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2017年07月02日

花たんとの日々(イヤな予感)

奇跡的に回復をした花たん。

心臓も元気に動きだしました。

上がったり下がったりしながらも、
がんばっていける、
そう思いました。

青かった花たんの肌色に赤みが出た気がしました。

そんな状態が続いたのもほんの数日でした。

ある日のこと。

「今日はもっとむくみもひいて、肺血流も良くなっているかな。」

と、期待を込めてICUに行きました。

機械の数値を見ると、

安定を保っていたはずの血圧が60台。
血中酸素は70前半。
むくみもふえている。

何か処置をしたのかしら?

待てども、先生からも看護師さんからも説明はない。

不安・・

ICU内には、いつも花たんの説明をしてくれる先生が、モニターを見て
難しい顔をしていました。

花たんになにかあった?
それとも別の子のことで?

なにか、あったら、きっと、話をしてくれるはず。

だから、まだ大丈夫。

先生も看護師さんも忙しい日だったんだ。

今日はたまたま数値が悪かったんだ。

私、1人であせってるんだ。

きっと、大丈夫。

大丈夫。

花たんにも、自分自身にも言い聞かせるように、ICUを出ました。

外は雪が降っていました。

幼い兄弟が、雪をすくってぶつけあいっこをしてました。

大丈夫、
大丈夫、

花たんも、来年はこの雪をすくって太陽くんと遊ぶことができるはず。

あきらめたくない未来を夢見ながらも、
不安につぶされ、
涙を流しながら、雪の中を歩いていました。

家に帰ってからも、
今、花たんはどうしているのだろうか、
落ちついているだろうか、
何かあれば、先生は連絡をしてくれるはず、
携帯がならないから、きっと大丈夫・・

と、1人で気を落ち着かせようとしていました。

低い血圧の数値・・
難しい先生の表情・・
何も声をかけてくれなかった看護師さん・・

思い出しながら、もんもんとした夜を過ごしました。


翌日は、「気のせいであってほしい」と祈りながらICUに向かいました。

この日、先生がやってきて、

「花たんは、昨日から血圧が下がっている。
 感染しているようです。」

と告げられました。

恐れていた感染症になってしまいました。

ああ・・
イヤな予感の方が当たった・・

花たんが亡くなる1週間前のことでした。

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