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2009年12月12日
集中力
妻から相談があった。
今は、10畳の部屋が子供部屋でそこに
子供二人が生活するには十分とも思える広さ
である。
この部屋は、家を建てる際にだいすけと
そら(一緒に住んでいないが4歳の実子)が
仲良く過ごせるようにという思いから、あえて
二部屋を一部屋にくっつけて設計した部屋である。
今は、そこに、ゆうやとだいすけが実質寝るときだけ
使用している。
もちろん、二人の机もある。
うちの部屋は、10畳の子供部屋、6畳の夫婦の部屋、
今現在使用していない5畳の部屋がある。
僕は、勉強は机に座って集中してするものという考えを
持っているが、結婚当初、小学生のうちは親の目の届くと
ころで勉強させるべきという妻の方針でリビングで
勉強させているのである。
彼らが野球が好きで将来もプロ野球選手になるのが夢と
言っている息子たちに僕は多くの野球のための日課を
与えている。
学校から帰ると野球の練習をさせ、宿題、入浴、食事、
わずかな自由時間、就寝といった感じだ。
月曜日と木曜日に限っては、風呂掃除と洗面所の掃除を
妻が課しているので宿題と入浴の間にはいることになる。
妻からの相談というのは、若干ニュアンスは違うが、
だいすけと一緒だとゆうやがだいすけの世話を焼くので
集中できないとのこと。
それに、最近、ゆうやがだいすけをよくいじめるので
妻がゆうやに聞いたところ、だいすけに対してイライラ
しているとのことで、妻がいうにはゆうやがだいすけに
何かしないか心配だとのことだった。
解決策として、今使用させている子供部屋を夫婦の部屋に
して、6畳をゆうや、5畳をだいすけにしたいとのことだった。
そうしたら、お互いが自立し、それぞれ部屋を管理させる
ことで掃除等徹底させたいとのことだ。
僕は、この相談に対して「NO」とした。
理由は、兄弟がいるから集中できないというのは、本当の
兄弟だったら、僕なら部屋を分けようとは思わないからである。
集中できないのなら、耳栓する方法だってあるし、たまたま部屋
があるから、そういう安易な考えに行っているとしか思えない。
それに、兄弟なら、兄貴が弟の世話を焼くのは当たり前、兄貴が
弟をいじめれば、上の子が叱られるのも当たり前。
昭和的かもしれないが、僕自身、小中学校共、妹、弟と一緒の
部屋だったが、勉強もそれなりにはできたし、集中するときは
集中できた。
社会に出れば、仕事だっておしゃべりなおばさんがいて仕事に
集中できないなんてことはザラだと思う。
それに、集中できないのなら、野球で試合のとき、応援が
うるさくて集中できないから客に出て行ってくれと言うのだろうか。
だいすけに対してイライラしていることについては、
何をしでかすかわからないほどにイライラしているのなら
だいすけに、ゆうやに対する対応について話すと言ったが
妻は、ゆうやが我慢すればいいことだからと言う。
僕としては、親であれ、兄弟であれ、友達であれ、人間関係なんて
100%自分に合う人なんていないはずだし、我慢するなんて
口に出さずとも当たり前のことだと思う。
そもそも、我慢させるという言葉自体が僕は納得できない。
僕がこんなようなことを妻に話すと妻は
「なんか、だいすけがって言ったから怒っているみたいだけど
逆に、だいすけもゆうやのせいで自立できないし、勉強に
集中もできない」と言ってきた。
だけど、僕はやっぱり「誰々のせいで〜」という考えには
納得というか受け入れられないのである。
僕の中では、もしも、本当の子供だったら、ゆうやとだいすけが
本当の兄弟だったら、そういう言い方はしないはずと思うのです。
僕の考える解決方法は、ゆうやとだいすけと共に話し合い、
ゆうやはだいすけのどういうところにイライラするのか、二人の
気持ちを聞いた上でいけないところはいけないと注意し
家族全員が気持ちよく過ごせるように改善していくことが
大切だと妻には話した。
しかし、妻は子供達に話すことは反対で勉強のときは
だいすけは今までどおりリビングで勉強させ、ゆうやは
子供部屋で勉強させるとのことだった。
ただ、勉強時間が不足しているということやだいすけに
対するイライラについては解消されないように僕は思った。
僕は、妻に「それなら、朝のランニングや学校から帰宅後の
野球のトレーニングも一緒にさせない方がいいんじゃないか、
勉強時間が足りないというのなら学校から帰宅した後、野球の
トレーニングなんてしてないで勉強させた方がいいんじゃないの?」
と話した。
今、僕は無職なので帰宅後のトレーニングは一緒にしている
のだが、そうなれば僕はだいすけについて、ゆうやは練習を
させるなら一人で自主練させるしかないということを話した。
妻は、「交代で見るとかできないのか?」と言う。
確かに不公平だとは思うが、そう話すことが僕の精一杯の
彼女へのメッセージのつもりだった。
更に妻は、「ゆうやは母親の都合で故郷も捨てさせられ、友達
とも別れさせられ、生活にも何不自由なく、本当の父親もいて
父親との関係も良好だった。ゆうやは孤独になり被害者だけど、
僕やだいすけはこの結婚によって得たものはあっても失ったもの
はないはず」というようなことを言った。
確かに、失ったものはないし、家事をしてくれたり、おいしい
ご飯を作ってくれたり、だいすけにも本当の母親のように
してくれているし、だいすけも妻によく甘えている姿を見ると
ありがたいという気持ちになる。
でも、本当の父親がうんぬんという話は、僕に対して
思いやりのある言動だったのだろうか・・・
正直、そういう言い方をされると「なら、本当の父親に野球の
指導もしてもらえばいいんじゃない」と思うし、僕だって
ゆうやが僕のことを本当のお父さんと思えなくても言わなくても
父親らしいことをしてやりたいと思えばこそ、野球の指導だって
真剣にするし、授業参観にだって行くし、風呂だって一緒に
入る。
妻は、妻なりの考えがあるし、僕の考え方も必ずしも正しいとは
思わない。
でも、被害者だとか本当の父親がうんぬんに関しては
本当に悲しいことだと思うし、やっぱり言ってはいけない言葉だと
思う。
被害者ということに関しては、今そういうことを言うのではなくて
結婚する前に妻は彼としっかりと向き合い話し合うべきだった
のではないだろうか。
逆に僕もゆうやが本当の子供だったのなら、今回、だいすけのせいで
と言われたとしても腹ただしく思わなかったと思う。
僕が離婚するとき、子供は元妻に託すつもりだった。
僕自身、子供が大好きでかわいくて仕方なかったが
子供は母親と暮らすことがしあわせだと考えていたからである。
しかし、だいすけは「お父さんと暮らしたい」と言ってくれた。
当時、小学校2年生8歳の子供がそう言ってくれたのだ。
二人暮らしをしていたが、あるとき僕はだいすけにこう言った。
「お父さんは弱い人間だから一人じゃ生きていけない。
いつか結婚するかもしれないけどいい?」
だいすけは「うん、いいよ」
僕「ありがとう、でも、ちゃんとだいすけのことも大切にしてくれる
人でだいすけがいいって思える人と結婚するから」と約束したのだ。
だいすけが覚えているかはわからないが、僕にはこの約束が強くて
今の妻はだいすけをとても大切にしてくれているし、だいすけも
妻を認めている。
だから、だいすけがいけないことやきちんとせずに妻が叱っていても
ありがたいと思う。
でも、だいすけが悪く聞こえるような発言には過敏に反応してしまう
のです。


Posted by 名村 直 at 19:56 | 子育て | この記事のURL
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