以前にも書評で書いたことがありましたが、この時はほんの紹介記事で、詳細については
書いていませんでしたので、自分の勉強も兼ねまして、細かく読んでみたいと思います。
酒田罫線法といいますと江戸時代の米相場、酒田の本間宗久が開発したものというのが定
説ですが、実際はいろいろな流布本があり、体系的にまとめられたものではなかったよう
です。それを林輝太郎先生が苦労してまとめたのがこの本で、かなり難解な部分もありま
すが、敬意を表して読み解くのが、我々読者の使命かとも思っています。
まず特色としては
@ 日足であること
A 陰陽の箱型の書き方をすること
B 線の組み合わせで、相場の強弱を判断すること
C 陽線新値、陰線新値など、いわゆる酒田新値の数え方を伴っていること
D 酒田新値による売買法(建玉法)を用いること
E 一般に言う「大勢の見方」が欠けていること
F 値の予測が全く無いこと
そして売買法の基本は
@ 日足を用い
A 新値を数え
B 順張り・逆張りの両方を活用する
さらに
C 大勢をほとんど無視し、中勢を狙い
D 理論を欠き、経験的統計を重要な根拠としている
さて相場に関して言えば、例えば上げ相場の場合委は底→上げはじめ→中断→あげ終わり→
天井という順序で進む。これはどんな相場でも同じである。このような相場の動きの中で、
酒田新値の統計的確率をとってみると、上げ相場での押し目である陰線新値の傾向は、陰線
新値3本までで、なんと8割以上の確立となっている。昔から酒田新値の基本的な見方に、逆
行は5本にとどめよというものがある。つまりは次のように解釈すべきと思われる。
@ 逆行3本までは押し目である。しかし4本、5本ととつく個ともあるので、まずは5本
までは押し目と見てよい。
A いや3本までで役80%の確率なので、4本は例外としても5本になったら下げと見るべ
きである。
B すなわちどちらにしても5本見せるという事は、天井確認である。
C そしてその確認の失敗は、たったの2.2%である。
何度も繰り返すが、この傾向はあくまでも統計上のものであるから、例え数%といえど例外は
あるという事を意識しておく事。そして曲がった場合には迅速に対応する。何事にも完全はな
いのだから。それでは又。
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