2014年07月20日
子供が産まれたら学資保険?
●子供が生まれると学資保険に入ろうとする人々・・・
なぜか・・・子供が生まれると声をそろえて「学資保険に入らなきゃ!」という人がとても多いです。これはとても不思議な現象です。おそらく保険会社が行った宣教(=営業)活動の成功例で「子供が生まれたら学資保険に入りましょう教」のように広まっています。
「みんな入っているから良いモノなんだ」とか「とりあえず入っておけば問題ない」とかと思っているのかも知れません・・・。
でも学資保険は保険契約を結びます。保険の怖いところは「路線変更が利かない」という点です。安易に「右にならえ」や「とりあえず入っておく」だと大けがをしてしまいます。
●学資保険に入る目的
学資保険に入る目的はなんでしょうか?子供が生まれると発生するリスクは「稼ぎ頭が死亡した場合に、配偶者に加えて子供が生活するのに困ってしまう・・・」という点が挙げられます。ただ・・・それを学資保険で無駄なくカバーするのは難しいです。なんせ学資保険の本当の目的は「教育費発生時の資産形成」なのですから・・・。
今までの保険商品がそうであったようにいろいろな機能(=保障)がバンドルされた保険は重厚ではありますが、とても無駄が多いものです。色々な人生の色々なリスクや出費予定を1つの商品で賄うのはとても厳しいです。
学資保険の基本構成は「教育費の積み立て」+「稼ぎ頭の死亡保険金」です。(例外もあります。)
これは2つの違った目的をバンドルしたものなので、「無駄が多いんじゃないのかな?」という疑惑を持ったところからスタートした方が無難です。
●学資保険は手段です。
学資保険に入ろうかな・・・と思う人の深層の心理状態は「今後の教育費が心配」というところが本音じゃないでしょうか。つまり学資保険に入る目的は「教育費を貯めたい」というところに起因していて、実際稼ぎ頭の死亡保障は「おまけ」的なもの(=あまり真剣に考えていない)ではないのでしょうか。
※そう思わない人もいると思いますが、これは「大勢の人の心理が・・・」という目線です。
つまりその気持ち通りに考えると「学資保険というのは保険会社が提供する貯蓄制度であって、おまけに死亡保障が付いている」という方が本質をついていると私は思っています。
そして、私はその素直な気持ちのスタンスで始める方がよいと思います。つまり基本スタンスとしては、
@子供が生まれたときの心配事は教育費
A教育費を貯める事が目的である。
B教育費を貯める手段の1つとして保険会社の扱う貯蓄制度「学資保険」がある
という風に目的と手段を明確に切り分けると「学資保険を検討する意味」が自分の中で消化されるのではないかと思います。
●教育費はリスクではありません。
もう1つ重要な事が「保険はリスクをカバーするための手段」である事です。学資保険を考える上で重要なポイントはここにあります。前段で書いた通り「目的は教育費」であるとすると次に検討すべきは「教育費はリスクか」というところです。リスクというのは、「突発的に100%未満の確率をもってやってくる困った事」です。そこには何の計画性もなく、何かを進める上で潜んでいるものです。
では、「教育費」はどうでしょうか。教育費は「子供が生まれれば100%発生するもの」です。つまり100%発生するものなので、教育費は自分の計画に合わせて「準備していくもの」なのです。よってそもそも保険でカバーする必要はまったくありません。
(公立に落ちたらから私立に入る事になったので突発的に多くのお金が必要になった・・・はリスクですが、このリスクをカバーする保険はありません・・・)
●教育費を積み立てる際に検討する順番
教育費を積み立てる際に検討する順番は間違っても保険(=学資保険)が最初ではありません。
最初は金融商品です。金融商品・・・つまり、貯金、定期預金、国債、積立投信、純金積立、学資保険、終身保険・・・これは全て資産形成が可能なものです。この中から自分にとって有効な資産形成方法を見つければよいのです。その1つの手段として「学資保険」がノミネートされているだけなのです。
「学資保険」が検討のスタートになってしまうと「ある学資保険よりももっとよい学資保険」、「学資保険の代わりに稼ぎ頭を被保険者にした終身保険」とか保険というカテゴリから抜け出せないまま、「教育費の積み立て」の検討に入ってしまいます。
もちろん学資保険や終身保険にもメリットはあります。でも保険という狭い視野で物事を考えないで、他の金融商品を含めた教育費積み立てを検討する事をお薦めします。
