新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2015年08月05日
NHKすっぴん! 「源ちゃんのゲンダイ国語」で紹介された本「寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門 」
「源ちゃんのゲンダイ国語」は、NHKラジオ第一で、月曜〜金曜の朝放送されている「すっぴん!」の、金曜日のパーソナリティー高橋源一郎さんが選んだ本を、紹介するコーナーです。
以前にそのなかで紹介された本、『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』
ミシェル・ド・モンテーニュ Michel de Montaigne (1533-1592)
哲学者、モラリスト、懐疑論者、人文主義者。代表作の『エセー(随想録)』はモラリスト文学の基礎を築いたとも評され、後のデカルトやパスカルにも多大な影響を与えた。
著者アントワーヌ・コンパニョンが『エセー』について、ラジオで1回5分ずつ話した放送をもとにして、本にしたものだそうです。
原著はボリュームがあって、読むのが大変だそうです。「寝る前5分」で、勘所をじょうずに伝授してくれる、入門書です。
モンテーニュの名言をいくつか紹介します。
いつかできることはすべて、今日でもできる。
食べているうちに食欲は起こるものだ。
結婚は鳥かごに似ている。外にいる鳥は必死で中に入ろうとし、中にいる鳥は必死で逃げ出そうとする。
私が最も恐れるものこそ、恐れである。
世の中には、勝利よりももっと勝ち誇るに足る敗北があるものだ。
苦しみを恐れる者は、その恐怖だけですでに苦しんでいる。
目指す港がないような航海をしていたら、どんな風が吹いても助けにならない。
自説に固執し、夢中になることは愚鈍さの最も確かな証拠である。
心は正しい目標をなくすと、偽りの目標にはけ口を向けるものだ。
運命は我らを幸福にも不幸にもしない。ただその種子を我らに提供するだけである。
恥ずかしいと思わぬことは、恥ずかしがらずに言うべきだ。
自分を持っていれば、賢者は何も失わない。
訳者のあとがきにこうあります。
「本書を読めば、モンテーニュの思考の主要な対象と傾向、ならびに文体の特徴については、おおむね理解したことになるのではないか。40章すべてを順調に読み進めば200分、多忙な人でも数日間もあれば読み終わるだろう。もちろん、時間を気にせず、ときどき立ち止まって味読するのはもっとよい。」(訳者あとがきより)
あなたも挑戦してみてはいかがですか。
「源ちゃんのゲンダイ国語」で取り上げた本をまとめてご紹介します。
http://astore.amazon.co.jp/isamu2925-22←こちらをクリック
寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門(仮題) [ アントワーヌ・コンパニョン ] 価格:1,728円 |