2017年10月15日
【テクニカル】レンジブレイク攻略術
本物ブレイクと騙しブレイクの見分け方
本日のテーマは本物のブレイクと騙しのブレイクについてです。
レンジブレイクはオーソドックスな手法で、短時間で利益の出るエントリーポイントです。
デイトレードでも一日一回は必ず出現するポイントです。
しかし、レンジブレイクには騙しも多く本物を見極めなければなりません。
レンジブレイク手法は、重要な高値・安値を基準にして、抜けたらエントリーするというものなので初心者でも視覚的にわかりやすい方法です。
トレードの基本はなるべく安く買い、なるべく高く売ること。
ブレイクアウトの基準となるラインは、まさに天地が逆転するポイントなのでエントリーしたくなるのは当然のことです。
しかし、レンジブレイクトレーダーの、この心理を利用して儲けようとする逆張りトレーダーもいて、ブレイクしたと見せかけて騙しで終わってしまうこともあります。
逆張りトレーダーの餌食にされるポイント
相場には既にポジションを持っている人と、これからポジションを持とうとしている人がいます。
つまり、決済注文(利食い、損切り、建値撤退)と新規注文に分かれていて、本物のブレイクアウトになるかどうかは、この決済注文の入り方にかかっています。
初心者は自分の立てる新規ポジションにしか目が向いてませんが、大事なのはむしろ、その反対のポジションの決済状況です。
その中でも損切りや建値撤退、つまり、慌てて逃げる人たちの注文により相場が動意づきます。
新規注文+撤退注文(損切り・逃げ)=良いエントリーポイントであり、上図のようにトレーダーの心理描写が載ってない教科書的なレンジブレイクのエントリーポイントを知るだけでは、逆張りトレーダーの恰好な餌食となってしまいます。
抵抗なく一気にレンジブレイクしたら騙しで終わる可能性がある。
※陽線は4時間ローソク足、赤ラインは4時間足で引かれたものとします。これは4時間足のラインなので、4時間足終値がラインを上抜けて、はじめてブレイク完成です。
上図は4時間足が上ヒゲとなりレンジブレイクが失敗したパターンですが、私が逆張りトレーダーなら、赤ラインからのショートを考えます。
理由は、赤ラインのすぐ上にはレンジブレイクトレーダーのロング注文がたまっているからです。
彼らは赤ラインを下抜けた瞬間にブレイク失敗と判断して逃げるための決済注文(損切り・建値撤退)を入れてきます。そこをショートで捉えます。
レジスタンスをブレイクして、そこがサポートになったらエントリーという鉄板エントリーです。
単純化された形でしかプライスアクションを理解してない人は、餌食にされやすいポイントです。
上図ではラインブレイクするまで全く売られずに一直線に上昇しています。
こういうブレイクは失敗する可能性があります。
なぜなら、これでは売り注文が溜まっていないので、売り手のロスカットを巻き込んでの上昇が期待できないからです。
つまり、買い圧力が弱く完全にブレイクするにはエネルギー不足の可能性があるわけです。
まぁ、負けてもLC1で損切りする準備ができればいいのですが、こういうポイントで慌てて入る人に限って、潔く損切りできず、ズルズルと次のLC2まで損切りを延長してしまうものです。
綺麗なトレンドを作り、ブレイクすると深く押し戻す可能性がある。
上図のように綺麗な上昇トレンドを描いている場合、赤ラインの反発では上昇せずに、半値やフィボナッチ61.8%まで押してくる可能性があります。
これは、それまでの上昇トレンドが意識されているせいだと思いますが、中クラスのレンジブレイクでも同じような現象が見られます。
損切りをLC2に置いておけば問題なく上昇していくことが多いですが、それまで逆行を見てないといけないのでメンタル的にはどうかなといった感じです。
浅い押し目でエントリーしている自覚があれば問題ありませんが、そうでなければメンタル負荷がかかることになります。
本物ブレイクと騙しを見極める一番簡単な方法
