今回は永世七冠を取った羽生名人の、約6年弱前に出版された「大局観」について
改めて読み解いてみたいと思います。
いま改めて読んでみても大変参考になり、将棋の世界は基より、株式投資の世界,
いや勝負の世界全般に通じる書物だと思います。まずは目次のタイトルだけを眺
めてみても、全てが相場の世界でも当てはまり、まるで相場のメンタル面の良書
を読んでいるようです。
タイトルからしても大局観ですし、目次にはその他に検証、反省、感情のコント
ロール、リスク、ミス、集中力、毎日の練習、繰り返しの大切さ、負け方、直観
、確率、理論、セオリー、運、まるっきり相場のノウハウ本そのものです。一瞬
林輝太郎氏の解説を読んでいるような錯覚に陥りました。これらの勝負事につい
てのノウハウを高々40才くらいで体得している事こそが、天才たる所以であると
いう事でしょう。
紙数の関係からさらっとしか解説できませんが、中身が濃すぎて大変です。私の
好きな部分だけ述べてみたいと思います。まずは「選択肢が多い事は、迷いに繋
がる」、これなんか株の銘柄選びやチャートの指数選びそのもので、選択肢が多
くなる程間違いなく迷います。
次に「リスクを取らない事は最大のリスクである」、勿論右も左もわからない初
心者の時に、大金を投入しての一発勝負等というのは論外ですが、やはり成功し
た相場師を見ていると、ここぞという自分のツボに嵌ったシーンでは、果敢にリ
スクを取りに行っています。
「最も悩む局面が、最も面白い」、これは後になってみればというケースも多い
でしょうが、売りか買いか、我慢か決済か、結果はともかくこうした状況を数多
く経験する事がが、一番その人の力になっているような気がします。
「続けることは偉大な才能である」、正に継続は力なりで、成功するまで諦めな
い。言うは易しですが、株の世界は退場させられず生き残っていくのも、結構大
変です。
「負けは変化のきっかけになる」、これもまた至言で、負けて腐っているようで
は相場をやる資格もない。負けも進歩の一プロセスとしてプラスの材料とし成長
して行こうとする姿勢が大切。負けを検証していく事で、自分の投資スタイルが
更に磨かれる。
「積み上げるのは簡単でも、捨て去るのは難しい」、相場技法を一生懸命学び真
面目にコツコツと積み上げて来て、一方で真面目に不必要なものを捨て去るとい
う事は難しいが、そうした努力の先には深遠な真理が見える。
このようにどの世界の人にも役立つ大変な金言集だが、羽生名人の重みのある言
葉で紡ぎ出されると、又格別の味わいがあります。それでは又。
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