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シュミルソン
達郎マニアであります。ついにサンソン超常連になりました。カジュアル、シューズ、コスメ等を扱う小さな広告会社やってます。ゴルフは竹林隆光さんにクラブセッティング90点いただきながら未だに100叩いたりしてます。ハワイでゴルフしてシャワー浴びてビール飲むと寿命が5年延びるというのが持論です。オオーベイベー!
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2020年01月13日

FORD v FERRARI

凝れば凝るほど」本年もよろしくお願い致します。

昨年末にお知らせした次回の予告では「極私的外人プロレスラーベスト10」だったんですが、昨日観に行った映画「フォードvsフェラーリ」でちょいと思ったこと、そして思い出したことがあったので、そっちを先に書いてみたいと思います。
FORD V.jpeg

スターウォーズ最終章とどっち観ようか迷ったんですが、スターウォーズはしばらく上映続くだろうから、てんでFordに行きました。

で、まずはこのブログに接していただく際にこの曲を聴いて頂きながらお読みください。


この映画の主人公はマット・デイモンクリスチャン・ベールなのですが、自分にとってそれ以上にフォードGT40が主役であり、それだからこそ「凝れば凝るほど」で取り上げている訳であります。

自分は漫画雑誌全く読まないので、今、例えば少年マガジンがどんな内容になっているのか知る由ありませんが、1960年代後半、毎週読んでいた小学生の頃には漫画の他にスポーツ選手(特にプロ野球)やカーレースの特集が巻頭のカラーグラビアで取り上げられていました。
この映画にも出てくるダン・ガーニーやリッチー・ギンサー、ロジャー・バックナムなんて名前も少年マガジンで知りました。
そしてこの映画の主役フォードGT40も、その当時正にリアルタイムの少年マガジンの巻頭グラビアでその姿を記憶に焼き付けてきました。だからこの映画のテレビCMを見かけた時 おお!っと思った訳なのです。
10歳の男の子にとって思いっきり車高の低いレーシングカーはカッコイイ以外の何者でもなく、正に憧れの対象でした。
GT40.jpegimages.jpeg


この映画のメインステージは1966年のルマン24時間レース。そしてタイトルからしてこの「FORD GT40とFerrari P330対決の構図」なのですが、どうせ「フォードvsフェラーリ」ってタイトルは日本版だけのものであって、オリジナルタイトルは違うと思ってたら FORD v FERRARIなんですね。映画全体を通してみるとこのタイトルちょっと違和感あります。

ストーリー自体はこれからご覧になる方のために伏せますが「実話に基づいて」なので、当時小学生だった自分の記憶(少年マガジンからの)と事実確認のために今のウィキペディアで調べた史実とを合わせて、このレースとその周辺状況を思い出すままに書いてみたいと思います。

結果的にこのレースに優勝するブルース・マクラーレンは足が悪くハンディを背負っていたため、ルマン式スタートで出遅れます。ところで現在まで続くF1チームのマクラーレンは彼が創始者なのですね。
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フォードGT40は排気量7000ccというのが時代を感じさせますが、なんとOHVエンジンなんですね。それで7000回転廻るって驚異的ですね。ちなみにフェラーリP330は当然のごとくDOHC 12気筒 で排気量は4400cc。

レース結果はフォードの1,2,3フィニッシュだったのですが、続く4〜6位に入ったのが2000ccの6気筒で健闘したポルシェカレラ6だったのがとても印象的でした。
Octane_2182_ae02_1.jpg
このカレラ6は同年の富士スピードウェイで行われた日本グランプリで走ったのをテレビ中継で見た覚えがありますが、子供心にもとにかくカッコ良かった。SFの世界の宇宙船がごときガラスコックピットとガルウィングドア、ホィールハウスは盛り上がり、縦長のヘッドライトカバーなどなど。今でも写真見ただけでワクワクします。
当然、プラモデルも作った覚えが有ります。
porsche-906-carrera-6-1966-500x333.jpg

その日本グランプリでカレラ6とデッドヒートを繰り広げたのがプリンスR380
一昨年たまたま銀座4丁目の交差点を通りかかった時、日産ギャラリーに展示されていた赤いレースカーが・・・
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いや感動、興奮。おもわずコンパニオンのオネーさんに逆解説しちゃったりして(汗)
ちなみにプリンス自動車はこの翌年日産に吸収合併されて、翌年の日本グランプリはニッサンR380になりました。

