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2017年04月19日

紹介文

中学2年生の国語の時間に、
「朝読書で読んでいる本の紹介文を400字程度で書きなさい」
という課題に取り組ませました。

感想文だと、
あらすじに触れながら、
心に残ったシーンや言葉などを書いたり、
読後に思ったことや考えたことなどを
書きます。

でも、
本の紹介文を書くときには、
気をつけなければいけないことがあります。

それは、
【結末を書かないこと】

紹介は、
その本を知らない人、読んだことがない人に、
「読んでみようかな」
と思わせる必要があります。

ジャンルにもよりますが、
たとえば推理もので
犯人をばらされたら、
読む気がしませんよね。
恋愛もので
ふたりがうまくいくのかいかないのか、
初めから分かっていたら、
楽しさ半減です。

ですから、
紹介文を書くときは、
「結末は実際に読んで確かめてくださいね」
と、気になる終わり方をするのが正解です。

逆に、
感想文は、
「さぁ、このあと二人はどうなったでしょうか」
みたいな終わり方をされると、
間違いなく指導が入ります(笑)
感想文を読む人は、
その本の結末などはどうでもよくて、
感想文を書いた人が、
その本を読んでどう解釈し、どう変わったかを
知りたいからです。

去年教えた生徒で、
ダン・ブラウンの『インフェルノ』を
紹介してくれた子がいました。

映画も公開されていましたが、
彼女は小説を先に読み、
映画を見る前に作文を書いたそうです。

たった原稿用紙5枚の中で、
本当にわくわくするような話の展開が紹介されていて、
それはそれは面白そうでした。

私はすぐにAmazonで『インフェルノ』を注文し、
文庫本3冊という長編でしたが、
数日のうちに読み終えました。

先生が「おもしろそう、読みたい!」と思える紹介文が書けたら、
最高ですね。


posted by 良岑吏茶 at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 作文

2017年03月26日

読点の役割

こういうブログでは、
携帯で読む人のことも考慮して、
頻繁に改行するので、
点があろうがなかろうが、
あまり読みやすさに影響はありません。

ですが、作文となると、
読点の役割は大きいのです。

たとえば、
「私は泣きながら逃げる男を追いかけた。」

変な例文でごめんなさいね(笑)

これ、泣いてるのは誰でしょう?

私が泣きながら追いかけたのか、
男が泣きながら逃げているのか、
分からないでしょう?

こういう文は、
誤解を招くので、書かないのが良いです。

直すとしたら、
「泣きながら私は逃げる男を追いかけた。」←泣いてるのは私
「泣きながら逃げる男を私は追いかけた。」←泣いてるのは男
とすべきですが、
読点だけで区別することもできます。

「私は泣きながら、逃げる男を追いかけた。」←泣いてるのは私
「私は、泣きながら逃げる男を追いかけた。」←泣いてるのは男

読点一つで文の意味が変わるというお話でした。
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posted by 良岑吏茶 at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 作文

2017年03月02日

なので

接続詞として「なので」を使う人が、
結構いるようです。

なので
今日は「なので」について、
解説したいと思います。

作文などで文頭に「なので」を使う人を
よくみかけますが、

「なので」はくだけた言い方なので
書き言葉には適しません。

けれども、文の途中に出てくる「なので」は、
文法的には正しいです。

接続詞として「なので」を使う場合、
「だから」「したがって」などと同じ、
順接の意味で使いますよね。

それは、
「なので」の「ので」が、
原因・理由を表す接続助詞「ので」だからです。

「なので」は、
断定の助動詞「だ」の連体形「な」+接続助詞「ので」
あるいは、
形容動詞連体形の活用語尾「な」+接続助詞「ので」
が、本来の形です。

(例)私は中学生なので、お酒は飲めません。
(例)友だちが親切なので、私も見習いたい。

だから、文の途中に出てくる「なので」は正しいのです。

ところが、
接続詞の中に「なので」という語はありません。

話し言葉では、だらだらと文を続けて話すこともあり、
接続詞的に「なので」を使っても、
あまり咎められることはないと思いますが、
作文などの書き言葉や、
答辞・送辞など改まった場で読み上げる文章などに、
接続詞として「なので」を使うと、
書き直しをさせられます。

ですから、
今のところ「なので」は、
接続詞としては使えないことを、
覚えておいてください。

ただし、言葉は生きています。
何十年か経ち、
「なので」がさらに一般的になれば、
「なので」が接続詞として認められ、
使っても良いとされる日が来るかもしれません。









posted by 良岑吏茶 at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 作文

2017年02月25日

文のねじれ

生徒の作文や読書感想文などを見ていると、
必ず「文のねじれ」がある文章に出くわします。

「文のねじれ」とは、
主語・述語の関係がおかしな文のことです。

たとえば、
私は、この本を読んで思ったことは、この主人公は私に似ていると思いました。」
みたいな文。

本当は、
「私がこの本を読んで思ったことは、この主人公は私に似ている、ということです。」
あるいは、
「私はこの本を読んで、この主人公は私に似ていると思いました。」
などとすべきところです。

