのではないか。

そして押さえ、まずは最内枠に入ったエーシンウェズン、そして当然ガンジス、それから人気のないところでは三浦騎手とは意外と手が合いそうなヒラボクワイルド(8枠15番)、さらには府中巧者のダノンカモン(2枠3番)の復活、そしてまったく人気のない10歳馬、大外のダイショウジェットまで押さえる。

テスタマッタは好不調の波が大きく、少し間隔が開いて59kgというのはあまり買いの材料にはならない気がする。
58kgのセイクリムズン(1枠2番)も岩田騎手に乗り替わって勝負気配ではあるが、これはデキを見極めてから判断したい。

◎ タイセイレジェンド
〇 ストローハット
▲ トウショウカズン
△ エーシンウェズン
△ ガンジス
△ ヒラボクワイルド
△ ダノンカモン
△ ダイショウジェット



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