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2017年05月18日

スピーチ

今日は中学一年生に「スピーチのしかた」の授業をしました。

私が教員になって感じたことは、
「平成生まれの子たちは、スピーチが上手い!」
ということでした。
原稿の構成云々のことではなく、
とにかく人前で話すことに慣れているということです。

私が子どもの頃は40人学級で、
1人1人がみんなの前でスピーチやら発表やらする機会は、
学級委員でもやらない限り、
自己紹介と日直の朝の会・帰りの会くらいしかなかったような記憶があります。

授業中も、
目立ちたがり屋しか基本、発言しないし、
挙手していないのに先生に当てられたら、
もう、しどろもどろ。

そんな時代からすると、
今の子どもたちは小学校でかなり発表の場を与えられ、
鍛えられて中学校に入ってくる感じがします。

スピーチの基本は、
「自分の言いたいことを、誤解なくしっかり相手に伝える」
ということにつきると思います。

文章の構成を工夫したり、
ゆっくり・はっきり・大きな声で・メリハリつけて・聞き手の目を見て……
というテクニックも、
結局は「自分の言いたいことを、誤解なくしっかり相手に伝える」ためのもの。

そう考えると、
まずはスピーチ原稿の内容そのものが、
いかに大切であるかが分かりますね。

内容のないものを、
どんなに素晴らしい態度で発表しても、
たいしたスピーチにはなりませんからね。

ところで、中学校で国語の成績を上げようと思ったら、
スピーチで手を抜いてはいけません。

スピーチ原稿から「書く力」、
発表から「話す力」、
クラスメイトの発表にメモを取るならそこから「聞く力」が、
それぞれ評価され、
評定に入っていきます。

定期テストは国語の場合、
「読む力」の評価が大部分を占めます。

それ以外のものは、
普段の授業でやるスピーチや小テスト、暗唱テストなどから、
成績がつくのです。

話を戻しますが、
「私は平成生まれだけど人前で話すのは苦手だ」という人は、
相手の目をバチッと見るのではなく、
おでこの辺りや首元など、
少しずらして見るようにすると良いですよ。
面接の時なんかにも使えるワザです。


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