そのブレイクが本物になるかどうかを見極める簡単な方法は、ブレイク直前の値動きに隠されています。
ブレイクライン寸前に小競り合いがあったかどうかを見て、そこを抜けてくれば、そのブレイクは成功する可能性が高いです。
上図は橙ゾーンで、小競り合いを起こしています。
小競り合いの内訳は、それまでの上昇の利食い売り、逆張りの売り、ブレイク期待買い。
結局、買い手が勝ちラインブレイクしましたが、まだ売りポジションを持っているトレーダーは、ここで撤退注文となる損切りや建値撤退をします。
これが新規青丸買い注文と重なり合い上昇パワーとなります。
本物ブレイクとなるには時間がかかることもあります。
上図では一度ブレイクして、その後小競り合いとなり、だいぶ時間が経ってから本物のブレイクとなりました。
ここでも小競り合いを確認するまで待てればムダなエントリーで実質利益を減らさずに済みます。
上図はブレイクアウト失敗のパターンです。
ここでも小競り合いを見ていればショートできます。
押し目買いなどで、浅い押し目が失敗して、もう一段深い押し目まで落ちるときなど、よくあるパターンです。
単純な押し目買い、戻り売りにもブレイクアウトの考え方は応用できます。
なぜなら反転の際に出現するダブルボトムなど天底チャートパターンは、それ自体を小競り合いゾーンと見ることができるからです。
安値を切り上げるのは売りの圧力が弱くなっている証拠、ネックラインや戻り高値のブレイクはまさにブレイクアウトのことで、上図なら売り手の損切りや建値撤退を連鎖的に起爆させ、上昇パワーとなります。
まとめ
トレードは上昇や下降の流れを捉えるゲームです。
その流れに初動から乗るには、それが起こる条件を知らないとできません。
気流とは空気の温度差で生じますが、トレードにおける気流の発生は、売りと買いの勢力争いということになります。
気流の起こる原因、つまり小競り合い自体は他人にまかせて、その結果である爆風だけ利用するのが賢いやり方だと思ってます。
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本日のテーマは本物のブレイクと騙しのブレイクについてです。
レンジブレイクはオーソドックスな手法で、短時間で利益の出るエントリーポイントです。
デイトレードでも一日一回は必ず出現するポイントです。
しかし、レンジブレイクには騙しも多く本物を見極めなければなりません。
レンジブレイク手法は、重要な高値・安値を基準にして、抜けたらエントリーするというものなので初心者でも視覚的にわかりやすい方法です。
トレードの基本はなるべく安く買い、なるべく高く売ること。
ブレイクアウトの基準となるラインは、まさに天地が逆転するポイントなのでエントリーしたくなるのは当然のことです。
しかし、レンジブレイクトレーダーの、この心理を利用して儲けようとする逆張りトレーダーもいて、ブレイクしたと見せかけて騙しで終わってしまうこともあります。
逆張りトレーダーの餌食にされるポイント
相場には既にポジションを持っている人と、これからポジションを持とうとしている人がいます。
つまり、決済注文(利食い、損切り、建値撤退)と新規注文に分かれていて、本物のブレイクアウトになるかどうかは、この決済注文の入り方にかかっています。
初心者は自分の立てる新規ポジションにしか目が向いてませんが、大事なのはむしろ、その反対のポジションの決済状況です。
その中でも損切りや建値撤退、つまり、慌てて逃げる人たちの注文により相場が動意づきます。
新規注文+撤退注文(損切り・逃げ)=良いエントリーポイントであり、上図のようにトレーダーの心理描写が載ってない教科書的なレンジブレイクのエントリーポイントを知るだけでは、逆張りトレーダーの恰好な餌食となってしまいます。
抵抗なく一気にレンジブレイクしたら騙しで終わる可能性がある。
※陽線は4時間ローソク足、赤ラインは4時間足で引かれたものとします。これは4時間足のラインなので、4時間足終値がラインを上抜けて、はじめてブレイク完成です。
