2016年01月02日
食事のときの姿勢〜テーブルでの食事@〜
みなさんは食事をするとき、自分がどのような姿勢で食べているのかを意識したことはあるでしょうか?
健康な私たちは、好きなイスに座って食事をしたり、こたつで床に座って食べたりなど、いろいろな姿勢で食事をすることができます。
施設に入居されている方はほとんどの場合、イスや車いすに座ってテーブルで食事をされています。
年を取ると膝が痛むという方は多くなりますが、膝に負担をかけてしまうような、床に座って食事をするというのは、施設においてもやはり難しい方が多いためです。
しかし施設によっては、掘りごたつ式のテーブルで食事が出来るようになっていたり、自分専用の使い慣れたイスを自宅から持ち込んで使用されている方など様々な食事への配慮がみられる施設も実際にはあります。
食事のライフスタイルにも個別性をと、一昔前とは違い、入居者やご家族のニーズを尊重できるようになっている施設は増えてきました。
とはいえ、比較的お元気な方も、認知症や障害のある方も、やはりテーブルでの食事のほうが一番食べやすいことに変わりはありません。
食事は毎日3食、365日提供されるものですから、なるべく美味しいと感じれるように、そしてご本人が一番食べやすい姿勢で食べていただけるようにすべきです。
では、食べやすい姿勢で食事をするには、どのような姿勢で食べれるようになるのがいいのでしょうか?
正しい姿勢で食事をする際に気をつけてほしいポイントは、その方の体格にテーブルの高さが合っているかどうかをみるということです。
テーブルの高さは、食事の食べやすさに大きく影響します。
たとえば、施設などでは配席が決まっている場合も多く、だいたいいつも同じテーブルで食事をするようになることが多いのですが、その中に、食事を食べにくそうに召し上がっている方を見かけたことはないでしょうか?
もしも見かけたことがあるという場合、その大半の原因はテーブルの高さがその方に合っていないということが考えられます。
高齢者にも体格差や状態の違いというものがあり、背の高い方や低い方、背中の曲がっている方など様々な方が施設では生活していらっしゃいます。
背の高い方と低い方とでは身長差がありますから、そうなると当然座高の高さも違ってきます。背の低い方で背中の曲がっている方などは、実際の身長よりももっと低くなります。
そんな方と、やや大柄な入居者が同じテーブルで食事をするとなると、どちらかに支障をきたすことになるのは明らかです。
テーブルにもいろいろな高さの物がありますから、大柄な方は普通のテーブルで、小柄な方は低い高さのテーブルで食事をしていただくなど、配席への配慮が必要です。
「そんなこと言われても、同じ高さのテーブルしか自分の職場にはない」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、施設に置いてあるテーブルの中には、テーブルの高さ自体を簡単に変えられるような高さ調節機能がついているものが多くあります。
その機能を利用して、それぞれの体格に合ったテーブルの高さのものをいくつか用意しましょう。
もしそのような機能のないテーブルであれば、今度はテーブルの脚に着目してみます。
テーブルによっては、脚の部分に取り外しが可能なキャスターや、継ぎ足し用の脚(5〜10cm程度のものが多い)がついているものがあります。
それを取り外し・取り付けすることで、ある程度の高さ調節が可能となります。
もしもそれもできないというのであれば、今ではテーブルの高さを調節するための工具がホームセンターなどにたくさん置いてありますから、それらを購入してみるのもいいでしょう。
極端な例ですが、昔はそのような便利なものはなかったので、テーブルの脚を切ってでも調整していました。
テーブルの高さというものは、それほどまでして調整しなければならないものだということは覚えておきましょう。
テーブルの高さを入居者の体格に合ったちょうどいい高さにするには、おへその少し上あたりの高さになるように調整することがポイントです。
自分で実際にやってみたらわかると思いますが、ちょうどいい高さで食べやすいと思います。
そして姿勢づくりですが、自然とやや前傾姿勢になるような高さなっているかを確認します(その姿勢になるように、クッションなどで調整してもいいです)。
のけ反った姿勢で食べると誤嚥のリスクは確実に高まります。テーブルが高すぎるとアゴが上がりやすくなるため、のけ反った姿勢になりやすいです。
完璧にひとりひとりに合ったテーブルの高さにすることは、正直難しいと思いますので「小柄な方専用テーブル」としての活用を考えるようにしましょう。その際は、配席も合わせて変更するのをお忘れなく。
配席について、よく「この方とこの方はトラブルになるから」と席を離して食事をしてもらうような配席を、当たり前のように考える介護士さんがいますが、そこを上手く間に入って調和しながら食事をしていただけるようにするのがプロの介護士さんとしての腕の見せどころです。
実際に、食事中にこまめに声をかけたり、気にかけることで、そのようなトラブルはほとんど未然に防ぐことが可能となっています。
ですのでまずは、テーブルの高さに合わせた配席を優先して検討するようにしてみましょう。
周りの介護士さんにも相談しながら、自分の職場の食事用テーブルの高さが、本当に入居者の体格に合ったテーブルの高さになっているのかをチェックしてみてください。
きっと、「あ、この方は調整が必要な方かもしれない」という発見をすることもあると思います。
冒頭でお伝えしましたが、食事は毎日3食365日提供されるものです。
そして、施設で生活されている方の大きな楽しみのひとつが、食事です。
食事を美味しく、楽しく召し上がっていただくためにも、テーブルの高さはすぐにでも確認するようにしましょう。
次はテーブルのイスについてです。
食事のときの姿勢〜テーブルでの食事A〜
食事形態についてはこちらの記事が参考になります。
食事の種類(食事形態)について
食事形態の見直しについて
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健康な私たちは、好きなイスに座って食事をしたり、こたつで床に座って食べたりなど、いろいろな姿勢で食事をすることができます。
施設に入居されている方はほとんどの場合、イスや車いすに座ってテーブルで食事をされています。
年を取ると膝が痛むという方は多くなりますが、膝に負担をかけてしまうような、床に座って食事をするというのは、施設においてもやはり難しい方が多いためです。
しかし施設によっては、掘りごたつ式のテーブルで食事が出来るようになっていたり、自分専用の使い慣れたイスを自宅から持ち込んで使用されている方など様々な食事への配慮がみられる施設も実際にはあります。
食事のライフスタイルにも個別性をと、一昔前とは違い、入居者やご家族のニーズを尊重できるようになっている施設は増えてきました。
とはいえ、比較的お元気な方も、認知症や障害のある方も、やはりテーブルでの食事のほうが一番食べやすいことに変わりはありません。
食事は毎日3食、365日提供されるものですから、なるべく美味しいと感じれるように、そしてご本人が一番食べやすい姿勢で食べていただけるようにすべきです。
では、食べやすい姿勢で食事をするには、どのような姿勢で食べれるようになるのがいいのでしょうか?
