2013年02月15日
土曜東京〜第63回ダイヤモンドS(GV)
かつて東京競馬場の中・長距離レースというと、距離が示す印象以上にタフで、底力を要求されることが多かった。
しかし、エクイターフの導入により、距離によらず「とにかく前にいて、インコースを通った馬」だけが先頭ゴールを許される芝のレースが圧倒的に多くなってしまった。
さらに悪いことに、世界的規模で見ても、ステイヤー至上主義が完全に崩壊し、現在国内でも生粋のステイヤーはほとんど残されていないと言っていい。
その結果もたらされるのが、昨年のダイヤモンドステークスのように、道中はほとんど歩くようなスローペースでありながらも誰も動こうとしないという、単に冗長なだけ・・・という悲しい展開なのだ。
しかしさすがに昨年の今年である。
あれだけ不評を買った昨年のダイヤモンドS、いくらなんでも今年は少しは学習するジョッキーがいるものと信じて、今年はかつて行われていた「非常にタフなレース」になることを、(出走馬をすでに見ているから言える部分もあるが)半分は期待を込めて展望したい。
特殊な条件で行われ、しかもハンデ戦のGV戦。
ゴールドシップなどGT級の一部の馬を除けば、純粋なステイヤーが枯渇状態の中で行われるレースだからこそ、初めから波乱の可能性を探ることが許されるレースである。
昨年歩いて勝った56kgケイアイドウソジンが今年は最内枠に入り、昨年のように行ければ行きたいのだろうが、しかし今年は56kgネコパンチ(5枠9番)、さらには57kgエーシンジーライン(4枠7番)、そして大外の54kgメイショウカドマツなど、どうしても行きたいタイプがなんと「3頭」も出走してきた――これはおもしろいダイヤモンドSになりそうである。
問題はハンデ。
昨年暮れの香港ヴァーズでは、世界の強豪を向こうに回して「あわや」のシーンもあった天皇賞馬の古参・ジャガーメイル(3枠6番)が58.5kgを背負わされるのは仕方ないとして、それ以外は、いつでも軽ハンデの8歳馬イケドラゴン(6枠12番)の50kgを除けば、一般的なハンデ戦と比べて利害が生じるほど明確なハンデ差はない。
従来通り、ここはスタミナがありそうな馬を狙いたい。
ヌレイエフの肌にハーツクライという血統の54kgサクセスパシュート(1枠2番)から入る。
日本で特に知られるヌレイエフの代表産駒には、安田記念勝ちのハートレイクやブラックホークなど、ややスプリンター寄りに近い印象もあるマイラーが多い。
ただ、ヌレイエフの母の父フォルリはタフなスタミナを売りとしたアルゼンチン四冠馬で、事実その産駒には芝4000mのゴールドカップの勝ち馬などを輩出していることで知られる。
サクセスパシュートはヌレイエフの印象以上に、フォルリのイメージがある。
もちろんフォルリはまだ私が生まれるはるか前の馬ではあるが、印象として。
絶好の2番枠。
実は今年最初の的中(本命ではなかったが)となった迎春ステークスで私に馬券を獲らせてくれたサクセスパシュートに、「もう一丁」をお願いしたい。
そしてここから先が非常に難しいが、いちおう2枠4番のノーステア(2枠4番)が相手。
長距離と言えばリアルシャダイやブライアンズタイムで知られるロベルトの系統だが、ロベルト系でも最も成功したと言われるシルヴァーホークの肌に父ゼンノロブロイ(したがってノーステアは「ヘイルトゥリーズンの4×4」)という血統。
今回はロベルト系と考えられる出走馬が6頭出走しているが、その内訳は、ブライアンズタイム経由が1頭、クリスエス(シンボリクリスエス)経由が3頭、そしてシルヴァーホーク(グラスワンダー)経由が2頭。
現在の府中の馬場は、先にも触れたとおり、スタミナではなく、潜在的なスピードがないと通用しない。
今回はマイラーも豊富に出しているシルヴァーホークの系統だと思う。
そして単穴は、こちらはエリシオの肌にディープインパクトという絶妙なバランスの配合で頭角を表してきた55kgファタモルガーナ(7枠14番)にも期待している。
前走ステイヤーズステークスではお父さんと同級生のトウカイトリックの2着と善戦。
このときは別定の56kgだった。
今回は1kg減・・・これはハンデに恵まれただろう。
前走は少し(トウカイトリックに比べて)ロスがあったが、府中ならその心配はない。
どこかでインにもぐりこみたい。
押さえはこちらもエリシオの肌にハーツクライという血統の56kgアドマイヤラクティ(8枠15番)、これもハンデはむしろ有利。
それから行くネコパンチとエーシンジーラインは、今のDコースなら残る可能性がある。
あとはトップハンデでも力は抜けている府中巧者のジャガーメイル。
さらには、今回は50kgが有利に働きそうなイケドラゴンも大穴で加えたい。
メイショウカドマツやモンテクリスエス(6枠11番)、さらにはエイシンミラージュ(4枠8番)まで手を広げてもいいと思うが、ここはサクセスパシュートを「完全な連軸」に据えるならば、という条件付きになるかなぁ・・・
いずれにしても、すごく楽しみなレースである!
