笑っているから、おもしろい。

「くりぃむナンチャラ」というテレビ番組にて、「真面目選手権」という企画が放送された。


ちょっとしたことで叩かれがちな現代。
芸人だからといって不真面目だと、みんなに嫌われてしまうかもしれない・・・

この企画は、芸人がいつもやっている持ちネタ（漫才、コントなど）を、言葉遣いを丁寧に、マナーに注意して、真面目なものに作り変えて披露するというものである。


参加した芸人は、アンガールズ、馬鹿よ貴方は、麒麟の３組。

この３組がそれぞれの持ちネタを作り変えて披露したわけだが、「真面目」の解釈が、それぞれのコンビで少しずつ違っていたのが興味深いと思った。


例えば、『ノートに線を一本書いてください』と言われたら、あなたはどんな線を書くだろうか。

横方向に一本、あるいは縦方向に一本。斜めに一本書く人もいるだろう。
「線を一本」と言われているだけだから、直線じゃなくて曲線を書く人もいるだろう。
では、線の色は？太さは？

同じ指示を出したはずなのに、人によって全く違う結果になることがある。
これが人間のおもしろいところである。

しかしながら、これがトラブルの元になることもある。


会社で、上司が部下に『これを明日やってくれ』と、仕事の指示を出したとする。

部下は「明日中にやればいいんだな」と考えた。
しかし上司は、「明日の朝一でやってくれ」という意味で指示をしたつもりだった。

・・・明日はトラブルが起こるだろう。


結局、誰が悪いのか。

上司の指示が悪い？
部下が期限を確認しなかったのが悪い？

いろんな考え方があると思うが、どちらか一方だけが悪いわけではないと思う。

みんな自分が正しいと思って行動している。
自分の中の常識に従って。

しかし、私たちは全員違う人間である。
持っている常識が全員違う。

自分はちゃんと説明したつもりでも、伝わっていないことがある。
完全に相手にまかせるのであれば、それなりの覚悟をしておくべきだろう。


「自分以外は他人」という言葉もあるようです。
「自分以外は他人なのだから、信じてはいけない」という解釈ができますが、そう考えてしまうと、ちょっと生きづらくなります。

「自分以外は他人なのだから、他人が自分の思い通りになるなんて思わないほうがいいよ」くらいの気持ちでいれば、うまくいかなかったときに、少しは心の余裕が得られるのではないでしょうか。

うまくいかないことなんてたくさんあります。
いちいち怒ってたら、疲れますよ。

思い通りにいかなかったとき、それを楽しめる余裕がほしいですね。


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