正しい姿勢で食事をする際のポイント
正しい姿勢で食事をする際に気をつけてほしいポイントは、その方の体格にテーブルの高さが合っているかどうかをみるということです。
テーブルの高さは、食事の食べやすさに大きく影響します。
たとえば、施設などでは配席が決まっている場合も多く、だいたいいつも同じテーブルで食事をするようになることが多いのですが、その中に、食事を食べにくそうに召し上がっている方を見かけたことはないでしょうか?
もしも見かけたことがあるという場合、その大半の原因はテーブルの高さがその方に合っていないということが考えられます。
高齢者にも体格差や状態の違いというものがあり、背の高い方や低い方、背中の曲がっている方など様々な方が施設では生活していらっしゃいます。
背の高い方と低い方とでは身長差がありますから、そうなると当然座高の高さも違ってきます。背の低い方で背中の曲がっている方などは、実際の身長よりももっと低くなります。
そんな方と、やや大柄な入居者が同じテーブルで食事をするとなると、どちらかに支障をきたすことになるのは明らかです。
テーブルにもいろいろな高さの物がありますから、大柄な方は普通のテーブルで、小柄な方は低い高さのテーブルで食事をしていただくなど、配席への配慮が必要です。
それぞれに合った高さのテーブルにするには
「そんなこと言われても、同じ高さのテーブルしか自分の職場にはない」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、施設に置いてあるテーブルの中には、テーブルの高さ自体を簡単に変えられるような高さ調節機能がついているものが多くあります。
その機能を利用して、それぞれの体格に合ったテーブルの高さのものをいくつか用意しましょう。
もしそのような機能のないテーブルであれば、今度はテーブルの脚に着目してみます。
テーブルによっては、脚の部分に取り外しが可能なキャスターや、継ぎ足し用の脚(5〜10cm程度のものが多い)がついているものがあります。
それを取り外し・取り付けすることで、ある程度の高さ調節が可能となります。
もしもそれもできないというのであれば、今ではテーブルの高さを調節するための工具がホームセンターなどにたくさん置いてありますから、それらを購入してみるのもいいでしょう。
極端な例ですが、昔はそのような便利なものはなかったので、テーブルの脚を切ってでも調整していました。
テーブルの高さというものは、それほどまでして調整しなければならないものだということは覚えておきましょう。
テーブルをちょうどいい高さにするポイントとは
テーブルの高さを入居者の体格に合ったちょうどいい高さにするには、おへその少し上あたりの高さになるように調整することがポイントです。
自分で実際にやってみたらわかると思いますが、ちょうどいい高さで食べやすいと思います。
そして姿勢づくりですが、自然とやや前傾姿勢になるような高さなっているかを確認します(その姿勢になるように、クッションなどで調整してもいいです)。
のけ反った姿勢で食べると誤嚥のリスクは確実に高まります。テーブルが高すぎるとアゴが上がりやすくなるため、のけ反った姿勢になりやすいです。
完璧にひとりひとりに合ったテーブルの高さにすることは、正直難しいと思いますので「小柄な方専用テーブル」としての活用を考えるようにしましょう。その際は、配席も合わせて変更するのをお忘れなく。
配席について、よく「この方とこの方はトラブルになるから」と席を離して食事をしてもらうような配席を、当たり前のように考える介護士さんがいますが、そこを上手く間に入って調和しながら食事をしていただけるようにするのがプロの介護士さんとしての腕の見せどころです。
実際に、食事中にこまめに声をかけたり、気にかけることで、そのようなトラブルはほとんど未然に防ぐことが可能となっています。
ですのでまずは、テーブルの高さに合わせた配席を優先して検討するようにしてみましょう。
周りの介護士さんにも相談しながら、自分の職場の食事用テーブルの高さが、本当に入居者の体格に合ったテーブルの高さになっているのかをチェックしてみてください。
きっと、「あ、この方は調整が必要な方かもしれない」という発見をすることもあると思います。
冒頭でお伝えしましたが、食事は毎日3食365日提供されるものです。
そして、施設で生活されている方の大きな楽しみのひとつが、食事です。
食事を美味しく、楽しく召し上がっていただくためにも、テーブルの高さはすぐにでも確認するようにしましょう。
次はテーブルのイスについてです。
食事のときの姿勢〜テーブルでの食事A〜
食事形態についてはこちらの記事が参考になります。
食事の種類(食事形態)について
食事形態の見直しについて
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