2010年04月12日
クレィドゥ・ザ・スカイ 森博嗣 中公文庫
クレィドゥ・ザ・スカイ 森博嗣 中公文庫
どこまでもはてしなく、
リズムとともに続くブルー。
見ろ、これが僕たちの場所。
どこまでも細く、
蛇のようにうねるスモーク。
そう、あれが僕たちの墓。
太陽に彩られたエッジ、
切り込んでいくウィング。
落ち着かない空気がジルバを踊る。
光り、震え、揺れ、鳴り、叫ぶ。
すべてが纏つき、
すべてが剥がれていき。
美しさも醜さも、
眩しさに色を失い、
区別できない、なにものも。
それでも、
目を閉じるな。
真っ白な光の中に、
お前が撃ち込むものがいる。
必ずいる。
いつでもいる。
どこかにいる。
目を閉じるな。
眠ってはいけない。
今までに見たことがない美しい
翼がきっと一瞬だけ現れる。
これまでに思ったこともない美しい
ループを描くだろう。
その一番美しいものこそ、
お前の敵だ。
リズムとともに続くブルー。
見ろ、これが僕たちの場所。
どこまでも細く、
蛇のようにうねるスモーク。
そう、あれが僕たちの墓。
太陽に彩られたエッジ、
切り込んでいくウィング。
落ち着かない空気がジルバを踊る。
光り、震え、揺れ、鳴り、叫ぶ。
すべてが纏つき、
すべてが剥がれていき。
美しさも醜さも、
眩しさに色を失い、
区別できない、なにものも。
それでも、
目を閉じるな。
真っ白な光の中に、
お前が撃ち込むものがいる。
必ずいる。
いつでもいる。
どこかにいる。
目を閉じるな。
眠ってはいけない。
今までに見たことがない美しい
翼がきっと一瞬だけ現れる。
これまでに思ったこともない美しい
ループを描くだろう。
その一番美しいものこそ、
お前の敵だ。
(本文より抜粋)
スカイ・クロラの特徴である、キルドレの価値観は残酷で美しい。キルドレの一人称、これが本作の鍵でしょう。明確な答えは記されず、終わりに近づいていく物語は雪解けに似ています。
著者が答えを示さないのは、いくつかファクターがあります。
今回の解説は押井守監督。
(掲載担当:ハジメ)
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