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2024年05月05日
「妖怪の飼育員さん」のパロディの元ネタ(その3)
コミックス第7巻より
第73話「蛟龍 その3」
モブシーンの1コマが、なぜかギャグタッチ。実は、このコマに出ている3人のキャラは、全員、漫画「パーマン」(by 藤子不二雄)の主人公の家族です。元ネタ内でも、同じようなシーンがあったかどうかは、私の勉強不足で、ちょっと確認できませんでした。
第76話「ちんちろり」
陸奥先生に「どっかで聞いたようなオチだな」と言われた締めの言葉は、特撮もの「ウルトラセブン」のメトロン星人の回(第8話「狙われた街」)の有名なエンディングのパクリ。ちなみに、この「狙われた街」を監督したのは、第24話「屏風のぞき」にも名前が出てきた実相寺昭雄さんです。
第77話「砂かけ婆」
平木さんが口にした「心理学の天才がホテルで働く漫画」とは、作者の藤栄道彦氏の漫画「コンシェルジュ プラチナム」。自分の漫画の話をしているものだから、他のキャラも、ツッコまないで、ただ呆れています。
第80話「煙々羅」
大源さんのセリフ「や〜れやれだぜ」は、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」(by 荒木飛呂彦)の主人公・空条承太郎の口ぐせ。
「ジョジョの奇妙な冒険」を元ネタにしたギャグは、他にも、第52話「ぬらりひょん」の中などでも使われています。
「妖怪の飼育員さん」のパロディの元ネタ(その2)
コミックス第5巻より
第53話「臼負い婆」
最後のページが、まるまる、漫画「ブラック・ジャック」(by 手塚治虫)の一編「水とあくたれ」のラストシーンのパロディ。セリフや絵の構図まで、ほぼ完コピです。その為か、本話公開時は、ネットニュースで盗作扱いまでされていました。
そもそも、この作者さんは、「ブラック・ジャック」が、相当、お気に入りのようでして、この回の以前から、「ブラック・ジャック」を彷彿させるようなセリフや絵などが、ちらほらと散見していました。のちの第145話「白蔵主」なんて、全編が「ブラック・ジャック」の1エピソードのパロディとなっております。
第56話「ぬっぽり坊主」
妖怪・ぬっぽり坊主が憧れるアニメ(恐らくは、「ルパン三世」)の話も出てきますが、本話の最大のパロディは、そこではありません。
唐突に現れた平木さんのセリフ「その顔はなんだ!その目はなんだ!その涙はなんだ!」なのであります。このセリフは、実は、特撮もの「ウルトラマンレオ」(1974年)の中で使われた名ゼリフ(第4話)なのでした。ちなみに、このセリフをネットで検索してみても、きちんとヒットします。
「ウルトラマンレオ」がらみの小ネタとしては、他にも、第39話「九尾の狐(後編)」で、すでに、「ウルトラ念力」なんてワードが出てきていました。