2013年01月18日
アトピーの人は献血は可能か?
皆さんは献血したことがありますか?
実は、献血には人の為になる(=社会奉仕的一面)だけでなく
自分にもメリットがある行為なのです。
(※詳しくは後述します)
しかし、献血された血は、誰かの身体の中に入るわけですから
最も重視されなければいけないことは安全性です。
その安全性を確保するために、献血できる人の条件は
非常に細かく指定されています。
以下は、日本赤十字社のホームページから引用したものです。
(http://www.jrc.or.jp/donation/refrain/index.html)
************************************************************
献血をご遠慮いただく場合
以下の事項に該当する方には、献血をご遠慮いただいています。
1)特定の病気にかかったことのある方
※心臓病・悪性腫瘍・けいれん性疾患・血液疾患・ぜんそく・脳卒中など
2)服薬中、妊娠中・授乳中、発熱等の方
3)エイズ、肝炎などのウイルス保有者、またはそれと疑われる方
4)輸血歴・臓器移植歴のある方
5)6ヵ月以内にピアスの穴をあけた方
6)6ヵ月以内にいれずみを入れた方
7)一定期間内に予防接種を受けた方
8)出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)をした方
9)海外旅行者及び海外で生活した方
※旅行された時期や地域によってもご遠慮いただく場合がありますので、ご確認ください。
10)クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の方、またはそれと疑われる方
************************************************************
「献血をご遠慮いただく場合」というマイルドな表現ですが、
これらの人は「献血をお断りする人」と思ってください。
しかし、唯一、医師の判断に委ねる条件が
1) の「特定の病気にかかったことのある方」です。
ここで、タイトルとなっているアトピーの人はどうなるのか?という問題になってきます。
1)の条件が細かく書いてあるページでは
●その他、ネフローゼ症候群、アレルギー性疾患等と診断されている方は、服用されている薬剤の影響や献血による疾患への影響が危惧されますので、献血をご遠慮いただいています。
アトピー性皮膚炎は、完全なアレルギー疾患ですから、
通常は献血を断られるでしょう。
ですが、かなり軽症の場合はその場にいる医師の判断となることがあります。
では、医師からOKを出される条件は、大きく次の2つです。
1) 抗アレルギー剤やステロイド剤、免疫抑制剤(プロトピック(成分名タクロリムス)など)を使っていないこと
2) 顔や腕にアトピー症状がほどんど目立たないこと
この2つをクリアした人であればアトピーでも献血可能となります。
実際はこのようなアトピー患者さんは少数派ですので現実的に
アトピーの人が献血することはかなり厳しいと思ってください。
しかし、アトピーの人が血を抜くことは
アトピーにとって良いとされています。
いわゆる瀉血療法です。
なぜなら、アトピーの人の血はアレルギーのもととなるIgE値が非常に高く、痒みの原因物質となるヒスタミン放出のトリガーとなっています。
この憎きIgEを減らす手段はアイピーディーカプセル(成分名:スプラタスト)などの薬を飲むか
「血を抜いてしまう」しかないからです。
体重50Kgの人が400mL全血の献血をすると
身体の約10%の血を抜くことができます。
献血をすると痒みを10%減らせるというわけでは
ないでしょうか、気分的にどことなくスッキリすると思います。
さらに、男性の場合は、血を抜くことによって
年をとるごとに過剰となっている鉄を強制的に排出できるというメリットがあります。
生体内の鉄は、そのほとんどを再利用する仕組みになっています。
男性はそれを排出する機構をもっていません。(女性には生理がありますが・・)
鉄は過剰となると、活性酸素の発生を促進することが分かっています。
なので、健全な人は献血をしたほうが長生きできると言われています。
400mLの全血献血で約4%(250mg/4500mg)の鉄を強制的に排出できます。
そうすることでヘモクロマトーシス(貯蔵鉄が過剰になる病気)が予防できることが分かっています。
この病気は組織学的に鉄の沈着が認められても、症状が現れるまでには20〜40年を要するため、40〜60歳での発症が多くみられます。このころになると、体内の貯蔵鉄は20〜40gに達しています。
アトピーの人で献血を断られてしまった場合は、近隣医に相談して
血を抜いてもらうとよいかもしれません。
(もちろん献血を同じ条件(400mL抜いたら2〜3ヶ月は間をあける)は厳守する必要があります)
なお、世の中には
瀉血・吸玉・吸引でアトピー治療
という療法もあるようですが、個人的には吸い玉は皮膚に負担が大きいと思いますので
素直に静脈から血を抜いたほうが良いと思います^^;