◎ サクセスパシュート
〇 ノーステア
▲ ファタモルガーナ
△ アドマイヤラクティ
△ ネコパンチ
△ エーシンジーライン
△ ジャガーメイル
△ イケドラゴン
しかし、エクイターフの導入により、距離によらず「とにかく前にいて、インコースを通った馬」だけが先頭ゴールを許される芝のレースが圧倒的に多くなってしまった。
さらに悪いことに、世界的規模で見ても、ステイヤー至上主義が完全に崩壊し、現在国内でも生粋のステイヤーはほとんど残されていないと言っていい。
その結果もたらされるのが、昨年のダイヤモンドステークスのように、道中はほとんど歩くようなスローペースでありながらも誰も動こうとしないという、単に冗長なだけ・・・という悲しい展開なのだ。
しかしさすがに昨年の今年である。
あれだけ不評を買った昨年のダイヤモンドS、いくらなんでも今年は少しは学習するジョッキーがいるものと信じて、今年はかつて行われていた「非常にタフなレース」になることを、(出走馬をすでに見ているから言える部分もあるが)半分は期待を込めて展望したい。
特殊な条件で行われ、しかもハンデ戦のGV戦。
ゴールドシップなどGT級の一部の馬を除けば、純粋なステイヤーが枯渇状態の中で行われるレースだからこそ、初めから波乱の可能性を探ることが許されるレースである。
昨年歩いて勝った56kgケイアイドウソジンが今年は最内枠に入り、昨年のように行ければ行きたいのだろうが、しかし今年は56kgネコパンチ(5枠9番)、さらには57kgエーシンジーライン(4枠7番)、そして大外の54kgメイショウカドマツなど、どうしても行きたいタイプがなんと「3頭」も出走してきた――これはおもしろいダイヤモンドSになりそうである。
問題はハンデ。
昨年暮れの香港ヴァーズでは、世界の強豪を向こうに回して「あわや」のシーンもあった天皇賞馬の古参・ジャガーメイル(3枠6番)が58.5kgを背負わされるのは仕方ないとして、それ以外は、いつでも軽ハンデの8歳馬イケドラゴン(6枠12番)の50kgを除けば、一般的なハンデ戦と比べて利害が生じるほど明確なハンデ差はない。
従来通り、ここはスタミナがありそうな馬を狙いたい。
ヌレイエフの肌にハーツクライという血統の54kgサクセスパシュート(1枠2番)から入る。
日本で特に知られるヌレイエフの代表産駒には、安田記念勝ちのハートレイクやブラックホークなど、ややスプリンター寄りに近い印象もあるマイラーが多い。
ただ、ヌレイエフの母の父フォルリはタフなスタミナを売りとしたアルゼンチン四冠馬で、事実その産駒には芝4000mのゴールドカップの勝ち馬などを輩出していることで知られる。
サクセスパシュートはヌレイエフの印象以上に、フォルリのイメージがある。
もちろんフォルリはまだ私が生まれるはるか前の馬ではあるが、印象として。
絶好の2番枠。
実は今年最初の的中(本命ではなかったが)となった迎春ステークスで私に馬券を獲らせてくれたサクセスパシュートに、「もう一丁」をお願いしたい。
そしてここから先が非常に難しいが、いちおう2枠4番のノーステア(2枠4番)が相手。
長距離と言えばリアルシャダイやブライアンズタイムで知られるロベルトの系統だが、ロベルト系でも最も成功したと言われるシルヴァーホークの肌に父ゼンノロブロイ(したがってノーステアは「ヘイルトゥリーズンの4×4」)という血統。
今回はロベルト系と考えられる出走馬が6頭出走しているが、その内訳は、ブライアンズタイム経由が1頭、クリスエス(シンボリクリスエス)経由が3頭、そしてシルヴァーホーク(グラスワンダー)経由が2頭。
現在の府中の馬場は、先にも触れたとおり、スタミナではなく、潜在的なスピードがないと通用しない。
今回はマイラーも豊富に出しているシルヴァーホークの系統だと思う。
そして単穴は、こちらはエリシオの肌にディープインパクトという絶妙なバランスの配合で頭角を表してきた55kgファタモルガーナ(7枠14番)にも期待している。
前走ステイヤーズステークスではお父さんと同級生のトウカイトリックの2着と善戦。
このときは別定の56kgだった。
今回は1kg減・・・これはハンデに恵まれただろう。
前走は少し(トウカイトリックに比べて)ロスがあったが、府中ならその心配はない。
どこかでインにもぐりこみたい。
押さえはこちらもエリシオの肌にハーツクライという血統の56kgアドマイヤラクティ(8枠15番)、これもハンデはむしろ有利。
それから行くネコパンチとエーシンジーラインは、今のDコースなら残る可能性がある。
あとはトップハンデでも力は抜けている府中巧者のジャガーメイル。
さらには、今回は50kgが有利に働きそうなイケドラゴンも大穴で加えたい。
メイショウカドマツやモンテクリスエス(6枠11番)、さらにはエイシンミラージュ(4枠8番)まで手を広げてもいいと思うが、ここはサクセスパシュートを「完全な連軸」に据えるならば、という条件付きになるかなぁ・・・
いずれにしても、すごく楽しみなレースである!
◎ サクセスパシュート
〇 ノーステア
▲ ファタモルガーナ
△ アドマイヤラクティ
△ ネコパンチ
△ エーシンジーライン
△ ジャガーメイル
△ イケドラゴン
【予想ビーム!の最新記事】
この記事へのコメント