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2024年04月25日

旧宇田川家住宅(浦安市指定有形文化財)


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1869年に建てられた家屋です。


調査を依頼したのは、千葉大学工学部建築科でした。


150年以上たっています。


当時は、お米(精米業)、呉服太物、油、荒物雑貨、金物、薬、おでん、食料品などを扱う商店 〜 風呂屋まで・・・。

明治時代は、漁業事務所兼用でした。

大正時代には、浦安郵便局と金物屋が一緒でした。

昭和時代に入ってからは、開業医(宇田川医院)として利用されています。

当時は周りにお店がなかったことから、ライバルがいないことで様々な需要に対応した商売が成り立ちました。

旧所有者の宇田川 喜作さんは、商店街が栄えてきた段階で生業を商業から貸家業に変更しています。


見学して感じたのは、床や壁が茶色というのは、住宅室内の基本だという発見です。

緑の庭、部屋の格子から見える景色と、

住宅は、100%自然素材で作られています。


「自然に包まれた、あったかい温(ぬく)もり」


人の心を、本来の状態にさせてくれる住宅でした。


この家に住みたいです。


本当は、二階に上がったとき、そこの畳に寝っ転がりたかったです。


うまく文字にできませんが、さらに感じれる深い段階があります。

大切まなものを教えてくれると言いますか、自然との一体感、家と友達、人間本来の正しい生活スタイル、ここにいると自分でいられる、伝統建築物の真髄、一言でいいますと、とにかく「ずっと、ここで生活したい」が答えでした。

畳に座って外の景色を見るだけでもいいです。
自分が何を言いたいのかは分かっていただけると思います。


どんどん残り少なくなっていく昔の伝統建築物。

もう、お金を出しても買えません。


タワーマンションとは全く違った価値感です。



なくなる前に一度は見学してください。

過去には、旧所有者の宇田川 喜作さんが取り壊すことも検討された住宅です。

浦安市の方に保存の申し出があったおかげで、寄贈が実現し、今があります。


保存修理が始まったのは、昭和58年9月からで、費用は7,000万円でした。


見学は、無料です。

まずは、中に入ったら手の消毒をしてください。

案内係の方がいらっしゃいます。

どこから来たのかを聞かれますので、お答えください。

「お上がりください」と言われたら靴を脱いで見学ください。



よく訪日外国人の方が、「日本家屋は素晴らしい」と言いますが、自分自身、恥ずかしながら人生で初めて、その意味が分かりました。




旧 宇田川家住宅
構造形式 木造二階建て
所在地 千葉県浦安市堀江3−4−8







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