上図は4時間足が上ヒゲとなりレンジブレイクが失敗したパターンですが、私が逆張りトレーダーなら、赤ラインからのショートを考えます。
理由は、赤ラインのすぐ上にはレンジブレイクトレーダーのロング注文がたまっているからです。
彼らは赤ラインを下抜けた瞬間にブレイク失敗と判断して逃げるための決済注文(損切り・建値撤退)を入れてきます。そこをショートで捉えます。
レジスタンスをブレイクして、そこがサポートになったらエントリーという鉄板エントリーです。
単純化された形でしかプライスアクションを理解してない人は、餌食にされやすいポイントです。
上図ではラインブレイクするまで全く売られずに一直線に上昇しています。
こういうブレイクは失敗する可能性があります。
なぜなら、これでは売り注文が溜まっていないので、売り手のロスカットを巻き込んでの上昇が期待できないからです。
つまり、買い圧力が弱く完全にブレイクするにはエネルギー不足の可能性があるわけです。
まぁ、負けてもLC1で損切りする準備ができればいいのですが、こういうポイントで慌てて入る人に限って、潔く損切りできず、ズルズルと次のLC2まで損切りを延長してしまうものです。
綺麗なトレンドを作り、ブレイクすると深く押し戻す可能性がある。
上図のように綺麗な上昇トレンドを描いている場合、赤ラインの反発では上昇せずに、半値やフィボナッチ61.8%まで押してくる可能性があります。
これは、それまでの上昇トレンドが意識されているせいだと思いますが、中クラスのレンジブレイクでも同じような現象が見られます。
損切りをLC2に置いておけば問題なく上昇していくことが多いですが、それまで逆行を見てないといけないのでメンタル的にはどうかなといった感じです。
浅い押し目でエントリーしている自覚があれば問題ありませんが、そうでなければメンタル負荷がかかることになります。
本物ブレイクと騙しを見極める一番簡単な方法
そのブレイクが本物になるかどうかを見極める簡単な方法は、ブレイク直前の値動きに隠されています。
ブレイクライン寸前に小競り合いがあったかどうかを見て、そこを抜けてくれば、そのブレイクは成功する可能性が高いです。
上図は橙ゾーンで、小競り合いを起こしています。
小競り合いの内訳は、それまでの上昇の利食い売り、逆張りの売り、ブレイク期待買い。
結局、買い手が勝ちラインブレイクしましたが、まだ売りポジションを持っているトレーダーは、ここで撤退注文となる損切りや建値撤退をします。
これが新規青丸買い注文と重なり合い上昇パワーとなります。
本物ブレイクとなるには時間がかかることもあります。
上図では一度ブレイクして、その後小競り合いとなり、だいぶ時間が経ってから本物のブレイクとなりました。
ここでも小競り合いを確認するまで待てればムダなエントリーで実質利益を減らさずに済みます。
上図はブレイクアウト失敗のパターンです。
ここでも小競り合いを見ていればショートできます。
押し目買いなどで、浅い押し目が失敗して、もう一段深い押し目まで落ちるときなど、よくあるパターンです。
単純な押し目買い、戻り売りにもブレイクアウトの考え方は応用できます。
なぜなら反転の際に出現するダブルボトムなど天底チャートパターンは、それ自体を小競り合いゾーンと見ることができるからです。
安値を切り上げるのは売りの圧力が弱くなっている証拠、ネックラインや戻り高値のブレイクはまさにブレイクアウトのことで、上図なら売り手の損切りや建値撤退を連鎖的に起爆させ、上昇パワーとなります。
まとめ
トレードは上昇や下降の流れを捉えるゲームです。
その流れに初動から乗るには、それが起こる条件を知らないとできません。
気流とは空気の温度差で生じますが、トレードにおける気流の発生は、売りと買いの勢力争いということになります。
気流の起こる原因、つまり小競り合い自体は他人にまかせて、その結果である爆風だけ利用するのが賢いやり方だと思ってます。
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