ところで当時はスロットレーシングカーが大流行していた時期で、住んでいた西荻窪にも「西荻サーキット」と「日東サーキット」って二つのスロットレーシング場あって自分も足繁く通ったものでした。でもこのポルシェカレラ6のスロットレーシングカーは無かったと思います。自分はロータス30ジャガーDタイプを持っていました。
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そもそもスロットレーシングカーってご存知ですか?
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こんなコースで1/24スケールのモーターを積んだプラモデルを走らせるんです。コースには細い溝が刻んであり、その両側にスチール製の通電レールが貼ってあって、そこから電気をレースカーが金属製のブラシを通じてモーターに供給。その電圧(電流?)の強弱でスピードをコントロールする仕組みになっていました。
そのコントロールをするリモコンが「スロット」だった訳です。ボディとシャシーはTAMIYA製、モーターはマブチ製の独占状態だったと記憶しています。

話はだいぶ横道にそれましたが、この映画自体はフォード社、フェラーリ社の当時置かれた経済的状況や、主演の2人がこの物語に至るまでの経歴(これが大事)にあまり時間が割かれていないため、ある程度の予備知識を得てから見た方が良いかな?と思いました。
また、レースシーンがちょっと物足りないというか、現在のSFX技術だったり、ドローンの活用などもっと本物らしく作れなかったのだろうかという不満は残りました。実際のF1レースやWGPの中継を見慣れたレースファンにとっては尚更だと思います。
そういった意味ではより人間ドラマに重きを置かれた映画だと感じました。

自分にとって一番印象に残ったのは、クリスチャン・ベールが劇中何度も見せる下から相手をのぞき込む様なこの仕草、表情でありました。
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と言う訳で私のFORD vs FERRARIの感想は以上であります。

じゃなかった、ひとつたいへんな事を忘れておりました
実はクリスチャン・ベールの表情よりもっとイカシてる事がこの映画であったんです。最初に貼り付けたyou tubeの音源、これぞ この映画のテーマソング「ポーク・サラダ・アニー」のオリジナルなのです。映画ではインストですが、やっぱこれじゃなくっちゃね。この曲エルビスがカバーして一般に広く有名になりましたが、やはりこのトニー・ジョー・ホワイトのオリジナルが最高です。せめて映画のエンドロールの時に歌入りのオリジナル流してくれたら良かったのにね。
もう一回聞いてくださいね。






2019年03月24日

「七つの会議」を観てパワハラと言うものを考えてみた

先日遅ればせながら池井度潤原作映画「七つの会議」を観ました。

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小説家池井度潤についてメンションするならば、ドラマ半沢直樹で日本人の誰もが認知する様になる少し前に、「ロスジェネの逆襲」を知り合いの版元の方から「これ面白いから読んでください」と渡された単行本を読んだのが認識した最初でした。
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確かにもの凄く面白くて、経済小説とか読んだこと無かった自分にとっては新たな小説ジャンルを教えてもらえた作品でした。ただとてもマヌケなことに、この小説がドラマ半沢直樹の続編だったと気付いたのは、ドラマ最終回に半沢直樹に対する辞令が「東京セントラル証券」への出向だった時でした。
「あれ?東京セントラル証券ってどこかで聞いたことあるぞ?」そしてロスジェネ開いてみたら主人公が半沢直樹だったという・・・。つまり続編先に読んで、本編知らなかったんですね。

それは兎も角、その後池井度作品は直木賞受賞作「下町ロケット」は勿論のこと、「ルーズベルトゲーム」「空飛ぶタイヤ」「民王」「不祥事」「アキラとあきら」「銀翼のイカロス」などなど8割方は読んでいると思います。
銀行が舞台もしくは銀行から融資を受ける企業のお話が殆どですが、池井度作品のお陰で銀行の裏側が白日の下に晒された事は、仕事がら面会するどの銀行員も否定はしませんね。更には金融庁に勤める友人に言わせると「洒落になっていない」そうです。

で「七つの会議」です。数年前に読んでいたこの小説の映画化を観るにあたって、もう一度読み返して「ああそうだったよな」「この役って誰がやってるんだろう」なんて思いながら、地元の東宝シネマへ。

香川照之、片岡愛之助演ずるところの中堅企業のメインストリームに居る部長と課長が、及川光博演ずる成績悪い課長と野村萬斎演ずるやる気ゼロの万年係長に対してパワハラで追い詰めるが・・・と言うお話なんですがね。
しかしまあ出てくるは出てくるは、日曜劇場池井戸作品出演者オンパレード。堺雅人と阿部寛以外全員揃っちゃったんじゃないの?ってくらい。なにせ太鳳ちゃんを端役で使っちゃうんですから。

