2019年03月26日
昭和の夏の恋ってこんな感じ
映画『波の数だけ抱きしめて』
お読みになる際はご注意下さい
中山美穂さんの小麦色の肌と、夏の湘南が眩しすぎる映画
『波の数だけ抱きしめて』
あらすじ
1982年の湘南を舞台に、若者たちのFM局運営と恋の行方を描く青春ストーリー。1991年11月。旧友・真理子の結婚式の帰り、小杉と芹沢は車で茅ヶ崎に向かう…。1982年5月。大学4年の小杉、芹沢、裕子、真理子は、無線マニアの芹沢の提案で、湘南にミニFM局を開設する。DJを務める真理子は、間もなく留学のためロスに行ってしまうが、互いに想いを寄せる小杉とは気持ちを伝えられないでいる。そこへ広告代理店に勤める吉岡が現われ、真理子に急接近する。
この映画が上映されたのは1991年
約28年前
バブルの余韻があって、世の中にまだ華やかな空気が漂っていて何をやってもうまくいくような感覚がある、そんなかんじの年
映画の舞台は1982年を振り返っての物語。古き良き時代の雰囲気が漂っているけど、作品を観に行ったのがそういう時代だったから、夏、海、男、女、舞台は湘南という、これ以上足りないものはないだろうという設定だったので、映画とわかっていながらも、現実にも意外にありえそうな内容だと想像しつつ観れる作品でした
冒頭いきなり真理子の結婚式のシーン。小杉も姿を現すが、真理子の隣りではなく招待者の席。真理子のウエディングドレス姿を微妙な顔で見ている。式終わりで、同じく結婚式に参列していた芹沢と思い出の海へ赴く。そこから場面が過去へ戻り、どうしてそうなったのか、それを振り返る物語がこの映画のメインストーリー
織田裕二演じる不器用の極みみたいな男『小杉正明』と、それを健気に待つ中山美穂演じる『田中真理子』の、見ていてじれったい二人を中心に、よくありそうな女友達との〇〇な関係とか、この輪の中に割り込んでくる〇〇な男とか、そういうやり取りがバタバタ流れていきます
この輪の中に割り込んでくる男、別所哲也演じる吉岡は、モテるしお金もあるし女慣れしてるけど『男ってバカだよな』という点では結局のところ小杉と同類。
金とコネクションにものをいわせて、ミニFM局開設に必要な機材を、熱をあげている真理子にいいカッコをしたいのと、小杉達に差をつけたいために次々と用意していく
小杉のことを密かに思う松下由樹演じる裕子と小杉の〇〇なシーンも、ありふれているようだけど、今見るとまた新鮮
ドロドロしているようで、そうでもない。「あーあ」という言葉がぴったりくるような、いつでも笑えてしまう安心感
面白かったのは、織田裕二さんの演技が昔も今も全く変わってないというところ。踊る大捜査線の時と、この時と、仕草や表情、声の出し方までおんなじ
流れる音楽もまた良くて、松任谷由実さんやJ.D.Souther「YOU'RE ONLY LONELY」TOTO「ROSANNA」とか、1曲1曲名曲揃い。車で流せば気持ち良すぎ間違いなしのドライブになるだろう
海のミニFM曲とか、アナログレコードを上手に扱うところとか、小杉の乗ってる4WDや街や音や風景がその時代に連れて行ってくれる感じもすごくいい
映画 『波の数だけ抱きしめて』 は、これから恋をする人も、恋なんて懐かしい、という人も、「夏の海の恋」に夢見る人におすすめの映画です
実は最初の脚本では別所哲也さんの役(吉岡)が主人公の設定だったらしく、主人公役の織田裕二さんが小杉の方の設定を見て「こっちの役がいいからやりたい」って監督に言ってきて小杉の役を演じる事になったとか。別所哲也さんはそのままいい役(吉岡)になったけど、脚本をかなり直したらしい
小杉正明に密かに思いを寄せる高橋裕子。その裕子演じる松下由樹さんの、健康美と可愛らしさがまた良く、そこも見どころです
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