ウールワースのレストランで飲む朝のコーヒーを、ぼくは嫌いではない。あのビニールのシートにすわり、クリーム・サブスティテュートの入った小さな容器を三つ、四つ、おおざっぱにテーブルの上に転がしていくウエイトレスの体の動きに、都会の朝の日常がある。
注文を告げると、「エニシング・エルス?」と、受け持ちのウエイトレスは、尻あがりにきく。ここから、朝が本格的にスタートする。一杯めのコーヒーは、正確にはコーヒーとは言えない。一杯めをほぼ飲みおえた頃、ウエイトレスがコーヒー・ポットを持ってテーブルへ来てくれて、「もっとコーヒー?」ときいてくれて、はい、ください、と答えて注いでくれた二杯めこそ、真のウールワースのコーヒーだ。そしてそのウールワースの朝食は、四ドルくらいで間にあわせることもできる。
<片岡義男 頬寄せてホノルル より>
ワイキキ カラカウア通りにあったウールワースのレストラン。
1979年に初めてホノルルに行ってから何度もここで朝ごはんを食べたっけ。
真っ黄色のサニーサイドアップ、カリカリに焼いたベーコン、やけに薄いトーストにはグアバジェリー(ジャムじゃない)を塗るのが好きだった。さらにハッシュドブラウンの代わりにサイドはスティームドライスにソイソースを数滴たらすのが自分流。
そして片岡義男さんが書いている様にコーヒーはお代わりの2杯目が美味しいんだ。
僕はブラックで飲んだけれど。
5ドルくらいでお腹一杯朝ごはん食べられた。奮発してオレンジジュースを頼むとプラス2ドルくらいだったろうか?
去年7年ぶりにホノルルに行ったけど、朝ごはん何処へ行ってもでひとり30ドルは取られちゃう。
なんか気分良くなかったなぁ。
ボクはハレクラニのサンデーブランチよりウールワースみたいなチープな朝ごはんの方が嬉しくなる。
ウールワースのレストラン、今はアルマーニエクスチェンジになってるのかな?
1990年頃に撮った写真、しかも元からモノクロで撮影してあった(もちろんフィルムね)
が出てきたんで載せてみたくなった。
そう言えば、インターナショナルマーケットプレイスもリニューアルされたんだってね。
こんな事書いていると色々思い出してきた。
カラカウア大通りは79年当時はバスだけ逆方向、つまりカピオラニパークからアラモアナに向かって1車線だけ走れたんだよね。その THE BUSは25セントで乗れたんだ。今は2ドル?
マリオットは、ハワイアンリージェントって言うホテルだった。初めて行った時、学生のくせしてこんないいホテルのオーシャンビューに泊まったんだよね。802号室だった、何故か覚えてる。
岩崎宏美の隠れた名曲に「南南西の風に吹かれて」ってのがあるんだけど、この曲を聴くと必ずこのホテルのことを思い出す。
このホテルの2階にポイントアフターってディスコがあって、一緒に行った友人が汚いジーンズ履いていて,入れてもらえなかった。入り口でマネージャーか誰かに“YOU ARE NOT FASHIONABLE"って言われちゃって。ロッド・スチュワートのアイムセクシーとかシックなんかがかかってた。
ハレクラニはまだすべて木造だったんだけど、そうと気付いたのはずっと後のこと。
モアナホテルはサーフライダーホテルと一緒になる前だったし、ワイキキビーチタワーもまだなかった。
そう言う意味では、ワイキキサークルが今でもあそこに建ってるのは凄いことだと思う。
ヒルトンラグーンのほとりには、ワイキキアンホテルって木造2階建ての小さなホテルがあって、ここのレストランで食べたカレーシュリンプはとても美味しかったな。エルビスもここに泊まったことがあったらしい。
そんな時代だった。
カラカウア大通りにあった映画館
モアナホテルのエントランス
2016年10月18日
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