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まあそれはこっちに置いておくとして、無理なノルマの強要、パワハラ、追い詰められ、なんとかするためにデータ偽装、隠蔽、それが取り返しの付かない事態になり、結果親会社の大企業に波及して新聞トップに載る大スキャンダルになってしまう。そしてその中堅企業は解体され、あるものは生き延び、あるものは路頭に迷う。

考えて見れば、こう言うお話しは実話でも結構ありますよね。
あんな巨大企業が一部の無茶から火が付いて、その存続まで危うくなるって。一昔前だったら信じられない話が現実のクライシスになってしまう。

自分のサラリーマン時代を思い出しても、結構ありましたね。幸い当事者にはならなかったものの、営業成績がノルマに達しないと架空売上を計上、そのままではまずいので翌月にずれ込んだことにして伝票の振替を繰り返す内に爆発する。降格、左遷、自主退職に追いやる。でも景気が良かった時代は企業自体はそれで何とかなっちゃった。
もちろんその時代にもパワハラという言葉は無くとも、叱責、恫喝、場合によっては暴力行為とか有ったのでしょう。
でも今はコンプライアンス委員会とか有るからすぐに表沙汰になるんですね。
「七つの会議でも」野村萬斎が愛之助をパワハラで訴えるところから事態は急転します。

予告編ご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=8reDbVqGuLA

自分なりにパワハラって考えてみました。

言葉で、あるいは行動で部下を追い詰める事って、突き詰めれば自分が虚勢を張らなければ相手を動かせない、つまりは部下に対して具体的事象を上げて論理的に納得させることが出来ない事を自ら言い放ってる訳ですね。
それは表現方法が下手なこともあるし、その人間の持って生まれた性格的なこともあるでしょう。部下をスキルアップ出来なかった自分を棚に置いている事にもなる。
また、どこからか引っ張ってきた部下が自分の要求を満たすことが出来ないのであれば、人を見る目が無いことの証明だし。もっと言えば、実は自分自身こそが求める能力を持っていないからなんでしょう、きっと。

ただどの程度からがパワハラで、どこまでが指導なのか?
それは、(パワハラor指導を)受け取る側の意識にも関係しているから、より判断は難しくなる。
ある人にとっては「次頑張ります」で終わる程度のことが、別の人にとっては次の日から会社来なくなる、コンプライアンス委員会に訴えるって事にもなりかねない。

そう言えばさっき偶然こんな広告を見かけました。
https://school.nikkei.co.jp/photo/seminar/P1801510.pdf

一時の感情に捕らわれず冷静な指導をする。そんな上司って中々いないのが現実かな。
カリスマ性を持ったトップ、経営者、自身が凄く苦労して上り詰めた人だったら、少々のパワハラと言わずともキツイ物言いも、殆どの人は納得するのでしょう。「色々言われてもあの人には敵わない」って。

なんて思う今日この頃であります。

≪2020年1月25日追記です≫
実はこの映画のエンドロールで、野村萬斎がこの物語が何ゆえにこんな帰結になってしまったのか?そして企業で働く日本人の仕事観について総括的なことを語っていて、その内容が気になっていたのですが、スタッフクレジットを追っていたらその言葉が殆ど頭に残っておらず、いつかDVD借りて確認しようと思っていたのです。
それが先日wowowで「七つの会議」やってたので、今回その言葉を筆記しました。

野村萬斎.jpeg

人間てのは愚かな生き物ですからね。
特に日本の場合、会社の常識が世間の常識よりも大事になってしまう。
なんかこう日本人のDNAに組み込まれている気がするんですよねぇ。
藩のために命をかける。
まあカッコいい言い方するとサムライの生き様って言うんですかねぇ。
昔で言う藩、今で言う会社。
それを生かすためなら人の命より会社の命を優先しちまうっていう、欧米の人が聴いたらそんな会社なんてとっとと辞めて他に移ればいいって言うんでしょうけど、サムライはさあ藩から出されるのは負けだと思ってるんですよ。
忠誠心て言えば聞こえはいいけど、逆に守られてもいて、そう言う持ちつ持たれつ日本独自の企業風土が、この資源も何にもないただの島国を先進国にまで押し上げたって言う功績もある訳で、いい事もあれば悪いところもある。
一つ言えることは、ひたすらガキみたいに言い合っていくしかないんじゃないすかね?
悪いことは悪い。命より大事なものはない。
それが出来れば、なくなりはしないが、データ偽装、隠蔽なんかは減るんじゃないかと。