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シュミルソン
達郎マニアであります。ついにサンソン超常連になりました。カジュアル、シューズ、コスメ等を扱う小さな広告会社やってます。ゴルフは竹林隆光さんにクラブセッティング90点いただきながら未だに100叩いたりしてます。ハワイでゴルフしてシャワー浴びてビール飲むと寿命が5年延びるというのが持論です。オオーベイベー!
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2019年03月24日

「七つの会議」を観てパワハラと言うものを考えてみた

先日遅ればせながら池井度潤原作映画「七つの会議」を観ました。

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小説家池井度潤についてメンションするならば、ドラマ半沢直樹で日本人の誰もが認知する様になる少し前に、「ロスジェネの逆襲」を知り合いの版元の方から「これ面白いから読んでください」と渡された単行本を読んだのが認識した最初でした。
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確かにもの凄く面白くて、経済小説とか読んだこと無かった自分にとっては新たな小説ジャンルを教えてもらえた作品でした。ただとてもマヌケなことに、この小説がドラマ半沢直樹の続編だったと気付いたのは、ドラマ最終回に半沢直樹に対する辞令が「東京セントラル証券」への出向だった時でした。
「あれ?東京セントラル証券ってどこかで聞いたことあるぞ?」そしてロスジェネ開いてみたら主人公が半沢直樹だったという・・・。つまり続編先に読んで、本編知らなかったんですね。

それは兎も角、その後池井度作品は直木賞受賞作「下町ロケット」は勿論のこと、「ルーズベルトゲーム」「空飛ぶタイヤ」「民王」「不祥事」「アキラとあきら」「銀翼のイカロス」などなど8割方は読んでいると思います。
銀行が舞台もしくは銀行から融資を受ける企業のお話が殆どですが、池井度作品のお陰で銀行の裏側が白日の下に晒された事は、仕事がら面会するどの銀行員も否定はしませんね。更には金融庁に勤める友人に言わせると「洒落になっていない」そうです。

で「七つの会議」です。数年前に読んでいたこの小説の映画化を観るにあたって、もう一度読み返して「ああそうだったよな」「この役って誰がやってるんだろう」なんて思いながら、地元の東宝シネマへ。

香川照之、片岡愛之助演ずるところの中堅企業のメインストリームに居る部長と課長が、及川光博演ずる成績悪い課長と野村萬斎演ずるやる気ゼロの万年係長に対してパワハラで追い詰めるが・・・と言うお話なんですがね。
しかしまあ出てくるは出てくるは、日曜劇場池井戸作品出演者オンパレード。堺雅人と阿部寛以外全員揃っちゃったんじゃないの?ってくらい。なにせ太鳳ちゃんを端役で使っちゃうんですから。

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まあそれはこっちに置いておくとして、無理なノルマの強要、パワハラ、追い詰められ、なんとかするためにデータ偽装、隠蔽、それが取り返しの付かない事態になり、結果親会社の大企業に波及して新聞トップに載る大スキャンダルになってしまう。そしてその中堅企業は解体され、あるものは生き延び、あるものは路頭に迷う。

考えて見れば、こう言うお話しは実話でも結構ありますよね。
あんな巨大企業が一部の無茶から火が付いて、その存続まで危うくなるって。一昔前だったら信じられない話が現実のクライシスになってしまう。

自分のサラリーマン時代を思い出しても、結構ありましたね。幸い当事者にはならなかったものの、営業成績がノルマに達しないと架空売上を計上、そのままではまずいので翌月にずれ込んだことにして伝票の振替を繰り返す内に爆発する。降格、左遷、自主退職に追いやる。でも景気が良かった時代は企業自体はそれで何とかなっちゃった。
もちろんその時代にもパワハラという言葉は無くとも、叱責、恫喝、場合によっては暴力行為とか有ったのでしょう。
でも今はコンプライアンス委員会とか有るからすぐに表沙汰になるんですね。
「七つの会議でも」野村萬斎が愛之助をパワハラで訴えるところから事態は急転します。

予告編ご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=8reDbVqGuLA

自分なりにパワハラって考えてみました。

言葉で、あるいは行動で部下を追い詰める事って、突き詰めれば自分が虚勢を張らなければ相手を動かせない、つまりは部下に対して具体的事象を上げて論理的に納得させることが出来ない事を自ら言い放ってる訳ですね。
それは表現方法が下手なこともあるし、その人間の持って生まれた性格的なこともあるでしょう。部下をスキルアップ出来なかった自分を棚に置いている事にもなる。
また、どこからか引っ張ってきた部下が自分の要求を満たすことが出来ないのであれば、人を見る目が無いことの証明だし。もっと言えば、実は自分自身こそが求める能力を持っていないからなんでしょう、きっと。

ただどの程度からがパワハラで、どこまでが指導なのか?
それは、(パワハラor指導を)受け取る側の意識にも関係しているから、より判断は難しくなる。
ある人にとっては「次頑張ります」で終わる程度のことが、別の人にとっては次の日から会社来なくなる、コンプライアンス委員会に訴えるって事にもなりかねない。

そう言えばさっき偶然こんな広告を見かけました。
https://school.nikkei.co.jp/photo/seminar/P1801510.pdf

一時の感情に捕らわれず冷静な指導をする。そんな上司って中々いないのが現実かな。
カリスマ性を持ったトップ、経営者、自身が凄く苦労して上り詰めた人だったら、少々のパワハラと言わずともキツイ物言いも、殆どの人は納得するのでしょう。「色々言われてもあの人には敵わない」って。

なんて思う今日この頃であります。

≪2020年1月25日追記です≫
実はこの映画のエンドロールで、野村萬斎がこの物語が何ゆえにこんな帰結になってしまったのか?そして企業で働く日本人の仕事観について総括的なことを語っていて、その内容が気になっていたのですが、スタッフクレジットを追っていたらその言葉が殆ど頭に残っておらず、いつかDVD借りて確認しようと思っていたのです。
それが先日wowowで「七つの会議」やってたので、今回その言葉を筆記しました。

野村萬斎.jpeg

人間てのは愚かな生き物ですからね。
特に日本の場合、会社の常識が世間の常識よりも大事になってしまう。
なんかこう日本人のDNAに組み込まれている気がするんですよねぇ。
藩のために命をかける。
まあカッコいい言い方するとサムライの生き様って言うんですかねぇ。
昔で言う藩、今で言う会社。
それを生かすためなら人の命より会社の命を優先しちまうっていう、欧米の人が聴いたらそんな会社なんてとっとと辞めて他に移ればいいって言うんでしょうけど、サムライはさあ藩から出されるのは負けだと思ってるんですよ。
忠誠心て言えば聞こえはいいけど、逆に守られてもいて、そう言う持ちつ持たれつ日本独自の企業風土が、この資源も何にもないただの島国を先進国にまで押し上げたって言う功績もある訳で、いい事もあれば悪いところもある。
一つ言えることは、ひたすらガキみたいに言い合っていくしかないんじゃないすかね?
悪いことは悪い。命より大事なものはない。
それが出来れば、なくなりはしないが、データ偽装、隠蔽なんかは減るんじゃないかと。


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