笑っているから、おもしろい。

この番組は、くりぃむしちゅー有田さんが「有田軍団」の形成を目指し、メンバーを決めるオーディションを開催するという番組である。

今回のオーディションに集まったのは「子どもにウケるリズムネタ芸人」。

チェリーボーイかんちゃま
がじゅまる
ギフト☆矢野
パニーニ
にわとりヘッド

が登場。


だが、今回の放送において、リズムネタは特に注目しなくてもいい。


キーパーソンとなるのは、にわとりヘッドというトリオの延藤ミッツェル五朗。

以前この番組に出演した際に、なぜかみんなに嫌われて、この番組の出入り禁止を言い渡された男である。


出入り禁止のはずの男がなぜ今回も来たのか、と物議を醸していたが、そこには意味があった。


延藤と同期の芸人・パニーニの飯沼が、「デビューしてから10年間、ずっと延藤のことが嫌い」だと言い出したのだ。

そして延藤の嫌いなところをフリップネタにして発表。

パニーニ飯沼はガチで延藤が大嫌いなのだとわかった。


それを見た有田さんが言った。

「飯沼と延藤の、魂の漫才を見たい」


何かをつくり出す時、感情というものが重要な要素になる場合がある。

その感情が「好き」だろうと「嫌い」だろうと、思いが強ければ強いほど、すごいものが生まれる。

有田さんはおそらく、「飯沼のその思いをネタにぶつけたら、すごいものができるのではないか」と考えたのだろう。



延藤事変。

番組の本来の趣旨とは違う方向に動き出したが、何らかの歯車が、少しだけかみ合ったような気がする。

少しだけ、何かが起こるかもしれない。


飯沼と延藤の漫才は、近日公開予定とのこと。

楽しみだ。



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