2009年06月04日
オパーリン『生命の起源』と健康とのつながり
ミネラルは何種類? ミネラルというとすぐ思い浮かぶのが『カルシウム』や『ナトリウム』だと思いますが、地球上で発見されているミネラルって何種類くらいあると思いますか?2006年8月時点で118種類が見つかっているそうです。多いですよね。
名前の由来
また、各ミネラルの名前の由来ですが殆どは発見された土地や場所、発見した人の名前、神の名前などから付けられています。例えば・・・ キュリウムは発見者のキュリー夫人からジルコニウムはジルコニアという鉱物から カリホルニウムは発見された場所がカリフォルニアだったから イットリウムがスウェーデンのイッテルビーという村で発見されたからチタンは巨神タイタンから取られました。 新たな119番目のミネラルを発見すればノーベル賞は無論、地球史に名前を刻む事ができます。
地球の歴史とミネラル
ミネラルと生命との深いかかわりについてですが、今から46億年前に地球が誕生しその10億年後に原始生物が生まれたと考えられています。この地球史上最初の生命体はどうやって生まれたかが何千年もの間、議論されていますが未だに結論には至っていないです。
日本の学校ではダーウィンの進化論が人類の誕生と習いましたが海外では進化論を異論と教える学校もたくさんあります。
特にカトリック宗派の多いアメリカでは専ら創造論・・アダムとイブの話が信じられています。
はるか昔にはアリストテレスによって自然発生論・・生命体は泥や土のなかから自然に発生するという説が唱えられ約2000年間真剣に信じられてきたそうです。
また、最近では生命体の源であるたんぱく質は地球で生成されたのではなく宇宙から隕石に乗って持ち込まれやがて化学反応がおこり生命体が生まれたという説も唱えられました。
オパーリンの研究
夢やロマンを感じる空想科学的な説から現実科学的な説と様々ですが、今現在はドイツの学者オパーリンの『生命の起源』の論文が有力とされ最も現実に近いと思われています。(その後にミラーという学者がそれを立証する実験を行い現在も応用されています。)今も世界中でビーカーの中から生命を造る研究が行われていますが、その基となる学説に『海』という媒体で『ミネラル』という素材と『イオン』などのエネルギーを加えて化学反応を起こさせると生命の源、『たんぱく質』が合成できることが分かっています。逆にたんぱく質を合成できなければ絶対に生命体は生まれないということです。ただ、たんぱく質の合成には成功しましたがそこから先が解明されてはいないのが現状です。
最近は火星や木星などから水溜まりの痕跡が見つかり地球外生命体の存在がかなり高い確率であると噂されています。その根拠としてミネラルと水が挙げられています。
なぜ大事なのか?
ミネラルとは何だろう?イオンとは何だろう?水がどうして必要なんだろう?という疑問を持ち調べていくと先ほどの生命の起源に辿り着きました。地球上の全生命体が生まれたのは『山』から流れ出た『ミネラル』と『空』から落ちてきた『イオン(雷)』と安定した化学反応を起す事ができる母なる胎盤の『海(水)』。この3つが原点であることはほぼ間違いないと思われています。山と空と海で私達は生まれたと考えるとなんだかロマンチックですよね。だから『山の幸』『海の幸』『大地の空気』どれも美味しいのかもしれません。
プロテインは最初の栄養では無かった!
今回伝えたかったことは、人間が健康を維持するには第一番目の栄養素プロテイン(たんぱく質)が基となりますが更にたんぱく質の基となる物質が水とミネラルとイオンで合成されるということです。種の起源もそこが始まりだったということからも見逃してはいけない栄養素がミネラルではないかと感じます。
健康づくりの近道
ミネラルなくして健康は始まらない。水なくして病気は防げない。順番をつけるならその後にアミノ酸や脂質、糖質、ビタミン、食物繊維などの有機物の摂取が望ましいのかなと思います。一生懸命アミノ酸摂って一生懸命ビタミン剤摂ってもミネラルを抜かしてしまっている時点で遠回りしてしまっているのかもしれません。
ミネラルで安心してはいけない
ただ、最近の研究で分かってきたのが何でもかんでもミネラルを補給すれば大丈夫とは言えなくなってきたみたいです。その事に関してはまた次回書き込もうかと思います。また、ミネラルだけこだわって摂っていても駄目です。栄養はバランスが命とよく言います。必要なものをしっかり吸収し丈夫な身体、綺麗な肌、活き活きした目を作るのは栄養素です。
そして栄養素を消化吸収するには酵素という触媒が絶対に必要です。オパーリンは『酵素無くして生命なし』と言い残しています。酵素に関してもまた、特集を組もうと思いますが、今回はミネラルのお話でした。また最後まで長文にお付き合い頂き有難うございます。