2019年03月25日
『日々のおしえ』【福沢諭吉】の其之一
言わずと知れた一万円札の顔『福沢諭吉』
有名な著書に『学問のすゝめ』があるが、今日紹介するのは福沢諭吉が自分の子ども達に書き与えた『日々のおしえ』というもの
その中で『おさだめ』として書かれたものが、日本人としての基本的な精神や道徳をわかりやすく説いています
【おさだめ】
一、うそをつくべからず
一、ものをひろうべからず
一、父母に聞かずものをもらうべからず
一、兄弟げんかかたく無用
一、人のうわさかたく無用
一、人のものをうらやむべからず
一、虫をころし、けものをくるしめるなど、すべてむごいことをしてはならない
一、人の心は、人の顔がみなちがうようにいろいろである。まるい顔、長い顔もあるように、その心もことなる。短気な人、気の長い人、しずかな人、さわがしい人と、みなちがう。それだから、自分の心に合わないからといって、腹を立ててはいけない
とてもシンプル
シンプルでわかりやすい
言われればまったくその通りだと頷いてしまうし、日本人ならよくよくわかっている事なのだけれど、わかっているようで大人になるにつれつい疎かになってしまう事も無きにしも非ず( 実際福沢諭吉の時代にも人のものをうらやむなどする大人を見て諭吉は嘆いている)
大人ができていないのに子どもにそれをやれと言うのは道理がおかしい
今の時代だからこそ、こういうシンプルな教えを親子で守りながら生活し改めて道徳観というものを養っていきたい
参考文献(図書館利用)
福沢諭吉(おもしろくて役にたつ子どもの伝記)
【著者】浜野卓也(文)
【出版年月】1998.12月
【出版社】ポプラ社
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