2009年06月12日
マグネシウム(Mg)
65%は骨に含まれています。残りは肝臓や筋肉、血液中、すべての細胞内に存在します。体内のミネラルバランスをコントロールするうえで重要な役割を果たしています。そして、最も重要なこととして約300種類の体内酵素の働きを手助けする重要なミネラルとして挙げられます。
医薬品として下剤に使われるように、過剰に摂取すると便が柔らかくなります。普段の食事で摂りすぎることはまずありません。
マグネシウム不足で最も恐ろしい病気は不整脈と虚血性心疾患です。ある国で風土病、たたりと思われていた謎の『突然死』は後に、マグネシウム不足が原因だったことが分かりました。日本人は慢性的なマグネシウム不足が目立ちます。率先して摂取したほうが良いみたいです。なお、カルシウムとの相性がありCa1に対し2Mg(1:2)が理想と言われています。
成人男性 340〜370mg
成人女性 270〜290mg
上限 無し
マグネシウムはせっかく摂ろうと思っても食品加工する過程で失われてしまいます。精製していない穀類や加工されていない大豆、海藻に多く含まれています。豆腐の凝固剤としてにがり(塩化マグネシウム)を使いますが大豆には植物性のカルシウムも豊富なのでバランスの良い食品と言えます。気をつけないといけないのはミネラルウォーターに含まれているマグネシウムとカルシウムなのですが、硬度の高いものほど含有率は高いので補給には最適と思われがちですが吸収性の点でミネラルウォーターは意外に良くありません。過度の期待は禁物です。