この例文は短いので、
おかしいな、と気づく人も多いと思いますが、
実際はもっと長い文で書かれていて、
読み返しても気づきにくいことがあります。

では、
どうすれば「文のねじれ」を防げるのでしょうか。

それは、「文のねじれ」が起こりにくい文を書くこと。

推敲・校正の段階でしっかり見直すことも大切ですが、
自分の書いた文章は自分フィルターを通して読むため、
おかしいことに気づかないことも多いのです。

ですから、書き始めるときから、
「文のねじれ」がないように書く。
つまり、
一文を短く書くよう意識すれば良いのです。

文章を書き慣れていない人は、
話し言葉のように文を書きます。

たとえば、
「昨日、お母さんと一緒にデパートに行ってさ、前から欲しかった服を買ってもらおうと思って店に行ったんだけど、その前に久しぶりに友達に会っちゃって、一緒にプリクラ撮りに行くことになって、でも私、服を買ってもらいたかったから、どうしようってなって、そしたら友達がついてきてくれることになって、一緒に店に行って服買って、そこからお母さんと別行動したの。」
という文章。

普通に会話として聞いていれば、多分分かるし、よくある感じですよね。
でも、こうして書き言葉として読むと、いまいち分かりにくい。

それは、一文がとんでもなく長いからです。

これを、書き言葉に直すと、こんな感じになります。

「昨日、母とデパートに行きました。前から私が欲しいと思っていた服を買ってもらうためです。ところが、店に着く前に、友達とばったり会ってしまいました。久しぶりに会った友達だったので、一緒にプリクラを撮ることになりました。けれども、そのまま友達と遊びに行ってしまっては、私の欲しい服が買ってもらえません。どうしようかと悩んでいたら、友達が私の買い物につきあってくれることになりました。そこで、私たちは一緒に店に行って服を買い、店で母と別れてからプリクラを撮りに行きました。」

一文が七文になっています。
つまり、
ひとつひとつの文は、短いほうが分かりやすいし、
書いているほうも間違えにくいということ。

作文で、よく「文のねじれ」を指摘される人は、
短い文で書くようにしましょう。













posted by 良岑吏茶 at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 作文

2017年02月02日

作文

少し前に、中学一年生に「私の冬休み」というテーマで
400〜600字の作文を書かせ、スピーチさせました。

比較的裕福な学区で、
「どこどこへ行きました」的なネタには困らない子が多いのですが、
それでも「特にどこにも行かなかった」「部活三昧」という子もいます。

「冬休みをテーマにスピーチしてもらうね」
と授業で予告した瞬間、
「冬休み、どこにも行かなかったし、書くことないよ〜」
という生徒が何人もいました。

そこで私は、
作文を書かせる前に自分の冬休みについて、
600字で書いたものを読んで聞かせました。

内容としては、
「家族でディズニーランドなどにも行ったけど、それより健康診断が印象的だった」から始まり、
初めてのマンモグラフィやバリウムの経験を面白おかしく話し、
大腸癌検診で癌になりかけのポリープが見つかって摘出してもらったので、
健康診断が大切だと実感した冬休みだった、で締めくくり。

みんな、聞きながらゲラゲラ笑っていました。

それで、「どこにも行かなかった」生徒たちはどんな作文を書いたのかというと、
「家にあったトマト味のプリッツにチョコレートをかけて食べました」
「大晦日に豪華な魚介類の刺身盛り合わせを食べたら生牡蠣にあたり、元旦はトイレで過ごしました」
「部活で〇〇や〇〇などのトレーニングをして、筋肉モリモリになりました(女子)」
「買ってもらったファイルファンタジーを1週間でクリアして、エンディングで感動して泣きました」
などなど、とにかく聞き手を笑わせようと工夫し、
面白いスピーチを披露していました。

なんでもないことでも、スピーチのネタになると気づいたんですね。

作文とか読書感想文、絵画などの鑑賞文は、
小学生の頃から書かされていて、
作文の得意な子は喜んで何枚でも書くけど、
大抵の子には大変な作業なのではないでしょうか。

それは、「こんな文を書いたら良い」という
テンプレートを知らないから。

学校の先生は「自分の思ったように書きなさい」と言います。
だから、作文のお手本を見せてくれない先生も多いです。
お手本を真似して書くと、個性が出ないと思うから。

でも、上手な文章を書くには、
上手い文章を模倣することから始めれば良いと
私は思っています。
真似して書いているうちに、
自分らしさも出せるようになってきます。

だから、作文が苦手、という人は、
たとえば作文コンクールの受賞作品などを読んでみて、
「こんなことを書けばいいんだ」
「こんなふうに構成すると読みやすいな」
「こういう工夫をすると読者を惹きつけるんだ」
などということを学び、
初めは真似でも良いから書いてみることです。





posted by 良岑吏茶 at 17:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 作文
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