なぜか・・・子供が生まれると声をそろえて「学資保険に入らなきゃ!」という人がとても多いです。これはとても不思議な現象です。おそらく保険会社が行った宣教(=営業)活動の成功例で「子供が生まれたら学資保険に入りましょう教」のように広まっています。
「みんな入っているから良いモノなんだ」とか「とりあえず入っておけば問題ない」とかと思っているのかも知れません・・・。
でも学資保険は保険契約を結びます。保険の怖いところは「路線変更が利かない」という点です。安易に「右にならえ」や「とりあえず入っておく」だと大けがをしてしまいます。
●学資保険に入る目的
学資保険に入る目的はなんでしょうか?子供が生まれると発生するリスクは「稼ぎ頭が死亡した場合に、配偶者に加えて子供が生活するのに困ってしまう・・・」という点が挙げられます。ただ・・・それを学資保険で無駄なくカバーするのは難しいです。なんせ学資保険の本当の目的は「教育費発生時の資産形成」なのですから・・・。
今までの保険商品がそうであったようにいろいろな機能(=保障)がバンドルされた保険は重厚ではありますが、とても無駄が多いものです。色々な人生の色々なリスクや出費予定を1つの商品で賄うのはとても厳しいです。
学資保険の基本構成は「教育費の積み立て」+「稼ぎ頭の死亡保険金」です。(例外もあります。)
これは2つの違った目的をバンドルしたものなので、「無駄が多いんじゃないのかな?」という疑惑を持ったところからスタートした方が無難です。
●学資保険は手段です。
学資保険に入ろうかな・・・と思う人の深層の心理状態は「今後の教育費が心配」というところが本音じゃないでしょうか。つまり学資保険に入る目的は「教育費を貯めたい」というところに起因していて、実際稼ぎ頭の死亡保障は「おまけ」的なもの(=あまり真剣に考えていない)ではないのでしょうか。
※そう思わない人もいると思いますが、これは「大勢の人の心理が・・・」という目線です。
つまりその気持ち通りに考えると「学資保険というのは保険会社が提供する貯蓄制度であって、おまけに死亡保障が付いている」という方が本質をついていると私は思っています。
そして、私はその素直な気持ちのスタンスで始める方がよいと思います。つまり基本スタンスとしては、
@子供が生まれたときの心配事は教育費
A教育費を貯める事が目的である。
B教育費を貯める手段の1つとして保険会社の扱う貯蓄制度「学資保険」がある
という風に目的と手段を明確に切り分けると「学資保険を検討する意味」が自分の中で消化されるのではないかと思います。
●教育費はリスクではありません。
もう1つ重要な事が「保険はリスクをカバーするための手段」である事です。学資保険を考える上で重要なポイントはここにあります。前段で書いた通り「目的は教育費」であるとすると次に検討すべきは「教育費はリスクか」というところです。リスクというのは、「突発的に100%未満の確率をもってやってくる困った事」です。そこには何の計画性もなく、何かを進める上で潜んでいるものです。
では、「教育費」はどうでしょうか。教育費は「子供が生まれれば100%発生するもの」です。つまり100%発生するものなので、教育費は自分の計画に合わせて「準備していくもの」なのです。よってそもそも保険でカバーする必要はまったくありません。
(公立に落ちたらから私立に入る事になったので突発的に多くのお金が必要になった・・・はリスクですが、このリスクをカバーする保険はありません・・・)
●教育費を積み立てる際に検討する順番
教育費を積み立てる際に検討する順番は間違っても保険(=学資保険)が最初ではありません。
最初は金融商品です。金融商品・・・つまり、貯金、定期預金、国債、積立投信、純金積立、学資保険、終身保険・・・これは全て資産形成が可能なものです。この中から自分にとって有効な資産形成方法を見つければよいのです。その1つの手段として「学資保険」がノミネートされているだけなのです。
「学資保険」が検討のスタートになってしまうと「ある学資保険よりももっとよい学資保険」、「学資保険の代わりに稼ぎ頭を被保険者にした終身保険」とか保険というカテゴリから抜け出せないまま、「教育費の積み立て」の検討に入ってしまいます。
もちろん学資保険や終身保険にもメリットはあります。でも保険という狭い視野で物事を考えないで、他の金融商品を含めた教育費積み立てを検討する事をお薦めします。
投稿者:shin-no-suke|22:12
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