2022年10月18日
破壊音波の時代
確かに超音波メスとか共鳴作用とかは実際にあるのですが、それを拡大解釈して、超音波が破壊用の武器になると言う発想は、一時期の特撮やアニメでは、よく見かけたものでした。
大映映画「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」(1967年)では、怪獣ギャオスが300万サイクルの超音波メスを口から吐いて、何でも切断します。
劇場アニメ「サイボーグ009 怪獣戦争」(1967年)でも、ブラック・ゴーストが操る恐竜型ロボットは、破壊音波を出して、暴れ回りました。
特撮版「マグマ大使」(1966年)に出てきた怪獣フレニックスも、音波怪獣の別名を持つだけに、高周波数音波を攻撃用に吐き出します。
一方、同じピープロ特撮である「怪獣王子」(1967年)では、音波砲は地球人の防衛部隊の側の最強の武器として登場しました。
さらに、ピープロの巨大ヒーローもの「スペクトルマン」(1971年)に出てきたバロンザウルスも、破壊音波が武器の怪獣です。
特撮ドラマ「光速エスパー」(1967年)でも、超音波はガリン星人の侵略武器として使われていました。(第20話「ラスター号出撃」)
アニメ版の「8マン」(1964年)にも、超音波銃を持った殺し屋が出てくるエピソードがあります。(第17話「超音波ドクター」)
面白い事に、破壊超音波は、主に1967年前後の特撮やアニメによく登場していたようなのでした。
あるいは、「超音波でモノを破壊する」と言うイメージが、いかにも科学的っぽく感じられたので、当時の制作者たちは好んで採用していたのかもしれません。
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