実は、献血には人の為になる(=社会奉仕的一面)だけでなく
自分にもメリットがある行為なのです。
(※詳しくは後述します)
しかし、献血された血は、誰かの身体の中に入るわけですから
最も重視されなければいけないことは安全性です。
その安全性を確保するために、献血できる人の条件は
非常に細かく指定されています。
以下は、日本赤十字社のホームページから引用したものです。
(http://www.jrc.or.jp/donation/refrain/index.html)
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献血をご遠慮いただく場合
以下の事項に該当する方には、献血をご遠慮いただいています。
1)特定の病気にかかったことのある方
※心臓病・悪性腫瘍・けいれん性疾患・血液疾患・ぜんそく・脳卒中など
2)服薬中、妊娠中・授乳中、発熱等の方
3)エイズ、肝炎などのウイルス保有者、またはそれと疑われる方
4)輸血歴・臓器移植歴のある方
5)6ヵ月以内にピアスの穴をあけた方
6)6ヵ月以内にいれずみを入れた方
7)一定期間内に予防接種を受けた方
8)出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)をした方
9)海外旅行者及び海外で生活した方
※旅行された時期や地域によってもご遠慮いただく場合がありますので、ご確認ください。
10)クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の方、またはそれと疑われる方
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「献血をご遠慮いただく場合」というマイルドな表現ですが、
これらの人は「献血をお断りする人」と思ってください。
しかし、唯一、医師の判断に委ねる条件が
1) の「特定の病気にかかったことのある方」です。
ここで、タイトルとなっているアトピーの人はどうなるのか?という問題になってきます。
1)の条件が細かく書いてあるページでは
●その他、ネフローゼ症候群、アレルギー性疾患等と診断されている方は、服用されている薬剤の影響や献血による疾患への影響が危惧されますので、献血をご遠慮いただいています。
アトピー性皮膚炎は、完全なアレルギー疾患ですから、
通常は献血を断られるでしょう。
ですが、かなり軽症の場合はその場にいる医師の判断となることがあります。
では、医師からOKを出される条件は、大きく次の2つです。
1) 抗アレルギー剤やステロイド剤、免疫抑制剤(プロトピック(成分名タクロリムス)など)を使っていないこと
2) 顔や腕にアトピー症状がほどんど目立たないこと
この2つをクリアした人であればアトピーでも献血可能となります。
実際はこのようなアトピー患者さんは少数派ですので現実的に
アトピーの人が献血することはかなり厳しいと思ってください。
しかし、アトピーの人が血を抜くことは
アトピーにとって良いとされています。
いわゆる瀉血療法です。
なぜなら、アトピーの人の血はアレルギーのもととなるIgE値が非常に高く、痒みの原因物質となるヒスタミン放出のトリガーとなっています。
この憎きIgEを減らす手段はアイピーディーカプセル(成分名:スプラタスト)などの薬を飲むか
「血を抜いてしまう」しかないからです。
体重50Kgの人が400mL全血の献血をすると
身体の約10%の血を抜くことができます。
献血をすると痒みを10%減らせるというわけでは
ないでしょうか、気分的にどことなくスッキリすると思います。
さらに、男性の場合は、血を抜くことによって
年をとるごとに過剰となっている鉄を強制的に排出できるというメリットがあります。
生体内の鉄は、そのほとんどを再利用する仕組みになっています。
男性はそれを排出する機構をもっていません。(女性には生理がありますが・・)
鉄は過剰となると、活性酸素の発生を促進することが分かっています。
なので、健全な人は献血をしたほうが長生きできると言われています。
400mLの全血献血で約4%(250mg/4500mg)の鉄を強制的に排出できます。
そうすることでヘモクロマトーシス(貯蔵鉄が過剰になる病気)が予防できることが分かっています。
この病気は組織学的に鉄の沈着が認められても、症状が現れるまでには20〜40年を要するため、40〜60歳での発症が多くみられます。このころになると、体内の貯蔵鉄は20〜40gに達しています。
アトピーの人で献血を断られてしまった場合は、近隣医に相談して
血を抜いてもらうとよいかもしれません。
(もちろん献血を同じ条件(400mL抜いたら2〜3ヶ月は間をあける)は厳守する必要があります)
なお、世の中には
瀉血・吸玉・吸引でアトピー治療
という療法もあるようですが、個人的には吸い玉は皮膚に負担が大きいと思いますので
素直に静脈から血を抜いたほうが良いと思います^^;
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