2015年07月08日
しくじり先生「Mr.マリック」
今回の講師はMr.マリック。手品師である。
1980年代後半。あるテレビマンが、彼の手品を見て言った。
「これって、黙っていれば手品じゃなくて超能力に見えるよね」
これをきっかけに、手品を「超魔術」というパフォーマンスにしてテレビ出演し、一世を風靡した。
だがその後、「超魔術」は超能力なのか手品なのかという論争を巻き起こすことになる。
最初に書いた通り、Mr.マリックは手品師であり、超能力者ではない。
しかし当時、いわゆる大人の事情により、「超魔術は超能力ではない」と明言することはできなかった。
超能力否定派の人たちからは「詐欺師」と呼ばれ、激しく非難された。
超能力肯定派の人たちの中には、マリック先生の家に押しかけて、「超能力で埋蔵金の場所を探してくれ」「教祖になってくれ」「ある人の胃の中に毒薬をテレポートさせてくれ」などと無茶な要求をしてくる人もいた。
このような状況が続いたため、妻との関係も悪化し、娘がグレて、家族がバラバラになってしまった。
精神的に追い込まれたマリック先生は、顔面麻痺により入院してしまう。
その後、自分が超能力者ではないとカミングアウトして事態を収束させようとするものの、「期待を裏切った」などと言われ、仕事もなくなってしまう。
日本に居場所がなくなり、アメリカに逃亡したマリック先生。
知り合いのツテで、手品師の仕事を始めた。
アメリカの劇場で、手品師として手品を見せると、お客さんはまるで超能力を見たときのような反応をした。
そこであらためて気がついた。
自分の手品は「黙っていたら超能力に見える」のではなく、「手品だとバレていても超能力に見える」というものなのだ、と。
そして、手品師として1からやり直すことを決意する。
マリック先生が手品を始めたのは中学2年生のころだった。
当時は純粋に人を喜ばせたい、楽しませたいという気持ちでやっていた。
大人になってからは、そういう気持ちを忘れてしまっていた。
「初心」
マリック先生は、これを思い出すことの大切さを学んだという。
子どもの頃に夢中になってやっていたこと。
純粋に、好きでやっていたこと。
大人になると純粋さを忘れていく。
純粋さだけでは生きていきづらい世の中だが、時々は思い出すべき感覚なのかもしれない。
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1980年代後半。あるテレビマンが、彼の手品を見て言った。
「これって、黙っていれば手品じゃなくて超能力に見えるよね」
これをきっかけに、手品を「超魔術」というパフォーマンスにしてテレビ出演し、一世を風靡した。
だがその後、「超魔術」は超能力なのか手品なのかという論争を巻き起こすことになる。
最初に書いた通り、Mr.マリックは手品師であり、超能力者ではない。
しかし当時、いわゆる大人の事情により、「超魔術は超能力ではない」と明言することはできなかった。
超能力否定派の人たちからは「詐欺師」と呼ばれ、激しく非難された。
超能力肯定派の人たちの中には、マリック先生の家に押しかけて、「超能力で埋蔵金の場所を探してくれ」「教祖になってくれ」「ある人の胃の中に毒薬をテレポートさせてくれ」などと無茶な要求をしてくる人もいた。
このような状況が続いたため、妻との関係も悪化し、娘がグレて、家族がバラバラになってしまった。
精神的に追い込まれたマリック先生は、顔面麻痺により入院してしまう。
その後、自分が超能力者ではないとカミングアウトして事態を収束させようとするものの、「期待を裏切った」などと言われ、仕事もなくなってしまう。
日本に居場所がなくなり、アメリカに逃亡したマリック先生。
知り合いのツテで、手品師の仕事を始めた。
アメリカの劇場で、手品師として手品を見せると、お客さんはまるで超能力を見たときのような反応をした。
そこであらためて気がついた。
自分の手品は「黙っていたら超能力に見える」のではなく、「手品だとバレていても超能力に見える」というものなのだ、と。
そして、手品師として1からやり直すことを決意する。
マリック先生が手品を始めたのは中学2年生のころだった。
当時は純粋に人を喜ばせたい、楽しませたいという気持ちでやっていた。
大人になってからは、そういう気持ちを忘れてしまっていた。
「初心」
マリック先生は、これを思い出すことの大切さを学んだという。
子どもの頃に夢中になってやっていたこと。
純粋に、好きでやっていたこと。
大人になると純粋さを忘れていく。
純粋さだけでは生きていきづらい世の中だが、時々は思い出すべき感覚なのかもしれない。
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