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2017年06月17日

花たんとの日々(死海の上を、ギリギリ飛ぶ 1)

手術当日。
結果が怖くて、気が気ではありませんでした。

予定の手術終了時間になる前に、
執刀医の先生自ら、「うまくいきましたよ!」と報告に来て下さいました。

先生から
・ 人工心肺を外した後、花たんの心臓は無事に動いている。
・ 何かあったらすぐ対応できるように、胸は開いたまま戻っている。
・ 次の目標は、胸を閉じること。

と話がありました。

「はい、はい」と、私は元気よくあいづちをしていましたが、
先生のにこにこした表情を見て、
ただ、その笑顔で、
ほーーーーっと、安心していました。
数日前の手術説明の時、先生はとても厳しい表情でした。

そして、覚悟を感じ始めていました。
ところが、
今、先生がにこにこの笑顔で私に話をしている。
安心感にあふれました。

先生の説明は、「良かったこと」も、「まだ予断を許さない」こともあったのですが、
もう、私、舞い上がってしまって、
よく話を聞いていませんでした。

なぜだかわからないけど、
ひざがガクガク震えて、
心臓が急にドキドキ。

庭に出て、
「うわ〜〜、やったぁああああああ〜〜〜〜!!」と叫びたい気分でした。

海パパや、身内に、「成功」を報告。

また涙がポロポロ。

不安で、悲しくて、申し訳なくて、怖くて・・そんな涙をたくさん流していたけど、
はじめてかと思うくらいの嬉し涙でした。

先生ありがとう。

そして、花たん、がんばってくれてありがとう。

ママの誇りです。
本当に強い子。
どこかで覚悟をしてたママを許して、
花たんのほうが、ずっとずっとたくましい。

機械弁が入った心臓で、花たんはがんばりだした。

本来なら、サイズもジャストとは言えず、さらに、筋肉に固い異物がついたので、
ただでさえ生まれたての赤ちゃんで、単心室で、弱いはずの、
花たんの心臓さんはがんばり始めました。

奇跡。
願えば起きるかも。
この子は奇跡を起こすかも。
そう思いました。

死ぬか生きるかの壁を越えたのだから、
あとは這い上がるだけだ!

でも、
それは
浮かれた私の思い込みであって、

ここからがまた、
花たんの闘いの最終章が始まっていたのでした。

もう、目を開けることもなく、
手足を動かすこともなく・・。

落ちたら死んでしまう、「死の海」を、ギリギリの所で、弱弱しく飛んでいる花たん。

術後は、「死の海」すれすれを飛んでいたようです。

心臓は動いていたのですが、
ダメージによるむくみがひどく、むくみがひくよう、お薬が投与されているのですが、
おしっこがでない。

そんな数日の中、
病院の皆さんも、かなり心配したそうです。

私には「昨日と変わらずです。」と言われ続けた数日だったので、「良いのか?悪いのか?」なんだかピンとしない時期でした。

数日後、花たんのおしっこが出始め、むくみもひけていきました。
看護師さんから
「こんなにしんどい状況なのに、花たんはちゃんとおしっこを出してるなんて、偉いね〜。」と褒められました。

死海の上を飛ぶ「花たん号」は少し浮上。

その後も、上がったり、下がったり。

長くなったので続きはまた・・。

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