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2013年10月27日
アルツハイマ−治療に道

アルツハイマ−治療に道

日本はいよいよ高齢化時代に突入し、今後、急激に増加する「認知症」「アルツハイマ−病」においての治療に対する道筋が研究されている。

神経細胞の「敵」を抑える化合物

脳内で神経細胞を死滅させる「グルタミン酸」の放出を防ぐ化合物を名古屋大環境医学研究所の錫村明生教授、竹内英之助教授らの研究グル−プが開発した。
アルツハイマ−病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)など幅広い神経難病の治療薬への応用が期待されるという。成果は22日の米科学誌プロスワン(電子版)に掲載される。
神経細胞を傷つけるグルタミン酸は、異常活性化した中枢神経系の免疫細胞ミクログリアから放出される。ミクログリアには「諸刃の剣」の面があり、通常は脳内で唯一の免疫防御機能を担うが、細菌や炎症などの原因で異常に活性化すると、グルタミン酸を過剰に放出し、神経細胞を死に至らしめる。これまで効果的な治療法はなかった。

研究グル−プは、ミクログリアから過剰なグルタミン酸の「放出口」を2006年に発見しており、今回はその放出口をふさぐ化合物「INI0602」を開発した。
マウスへの投与実験で、アルツハイマ−病のマウスは記憶障害の進行が止まり、ALSのマウスは最大4週間の生存延長効果があったという。
副作用も毒性もなかった。

錫村明生教授は「ミクログリアの悪い面だけを選んで抑制することができ、根治療法に近い発見と言えるのではないか」とし、「パ−キンソン病などの他の神経変性疾患、脳梗塞の治療法にもなりうる」と話した。

今後製薬化、実用化に向けて開発を進める。

アルツハイマ−病は患者数が世界で2000万人以上に上る神経変性疾患。
脳内の老廃物の異常な蓄積が原因と考えられているが、発症の詳細な仕組みは未解明。

原因不明のALS(筋萎縮症)とともに、根治療法は見つかっていない。

※ 要因の1つとして、細菌が炎症を起こす。私たちの体内菌である悪玉菌や外からの侵入菌(インフルエンサ・風邪・大腸菌・赤痢・コレラ・新型ウイルス等)が、主原因になっている。それらの病原菌等を増殖させない環境を体内でつくることが、病気を重症化させない予防となる。アリシンはその役目の働きをする。

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