2018年01月08日
「侵略宇宙人たちの横顔」ペダン星人
モロボシダン(ウルトラセブン)と話し合いを行なったペダン星人は、互いに相手の星(地球とペダン星)を侵略しない約束を交わしておきながら、すぐにその約束を破って、本格的な侵略作戦を発動させている。恐らく、緒戦で地球軍やセブンと戦ってみた結果、自分たちの方の軍事的優位性を確信したので、つい汚い野心が湧き上がってしまったのだろう。
にも関わらず、どたん場で、形勢を一気にひっくり返されてしまったのは、捕虜にしていた地球人ドロシー・アンダーソンを地球側に返してしまったからに他ならない。和平成立の証として、ドロシーは地球側に返された訳なのだが、彼女はペダン星の兵器の弱点を唯一熟知していた地球人だったのである。
返す際に、ドロシーの記憶を消していたとは言っても、その消した記憶を地球軍側の医術でも回復できてしまった事を考えると、あっさりドロシーを地球側に引き渡した事自体が、かなり浅はかな行動であったとも考えられるだろう。
ペダン星本国が本気で地球侵略を決断したのは、セブンとペダン星人工作員が和平交渉を行なったあとだった。このペダン星人工作員は、のちのペダン星本国の決定を知る前に、ドロシーを地球側に返してしまった可能性があるのだ。もし、そうだとすれば、組織全体の意思が末端のメンバーにまで十分に浸透していなかった事こそが、ペダン星人敗北の最大の原因だったとも言える。
のちにペダン星人は、「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY」でも、自国軍の一兵士ダイルが命令違反を行なった事で、圧倒的な戦力を保持していた一個師団を壊滅に至らせている。
ペダン星人は、高度な軍事力や軍事組織を持つ一方で、組織内の構成員の自我や個性も強く、組織全体と構成員との間での認識の食い違いがよくあった事が、内部から作戦失敗をもたらしてしまう弱みになっていたのかもしれない。
「悪の組織の大研究」
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